2008年 12月 26日

「生ける屍」、その前に

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 冬休みが近い。持ち帰り候補の文庫本を選んでいたら、つい
斎藤美奈子「読者は踊る」(文春文庫 04年5刷)を読み出して
しまい、部屋に戻っても続く。ディキンスンが待っているのに。
 宮部みゆきも斎藤美奈子もお預けにして、夜中は「生ける屍」
(ピーター・ディキンスン サンリオSF文庫 81初)。

 原作は77年なのかしら? カリブ海の旧英国植民地(今は
リゾート開発中の島)に薬品研究所があり、主人公の研究者が
休暇をかねて派遣される。J・G・バラードを思い出すような
場所の設定であるが、ディキンスンだから描写は地味だ。

 現地人の暮す地域と観光客用スポットの相違なぞ、バラード
だったら、これでもかとばかりに、きんきらと悲惨とゴージャスさ
の対比を描くのではないか、と思いながら読んでいる。

 まだ1/4辺りなので、主人公が自分の研究に関することしか
興味のないノンポリ・インテリであるのが解っただけ。そろそろ
何か起りそうな気配はある。
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by byogakudo | 2008-12-26 13:53 | 読書ノート | Comments(0)


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