猫額洞の日々

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2009年 01月 01日

新年のご挨拶/ナイオ・マーシュ「殺人者登場」読了

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 一夜明けて、今日は2009年1月1日。
 「新年おめでとうございます」
 「御慶ッ!」
 今年もよろしくお願い申上げます。

 年末年始の常備食・シチューを作りながら、昨夕
ナイオ・マーシュ「殺人者登場」(新潮文庫 59初)読了。
 いわゆるミステリ黄金時代、1930年代の典型的な
探偵小説なのに、ナイオ・マーシュがこの後、続けて
紹介されなかったのは何故だろう? 60年以降も女性
ミステリ作家と言えば、クリスティだけが訳され続けていた。

 時代の流行りがハードボイルド・ミステリに移って、今更
本格派を訳して出してもしょうがない、ということだったの
かしら? お師匠さんに、この辺りの事情をお尋ねしよう。

 もしかしたら、イギリス演劇界が舞台になっているのが
ネックだったのか? (一昨日、たんに「演劇界」と書いて
しまったが、イギリスが舞台で、警官はもちろんヤードの
警察官である。訂正済み。) 

 ある芝居の上演中にピストルを用いる場面があり、実弾に
すり替えられたピストルによって、役者が殺されてしまう。
犯人は舞台関係者にしかいない。しかし全員、演じることの
プロである彼らに尋問するのは、困難を極める。といった
ストーリーで、虚構と実人生の二重写しがうまく効いている
のだが。当時はメタフィクショナルな面白さ、とは受取られ
なかったのか。
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by byogakudo | 2009-01-01 19:30 | 読書ノート | Comments(0)


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