猫額洞の日々

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2009年 01月 11日

「ニューヨークの女たち」補遺

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 「ニューヨークの女たち」(常盤新平 大和文庫 84初)で、
いちばん不思議だったのが、「だ/である」調と「です/ます」体を
混用した文体だ、ということを書き落としていた。いつも肝心な
ことを忘れてしまう。

 基本を「だ/である」で書きながら、最後にあるいは途中で、
読者に対する呼びかけのように、「です/ます」を一回入れる
やり方なら見かけるが、混在させて自在に語っているのは
初めて見た。

 雑誌「ハイファッション」や「ペーパームーン」に書いたコラムを
元にしたエッセイ集であるから、女性読者に向けて、やわらかさを
出そうとした試みであろうが、文体の息というか、リズムを
真似るのは難しそうだ。真似したところで、どんな話を書く
ときに使うのか、まずそれが問題だけれど。
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by byogakudo | 2009-01-11 14:02 | 読書ノート | Comments(0)


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