猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2009年 01月 29日

獅子文六「舶来雑貨店」読了/リービ英雄のコラム

e0030187_14235595.jpg






click to enlarge.


 写真は東大構内の猫。苛められていないせいか、他の猫も穏やかな
表情をしていた。「オックスフォードの猫たち」とかいう写真集がある。
大学には猫もよく似合う。

 獅子文六「舶来雑貨店」(愛翠書房 49初)読了。前書きの最後に
<一九四九年春>と記されているから、戦前の同タイトル書収録分と
戦後のエッセイを混ぜた文集、ということだろうか。
 戦前の白水社版が気になる。いつかどこかで手に入らないかしら。

 東京新聞、毎週水曜日の夕刊に、1月から連載中のリービ英雄の
コラムを切り取っている。多言語者の感覚が魅力的だ。

 オバマ大統領の就任式について書かれた、昨日のコラムを
強引に一部引用してみる(短い文章なので、全文読まないと、
流れのうつくしさが伝わり難いのだが。)__

<[略]周りの人々が叫び出した。オーバーマー、と。
アフリカの言語の詠唱のような声が、くり返し響き渡ると、
アジアの言語の呪文(じゅもん)に似てきた。[略]その名は
もともとは西洋語ではなかった、という日本語の思いに
ぼくはかられた。耳から、アメリカの何かが変わったことを知った。
[略]
 オーバーマー。最初のOH!は、長く続いたうっとうしい夢から
突然さめた瞬間の、驚きの声にも聞こえたのであった。>
[PR]

by byogakudo | 2009-01-29 14:23 | 読書ノート | Comments(0)


<< 神保町へ/スタージョン「一角獣...      獅子文六「舶来雑貨店」でブレイク >>