猫額洞の日々

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2009年 02月 18日

まだ「矢の家」を読んでいる!

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 わたくしとしたことが、まだ読み終わらないA.E.W.メースン
「矢の家」(創元推理文庫 80年23刷)。疲労がたまっているのと、
細かいミス続きのストレスとで、夜、部屋に戻ってもなかなか
本が開けない。

 昨夜は恐怖であった。名探偵アノーと弁護士ジム・フロビッシャーが
重要証人を尋ねて行くと殺されていた件りで、デジャヴュに襲われる。
殺人者が度胸を据えて、被害者のふりをして警察に応答するシーンだ。
 さらに進んで、二件の邸宅がじつは隣り合わせであることがわかる、
ここでもデジャヴュ。もっとも、これは、江戸川乱歩が使ったトリックでも
あるので、そのせいの既視感かもしれないが。
 でも他の箇所には、何の憶えもない。誰かにわたしの記憶を問合せたく
なるが、聞かれても困るだろう。

 ところで、コンパニオン、アン・アプコットの仮装舞踏会用衣装が届く
場面、男性作家にしてはドレスの趣味がいい。睡蓮をかたどった衣装で
あるが、箱を開けると、

<[略]目の覚めるような、緑のクレープデシンの服がはいっていた。
金色の帯と、脇に大きな金色の花飾りとがついて、スカートは腰のところで
大きく広がり、裾は金の芯をつけた、白繻子の花飾りで縁どられている。
加えるに、金の縁取りのある白い絹靴下と白い繻子の靴とがはいっていた。
そのダンス靴は、甲に当る部分に一本の紐がかかって、ボタンのところには
小さなダイヤ型の総(ふさ)がついている。踵のうしろには、四本の金の縞が
はいっていた。>(p248)

 これは綺麗。アンは色白のブロンドだから、とてもよく似合うだろう。
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by byogakudo | 2009-02-18 14:09 | 読書ノート | Comments(0)


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