猫額洞の日々

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2009年 02月 21日

「ドイツ幻想小説傑作集」と「つゆのあとさき」

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 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄

 Sもおとといの夜「モレルの発明」を読み終える。ひとしきりビオイ=
カサーレス讃美の深夜となった。1940年にあんなすごいものを書かれては
敵わない。老後はラテンアメリカ文学と久生十蘭で過ごそう。

 また読むものに困り、先日、部屋の戸棚に見つけた「ドイツ幻想小説
傑作集」(種村季弘編 白水uブックス 85初)と「つゆのあとさき」を併読中。
 前者には図録を新着欄に入れたことのある、ウーヴェ・ブレーマーの
短篇がある。SF風、それほど面白くはなかった。ハンス・カール・アルトマン
「風のある日」は悪くない。

 「つゆのあとさき」は気分よく眠るために読む。女給たちの言葉遣いが
いきいきしている。
<「[略]わたしみたような女給なんぞは全く一時的の慰み物だわ。」>
(p16)とか、
<「[略]その方が経済だからねえ。」>(p20)、
<「[略]だから今度は大(おおい)に発展してやろうと思ってるのよ。」>
(p16)や、
<「[略]わたし大(おおい)に悲観しているのよ。」>(p21)。

 わざと硬い言葉を遣うのが、流行りだったのだろうか。
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by byogakudo | 2009-02-21 14:25 | 読書ノート | Comments(0)


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