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飽きもせず、ブラック・ユーモア選集第4巻「怪船マジック・クリスチャン号」
(テリイ・サザーン 早川書房 70初 函 帯 月報)にトライ。
表題作、これがまあ、退屈なこと。死ぬかと思ったが短いので読み終える。
アメリカ人・大富豪による金にあかせたプラクティカル・ジョークの数々を、
ことさらに単調な書きっぷりで羅列しながら__読者へのいやがらせかしら?
__、黒い笑いでアメリカ批判を行うという意図であろうが、底が浅いと見る。
イーヴリン・ウォーと比べてはいけないけれど、文学と、こちらは何だろう、
思いつきとの違いを感じる。
もう一篇入っていて、長めの「博士の奇妙な冒険」である。まだ始まりの部分。
不条理譚風だ。こちらは読める文体で書かれているから、「マジック・クリスチャン」
いやがらせ説が、我ながら本当らしく思えてくる。