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猫額洞の日々

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2009年 03月 04日

テリイ・サザーン「怪船マジック・クリスチャン号」途中

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 飽きもせず、ブラック・ユーモア選集第4巻「怪船マジック・クリスチャン号」
(テリイ・サザーン 早川書房 70初 函 帯 月報)にトライ。

 表題作、これがまあ、退屈なこと。死ぬかと思ったが短いので読み終える。
アメリカ人・大富豪による金にあかせたプラクティカル・ジョークの数々を、
ことさらに単調な書きっぷりで羅列しながら__読者へのいやがらせかしら?
__、黒い笑いでアメリカ批判を行うという意図であろうが、底が浅いと見る。
 イーヴリン・ウォーと比べてはいけないけれど、文学と、こちらは何だろう、
思いつきとの違いを感じる。

 もう一篇入っていて、長めの「博士の奇妙な冒険」である。まだ始まりの部分。
不条理譚風だ。こちらは読める文体で書かれているから、「マジック・クリスチャン」
いやがらせ説が、我ながら本当らしく思えてくる。

by byogakudo | 2009-03-04 15:31 | 読書ノート | Comments(0)


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