猫額洞の日々

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2007年 03月 28日 ( 1 )


2007年 03月 28日

「最上階の殺人」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 ソフィスティケイティッド・ヒューマー・ミステリ、だった?のかしら?
解説にもあれこれ解釈に悩む様子が書かれているが、ジャンル分けし難い作品だ。
愉しかったけど。

 ただ、解説者は翻訳を褒めているけれど、わたしは実はうまくノレなかった。
シェリンガム氏の「ああでもない・こうでもない」推理あるいは妄想が、軽快に
訳してあると見る人もいるだろうが、なんだか無理なはしゃぎっぷりに思えて、
違和感が消えなかった。体調が悪いせいかも知れない。でも、なんか違う・・・。
まだ使いこなせていない口調で無理に訳しているような、そんな感じ。

 シェリンガム氏の捜査場面で、パブリックスクールの後輩の振りをするところ
があるが、容疑者はそれを真に受けてしきりに後輩扱いする(p252-p258)、
そのときの台詞:
「すまんな、後輩どん」「同じビルだ、後輩どん」「・・・あれは抜群の女性
だよ、後輩どん」等、「後輩どん」が連発される。辟易しているシェリンガムの
気持ちを強調するには効果があるかも知れないが、しつこ過ぎやしないだろうか。
 「すまんな、後輩くん」くらいで充分ではなかろうか、反復効果はこれだって
上がると思う。
 いつか再読したらまた別の感想になる可能性もありますが。
     (アントニイ・バークリー 新樹社 01初帯)
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by byogakudo | 2007-03-28 15:02 | 読書ノート | Comments(0)