猫額洞の日々

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2007年 04月 17日 ( 1 )


2007年 04月 17日

昨日の芽句のはなしに追加

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 芽句のライヴ情報を書いたとき、彼女の歌のことばかり書いてしまった。
もちろん詩の朗読もあります。

 美咲歌芽句(みさか・めぐ)の詩+エッセイ集「荒涼天使たちの夜」(思潮社
07年5月1日)は、最初は詩集として企画されたが、ご承知のように詩集は
売れない。初めての詩集となると、もっと売り難い。

 そこで浮かんだのが彼女のキャリアである。ロックバンドのヴォーカルで
あり詩人である女性は、いかに形成されたか。
 自伝的に書いて行けば自ずと日本のロック側面史にもなる、ということで
急遽、エッセイを書き加えることになった。また、彼女のバンド時代の写真も
入れることで、東京ロッカーズの名前だけ知っている若い人々も当時を想像
しやすくなる。

 鈴木創士氏の「中島らも烈伝」(河出書房新社 05初帯)のときにも思った
ことだが、日本ではどうして音の世界と本の世界とが別々に考えられているの
だろう? (クラシック以外の)音楽好きは本を読まない、本好きは
(クラシックならともかく、それ以外の)音楽を聴かないとでもいう、暗黙の
了解条項があるんじゃないかと邪推したくなる。

 ひとりの人間がそんな風に存在しているとは思えない。古い例で通じない
かも知れないが、ジミ・ヘンドリクスとグレン・グールドを同じ態度で聴き、
デュラスを読む人々もいたのだ。今だって人名が変わっているだけで、本しか
読まない、音楽しか聴かないとは思えない。
 出版社や音楽業界は、もっと横断的であるべきだ。本が売れない、レコードも
CDも売れないと言っているだけでは、ただの現状追認ではないか。
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by byogakudo | 2007-04-17 12:52 | 美咲歌 芽句 | Comments(0)