猫額洞の日々

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2017年 04月 15日 ( 1 )


2017年 04月 15日

台東区元浅草2丁目辺り(2017/04/14)

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 毎日のように出歩く。毎日のように近所歩きが続く。西の東京の
風景に食傷して、昨日は西新宿三丁目から地下鉄・大江戸線に乗り、
新御徒町・下車。

 下谷神社の方へ、Coffeeヤマを目指す。きれいなトタン板の建物に
目を奪われて、つい右側に寄ったら道を間違える。A1から出てすぐ
左折、まっすぐ進めばヤマだった。
 でも、こんなにきれいな町なんだもの、迷ってうろつくのが真骨頂。

 ヤマでアイスコーヒーとトースト(お昼がまだだった)。トースト
に蜂蜜も塗った方がいい?と聞かれ、お願いする。トーストも林檎の
入った小さなサラダも、やさしくおいしい。カウンター席からは野球
の話(ジャイアンツ戦)が聞こえる、Coffeeヤマの午後。

 下谷神社に、またアヒルがいた。結構、高齢みたいだ。まるで猫の
ような気配で水のバケツの隣に羽をたたんで坐り込む。

 おかず横丁を目指してさまよう。さまようってほどではない距離と
地理だけれど、よそ者としては、さまよう気分。

 台東区元浅草2丁目7の辺り、気が狂いそうにうつくしい。東京に
まだ、すきまが残っている。いずれ遠からぬうちにすきまは埋め尽く
され、記憶をとどめるよすがも喪われるだろうが、でもまだ、無駄で
不思議な、贅沢な場所にぶつかる。

 写真上は大通りに面したビルの一部。
 手前は薄暗い駐車場、芝居が始まる前の観客席のようだ。奥、正面は
白い外壁、上手にトタン板の壁。まるで強烈なフラッドライトのような
外光を蓄えた奥の一郭だ。下手はどうなっているのかと、舞台を眺める
ように感動して見入る、街角の演劇的空間だ。

 すてきに錆びたトタン板で三方を囲んだ駐車場。屋根とトタン板の壁の
間にすきまがある、葭簀張りの小屋の記憶に連なる場所。

 東の東京はうつくしい。いまさら無理と分かっていても、来てしまうと、
ここで最晩年が過ごせたらなあと熱望する瞬間がある。
 ここらの集合住宅に部屋を借りて、食べるものは佐竹商店街か、おかず
横丁。本は通信販売と、着るものは新高円寺の古着屋で手に入れるから、
そのついでに古本屋に行く。ここらに住めば大川は近いし、人形町や銀座
も近い。あ、頼れる接骨院も探さなきゃと、妄想が瞬時に脳内を巡る。

 おかず横丁、入舟や。相変わらず、宝石箱のようにうつくしいショー
ウィンドー。
  "入舟やで朝食を"って浮かんだけど、あまりにもそのままである。

 おかず横丁の近くに工場跡を改装したショップ、SyuRoがあった。
蔵前や門前仲町と同じように、若者(?)が東を目指す運動の一端だろう。
角地に建つので両側を広く開けて風が通る。天井が高く、中二階みたような
事務所スペースもある。モノが見やすい、気持よいレイアウトだ。
 
 入舟やさんのご主人からお話を伺う。おかず横丁は昭和2(1927)年、
関東大震災後にできた商店街で、戦火に遭わなかった。入舟やさんは
昭和10(1935)年に開業、ご主人は昭和13(1938)年にここで生まれ、
ここで育ち、ここで仕事を続ける。
 「同級生はほとんどサラリーマンになって、別のところに行っちゃった。
先輩はひとりかふたり、残っているけどね」
 「子どもも跡を継がないしね、マンション暮らしに慣れちゃうと、
こういう__と、向かいのお店の幅や奥行きを示し__むかしの家は
全部この寸法でできてたから、狭いとこに5、6人も一緒に住んでたんだ」

 わたしたちが中野新橋近くの商店街で古本屋をやっていたと言うと、
 「ここにも2軒、本屋があったんだよ。昭和50(1975)年には消えたけど」

 川島商店街と同じように何かイヴェントがあると、webで知るらしく、
ふだん人気(ひとけ)のない商店街に、どこからか人が大勢集まるそうで、
コンスタントにひとが流れている商店街というと、高円寺・阿佐ヶ谷くらい
しか、わたしは知らない。

 高円寺はむかしから、よそからやってきた妙な風体の若い衆も受け入れる
風土だったので、小さな間口のむかし風店舗を彼らに貸すことも可能だった
のだろう。土地の記憶を活かした再開発は不可能ではない筈だが、土建屋
文化は根強く、目先の儲けが何よりも優先される。後は野となれで、原発も
共謀罪も、世界に先駆けるトランプ支持も、何もかも...。

呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-04-15 21:40 | 雑録 | Comments(2)