猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ

2017年 04月 24日 ( 1 )


2017年 04月 24日

(2)立川談四楼『シャレのち曇り』読了

e0030187_2094890.jpg












~4月19日より続く

 楷書で書かれたような、或いは印刷時には絶対、明朝体で
なければと感じさせる落語年代記だ。

 談志の時代であった或る時期の落語界が描かれると同時に、
落語家"談四郎"(前名"寸志")の青春の物語。日本近代文学
の伝統に則り、私小説性の強い、教養小説だ。

 前座"小あさ"は二ツ目"寸志"に、あまり近づかない。

< 寸志はその頃、酒を浴びるように呑むことが、真の落語家
 への最短距離だと固く信じていた。宿酔であっても談志はサマ
 になるし、[略]。
  宿酔の酒臭い息を吹きかけ、無頼を気取る一年先輩の男を、
 小あさが煙たく思っても不思議はない。>
(p193-194『第三章 二ツ目小僧』)

 暑苦しくならないよう気を遣った、読者に親切な私小説、とも思う。
浮気がバレて、公園で子どもを遊ばせながらの夫婦の会話のシーンなど、
双方に公平に丁寧に、記述される。

< 彼は妻のさりげなさを装った問いには答えず、[略]。
 談四郎は、妻を明るいサッパリした気質の女だと思っている。[略]
 実際彼を責めているのでもない。しかし彼は苛立った。 
  この女は出来過ぎていて面白くない。なぜ嫉妬(やか)ないんだ。
 どうして今頃済んだ話を持ち出すんだ。>
(p212『第三章 二ツ目小僧』)

 とてもバランスのとれた書き方で、落語家の或いは男の"業"が書か
れているなあと思いつつ、わたしはこういう自意識描写の巧さに縁遠い
なあと再確認もする。

 小説家・立川談四楼は、こういう作家なのであろうと、たった一冊読んだ
だけで厚かましくも、いちおう分かったつもりになったが、小説のモデルで
ある主役の落語家・立川談四楼を聞いたことがなくって、申訳ない。

 いま、日本中あちこちで行なわれている、寄席以外の会場で開かれる
落語会は、寄席に出られなくなった立川流の、新しい仕事場開拓の結果
だということを、やっと知るような落語知らずが読んだので。


     (立川談四楼『シャレのち曇り』 PHP文芸文庫 2016初 帯 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

「独裁」国家とは、他国との戦争がなくても、国内に敵をつくりだす
ものだ。国民をたえず監視・弾圧し、「自発的隷従」を好む者だけを
「一般人」とみなす。増税や福祉削減や過重労働、徴用などで攻めたて、
だが過労死や自殺、餓死などについては「自己責任」とするだろう。
危ない。★
(巌谷國士 22:18 - 2017年4月21日 https://twitter.com/papi188920
/status/855651879845482498)

「準備行為」前に捜査 -赤旗4/22 「実行準備行為」がなくても
 「嫌疑」でいけると法務省が答弁。どんどんひどくなる。
(ATS x rednotescale 0:33 - 2017年4月22日 https://twitter.com/
ATS_RNS_2/status/855685925761728512)





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2017-04-24 20:54 | 読書ノート | Comments(2)