猫額洞の日々

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2017年 05月 02日 ( 1 )


2017年 05月 02日

小林信彦『天才伝説 横山やすし』再読・読了

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 最初に読んだのが2006年8月23日。あの頃は大急ぎで読んで、
短い感想文を書いて、の繰り返しだった。時間がないので簡単な
ブログになる。この頃の方が読みやすかったような気もする。
 いまは時間があるので長々と書く。挙句、いちばん言いたかった
ことがどこかへ行ってしまったり、碌なことにならない。

 今回は"近代の日本の男"論として読んだ。

< 破滅型というマスコミ用語がある。
 [略]
  つまりは、健全な一般市民とは違う危険な生き方をする人の意味
 なのだが、
 [略]
 勝新太郎も横山やすしも<破滅型>のレッテルで処理される。だが、
 横山やすしについていえば、<自滅型>という方がぴったりくる気がする。
 [略]すべてが彼自身の<思い込み>に発しているからだ。
  少年時代、[略]小柄なやすしは、人生を勝ち負けだけで考えてきた。[略]
  しかし、人生、勝ち続けることはあり得ない。
 [略]<少年天才漫才師>ともてはやされたスタートが出来過ぎだった
 のである。
  普通だったら消えてしまう最初の傷害事件のあとで人気が再燃した
 のは、才能のせいもあるが、つきが大きい。努力型のきよしが相方だった
 ので、才能を充分に発揮できたともいえる。
  きよしが離れて行った時、やすしは四十二だから、人生の設計をもう一度
 やり直すしかなかった。[略]きよしに負けたという<思い込み>が酒になり、
 事件を起こす。それがまた酒に走らせる。
  もっとも、やすしには他の一流芸能人とちがうなにかがあった。それが
 どういうものかはぼくにもわからない。内部から突き出る自滅衝動と一応は
 いえるが、<負けた>と決めた瞬間から、すべてをマイナスの方向で考えて
 しまうような気がする。>
(P274-275『第二十二章 バラは贈らんでくれ』)

 べつに芸能人に限らずとも、日本の近代の男の一典型だろう。対人関係に
おいて、瞬時に甘えられる人と甘えられない人を見分け、とくに甘えられる
と見た女に対しては徹底的に甘えて、自分の存在の欠乏感を充たす。女には
母性愛があるものだと信じ込んで。

 こういう男にうんざりした女たちの遺伝子を受け継いだ、現在の若い女たちは、
甘える男の存在を許さなくなった。自立した男でなくては恋愛の対象にならない。
ましてや結婚する相手とは、と。


     (小林信彦『天才伝説 横山やすし』 文春文庫 2001初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

<安倍晋三(ロンドンにてゴールデンウイークについて発言)
「ときには仕事を忘れて休日を楽しんでいただきたい」←ミサイルに
サリンを搭載して攻撃されるかも?とか、地下に逃げろとか地面に伏せろ
とか国民を脅かしておいて、外遊(慰安旅行)に出かけた底なしのバカが、
休日を楽しめと言っている?>
(5:27 - 2017年5月1日)





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by byogakudo | 2017-05-02 21:13 | 読書ノート | Comments(0)