猫額洞の日々

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2017年 08月 01日 ( 1 )


2017年 08月 01日

ダグラス・アダムス/安原和見 訳『宇宙の果てのレストラン』読了

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 R.I.P. Jeanne Moreau。2、3日前にEach man kills
the thing he loves - Jeanne Moreau
を聴いたところだった。


 昨年11月11、12日以来のダグラス・アダムスである。
 キャーキャー言いながら、すすっと読み終えてしまいそうで、
それではあんまりだと第二作以降を封印していたら、半年余り
経ってしまった。不幸な思いと堆積する怒りの内圧に押しつぶ
されそうな今日この頃、いまこそ再開すべきではないか。

 8ヶ月以上も前のストーリーを覚えているのか? しかし、
これは連作である。うろ覚えでも前提を記憶していれば、
小説の持つリズムやピッチに身体を委ねて読み進めることが
できる。
 登場人物が少ない__メインはロボットのマーヴィンを入れて
5名__おかげもある。
 それになにより、<ここまでのあらすじ>(p7-9)が冒頭にある。

<"深慮遠謀(ディープ・ソート)"という巨大なスーパーコンピュータ>
が、
<生命、宇宙、その他もろもろという究極の問いの答を計算>して、
<答えはなんと四十二であると発表した>けれども、
<答えはわかったが問いがわからないことがわかったので>、
さらに巨大なコンピュータが必要になった。

< そのコンピュータは名前を"地球"と言ったが、これはあまりにも
 大きかったためしょっちゅう惑星とまちがえられていた。とくに、
 その表面をうろついていた奇妙なサルに似た生きものは、自分たち
 が巨大なコンピュータ・プログラムの一部にすぎないということに
 まったく気づいていなかった。>

__ここまで丁寧に概略を示されて、それでも思い出せなかったら、
もう小説を読むのを諦めよう。

 思い出し(せ)て、今回も楽しく読んだ。登場人物中、いちばん人間的
なのがロボットのマーヴィンだ。不治の病、鬱病を相変わらず維持して
いる。
 元・銀河大統領のゼイフォードとふたりで傾いたビルから脱出する
とき__

< マーヴィンが軽蔑の視線を連続的にこちらに放射しているような
 気がして、しまいにゼイフォードはいたたまれなくなった。
 [略]
  ときおりマーヴィンが「こんなことをして、あなたたち生物は
 これが楽しいんですか? たんに後学のためにお尋ねするんですが」
 という趣旨のことを言うのだが、そんなことを言われて気分が上向く
 はずもない。
 [略]
 ふだんにくらべてマーヴィンがほんの少し明るいような気がする。
 だが、やがてそれはちがうと気がついた。このロボットがいつもより
 明るく見えるのは、たんにゼイフォード自身の気分が真っ暗だからだ。>
(p92-93)
 
 強烈な鬱病の投射により、周囲にいる他者は否応なく自省的になる。
イケズですてきなロボット、マーヴィン。

 あ、破壊と再生を繰り返すタイム・トラヴェルものだということも、
忘れないうちに書いておこう。時制が行ったり来たりするので、それを
表現する日本語訳も__

< この店では、客はテーブルに着いて(着くだろうっていて)豪華な
 食事をとり(とるだろうっており)、周囲で森羅万象のすべてが爆発
 するのを見物する(見物するだろうっている)。>(p140)
__と、スィングする。

 すこやかにパンク!


     (ダグラス・アダムス/安原和見 訳『宇宙の果てのレストラン』
     河出文庫 2005初 J)



呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 「共謀罪」法施行 警察監視の独立機関が必要 法律家ら提言

 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


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 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-08-01 21:15 | 読書ノート | Comments(0)