猫額洞の日々

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2017年 09月 14日 ( 1 )


2017年 09月 14日

(1)色川武大『寄席放浪記』1/3

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 色川武大や矢野誠一の世代に対しては"オタク"と呼ばない
のかしら。
 『I 寄席書き帖』末にふたりの対談がある。
 色川武大は戦前の子ども時代から寄席を知っているし、矢野
誠一は戦中はラジオ、戦後からの寄席通いだが、詳細な記憶と
知識だ。彼らや都筑道夫の本で読み知っただけの名前や未知の
名前が、わんわん出てくる(誰がどんな芸風の人だか、とても
一読では覚えきれない)。

 対談中『怠け者でも居場所があった場所』という小見出しで、

色川 [略]だけど、もう先はどう発展のしようもないのに、
 寄席に取っついているというのがいいね。
 矢野 寄席というのは、そういう人たちがいやすい社会だった
 んですね。
 色川 いまは、テレビなんかで小利口に売れていかないと、
 寄席の中でも居づらくなるという、努力型の社会になっちゃ
 った。あのころはたゆたっていれば、一生暮らせるという社会
 だった。
 矢野 怠け者は怠け者なりに、ちゃんと居場所が与えられている
 という感じがあって、また、そういう人たちに対しても周りが
 どうこうしなかったでしょう。あの辺は見事だなあ。民主主義と
 いうのは、本当はああいうものじゃないかなという気がする(笑)。>
(p73-74)

 あるいは、下手で退屈な芸人が出てくる寄席について、

矢野 寄席は下手な人が大ぜいいていいんだな。デパートなんかで、
 ブランド商品ばかり並べてあるコーナーがあるでしょう。寄席は
 ああなっちゃ、だめなんですよ。せこの部分がたくさんある中に
 入って、初めて光ってくるものがある。せこせこなりの用途が
 あるんですね。[略]>(p76-77)

 おしゃれ系古本屋が苦手、に通じる事情だろうか。

 『客を中毒させる芸がなつかしい』より__

色川 [略]二十人ぐらい出るうちに一人か二人がおもしろいんで、
 あとは耐えに耐えて......。しかし、この人がやってる途中でトイレに
 行っちゃいかんとか、いろんなことを遠慮しながら、じいっと退屈を
 我慢しているのが寄席の味わいだ(笑)。
 矢野 偽悪的だね。ほんとにつまらない人がいましたもの。>
(P81)


     (色川武大『寄席放浪記』 2007年2刷 J)

9月16日に続く~





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by byogakudo | 2017-09-14 19:42 | 読書ノート | Comments(0)