猫額洞の日々

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2017年 10月 03日 ( 1 )


2017年 10月 03日

(1)佐多稲子『年譜の行間』もう少し

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 聞き書き集というのか、談話集というのか、話された言葉を
文字に起こすには、書くこととは別の技術が要る。

 佐多稲子の"あとがき"によれば、『別冊婦人公論』編集部の
菱田順子の
<聞き出し上手に乗って、私はあけすけに語っている。[略]
 自分の話言葉の調子が恥ずかしい。[略]
 語ったことは、これまでに作品として書いてきたことのくり返し
 であって、自伝を書くことはない、とおもってきた理由を証す
 結果になった。このことも恥ずかしいのである。
 [略]
  菱田順子さんは私の話を引出し、それを文章にまとめ、私に
 再度読み直しをさせ、また話によっては資料になるものを当時
 の新聞や雑誌の中に拾うなどの、煩雑な役を濃やかにすすめて
 下すった。「年譜の行間」という題[略]も菱田さんが考えたもの
 である。だからここにまとまったものは、菱田さんとの共同の
 もの、と私はおもう。>(p268)

 優れた編集者のおかげで、後の読者は、臨場感あふれる言葉を読む
ことができる。
 なるほど、佐多稲子の話し言葉は"下さった"ではなく、コロキュアル
に正しい、"下すった"だろうな、などと思う。

 "五 『驢馬』の人々との出会い"は、22歳になった佐多稲子の初めて
の青春物語だ。結婚して子どもを生んで離婚して、

<これからの自分は、もう怖いものはないわけよ、もうね。あの娘は
 どうこうって世間から言われる怖れは、もう、ない。
  出戻りで、子供があって、自殺未遂という恥しいこともやってのけて、
 世間から言われる悪いこと、全部しちゃったんですもの。悪いレッテル
 を貼られまいとすることが、世間への怖れにつながるようなものですが、
 その怖れていた、悪いレッテルを全部貼られている境遇に立ってる。
 それならこれからは自分の思うように生きよう、世間の目に縛られまい
 と思った。>(p120)

 生まれた娘の世話をする人手は、家に十分ある。佐多稲子がすべき仕事
とは、お金を稼いでくることだが、近所にカフェを見つけた。
 そこで同人誌『驢馬』の人々と知り合い、初恋をする(離婚に終わった
結婚は、上司に勧められた結婚だ)。
 この辺りの高揚感は、語られた場の空気が感じられるほど、ライヴに
伝わってくる。編集者・菱田順子の、作家・佐多稲子への敬愛と技術の
賜物であろう。


     (佐多稲子『年譜の行間』 中公文庫 1986初 J)

10月4日に続く~





 "希望の党"とやらは、旧・民進党出身で"希望の党"からハネられた
衆院議員が出馬するなら、その選挙区に対抗候補を立てると言っている。
 共産党とも共闘できる議員の邪魔をしてやるぜ、というのは、"希望の党"
がつまり、自民党+公明党の現政権の補完勢力になりたい、なるつもりだ、
大政翼賛会を作りたいと白状していることだ。

 "希望の党"というネーミング・センスは、"幸福実現党"と何ら変わらない。

呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-10-03 21:48 | 読書ノート | Comments(0)