猫額洞の日々

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2017年 10月 04日 ( 1 )


2017年 10月 04日

(2)佐多稲子『年譜の行間』読了

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~10月3日より続く


 佐多稲子に見られる、時代と女性のライフスタイルの変化に伴う、
髪型の変化とか、彼女が上野不忍池の日本料理屋で女中勤めのとき
カッコいいと感じた、粋でシブい着物の好みが、(数年後の)本郷
や浅草のカフェの女給たちの着物の好みと、どう違っているかなど、
ディテイルの具体性、豊かさから引用してもいいのだが、あえて
"六 プロレタリア作家として"から引用する。

 『キャラメル工場から』が1928年(佐多稲子24歳)『プロレタリア
芸術』に掲載されたときの批評で、

<窪川稲子というのが「キャラメル工場から」というのを書いている
 けれども、これは多分、女ではなかろう、という批評が載ったの。
 それを読んだときのあたしの感じ方が、女の感覚としては大変に
 おもしろい。
  そのとき、これを書いたのは女ではなかろう、男だろうと言われた
 ことを、あたしは一つのほめ言葉だと思った。ね、大変嬉しかったの。
 [略]
  この作者は女じゃない、と。女の名前になっているけれども男が書いた
 のだろうということを、ほめ言葉として受け取ったのは、男の作家の水準
 を女より高いと思ったから。
  このことはフランスの前衛的な女流作家、マルグリット・デュラスも
 言っているの。[略]
 『語る女たち』(河出書房)の中で、マルグリット・デュラスがおんなじ
 こと言っているのよ。「二十歳のとき、他人(ひと)から『これは男が
 書いたみたいだ」と言われると、得意になっていたもの」とね。
  それはやっぱし女は低いと見られていることに対して、それを知って
 いて、その上でそれより水準高く見られたということで、得意になった
 ということを、書いているのね。ああ、おんなじことだな、フランス女性
 もと思った。>(p165)

 佐多稲子の小説はほとんど読んでなくて、エッセイ『時に佇(た)つ』
(名作!)や聞き書きだけなのが、すまないと思うけれど、前にも書いた
が、TVのアーカイヴズで、煙草を吸いながら原稿用紙に書いている佐多稲子
の様子がカッコよくて興味を持ち、『時に佇(た)つ』を読んだという経緯
なので。


     (佐多稲子『年譜の行間』 中公文庫 1986初 J)

(1)佐多稲子『年譜の行間』
(2)佐多稲子『年譜の行間』





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

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安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
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 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-10-04 21:29 | 読書ノート | Comments(0)