猫額洞の日々

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2017年 10月 08日 ( 1 )


2017年 10月 08日

小沼丹『懐中時計』読了

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 妻の不貞を中心に据えて、中年男の(と言わず、人間誰しも持つ)孤独を
描くのだろうが、『エヂプトの涙壺』や『断崖』のメロドラマ性は感心しない。
 『砂丘』の、別荘に住む女性の扱い方も派手すぎる。

 メロドラマ自体は嫌いじゃない。大時代なメロドラマならノッていける。
 映画だけれど、クローネンバーグ『M・バタフライ』で、中国に戻って
きたジョン・ローンが文化大革命に遭遇して、農村での労働を強いられる
シーンの、大時代・ハリウッド・メロドラマ風な撮り方は好もしかったが、
小説でのメロドラマ風味は、とくに小沼丹のような地味でシブい作風の
中で、物語のダイナモとして使われると、水と油のような違和感が残る。
 無理してる、ように感じるのだが。但しこれは、私小説をほとんど読んだ
ことのない、翻訳ミステリや翻訳小説で生きてきた奴の感想ですから。

 メタフィクションであろうと何であれ、小説には物語る部分が発生するが、
『黒と白の猫』や『タロオ』、『蝉の脱殻』や表題作の『懐中時計』のように、
動物(猫、蜻蛉、犬、蝉)や無生物(懐中時計)が狂言回しとして用いられる
場合は、違和感なく読み進められる。

 たぶん、小沼丹の小説よりエッセイの読者なのだろう。感じはいいのだが、
ファンには少し遠い。淡い怪談風の『影絵』とか、いいなって思うけれど。


     (小沼丹『懐中時計』 講談社文芸文庫 1991初 J)





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
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 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-10-08 17:32 | 読書ノート | Comments(0)