猫額洞の日々

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2017年 10月 16日 ( 1 )


2017年 10月 16日

興津要『落語家_懐かしき人たち』読了

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 色川武大みたように藝と藝人に、のめり込むような愛し方では
なく、安藤鶴夫みたような自己愛の発現ではなく、矢野誠一の
抑制された愛情でもなく、興津要がこれらの藝人たちを愛して
いるのは分かるが愛情表現の記述としては、とても物足りないな。

 と感じながら読んでしまったが、名人たちが沢山いたのに、後世に
名前が残るのは、ほんの一握りだ。

 映画ファンで、地方での仕事の合間に古本屋めぐりをするのが
好きな初代・金原亭馬の助は、古書展にもよく出かける。

< あるとき、昭和十二、三年ごろの雑誌「東宝映画」十数冊という
 書名が案内のパンフレットにあったので、わたしが申しこんだところ、
 当日、会場に行くと、もうひとり申し込み者がいたので抽選になり、
 わたしにクジが当ったと係りの者が言った。
  わたしが、気をよくして金を払っていると、偶然にも抽選の相手は
 馬の助だったということで、来合わせた彼が地団駄(じだんだ)を踏む
 という一幕もあった。>(p43『先代金原亭馬の助』)

__"係りの者が言った"の箇所、矢野誠一辺り、"係りの人"ではなく
"の者"であることに引っかからないかしら? 
 あと、興津要は自分が"センセー"だから当ったとは考えないのかな?

 『I 昭和落語界を彩(いろど)った人びと』、『II <青い眼の落語家>
快楽亭ブラックの世界』、『III 落語・講談速記本の誕生』という三部
構成だが、第一章は自分が実際に見聞きした落語家たちについて述べて
あり、第二章と第三章は所蔵する本からの紹介だ。

 第二章『<青い眼の落語家>快楽亭ブラックの世界』は、Jules ADAM/
Osman EDWARDS 訳『JAPANESE STORY-TELLERS(ニッポンのハナシ
カ)』という明治32年・長谷川武次郎 発行の縮緬本 他から適宜引用や翻訳
がされている。

 パソコンはすごい。JAPANESE STORY-TELLERSで検索したら出ている。
カラーで挿絵が見られる。
 国立国会図書館デジタルコレクションや、~~ Book Published by T.
Hasegawa ~~
など。

 『当世名家・蓄音機』(明治33年 文禄堂刊)所収の『快楽亭ブラック
自伝』は、ブラックの英語訛の日本語口調が採取されていて面白い。

< どうも、この芸......こい[注:これ]が、その、天然でして、習って
 出来るものではありやせん。
 [略]
  そい[注:それ]にこの、私は、親父が、もと東京(こっち)におりやん
 したんで、子供の時から、自然に日本語を覚えやして、ひとに習ったん
 ではござりやせん。
  親父が日本へ参りやしたのは、戊辰(ぼしん)より三年ほど前で、
 はじめて日本へ新聞をこしらえやした。>(p179)

__といった按配。


     (興津要『落語家_懐かしき人たち』 旺文社文庫 1986初 J)





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-10-16 21:37 | 読書ノート | Comments(0)