猫額洞の日々

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2017年 12月 04日 ( 1 )


2017年 12月 04日

伊東豊雄・中沢新一『建築の大転換 増補版』ほぼ読了

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 写真は、11月24日の工房・ゆくい堂

 3・11を経て、建築は、建築家はいかに在るべきかと、
考えない訳に行かない。べつに建築家でなくても、近代
文明の恩恵を受けてきた、わたしたち全員が、これでは
まずいと深く考えざるを得なくなったのが、フクシマ以後
だろう。
 わたしたちは明日も続くと信じていた世界を、決定的に
喪った。それが奪われることがあるなんて、まるで考えても
いなかった。少なくともわたしはそうだ。わたしは地震国に
あれほど原発が乱立しているのを初めて知ったくらいに、
馬鹿で無考えだ。
 だから当座は言葉も発することができない。地球という、
わたしたちの在る環境は、わたしたちとは本質的に無関係
なのだと、やっと、いやというほど知ることになった。

 3・11以降の人々のために何かできることはないかと、建築家も
思考者も、考え、行動する。これまでの近代主義的なアプローチ
とは違うやり方を探りながら。

 伊東豊雄と中沢新一の対談が主になっている。
 藤森照信も加わった鼎談が2011・3・10の夜に行なわれ、

<山国育ちの三人は、しきりと海の近くに住むことの不穏を
 語り合った。予感でもあったのか、大地震を経験したあと
 前夜の発言を思い返して、三人ともひどく落ち込んだことが、
 あとになってわかった。>(p17 中沢新一『はじめに』)

 『第一章 東京と現代日本の大転換__「新国立競技場」
問題を問いなおす』
 『第二章 地域と公共性の大転換__3・11以後に建築は
何ができるか』
 『第三章 人と自然の大転換
 1 「伊藤豊雄の建築」を中沢新一と考える
 2 自然と人間をわけない建築
 3 縄文のこころと建築
 4 震災が建築につきつけた問題とは
 『第四章 エネルギーと建築の大転換』
 補遺 建築のエチカ

 という章立てだ。

 歴史的景観を損なわない、エネルギーの無駄遣いをしない、
後々に維持費が嵩まない「新国立競技場」改修案を提案して
拒絶される。
 被災地で、建築家というネゴシエーターは、住民と行政との
間に立ち、住民が生き生き暮らせる建築や建設を提言する。

< 万里の長城のようなコンクリートむき出し防潮堤ではなく、
 小さな丘のような[略]、柔らかな防潮堤>
< [略]ボックス型の公営住宅でなく、[略]
 一人暮らしの高齢者たちが寄り添って住むことのできる
 シェアハウスのような集合住宅>

を提案したが、

< しかしいずれも災害復興のマニュアルに適合しないと
 いう理由で実現しなかった。いずれのまちも同じ防潮堤を
 つくり、同じ公営住宅をつくりなさい、というのが国や県の
 基本方針である。>
(p311-312 伊藤豊雄『文庫版おわりに』)

 経済成長神話の呪縛力は根強い。東京の町・街のあちこちで
建設ラッシュだ。被災した人々などいなかったかのように、先を
急ぐ。棄民政策は日本の政府や役人の伝統だ。

 伊藤豊雄が建築を考える際に影響を受けたという、中沢新一
『建築のエチカ』は、『雪片曲線論』からの再録だが、チベット
仏教の話が分からなくて読み通せない。ペンディング。


     (伊東豊雄・中沢新一『建築の大転換 増補版』
     ちくま文庫 2015初 J)





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2017-12-04 21:51 | 読書ノート | Comments(0)