猫額洞の日々

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2017年 05月 26日

キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』読了

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 5月14日にヤマカンで買ったが、まあ当たり。イギリスの女性
ミステリ作家は優れた人ばっかりみたい。でも、優秀作を選んで
翻訳するのだろうから、確率が上がるってこともある、かしら?

 なんといおう、手堅い本格推理+日常生活の描写、というと
"クリスティの後継者"みたいだけれど、実際うまいなあと思う。

 訳者あとがきによれば、
<ロンドンから百マイルほど離れたケルシャー州という虚構の
 地方を舞台にしています。このケルシャー州は、現代的な工業
 都市もあれば学園都市もあり、古色蒼然たる城や教会の建って
 いる田舎もあり、したがってそこに住む人々も多種多様で、
 いまの[注:原作は1979年刊]イギリス社会の縮図ともいえる
 ような、さまざまな社会的な問題をはらんでいるわけです。>
(p307)

 さらに、捜査して推理する主人公がスローン警部なるプロの警察官
なので、いろいろな背景、事件で物語を展開できる。シリーズ・キャラ
クタが存分に活躍できる舞台設定だ。

 主人公と上司のリーエス署長との会話は、警句の応酬みたいな漫才
タッチになり、状況を語る地の文章は、やや苦みのある穿ったフレーズ
である。

 たとえば、殺人事件の被害者の甥は、ドロップアウトしている。

< いなかの脱落者(ドロップアウト)たちはいなかを歩かなかった。
 彼らは社会のきずなを絶ち切りたいと思ったときは、公有地や空き家
 を無断で占拠する__それはとくに若年層が多かった。そのような
 不法占拠者の数がある程度まとまると、その集団はなんとなく共同体
 になる。>(p106)
__"なんとなく共同体になる"のヒューマー。

< 「社会からはみ出ただけさ、彼のやってることは」と、スローンは
 いった。この国王の君臨する島のほんものの原住民は、半ば隔離
 された家に住んで、毎晩テレビを見ているのだ。>(p213-214)

 どこかで見つけたら(そして安かったら)買って読んでみようと思った
けれど、"キャサリン・エアード"というのはシンプル過ぎて覚えにくい。
Catherine Airdという綴りと一緒に覚えるしかなさそう。


     (キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』
     ハヤカワ文庫 1983初 帯 J)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 菅義偉は安倍晋三・独裁政権の忠義な番頭であり続ければ、
悪いようには(?)ならないと信じてるのかもしれないが、泥舟に
乗っているとは考えないのか。
 もう何回も何十回も内閣総辞職すべき事態を引き起こしながら、
強弁で居座る安倍晋三とそのお仲間連と、お追従するマスメディア
と、見ようとしない、気がつかない振りして加担する人々と。

 加計文書、前次官が感じた圧力 「黒を白にしろと」





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# by byogakudo | 2017-05-26 20:58 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 25日

弥生美術館で『生誕100年 長沢 節 展』を見る(2017/05/24)

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 いきなりの暑さに身体が着いてゆかない。涼しければ涼しいで、
温度差にがっくりくる。情けない。昨日は帰ってきても書く元気が
出なかった、かなしい身体。

 整骨院に行ってから地下鉄・大江戸線で本郷三丁目へ。まず、
ドトールで軽食。お昼を食べても元気は出てこない。

 大学堂書店に寄る。"大学堂書店と本郷三丁目の交差点_店主・
横川泰一さんにきいた思い出ばなし
"というインタヴューがある。
 三島由紀夫『外遊記 三島由紀夫のエッセイ3』(ちくま文庫)と谷崎
潤一郎『潤一郎ラビリンスII マゾヒズム小説集』(中公文庫。むかし
全巻読んで、全部、店で売った。ほとんど覚えていないが、大谷崎
より小谷崎の方が、ずっと感じいい、という記憶が固着した。)をレジ
に出すと、マダム横川が早口で話し出される。

 「ここに、『ベンガク』って書いてあるでしょ」と、レジ前の小額を
示し、
 「ほんとに近頃の東大生って本を読まないんですよ。義父が赤門前に
店を出していたころは、閉店時間が近づいても棚から離れない苦学生が
いたんですよ。本を買っちゃうと夕飯代がなくなっちゃう、ていうから、
あたしたちはしないけど、義父は『持ってっていいよ』って、本を上げ
たりしたんです」
 しかるに、当節の若い東大生と来たらと、本に縁のない、本屋に対して
何の思い入れも持たない、ひどい実例を挙げて、
 「じゃあ、そんなら(東大に)入ってみろって言われたら、それまで
だけど」とオチをつけられた。
 駒場東大前・河野書店のご主人が書かれていた話(河野書店NEWS
2017年4月17日「痩せても枯れても」)も思い出す。

 春日通を横切り、東大前の元・古本屋街を歩く。Sが郁文堂をせっせと
撮る。いわしやもある。何年か前(2012年3月30日)にバラード『殺す』
を買った、上の写真の画廊・古書店が閉まっている。H6で検索したら、
金・土のみ営業だった。

 アゴが上がり気味で、なかなか弥生美術館に着かない。美術館の左隣に
在った、うつくしい木造二階建て・洋館は消え、駐車場になっている。
 やっと着いた。入場。

 『生誕100年 長沢 節 展』、混んでなくて、ゆっくり見られるのがいい。
 楽しく一、二階を見て廻る。ほんとに速いデッサン。お気に入りのモデル、
ポールを描く7分間のヴィデオも見られる。
 しかし、男たちがいない。女たちは老いも若きも見かけるのに、男はSと、
ミュージアム・ショップにいた中年白人男性だけだ。男は何をしている?

     (『生誕100年 長沢 節 展』@弥生美術館 2017/05/25)
 
 集中して見たので、さすがに疲れた。行くときに見かけた「こころ」に
寄って休む。
 帰りは地下鉄・南北線を使う。




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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# by byogakudo | 2017-05-25 18:56 | アート | Comments(0)
2017年 05月 23日

(2)川本三郎『東京つれづれ草』読了

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~5月22日より続く

 忘れないうちに『VI町を歩いて美術館の中へ』の『ロバート・
ベイツマン』から引用__

< ベイツマンの絵を見ているとカナダが生んだ名ピアニスト、
 グレン・グールドのエピソードも思い出す(湯川豊「イワナの夏」
 ちくま文庫、に書かれている)。グレン・グールドの父親は釣りが
 大好きだった。しかし、グレン・グールドは無益な殺生が嫌いだった。
 そこで彼は十年がかりで父親を説得して釣りをやめさせたばかりか、
 青年時代、夏を過ごす湖で、モーターボートを繰り出しては釣り人に
 「釣りをやめろ!」と絶叫してまわるのを日課にしたという。カナダの
 ピアニストらしいいいエピソードだ。>(p244)

__"絶叫してまわるのを日課にした"グールド。すてき。

 さて次は、『Vこの町はいつか来た町』の『寅さんの旅』から__

< 寅さんが泊まるのはたいてい商人宿である。[略]ローカル線の
 駅前にあるような小さな商人宿。[略]坊主畳の部屋のなかで、
 こたつにあたってお銚子が二、三本。酒の肴は刺身か焼魚。この
 しがなさ、せつなさがまた男の一人旅の良さである。「夜風が
 こたえるぜ」と背中を丸めてわびしいことを呟いても、男は、案外
 そのわびしさが楽しいのである。落魄(らくはく)の気分に酔いたい
 のである。>(p231)

 また、『エピローグ夕暮れの町』の『場末の映画館が隠れ家だった
ころ』では、
<七〇年代に"映画感傷旅行"の仕事>で<場末のピンク映画館ばかりを>
歩いたが__

< どこもうらぶれた、わびしいションベン・キネマだった。お客は映画を
 見に来るというよりも、暇つぶしや睡眠のために来ている方が多かった。
 それでも、やさぐれた場末の映画館の雰囲気は、私の気分には合った。
 [略]
 荒んだ映画館でひとりスクリーンに見入っていた。
  町歩きは昔から好きだったから、映画館に行くことは、町歩きの楽しみ
 にもなった。映画を見たあと、立石や南千住の赤提灯で安酒を飲むのが
 また落魄(らくはく)の感があってこたえられなかった。>(p290-291)

__わかっちゃいるけどやめられない"落魄"志向、"やつし"である。
自覚してるから、まあいいか。

 小林信彦だったか、コラムは執筆時現在のできごとを取り上げることが
多いので、一冊にまとめる際、初出年月日を添えないと話が通じなくなる、
というようなことを書いていた。
 1980年代以降、できごとの消費速度が烈しい。川本三郎『東京つれづれ草』
には1990年代ころのコラムが収録されているが、1990年とて今から20年前
である。

 『I心地よく秘密めいた町』の『都市のなかの緑』で、荒川が人工の川であり、
明治神宮の森が人工の森であると述べて__

<私たちは現在、大正時代の人間によって作られた川や森の恩恵を受けて
 いるのである。
  だからこんどは私たちの世代が次の世代に緑や自然を作りだしたい。
 新橋駅の東側に広がる旧国鉄の広大な跡地を見るたびにここを緑地に
 したらどんなにいいかと思う。>(p54)

__1993年に秘かにそう願われた跡地が結局、"汐留シオサイト"になる。


     (川本三郎『東京つれづれ草』 ちくま文庫 2000初 J)


呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 15:36 - 2017年5月22日





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# by byogakudo | 2017-05-23 21:52 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 22日

(1)川本三郎『東京つれづれ草』半分弱

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 文字の大きさにつられて、川本三郎『東京つれづれ草』を開く。
 
 『IIIひとり遊びぞわれはまされる』の『文士のたしなみ』では、
青木玉『小石川の家』で幸田露伴の「経師(きょうじ)、表装などは
男の嗜(たしな)み」という言葉を読んで、荷風『断腸亭日乗』での
漠然としかわからなかった記述に合点が行く。

< 大正六年九月十七日。「燈下反古紙にて箱を張る」
  大正八年十一月二十八日。「燈下臙脂(えんじ)を煮て原藁用紙
 罫紙を摺る」
 [略]
 露伴の言葉ですべてが理解出来る。不用の紙で箱を作ったり、
 原稿用紙の罫線を版木で摺ったりするのは、「男の嗜み」、
 文人趣味だったのである。
 [略]
  荷風と親交のあった堀口大學の語っているところによると(関容子
 「日本の鶯堀口大學聞書き」)、荷風は女性に封書を出すときは細身
 の封筒を自らこしらえ、それを使ったという。さらに海外にいる
 堀口大學に手紙を書くときは、アドレスの英字をやはり手ずから
 こしらえたインクを使い毛筆で書いた。
  「その赤黒いインクは、くちなしの実をすり潰した汁でつくった
 ものですって。そういうところにまで(荷風先生は)風流をお楽しみに
 なるのだね」
 [略]
 「日乗」大正十三年四月二十三日にある「(略)生薬屋にて偶然梔子
 (くちなし)の實を購得たり」の「梔子」とはこのインクのためだった
 のかと納得する。
  今東光「十二階崩壊」によれば、荷風は書き損なった原稿用紙の
 反古はこまかく切って観世縒(かんぜより)にして貯え、出来あがった
 原稿を綴じるときなどに使ったという。>(p107-108)


     (川本三郎『東京つれづれ草』 ちくま文庫 2000初 J)

5月23日に続く~


 昨日のEP-4、とってもよかったみたい! s.h.i.

 東京でも!
<【決定】EP-4[re:imagined]TOKYO 昨夜大盛況だった
 EP-4 5・21[re:imagined]の東京版が7月8日土曜日に
 開催されることになりました。京都での公演を観に来られ
 なかった方もぜひ足をお運びください! #EP_4>
(17:27 - 2017年5月21日)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 【全訳きました!】国連報告者が安倍首相に共謀罪法案を懸念する
緊急書簡を送付
 





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# by byogakudo | 2017-05-22 15:27 | 読書ノート | Comments(2)
2017年 05月 21日

(1)遅々として荒畑寒村『寒村自伝』上巻1/2

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 最新刊の岩波文庫を見ていないけれど、どうして復刊・復刻するとき
に文字サイズを大きくしないんだろう? ジャケット付きの1999年9刷
で読んでいるが、文字は1975年1刷のまま、と思われる小ささだ。
 ややヤケの紙面と相俟って目が辛い。本の形態にしがみつくのは圧倒的
に老人が多いのに...。Kindleは目が楽な電子書籍と聞いたが、直接光は
やはり疲れるだろう。

 というのが表立った言い訳。なかなか進まないのは、もちろん、わたしの
基礎知識不足のせいだ。

 『第2章 週間『平民新聞』』には日露戦争当時の日本とロシアの状況説明
が続く。ロシア革命が起りかけているロシアと、労働運動が芽生えている
日本である。漠然としたイメージしか持ってないので、つっかえながら読む。
やっと菅野須賀子との恋が出てきた。

 矢野誠一『文人たちの寄席』で知り、いつか読みたい本リストに挙って
忘れていたのを、いまやっと読んでいる。リストは長い。いまや、読んだら
すぐ忘れるし、これ以上長生きすると、目が文字を追うだけで何を読んでる
のか分からない身体になりかねない恐怖がある。

 『文人たちの寄席』は、『梟通信〜ホンの戯言』2010年5月15日に簡約
紹介されています。

 で、『寒村自伝』では荒畑寒村の記憶のよさに驚かされる。幼少時に
見聞きした見世物や芸人たちについて、あるいは寺子屋式小学校について、
昨日のことのような鮮やかさで、細かく詳しく書かれている。

< 要するに、私の幼少のころはまだ多分に江戸時代の風俗がのこっていた
 ので、現に母や叔母も唐金(からかね)の鏡を用いて歯を染めたり、芝居の
 髪結新三(かみゆいしんざ)のように鬢(びん)だらいをさげた廻り床屋(どこや)
 に顔を剃らせたりしていた。何しろ憲法発布、国会開設の二年前に生まれた
 [注:1887=明治20年]のだもの、私の住んでいた世界が前資本主義時代の
 古色蒼然(そうぜん)たるのも当然であろう。>
(p34『遊廓という別世界』『第1章空想少年の生い立ち』)


     (荒畑寒村『寒村自伝』上巻 岩波文庫 1999年9刷 J)



 もうすぐ7pmだ。始まりだ。
<【いよいよ本日!!!!! EP-4 5・21 in Kyoto】本日京都快晴なり。
 当日券あります。19時開演。EP-4の代表曲を全く新しいアレンジで
 再構築、仲間アーティストたちを加えた複数名でのシームレス・
 セッション・スタイルの今年のEP-4。間違いなく刺激的になる
 はず! 続>
(18:56 - 2017年5月20日)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 <報道特集。共謀罪について亀石弁護士の指摘。「法案賛成の
 立場の人も他人事ではない。時代が変われば自分が少数者に
 なる可能性もある。自分が排除される側になるかもしれない。
 そういう危機感は今はないのかもしれない」。法律は一度出来ると
 長く存在し続けるのだし、十分考えられる話なんですけどね…>
(2:11 - 2017年5月20日)

 安倍首相の国会答弁 あまりに下品で不誠実で幼稚
(『松尾貴史のちょっと違和感』)





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# by byogakudo | 2017-05-21 18:35 | 読書ノート | Comments(3)
2017年 05月 20日

今週のホイホイ(12)『アトレイデスの血』に追加

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~5月17日より続く

 J=P・シャブラン判事が好きだと言ったが、もう一カ所、ノートして
おきたい数行があった。

 判事は或る女性と一夜をともにした。彼女のかつての愛人たちと
自分とを比較して__

<幻想だ! シャブラン判事は不屈の自尊心の持主だったが、虚栄心
 には無縁だった。恋愛において、彼は自分がほかの男より強いとは
 思っていなかった。むしろほかの男より劣るとさえ思っていた。忘れ
 がたい存在だって? そんなばかな!>(p236-237)

__こういう無私の(?)ナルシシズム、わかるなあ。自己満足している
自分自身は許さないが、自分の欠点や弱点をひとごとのように認め得る
自分自身には、満足する。

     (ピエール・マニャン/三輪秀彦 訳『アトレイデスの血』
     創元推理文庫 1981初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

<昨日の総務委。マイナンバーカードに記載されている氏名、住所、
 顔写真などの個人情報が、マイナンバーを管理する機構から警察に
 提供されていたことが明らかに。警察のもつ顔認証システムや監視
 カメラと組み合わせれば、特定の人の私生活を覗き見ることができる。
 「共謀罪」のでっち上げに使われる。>
(7:37 - 2017年5月17日)





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# by byogakudo | 2017-05-20 20:20 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 19日

ときの忘れもの で「植田正治写真展_光と陰の世界_Part 1」を見る

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 昨日は驟雨があったので部屋にいた。今日は勤勉に外出。
南青山、ときの忘れもの で「植田正治写真展_光と陰の世界_
Part 1
」をやっている(5月27日・土曜日まで。日・月・祝日 休)。

 お昼休みの青山通りを人々が行き来し、かつランチサーヴィス
の店に列をつくる。表通りから、一歩、二歩入ったギャラリー
ときの忘れものは、ひっそり静かに観客/顧客を待つ。

 入ってすぐ左に、フライヤに使われた蝶の写真が掛けてある。
アクリル額入りだ。
 入口近くは、上にロフトがあるので天井が低い。その先のスペース
で、高い吹き抜け天井になる。
 蝶の写真には低い天井の右上からライトが当たり、写真・左端の
ファイル影(?)をなぞるかのように、アクリル額の影を左側に残す。

 ギャラリーでの展示は、立体的な編集作業だ。展示作品の選択、配置、
額縁の選定などなど、観客/顧客の目に触れる以前に、どれほど細かい
詰めの作業が秘かに行なわれているだろう。案内状やお知らせメールなど
などの雑用も同時にこなしての作業だ。

 観客は見るひとなのだから、作品を味わえばいい。舞台ができあがる
までの苦心を想像する必要はない、といえばないけれど、想像すれば
感謝するのみ。

     (「植田正治写真展_光と陰の世界_Part 1」
     @ときの忘れもの 2017/05/19)

 画廊を出て、つい、ひとけのない方向に足(とアタマ)が向き、ひと休み
したくても断じて何も見つからない、青山墓地に近い住宅地を歩む。町内会
名は麻布上笄町、いまの地番は西麻布2丁目である。
 風が乾いているので、まだいいけれど、容赦ない日射しだ。この何もない
道は、前にも迷い込んだなあ。あのときも途方に暮れた。

 富士フイルムデザインセンターCLAYに出会って、ほっとする。あくまでも
折り目正しく伸び伸びした近代建築は、気持いい。

 木造住宅や、平屋建てさえ残っているが、空地は緑なす草叢、しかし新築は、
車庫付き・新建材・住宅群だ。日本中どこでもおなじみ。

 六本木通りを進む元気がない。バスで青山方向に戻って、何度目だろう、
南青山一丁目広場へ。(2009年10月10日2010年10月2日以来、です。)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/
 求む、共謀罪に賛成した議員名表。





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# by byogakudo | 2017-05-19 21:16 | アート | Comments(0)
2017年 05月 18日

喫茶 ミモザ~中松商店で「柳沢信 冬と夏」~明治屋(2017/05/17)

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 昨日は銀座へ行った。銀座奥野ビル313号室、の中松商店で
「柳沢信 冬と夏」展が開かれているから(5月17日から30日
まで。13:00-18:00  休業日は20日のみ)。

 奥野ビルへ行く前にお昼を食べに喫茶 ミモザへ。ランチタイムなので
ほぼ満員だが入ってすぐのスツール席が開いていた。ソファ席の男性客が
帰られたので移動する。初めて入口近くに坐って、漫画棚のラインナップ
に気がついた。最初に出た版の岩明均『寄生獣』が揃っている!
 なつかしくて第一巻、冒頭を見る。やっぱりいいなあ。売っちゃったけど。

 いつも優しくてうつくしいマダムが、混んでいてごめんなさいと仰る。
 いいえ、ご繁盛、なによりです。銀座2丁目・ミモザや、東上野3丁目・
ヤマの客席が埋まっていると、客としても、とてもうれしい。東京にまだ、
きれいな心地よい場所が在って、愛されて続いているのだから。

 昭和通りを渡って奥野ビルへ。

 奥野ビルに入る前に、1階左手、Y's ARTSのショーウィンドーを見る。
猫の置物に見入る。この猫が好きでたまらない。ずうっと、このまま、
ここにいて、と願う。

 中松商店からのメールでは、
<ヴィンテージプリント5点、ポスター1点を展示販売。
 パンフレットを限定150部にて発行。>とのこと。

 オリジナル・プリントもポスターも買えないけれど、中松商店製
パンフレットなら買えそうと思ったのだが、今回のパンフレットも、
銀座ストライプと呼びたくなるような表紙で、すてきだ。

 313号室の小部屋を活かした展示も、かっこいい。写真3点は額装
して壁面に。2点は印画紙の端が自然に丸まることを使った展示方法。
 つまり、小箪笥の天板の周囲に木枠を取り付け、高さを上げる。天板上
に写真を置いて、木枠とぴったり同じサイズのガラス板で覆う。上から
眺めるボックスアート風である。

 壁面に掛けられた「文京区白山一丁目4」と住所が読める、1974年
発表の「今年の夏_東京」が好きだ。
 左右に木造二階建ての長屋(?)、右に「宇賀神商」まで読める看板、
左は「中仙 高橋鋸店」。間の坂道を上って消えてゆく(役者が舞台奥へ
と入っていくような気配を見せる)麦藁帽子の老人、横からやって来た
補助輪付き自転車の少年が撮られている。

 1979年頃のモノクローム・ポスター『都市の軌跡』(「信」のサイン入り)
は、モダーン・デザインが極まりきっている。写真の入れ方も文字の形も縦横
の配置も完璧。

     (「柳沢信 冬と夏」@銀座奥野ビル313号室 中松商店
     2017/05/17)

 余談だけれど、いったんピークを迎えると後の展開が困る。80年代以降の
デザインはバロック的に誇張するか、ゆるくほどけていく様をそのまま見せる
ことをもって表現と主張するかになる。ポストモダーンってことだろうが。
 でもデザインは時代とともに在るのだから、しょうがないか。
 それに30年も経てば、デザインは回顧される。1960年代や70年代のファッ
ションは、かっこいいと若いひとに受け入れ直されたが、80年代調の大仰な襟
や大きな肩幅に緊縛的ウェストの絞りなぞというスタイルが見直される日も来る、
のかなあ?

 室町方向へ歩き、京橋へ戻る。リニューアルされた明治屋で、マーマレードと
板チョコ。
 今でもうちの冷蔵庫には隙間が多いが、むかしは水道水の汲み置きと、それ
を飲むためのグラスが冷えているだけだった。ずいぶん人間らしい冷蔵庫に
なったなあと、チョコレートや入舟製・山椒昆布入りのタッパウェアを見る。



 丹生谷貴志氏のツイッターより__

<余談。誰もが知るように「分かり易い危機」への熱中は「分かり難い危機」
 からの殆ど”本能的な”逃避の動作である。「分かり易い危機」における
 ”言説”には決定的に「批評性」が欠落する・・・欠落、と言うより、
 正確には”廃棄”される。要は「批評の抹殺」・・・単純極まりない経緯・・・
 の、退屈さ>
(17:59 - 2017年5月17日
https://twitter.com/cbfn/status/865008877686763520)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/ 

 右側の人々は、共謀罪が自分の身に降りかかってくる可能性は
考えないのかしら。





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# by byogakudo | 2017-05-18 16:46 | アート | Comments(0)
2017年 05月 17日

ピエール・マニャン/三輪秀彦 訳『アトレイデスの血』読了

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 原作、1977年刊のフレンチ・ミステリ。初めはなかなかノレな
かったけれど、徐々にノッてきて、最終的にかなり楽しくなる。

 フレンチ・ミステリだけれどパリが舞台ではなく、プロヴァンスの
ディーニュ。若い男が的確な小石の投擲によって殺される事件が続く。

 主人公、ラヴィオレット警視は第二次大戦の兵士であり、定年まで
あと3年らしい。彼とわりとウマが合うシャブラン判事は、

<「たしかにぼくは一九六八年に([略])石をいくつかCRS(警察機動隊)
 に投げつけましたよ、でもそのために一人も死ななかったようには思え
 ませんが......」
  「彼らはヘルメットと楯(たて)を持っていたのですよ」
  「なるほど、しかしとてもでっかい敷石(しきいし)でしたよ......」
(p33)という経歴だから、1977年頃なら30歳くらいだろう。
 警視も判事も頭が切れ過ぎて、左遷されているようだ。

 いちおう連続殺人事件なのだけれど、立て続けではないし(街や人々
の生活描写・風俗描写に、筆も読者も気を取られて、連続感が薄い)、
フレンチ・ミステリらしいといえば、らしい。
 犯人像の描写に至れば、ギリシャ悲劇的・恐るべき一家が描かれる。
これも、らしい設定だ。

 退屈なのかと聞かれれば、ミステリを風俗小説として読む手合いだし、
シャブラン判事は好みなので、充分に楽しかった。

 出身大学の教授から<腹黒い極左主義者>(p22)と呼ばれ、

<こと恋愛に関しては、抵抗が多くて、肉の香りがぷんぷんして、
 てらいのない恋愛しか好まないシャブラン判事は、この都市でも
 十分に楽しめるものを見出していた。彼にとって、ボヴァリイ夫人と、
 レナール夫人([略])とは到達すべき二つの山頂だった。[略]
 彼はネックレス、指輪、入念な清潔さ、適当な長さのツーピース、
 しわのよっていないストッキングなどを愛した。幸いなことにここでは、
 まだためらいがちながら、残り時間にせきたてられ、そのことを強く
 意識している三十歳から五十歳までのあいだの婦人たちが不足して
 いなかった。>(p23-24)

 ルックスについては、
<髪粉をよくつけていないロベスピエールのような鋭い顔つき>(p26)
と描写されるのだ。


     (ピエール・マニャン/三輪秀彦 訳『アトレイデスの血』
     創元推理文庫 1981初 J)

5月20日に続く~



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 慶事に水をさすようなことをいうけれど、プレ婚約発表は
共謀罪から目を逸らさせるためにリークがあったのでは?

 「花見にスマホ持参で逮捕」低レベルすぎる国会審議で共謀罪を採決か
―答弁できない法相、日本語歪める首相


 「そもそも、云々は"でんでん"とも読める」という閣議決定も
あったんじゃなくて?!
 戦犯の孫息子がまた戦犯になろうとしてる。





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# by byogakudo | 2017-05-17 22:02 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 16日

新御徒町~おかず横丁~佐竹商店街~下谷神社~旧下谷小学校~上野

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 12:30pm、地下鉄丸ノ内線・中野坂上駅で伊呂波文庫さんと
待ち合わせして、大江戸線で新御徒町へ。A2から出て大村庵
お昼を食べる。町のおそば屋さんって、いいな。

 のんびりと、おかず横丁方向へ。またShuRoの角に出る。大きな
砂時計があったが、あれは何分計だろう? モンドリアン絵はがき
を買う。

 おかず横丁では、もちろん入舟。山椒昆布につぼ漬けに新じゃが。
重くなるけれど、このために来た。

 佐竹商店街を通り、春日通りを渡って下谷神社方向へ。その前に
Coffeeヤマでアイスコーヒー。ヤマは今日も、近所のお客さんたちで
にぎわう。

 今日は伊呂波文庫さんを"東の東京"にご案内、というコンセプト(?)
なので、点と点をシンプルに結ぶ散歩コースだ。下谷神社で終わろう。

 下谷神社にはアヒルが3羽。いつもの、やや老いたアヒルは若い女性に
静かになでられて、うっとりしている。初めて見る2羽は若くて元気。盛んに
ごはん頂戴と騒いでいた。

 これで軽く散歩を終えるつもりだったが、ここからが本番になってしまった。
 感じのいい角を曲ったらROUTE BOOKS。いい空間構成。
 山田風太郎『風山房風呂焚き唄』(ちくま文庫)、松葉一清『集合住宅__
二〇世紀のユートピア』(ちくま新書)、山高登『東京の編集者 山高登さんに
話を聞く』(夏葉社)。

 猫に会う。鳴き交わすが、彼/彼女は去って行く。猫の背後の建物に惹かれて
進むと、この廃墟はなんだ! 
 病院か学校建築だろう。気になって横に曲ると、旧下谷小学校。復興小学校
なのかなあと、伊呂波文庫さんと話しながら、さらに巡って、一周する。
 正門の右側にある付属施設は体育館だったらしい。
 もっと手入れして、末永く使える状態にしておくと、台東区の観光スポットに
なるのに(もったいない!)。

 JR上野駅入谷口から入って、銀座線~丸ノ内線で戻る。
 やっぱりかなりタフな散歩になった。感動するには体力が必要なのです。
 


呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 トランプはイスラム国情報をロシアに漏らした一件で、追い落とされるか?
 なぜ、安倍晋三は厚かましく、のさばっていられるのだろう? 日本の特に
TVメディアは、なぜおとなしく安倍晋三に従っているのだろう、最低の男だと
分かっていて?

 今日現在の法務委員会の委員名簿です。今週『共謀罪』が強行採決
された場合は、私も含めここ記載されている議員全員が悪法を通過させた
歴史に残る〝戦犯〟になります。私はこのその覚悟で法務委員会に臨みます。

(うえにし小百合 19:26 - 2017年5月14日)





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# by byogakudo | 2017-05-16 21:51 | 雑録 | Comments(0)