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2017年 04月 26日

Twitterを読む

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 丹生谷貴志氏のTwitterはイカす。

 <・・・例えば「小説」を「物語=シェルター」のようなもの
 として語る者を信じないこと。どちらにしろ余計なお世話という
 ものだ。シェルターに使うか使わないかは・・・読者はミノムシの
 ように無数の文の断片を千切って、必要ならそれを具体的にシェル
 ターにしもしようが・・・>
(丹生谷貴志 1:56 - 2017年4月24日 https://twitter.com/
cbfn/status/856431738075045889)

 ときどき、「いま、なんつったの?」と二度読みしなければ
ならないこともある。

<ハーメルンの笛吹きの「忌まわしさ」が「誘惑し集めた鼠たちの
 即時大量抹殺の企み」にあるとして、抹殺の企みなしに「鼠たちを
 ただただ誘惑し集め引き連れ寿命の限り世界を引回す」だけだと
 すれば、それは遍在プチブル期現勢世界における「エンターテイナー
 の良心」と「成功の秘訣」になりもする訳だ。>
(丹生谷貴志 21:08 - 2017年4月23日 https://twitter.com/
cbfn/status/856359206948970497)
__いいなあ。


 あちこちのTwitterからの引用。

<「任命責任がある」って言えば何かした気になってるみたいだけど、
 責任は「ある」って言うものでなくて「取る」ものだから。>
(中野晃一 19:57 - 2017年4月25日 https://twitter.com/
knakano1970/status/857066018845229056)

<失言。不適切発言。暴言。辞任は当然として。吐かれてしまった言葉は
どこへ行くのだろうか。吐かれてしまったら消えないよ。およそ政治家
なんてものはずっとそうだったかも知れないけれど…今の内閣の許し
がたい面の最たるものは<言葉>への不敬だ。それは<死>への冒涜で
あり<生>の軽視でもある。>
(Sekiguchi 12:07 - 2017年4月25日 https://twitter.com/
tsekiguchi/status/856947900688945152)

<<言葉>は<寿ぎ>にも<呪い>にもなるもので本来それを司るものが
 政治じゃないか。別の謂い方するなら政治とは説得なのだ。安倍政権が
 …例えば「切れ目のない」なんて言い方して…目指すのは「説得」放棄だ。
 つまり「政治」ではなく「支配」だ。としか思えないよ。いまに<言葉>に
 食い殺されるよ。>
(Sekiguchi 12:08 - 2017年4月25日 https://twitter.com/
tsekiguchi/status/856947968552849408)

呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-04-26 20:08 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 25日

斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』読了__この体たらくへの道程

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 劣悪としか言い様のない2017年現在だ。安倍晋三が
北朝鮮の挑発を喜び、基本、対B29・竹槍訓練と何ら違わ
ない、気休め対処方法を示す。
 ミサイルが飛んで来たら大きなビルに逃げ込め? 落雷
じゃあるまいし。

 奇貨居くべし、というのか、人の褌で、というのか、固定
電話に携帯電話も加えた、新しい電話調査とはいえ、支持率
が上がったそうで。
 不人気のトランプが起死回生の先制攻撃をシリアや、ついでに
北朝鮮にしかけた、尻馬に乗って、という言い方もあるのか。
(なんだか、ことわざや四文字熟語の羅列だ。)

 共謀罪ことネオ治安維持法だが、「朝日新聞」が4月15、
16日に「組織的犯罪処罰法改正案」に対する賛成・反対は? 
と尋ねると、賛成が35%、反対が33%。
 2月に「テロ等準備罪」への賛否を聞いたときは、賛成44%、
反対25%だった。(共謀罪」ばらつく賛否、質問の文言も影響か 
報道各社世論調査

 なるほど、"テロ"のひとことをタイトルに入れるだけで受け入れ
可能らしい。内実、共謀罪なのに。治安維持法なのに。

 地上が始まるまで7日がかり、ローマも1日では成立しなかった。
この凄惨な状況だって、何年も何十年もかかって少しずつ準備されて
きた結果である。

 マガジンハウスから「pink」という女性誌が出ていたそうだ。知ら
なんだ。1996年5月から1999年3月まで刊行、全33冊。
 斎藤美奈子は33回の連載コラムを持ち、若い女性会社員の目線で
当時の大人の男性(ベビーブーマーである上司)をからかっていた。

< このコラムが連載されていた1996~99年は、[略]よくいえば
 まだしも平和な時代だった。当時の首相は自社さ連立内閣の橋本
 龍太郎、米大統領はビル・クリントン、東京都知事は青島幸男だった。
 といえば、その「退屈/平和」さ加減が理解してもらえるだろう。小泉
 純一郎(首相)+ジョージ・ブッシュ(米大統領)+石原慎太郎(東京都知事)
 という攻撃的なカードが出揃うのはまだ先で、ふりかえれば「嵐の前の
 静けさ」だったようにも思われる。>
(p13『おじさんマインドの研究』)

 朝日新聞社の雑誌「uno!」(こちらも知らない)での連載『女性誌探検隊』
とのカップリングで、1999年2月に単行本『あほらし屋の鐘が鳴る』(朝日
新聞社)刊行。
 2006年の文庫化に当たり(2006年現在の)脚注が施されている。

 2006年、今から11年前。1999年、今から18年前。1996年、今から
21年前。約20年がかりの体たらくなのだ。

 『おやじ慰撫史観 1996年秋冬』の『歌う爆弾娘 裏読みが笑える
"教科書が教えない歴史"』脚注である2006年1月P.S.は、

<「おやじ慰撫史観」は撤回します。これからはそうだな、「自虐史観」
 に対抗する「自慰史観」と呼びたいと思いますが、それでいかがでしょう。>
(p75)と結ばれる。

 『ダディの復権 1998年春夏』の『亡国五輪音頭 長野報道でわかった
日本が戦争に負けた理由』は、小林信彦のコラムを引用しながら、
スポーツ記事と戦争報道の相似性を語る。

 『バイアグラの波紋 1998年秋冬』の『カミカゼの行方 世界に向けて
紹介したい"ゴー宣"の戦争観』には、単行本時の追記/98年12月と
文庫版P.S.(2006年1月)が収録されている。

< この本で訴えられているのは、特に新しいものではなく、むかしから
 語り継がれてきた民族主義的国家観にもとづく、ごくありふれた幼稚な
 戦争肯定論です。新しいのは、それを思いきりよく単純化し、若者に
 受け入れやすいまんが形式にした点だけ。
 [略]
  いまの日本経済の状態を見ると、今後、「一億総中流」の豊かな状態は
 崩壊し、貧富の差は広がり、失業者が増え、経済的に疎外された若い層
 が拡大することが予想されます。そうした若い層が民族主義や軍国主義
 をよりどころにあばれだす([略])のは、これまでの歴史が示すところ。
 [略]
  こうした民意は国家の動静さえ左右しかねません(選挙だってあるん
 だからさ)。おどかすようですが、[略]統制経済を敷いちゃうような暗〜い
 社会がやってこないとも限りません。>(p227-228/98年12月)

<このとき書き加えた「経済的に疎外された若い層の拡大」が、フリーター
 問題、ニート問題として、その後、ここまでクローズアップされようとは、
 正直、思っていなかった。
  いまのところ彼らはわかりやすい暴徒と化してはいないけど、若者たちの
 イライラ感は、ネット掲示板などを媒介にした愛国的、他罰的なコミュニ
 ケーションにも表れているように思われる。しかし、こうしてみると、98年は
 まだ平和だったのだなあと改めて思い知らされる。米国同時多発テロ以前だし、
 当然ながら、イラク戦争など影も形もなかったわけだし。>
(p229/2006年1月)

 いまや、安倍晋三・類による汚染を、いかに除去して、生き延びるに値する
共同体を作り直すか、という悲惨で困難な状況にいる。


     (斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』 文春文庫 2006初 帯 J)



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by byogakudo | 2017-04-25 22:27 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 24日

(2)立川談四楼『シャレのち曇り』読了

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~4月19日より続く

 楷書で書かれたような、或いは印刷時には絶対、明朝体で
なければと感じさせる落語年代記だ。

 談志の時代であった或る時期の落語界が描かれると同時に、
落語家"談四郎"(前名"寸志")の青春の物語。日本近代文学
の伝統に則り、私小説性の強い、教養小説だ。

 前座"小あさ"は二ツ目"寸志"に、あまり近づかない。

< 寸志はその頃、酒を浴びるように呑むことが、真の落語家
 への最短距離だと固く信じていた。宿酔であっても談志はサマ
 になるし、[略]。
  宿酔の酒臭い息を吹きかけ、無頼を気取る一年先輩の男を、
 小あさが煙たく思っても不思議はない。>
(p193-194『第三章 二ツ目小僧』)

 暑苦しくならないよう気を遣った、読者に親切な私小説、とも思う。
浮気がバレて、公園で子どもを遊ばせながらの夫婦の会話のシーンなど、
双方に公平に丁寧に、記述される。

< 彼は妻のさりげなさを装った問いには答えず、[略]。
 談四郎は、妻を明るいサッパリした気質の女だと思っている。[略]
 実際彼を責めているのでもない。しかし彼は苛立った。 
  この女は出来過ぎていて面白くない。なぜ嫉妬(やか)ないんだ。
 どうして今頃済んだ話を持ち出すんだ。>
(p212『第三章 二ツ目小僧』)

 とてもバランスのとれた書き方で、落語家の或いは男の"業"が書か
れているなあと思いつつ、わたしはこういう自意識描写の巧さに縁遠い
なあと再確認もする。

 小説家・立川談四楼は、こういう作家なのであろうと、たった一冊読んだ
だけで厚かましくも、いちおう分かったつもりになったが、小説のモデルで
ある主役の落語家・立川談四楼を聞いたことがなくって、申訳ない。

 いま、日本中あちこちで行なわれている、寄席以外の会場で開かれる
落語会は、寄席に出られなくなった立川流の、新しい仕事場開拓の結果
だということを、やっと知るような落語知らずが読んだので。


     (立川談四楼『シャレのち曇り』 PHP文芸文庫 2016初 帯 J)



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「独裁」国家とは、他国との戦争がなくても、国内に敵をつくりだす
ものだ。国民をたえず監視・弾圧し、「自発的隷従」を好む者だけを
「一般人」とみなす。増税や福祉削減や過重労働、徴用などで攻めたて、
だが過労死や自殺、餓死などについては「自己責任」とするだろう。
危ない。★
(巌谷國士 22:18 - 2017年4月21日 https://twitter.com/papi188920
/status/855651879845482498)

「準備行為」前に捜査 -赤旗4/22 「実行準備行為」がなくても
 「嫌疑」でいけると法務省が答弁。どんどんひどくなる。
(ATS x rednotescale 0:33 - 2017年4月22日 https://twitter.com/
ATS_RNS_2/status/855685925761728512)





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by byogakudo | 2017-04-24 20:54 | 読書ノート | Comments(2)
2017年 04月 21日

フレドリック・ブラウン/高見沢潤子 訳『彼の名は死』読了

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 昨日は失礼しました。出かけていて帰りが遅かったので。

 数日前に読み終えたフレドリック・ブラウン『彼の名は死』、
『悪夢の五日間』と似た印象をもつのは、主人公の当意即妙と
いえば当意即妙、だが作話症めいた嘘のつきっぷりが、そう
感じさせるのだろう。

 『悪夢の五日間』の主人公は妻を誘拐された被害者だが、お金の
工面に当り、友だちに下手に事情を話して警察が知るところとなって
は妻が危険に曝されるので、次から次へと嘘の説明をする。
 『彼の名は死』の主人公は印刷所経営者。妻を殺したのに捕まら
なかった犯罪者だ。さらに偽札を作って金持ちになろうと不届きな
ことを考えるが、まだ使う予定でなかった偽札が流通しそうになり、
慌てて回収する。その際、嘘に嘘の口実を重ね、殺人を重ねる羽目
になる。"殺人は癖になる"、まったく。

 ふたりとも小説家を志望すればよかったのに、作話症の才能が
活かせたのにと、読み手は思うのである。それぐらい流暢な嘘話を
転がし続ける、小説批評的メタミステリかとも思われる書きぶりだ。

 『彼の名は死』の第一章は『彼女の名はジョイス・デュガン』、
第二章『彼の名はダリュウス・コン』等々、登場人物を紹介しながら
物語が動く。
 第七章『私の名はジョイス・ウィリアムズ』のジョイスは、第一章と
同一人物で、彼女の旧姓である。デートをすっぽかされ、ひとりで
犯罪映画を観るシーン__

< 少しずつ彼女は映画に興味を持ちはじめた。ほんの少し__[略]
 __<わたしは殺される>とよく似ていた。だれかが殺そうとしている
 女の話だった。しかし、<わたしは殺される>では、とにかく、しばらく
 してからだれかが殺そうとしていることを知ったのだ、そして助けを
 もとめつづけてそれができなかったのだ。この映画では、女と犯人の
 間でカット・バックがあり、観客は、女が危険であることを知っているが、
 女は知らない。[略]そしてその危険は、映画がすすむにしたがって
 ずんずん近づいている。>(p182)

__こういう箇所に、作者の自己言及性を感じる。フレドリック・ブラウン
って、こんなに変な作家だったかと、認識を改めるのだ。


     (フレドリック・ブラウン/高見沢潤子 訳『彼の名は死』
     創元推理文庫 1974年5版 J)



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 昨日4月20日付け「東京新聞」1面、『平和の俳句 戦後72年』
には81歳の女性の句が取られている。

<多喜二多喜二総理の夢に現れよかし>

 小林多喜二は1933(昭和8)年2月20日、特高警察に虐殺された。





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by byogakudo | 2017-04-21 23:08 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 19日

(1)立川談四楼『シャレのち曇り』半分ほど

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 他に読みかけがあるのに、つい読み出した。

 立川談志ファンのセヴンティーンが楽屋を訪れ、弟子入りを
請う。
< 「あのね坊や、落語ってな江戸っ子のものなんだ。[略]
 下町訛りと言ったらいいかな、つまり江戸弁が喋れねえと
 無理だし駄目なんだ。群馬か、うーん、ま、茨木や栃木よりは
 いくらかマシだけどなあ」
  談志は明らかに落胆していた。
  「ま、横浜がリミットだな。親父(おやっ)さんは何屋なんだ」
  「はい、大工です」
  「へえ、群馬にも大工がいるのか」
 [略]
 群馬と父親を笑われ、身を硬くするしかない。>
(p48『第一章 屈折十三年』)

 <身を硬くするしかない。>の次の行で、参議院議員になった談志
の議員会館の部屋に、談四楼の父(群馬の大工さん)が作った神棚
が吊られたエピソードに移り、ふたたび入門前の楽屋での会話に戻る。
 このジャンプ挿入が、どうも按配がよくない気がするが。

 巻末に『著者解説』があり、色川武大に書き直しを相談すると、
<「若書きのよさもあるんだよ。年を取っては書けない文章と
 いうものがね。寡聞にして、発表後に直してよくなったという
 例は知らないね。書いた時の自分を大事にしなさい」>(p350)
と、諭される。
 わたしの感じた上記の箇所と、著者が書き直したいと思った箇所が
同じであるかどうか知らないが、色川武大の最後のひとこと、いいな。


     (立川談四楼『シャレのち曇り』 PHP文芸文庫 2016初 帯 J)

4月24日に続く~



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

<学芸員ががんとは山中地方創生相も思い切ったことを言ったもんだ。
 先日の今村復興相と言い、いずれも謝る振りをしてケリ。昔は確実に
 首が飛び、内閣さえ吹っ飛んだものだが、今は誰も彼も平気の平左だね。
 こんなに世間を舐めてる政権は未曾有で、一部の人しか抗議の声を上げ
 ないのもまた未曾有なのだ。>
(https://twitter.com/Dgoutokuji/status/854165941797535744>


 昨日付け「東京新聞」朝刊4面『3・11後を生きる』欄は『「松川事件」
元被告が語る共謀罪』だ。

 阿部市次氏(93歳)は、
 1949年9月22日、26歳のとき、福島市内の共産党本部にやってきた
警察に逮捕された。
 1950年12月、福島地裁で阿部氏たち5人に死刑判決。
 1963年9月、「松川事件」被告全員の無罪が確定。
 阿部氏は無罪確定前の1959年5月に保釈されたが、10年近く拘置所に
留置されていた。

 阿部市次氏は「共謀罪」に反対する。
<「実行行為すらいらず、何にでも適用できる。反対勢力を追い落とす
 権力の横暴に歯止めがかからなくなる」
  特に気になるのが「自白」の重用だという。阿部さんたちを一審で
 死刑判決に追い込んだ「謀議」は、別件の暴行罪で逮捕された少年の
 自白を根拠にしていた。その後の裁判で自白は虚偽であったと認定
 される。
  ところが今、提出されている「共謀罪」法案には、「自首減免規定」
 も盛り込まれている。謀議に加わり、自首して情報を流した者には、
 罪を減じるという規定だ。
  「松川事件の判決は、自白はあてにならないと示した。その自白を
 重要視するのだから、時代が逆行したとしか思えない」>

 「自首減免規定」は権力側がスパイを潜入させるのに必要な措置だ。
たとえば、スパイが政権に反対する穏やかな市民運動体に参加する。
派手に仲間を煽動する。煽るだけ煽って、仲間が過激化し、頃は良し
と見極めたら自首して出る。スパイは執行猶予か何かがつき、権力側
に回収されるという仕組みである。
 風太郎の明治ものにも、この設定が出てきたが、「自首減免規定」の
使い道は、囮捜査用、これしかないだろう。火のないところで放火する
のがスパイの腕の見せ所だ。

 いいのか、こんな法律を通して? 





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by byogakudo | 2017-04-19 19:51 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 17日

(2)ヒラリー・ウォー/法村里絵 訳『この町の誰かが』に追加

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~2015年11月27日より続く

 1年半も前に読んでて、よく覚えているものだが、今朝、
Sとわたしのベッドのマットレスを交換していて、思い出した。

 『この町の誰かが』は関係者の手記の形式でストーリーが
進む。殺された少女の母親の記録に、週に一度、毎週・木曜日
に家族のシーツを取り替える話が出てくる。母親はついでに
マットレスの天地もひっくり返す、というのだ。

 これはマットレスのへこみを緩和するのにいいが、どれくらい
の厚さ・重さのマットレスなのだろうと、気になったのだ。
 だって、うちのマットレスは厚み21cm以上ある。かなり重い。
半年に一度の天地変更が精一杯なのに、40歳前であろう母親とは
いえ、厚くて重かったら、いくらなんでもターンさせる回数を減らす
のじゃないかしら?
 それとも40歳くらいのアメリカの白人女性の体力なら、重い
マットレスだろうと平気でやってのけられることなのだろうか? 
読みながら、つくづく厚さと重さが知りたかった。
 まったく、ミステリに何を求めているのだろう。


     (ヒラリー・ウォー/法村里絵 訳『この町の誰かが』
     創元推理文庫 1999初 J)

 Sが肩が痛いのはマットレスの型くずれのせいではないか、と
いうことで交換して天地も回転させたのだが、しばらく寝てみない
と分からない。
 掛け布団の冬装備も今日で止めて、春から初夏用に替えた。
あとは、加湿器を掃除して片づけるのは、明日以降にしよう。
 一日の奮闘は一日にて足れり。



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 三宅弘弁護士 財務省の森友交渉記録は「今からでも作れる」

<――「文書はない」で終わらせては絶対にいけない、ということですね。

  財務省が「ない」と言っていることについて安倍首相が国会で「ない
 ことを証明するのは悪魔の証明だ」と言っていましたが、自分たちの
 法律上の保存義務違反を棚に上げて、あんな場面で「悪魔の証明」
 を使うのはいかがなものか。そもそもこの公文書管理法は麻生首相
 (現財務大臣)の時に作った法律ですよ。皆さん国会で笑っているし
 ねえ。

 ――公文書管理法は2009年の施行。麻生さんの前の福田康夫元首相が
 熱心だった。

  福田さんがなんとしても成立させるんだって頑張って、くだんの4条
 (意思形成過程を残す)が入ったのです。これはすごく大事で、集団的
 自衛権の行使を認める閣議決定時に、内閣法制局が「意見なし」とした
 件で、その経緯に関わる意思決定文書を法制局長官は「ない」とした。
 しかし、情報公開・個人情報保護審査会は、次長レベルで上がってきた
 想定問答を「意思決定の経緯を残すもの」だとして公文書だと答申した
 のです。こうした経過を知っていれば、首相は「悪魔の証明」なんて
 言えないはずです。>





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by byogakudo | 2017-04-17 15:45 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 16日

フレドリック・ブラウン/向後英一 訳『悪夢の五日間』読了

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 リライトされてない大人向けの『ロビンソン・クルーソー』を読んだ
とき、収支決算書みたいな小説だと思った。
 無人島に漂着した主人公は生き延びるために計画を立て実行する。
実行の過程で修正が施される。他者を発見し、小さな共同体を営んで
いたある日、本国の船に発見され、帰還が叶う。

 『ロビンソン・クルーソー』は、このプロセスを淡々と描くだけで、
主人公は船の難破や漂流で特にショックを受けた様子もないし、漂着
したら、脅えたり悲嘆に暮れたりする閑もなく、せっせと作業を始める。
効率の話かと思うくらい、プロテスタントの倫理を生きる主人公だなあと、
思った(と記憶する)が、フレドリック・ブラウン『悪夢の五日間』の
主人公、ロイド・ジョンソンも、ロビンソン・クルーソーの末裔だ。

 フェニックスで投資相談業の会社を共同経営する主人公が帰宅したら、
妻がいない。誘拐犯からの身代金請求書が机上にあった。猶予は週末を
挟んで5日間、25.000ドルである。
 街では最近、誘拐事件が2件続いていた。プチブル家庭の妻が誘拐され、
警察に相談した方は殺され、黙って身代金を払った方は無事だった。
 主人公、ロイド・ジョンソンはショックで倒れたりせず、悩む閑もなく、
せっせとお金の作り方を実行してゆく。家を売っていくら、株を売って
いくら、といった按配に能率よく、お金をこしらえる。
 情報力の高い犯人は、被害者が払える可能性の中での最高額を提示して
いる。加害者も被害者も効率の鬼なのか。

 ロビンソン・クルーソーよりは物思う主人公だ(と思う)が、馬力を
かけて問題を解決してゆく姿勢は、似ている。
 スポーティなミステリ。


     (フレドリック・ブラウン/向後英一 訳『悪夢の五日間』
     創元推理文庫 1967初 J)



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 シリア、アサド政権が化学兵器を使用したという証拠も示さず、
たとえ形だけのものにせよ、国連での討議もなくシリアを襲い、
アフガニスタンには核兵器に準ずるMOABを投下するトランプと、
それを真っ先に称賛する安倍晋三。
 気違いに刃物、トランプと金正恩に核ミサイル。

 偽ニュースと確証バイアス by 藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員





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by byogakudo | 2017-04-16 21:24 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 14日

久生十蘭『久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集』読了

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 久生十蘭は男っぽい作家だ。男の中の男って感じもする。
男っぽさの中でも特に男っぽい作品を集めた、印象の短篇集だ。
 怪談であれ、我慢比べというか痩せ我慢比べの物語であれ、
主人公たちも記述の調子も、タフでクールだ。

 『生霊』では、絵描きが山奥にスケッチに行く。村人から去年、
戦死した男(彼も絵描き)にそっくり、生き写しだと言われる。
山村では、最初のお盆に迎え火を跨いで家に入ってくる者が新仏
(にいぼとけ)とされている。
 家に残された老人たちのために、新仏役を演じてくれないかと、
戦死者の妹(彼女も絵描き)から頼まれる。
 その前段階で、妹と絵描きとが、互いに相手を狐が化けている
のではないかと疑い合う、コミカルなシーンが続く。のどかな山村
風景と見るには、なんだか、ちぐはぐな会話のトーンである。
 絵描きは成り行きに従って(逆らわない!)、引き受ける。
 形だけ、死者を演じているつもりでいたが、ペルソナは身体に浸潤
する。演じているうちに、死に際の死者の記憶さえ、我がものに感じる
のである。ペルソナの物語であろうか。
 また、マレビトである絵描きの男(生者)、山に暮らす絵描きの女
(生者)、女の兄である絵描きの男(異郷で死んだ)の三人が、時空を
超えてメビウスの環に似た三角形を描く話とも思える。

 "男っぽい"というなら、『南部の鼻曲り』や漂流譚の『藤九郎の島』、
『美国横断鉄路』辺りを取り上げるべきだったかしら。つい、怪談に
引っかかってしまう。ほんとにかっこいいなあ。


     (久生十蘭『久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集』
     河出文庫 2010初 J)



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-04-14 21:50 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 04月 13日

(3)邦枝完二『瓦斯燈時代』に追加

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~3月3日に追加

 邦枝完二の娘・木村梢がエッセイに書いていた話、
<若いころの邦枝完二と友人たちが牛屋に行った。
 鍋の水はとっくに煮立っているのに、ネギもシラタキも
 あるのに、肝心の牛肉がない。そこで、小島政二郎だった
 か誰かが、その状況にぴったりな、ことわざか歌舞伎の
 台詞だかをもじった地口を即座に口にした>、
その地口を昨夜、唐突に思い出した。

 「火を見て煮ざるは牛なきなり」だ! 
 ああ、よかった、思い出せた。疲れ果てて、それでも寝る前には
何かしら目を通さなければならないので、ノエル・カレフ『その子
を殺すな』を退屈しながら読み(先が見えすぎてメゲている)、
『佐藤春夫集 夢を築く人々』をぱらぱらして諦めをつけ、寝よう
とした刹那、ひらめいた。
 記憶は失われるんじゃなくて、思い出せないだけだ。折り畳まれ、
襞の中に圧縮されて存在する記憶が、何かの折りに浮上する。



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第4回ゲスト 山本太郎(前編)

室井 でも、日本は本当にやばい。共謀罪が閣議決定されたし、
 自民党は今国会で共謀罪を成立させるつもりなんでしょ? 共謀罪で
 徹底的に攻めてください! これで倒せそうですか?

 山本 残念ながら共謀罪では倒せないです。共謀罪成立を止める
 ことすら難しいのが国会のパワーバランスの現状ですから。共謀罪に
 関してはまだ国民の興味や反応が弱いですね。「テロに関係する」と
 言うハッタリで思考停止したのも大きいですし、「過去に3回、廃案に
 なっているんですよ」というところから説明するには、時間が掛かる。
 長い説明はみんな聞きたくない。工夫が必要と考えてます。街頭などの
 国会外でも説明して、なんとなく広がったかな、と思ったときには、もう
 法案が通っているというのが今までのパターン、安倍一強の現実です。
 その一方で、森友問題のように、「国民の財産を、タダ同然でオトモダチに
 くれてやる」というわかりやすい構図の事件、お金に関する事の方が人々は
 関心を持つし、すぐにイラッと反応する人が多い様に感じます。>


 内閣も役人も、記録保存に関心がない。
 公文書の管理に関して、

<秘密指定期間が30年以下の特定秘密を記した文書の保存期間が、
 秘密指定期間より短い場合、
 公文書管理法に基づき廃棄される可能性があるが、
 政府は何の手立ても講じるつもりがない>
と答える。

 秘密指定が通算30年、保存期間が20年の公文書は、秘密指定された
まま、それがどんな内容の秘密であったか国民に知らされることなく、
20年で廃棄される可能性がある。

<歴史的資料として重要な公文書は国立文書館などに移管され、
 それ以外は首相の同意を得た上で廃棄する手続を踏むので、
 現時点で何らかの特別な制度が必要とは考えていない>
というのが、内閣審議官の答えである。

 歴史の審判には到底耐えられない、と内心で自