猫額洞の日々

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カテゴリ:読書ノート( 2361 )


2017年 06月 05日

鈴木創士氏のコラム『第87回 真の生活』

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 6月の鈴木創士氏のコラムは、『第87回 真の生活』

<だけど、誰もがすべての息の根をとめることを渇望していたとはいえ、
 実際に、その瞬間、誰が自分のことを駒だと考えただろう。そんな
 ことは無理であるし、実際、無理だったのだ。>





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by byogakudo | 2017-06-05 13:45 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 06月 03日

アーウィン・ショー/小泉喜美子 訳『小さな土曜日』+ブログ『閉じられたドアの向こう側で』+α

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 昨日、阿佐ヶ谷に(用事を作って)出かけ、コンコ堂の
均一棚から、アーウィン・ショー『小さな土曜日』。序文が、
< 昔、サマーセット・モームに会ったことがある。彼は私に
 言った。
 「お若い方、きみがうらやましい」>(p9)と、かっこよく
始まる。

 ぱらぱら見ていたら、日本版タイトルの『小さな土曜日』に、
主人公の身長が<五フィート六インチしかなかったが>(p240)
という記述。

 それは何センチかと検索していて、ブログ『閉じられたドアの
向こう側で
』に打つかったのだと思う。『老いる』と題された
2013年11月10日の記録で(一時?)停止されているようだが、
筆者はアメリカで暮らす日本人女性。

 外国に暮らしている故に、まわり中、米語に取り囲まれている
故に、日本語で書く喜びが伝わってくる。webの双方向性を拒絶
して(コメントは読むけれど返答しない)、日本語を成分とする
自分自身を満足させるために書こうと決めた潔癖性が、この気持
よい日本語ブログを生み出しているのだろう。

 化石日本語に記されている新日本語への違和感など、同感者が
多そうだ(そうであってもらいたい)。
 ゆっくり楽しもう。

 『小さな土曜日』に戻ると、第一部・第一話『神、ここに在(い)
ませり、されど早や去りたまいぬ』を読んだだけだが、序文でショー
が皮肉混じりに書いている通り、

<どんなに気むずかしい批評家でも、短篇集を手にとると、少なくとも
 そのなかの一作ぐらいは気に入って賞めてくれる>(p14)。

 あーだこーだ言うだけ、何ら批評性を持たない無責任な読者にも、
これは当てはまる。


     (アーウィン・ショー/小泉喜美子 訳『小さな土曜日』
     ハヤカワ文庫 1985初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 【動画】参議院の共謀罪審議で金田法務大臣の挙手を慌てて
手で制した安倍総理大臣の姿に衝撃走る


 金田「治安維持法による拘留拘禁は適法」 by「国会ウォッチャー」
 





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by byogakudo | 2017-06-03 21:14 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 06月 02日

(3)谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』、『饒太郎』読了+α

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〜6月1日より続く

 書きたかったことは分かるけれど、それにしても、あんまり巧く
ない小説だ。マゾヒズムの存在を訴えたい思いが強過ぎて、小説が
竜頭蛇尾になる。バランスが悪い。谷崎ってストーリーテラーだと
思うが、巧くない小説もあるのね。
 『饒太郎』を書いた1914年頃、谷崎は28歳くらい。主人公と
ほぼ同い年だ。未来ある新進作家のころ。大谷崎より好もしい、
という偏見は変わらないが。

 飽きてきた愛人と密会(すてきな響き!)するのが、
<築地の海軍大學から程遠くない河岸通りの、とある淋しい家の
 蔵坐敷>(p59)で、
饒太郎がサディストに仕立て上げようと目論む若い女は、
<八丁堀辺の車夫の娘>(p46)である。

 愛人と会った夜は蔵坐敷に泊まった。翌日、女衒・松村に
新しい若い女を斡旋してもらいに行く。

<饒太郎は其のまま木挽町の河岸通りを築地橋の方へ歩いて
 行った。>(p87)
 しかし、太り出した身体は重く、疲れやすい。

<丁度新富座の前へ来た時、彼はとうとう足疲れ切って辻俥を
 呼んだ。そうして「明治座の傍まで」と云いながら車上に腰
 かけて悠然と葉巻に火を点じた。
 [略]
 俥は既に人形町通りを走って居た。
 [略]
 此の界隈に居住する多数の婬売婦たちは、朝でも晩でも大概
 四五人ぐらいずつ蒼白い腐ったような顔を曝して徘徊して居る
 [略]
 「おい、此処でいゝんだ。」
 久松橋を渡って了うと、彼はこう云って俥を下りた。待合とは云え、
 実はむさくろしい婬売宿に過ぎない松村の家まで乗り付けるのは、
 少し仰山だと考えたのである。
 明治座の裏通りから細い新路(しんみち)を二三度曲った、汚い
 溝板(どぶいた)のあるじめじめした路次の一隅に、「まつばや」
 と云う曇硝子の軒燈を掲げた家が松村の巣であった。>
(p87-89)

 その後、じつはパトロンから
<仮寓を許して>(p102)もらっている深川の住いの洋館の方に、
盗癖のある若い女を招き入れる。

 饒太郎自身の生家は、
<雷門から直き近いところ>、<鳥越>(p148-149)という、
東の東京物語である。
     

     (谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』
     中公文庫 1998初 J)

6月6日に続く~



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

< 戦後の保守党の代議士の出身母体を見ていくとわかるが、
 内務省警保局出身の政治家は大体が右派グループに属し、
 常に治安維持を至上命令とし、そのための法律づくりに走り
 回っている。その言は、現実を見ているのではなく、国民が
 いつ共産主義者になるかわからない、反政府的分子になるか
 わからないとの妄想にも似た言を弄していたことが今は容易に
 わかる。

  弾圧する側の病理にとりつかれてしまっているのだ。私は
 昭和のある事件の被害者がいかに特高警察に弾圧されたか、
 犯罪の意思などないのに拷問を何度も受け精神異常になった
 人たちの関係者の証言を聞いたのだが、そのことを当時の特高
 関係の責任者(戦後は自民党右派の議員)は一片の同情すら
 持っていないのに驚いた。>  
(大日本帝国を呼び戻す共謀罪は治安維持法の再来だ! by保阪正康)


<NHKや産経新聞も、前川氏が会見で、出会い系バー通いについて
 弁明した際に大量の汗をかいていたことをわざわざクローズアップし、
 前川氏の説明が嘘であるとの印象を強調した(実際は、この会見場は
 非常に暑くて、前川氏は最初から汗をかいていたし、記者たちも汗だく
 だったのだが)。>
(官邸の謀略失敗? 前川前次官“出会い系バー”相手女性が「手も繋いだ
ことない」と買春を否定、逆に「前川さんに救われた」と
)

__近頃は"みんな"スレてるから、映像解読力は昔より格段に高いはず
と思われるが、TVは漫然と流し見るものなので、受像機を前にすると、
ひとは読解力が働かなくなるかもしれない...。





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by byogakudo | 2017-06-02 22:20 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 06月 01日

(2)谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』、まだ『饒太郎』

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~5月31日より続く

 書けない作家・泉饒太郎は気分転換を図ろうとする。高利貸に更に
お金を借りて、遊興資金にする。まず帝劇に行く。

<「帝劇」と云うところを劇場としては餘り好んで居ないのであるが、
 餘興の沢山あるカフェのような意味で、夜の宴楽の門出に一二時間
 立ち寄るには、至極適当だと思って居る。
 [略]
 劇場と云うところは、金と恋とを持って居る人々が自己の行楽の背景と
 して、屏風や幔幕の代りに自分達の周囲に繞らす可く、まことに花やか
 な恰好な道具立てである。此の大都会のあらゆる方面の栄華と奢侈との
 集注して居る建築の中で、舞台や観客席や廊下や食堂に充ち溢れたる人々
 を仕出し[注:原文は圏点]に使いながら、自分が或るロオマンスの主人公
 となってプロットの発展を待ちつゝあるのだと感じた時、劇場の空気は
 始めて其の人の胸に絶好の伴奏を奏(かな)でるであろう。
 [略]
 彼は頻りに渇を覚えたので、席を立ち上って二階の廊下を食堂の方へ
 歩いて行った。>(p35-36)

 芝居の最中なので食堂には誰もいなかったが、知り合いが通りかかる。
和風メフィストフェレスみたいなルックス(痩せて出っ歯で色黒)の男・
松村で、饒太郎好みの女(一見16~17の世間知らず風、じつは19か
20。1914年頃なら十分に"女"、おとなしそうに見えて盗癖あり!)を
取り持とうか、という話になる頃、一幕が終わり、人々が出てくる。

<多勢の観客が諸方のドーアを一斉に排して、ぞろぞろと細長い廊下に
 雪崩を打って充満した。白人(しろうと)とも黒人(くろうと)とも判ら
 ない美しい衣裳の婦人達が、馬鹿ではあるが礼儀作法をよく心得て
 居るらしい男どもと入り交じって、露台の椅子や、休憩室のソオファや、
 階段の中途などに花やかな話声をさゞめかせて居る幕間(まくあい)の
 光景は、女優諸君の喜劇よりも何よりも最も「人生の歓び」を表現して
 居る藝術的な場面のように思われる。>(p48-49)
 
 余談だけれど、"ドーア"や"ソオファ"を見る度に、谷崎は原音表記主義者
なのかと思う。

 見知らぬ女に会いに行こうとするとき、饒太郎は現在の愛人に見つかって
しまう。ここらの描写で、帝劇の構造がよく分からなくなったのだが...。

 女衒・松村は、
<一と足先に正面の出口の方へ歩み去った。>(p51)

 饒太郎の愛人であるマダムが、化粧室に潜んでいた。
<「話があるから、まあ此の中へお這入なさい。」
 と、[略]外套の袖を握るや否や、いきなりぐいぐいと室の内部へ引き
 摺り込んだ。
 二人は扉を固く締めて、劇場の空気から掛け離れた狭隘な四壁の中に、
 互いにひっそりと寄り添うて立って居る自分達の姿を鏡の面に認めた
 のである。>(p52)

 ダニエル・シュミットを思い出させるような帝劇空間の描写であるが、

<饒太郎は袂の端をシッカリと掴まれたまゝ女の後から下足口を出た。>
(p55)__"下足口"ってどこだろう? 女衒・松村はエントランスホール
から出たようだが、この二人の出口、"下足口"の場所が分からない。
 裏口? 関東大震災後にデパートが土足で入れるようになった、という
半端な知識のせいで、帝劇もまだ靴や下駄を履き替えさせていたのかと、
つい思いそうになった。


     (谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』
     中公文庫 1998初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-06-01 17:32 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 31日

(1)谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』を読み出す

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 最後の二篇、『赤い屋根』と「日本に於けるクリップン事件』を
読んでみて、何にも覚えていないことだけは分かった。『赤い屋根』
が『痴人の愛』のスピンオフみたい、なんてこともまるで記憶にない。
 ヤになっちゃう。

 最初の『饒太郎』に戻る。初出は「中央公論」1914年9月号。
 耽美派の新進作家、泉饒太郎は深川に住む。庭付き戸建てである。
彼は目下スランプらしい。

<わりに人気(ひとけ)のない邸内の庭は晝も夜も深閑として、点滴の
 したゝるように間断なく啼きしきる小禽の声を別にすれば、何処
 やらの工場の機械の音が、遠く幽かに耳に入るだけである。ちん、
 ちん、.........と、地袋の上の置時計が二時を打って、オルゴオルの
 不思議な音楽が一としきり鳴り続いたあとは、再び沈黙が室内を
 占領して、東京の深川という大都の一隅とは考えられない静かさに
 支配される。>(p10)

 江戸から続く水の町(であっただろう)深川と、1910年代・東京の
工場地帯である深川とが、同時に存在している。

 若い男の友人が訪ねてきて、饒太郎は子ども時代を思い出す。

<丁度十二三歳の少年の時分、四五月頃の暖い慵い季候になると、
 彼は屢々友達を誘って学校の帰りに丸の内の原っぱへ遊びに行った
 事がある。其処には今と違って立派な建築も公園もなく、雑草が茫々
 と生い茂って菫だの苜蓿(うまごやし)だのが一面に咲き乱れ、ところ
 どころ[注:原文は踊り字]に涼しそうな緑蔭の丘があったり池があっ
 たりした。>(p17-18)

 三菱村・時代の丸の内風景である。多少は読んだり、大いに歩いたり
してきたので、20世紀初めの深川も丸の内も想像できるようになった、
と思う。


     (谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス II マゾヒズム小説集』
     中公文庫 1998初 J)

6月1日へ続く~



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-05-31 23:09 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 29日

(2)山田風太郎『風山房風呂焚き唄』読了+α

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[昨日の記事に追記あります。]

~5月27日より続く

 久しぶりに読んだ風太郎だけれど、文章が気持いい。のべつに
入れずに、ときおり差し挟まれる軽いヒューマー__、思わず
『秀吉はいつ知ったか』(ちくま文庫)を注文してしまった。

 『IV 風山房風呂焚き唄』は、「小説推理」1975年1月号から12月号に
かけて連載された。その『(11)』だから、11月号であろうエッセイより
引用。

< 自分の「規則」だけをふりまわし、強者には弱く、弱者には強いのが、
 お役人風というものである。
  しかし、[略]
  厨川白村(くりやがわはくそん)が、「日本人は民衆までが官僚風だ」
 と喝破したが、たしかに日本人は強者には情けないほど弱く、弱者には
 滑稽なほど強く、その際限がない。
  敗戦直後、[略]向こうが何もいわないのに、先を争って全国の忠霊塔
 をみずからぶち倒したお先っ走りの卑屈さが、強者に弱い好例だ。
 [注:忠霊塔で思い出した。宮崎市では"八紘台"を、名前を"平和の塔"に
 変えてそのまま建っていたが、我が実家では相変わらず(?)"八紘台"
 と呼ばれていた。]

 何か世にたたかれるようなことをやったとき、頭を下げればいっそう
 たたかれる。居直って、そっくり返っていれば、世の中のほうで黙り
 込んでしまう例が多いのを見てもわかる。
 [注:さては、安倍晋三・独裁政権は、風太郎のこの文章を参考にして、
 いま、危機管理に当っているのか?]

  弱者に強いという例は、無数にあるが__[略]戦時中技師として
 フィリピンにいた小松真一という人の「虜人日記」[略]に好例が
 あった。
  この日記は、[略]実に穏当かつ冷静な観察記だが、[略]
 フィリピン方面軍の司令官をやっていた和知中将のところへ挨拶に
 いったら、中将がちょうど軍服を着るのに従兵に手伝わせていた
 ところで、股ボタンまではめさせていたという話が書いてあった。
  マッカーサーだって、自分の軍服ぐらい自分で着たろう。げんに、
 捕虜になってからアメリカ軍を観察していると、食事時には佐官級
 まで、兵士と同様皿を持って行列していたという。日本軍が負ける
 はずである。
  威張り出すと、トメドがないのが日本人である。>(p330-331)

 "役人風"・"官僚風"とは、わたしが"マザコン夜郎自大・症候群"と
呼ぶ症状であろう。


     (山田風太郎『風山房風呂焚き唄』 ちくま文庫 2016初 帯 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

<ほとんど典型的な独裁「国家」が、まるで戯画のように進行している。
 テレビや新聞の多くは、その戯画をあばいて批判するのではなく、
 戯画の中身になることを選んでいるので、戯画がすでに戯画でない
 「現実」になりかけている。広い意味での抗議行動が必須だろう。★>
(20:32 - 2017年4月9日)

<「強行採決」という醜い暴挙によって、「美しい国」どころではない
 独裁国家が盲進しようしている。市民とメディアのいっそう広汎な抵抗が
 なければ、おそまつな戯画は現実になり、最低のファシズム社会にいたる
 だろう。「自発的隷従」を拒もう。★>
(21:43 - 2017年5月18日)


<国連特別報告者で、「プライバシー権」担当のジョセフ・カナタチ氏
 (マルタ大教授)が、「プライバシーや表現の自由を制約するおそれが
 ある」として懸念を表明する書簡を安倍晋三首相あてに送った>その後、

<菅官房長官は「特別報告者という立場は独立した個人の資格で
 人権状況の調査報告を行う立場であり、国連の立場を反映するもの
 ではない」と強調>した。
[注:ごちゃごちゃ脇から言うなと、菅義偉がゴネた。]

 安倍晋三はG7で国連事務総長・グテレス氏と会って話した、という。
読売新聞では、
<グテレス氏は日本の国会で審議中の組織犯罪処罰法改正案
 (テロ準備罪法案)を巡り、国連人権理事会の特別報告者が懸念を
 伝える書簡を首相に送ったことについて、「必ずしも国連の総意を
 反映するものではない」との見解を明らかにした。>と伝える。
[注:小者が勝手に何か言ってる、と言わんばかりの"報道"だ。]

 しかし、国連のプレスリリースを和訳すると、
<「特別報告者について、事務総長は首相に、特別報告者は国連人権
 理事会に直接報告をする独立した専門家であると説明しました」 >
とだけ書いてある。

 慰安婦問題の件でも、
<日本の報道と、国連事務総長のプレスリリースの内容が明らかに、
 食い違っています。>

< 10分間と言われる会談は、果たしてメディア公開で行われ、
 メディアは内容を全部聞いたうえで、独自の取材により報道した
 のでしょうか。

  もしくは、Japan Timesが引用するように、会議の
 内容を後で伝えた外務大臣からの情報をそのまま、真実として
 報道したのでしょうか。

  後者が事の真相であり、かつメディアが国連事務所に裏取りも
 せず、独自取材もなく、外務大臣の言を鵜呑みにしているのだと
 すると、やはりちょっと怖いですね。

  結局話が食い違うなか、どちらの言っていることが正しいのか
 わかりませんが、もし政府の言うなりに報道してしまった、となると、
 これはそれこそ、大本営発表というものではないのでしょうか。>
(国連事務総長と安倍首相会談に関する報道に疑問 特別報告者・
共謀罪について、食い違うプレスリリース。
)





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by byogakudo | 2017-05-29 21:24 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 26日

キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』読了

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 5月14日にヤマカンで買ったが、まあ当たり。イギリスの女性
ミステリ作家は優れた人ばっかりみたい。でも、優秀作を選んで
翻訳するのだろうから、確率が上がるってこともある、かしら?

 なんといおう、手堅い本格推理+日常生活の描写、というと
"クリスティの後継者"みたいだけれど、実際うまいなあと思う。

 訳者あとがきによれば、
<ロンドンから百マイルほど離れたケルシャー州という虚構の
 地方を舞台にしています。このケルシャー州は、現代的な工業
 都市もあれば学園都市もあり、古色蒼然たる城や教会の建って
 いる田舎もあり、したがってそこに住む人々も多種多様で、
 いまの[注:原作は1979年刊]イギリス社会の縮図ともいえる
 ような、さまざまな社会的な問題をはらんでいるわけです。>
(p307)

 さらに、捜査して推理する主人公がスローン警部なるプロの警察官
なので、いろいろな背景、事件で物語を展開できる。シリーズ・キャラ
クタが存分に活躍できる舞台設定だ。

 主人公と上司のリーエス署長との会話は、警句の応酬みたいな漫才
タッチになり、状況を語る地の文章は、やや苦みのある穿ったフレーズ
である。

 たとえば、殺人事件の被害者の甥は、ドロップアウトしている。

< いなかの脱落者(ドロップアウト)たちはいなかを歩かなかった。
 彼らは社会のきずなを絶ち切りたいと思ったときは、公有地や空き家
 を無断で占拠する__それはとくに若年層が多かった。そのような
 不法占拠者の数がある程度まとまると、その集団はなんとなく共同体
 になる。>(p106)
__"なんとなく共同体になる"のヒューマー。

< 「社会からはみ出ただけさ、彼のやってることは」と、スローンは
 いった。この国王の君臨する島のほんものの原住民は、半ば隔離
 された家に住んで、毎晩テレビを見ているのだ。>(p213-214)

 どこかで見つけたら(そして安かったら)買って読んでみようと思った
けれど、"キャサリン・エアード"というのはシンプル過ぎて覚えにくい。
Catherine Airdという綴りと一緒に覚えるしかなさそう。


     (キャサリン・エアード/高橋豊 訳『死体は沈黙しない』
     ハヤカワ文庫 1983初 帯 J)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 菅義偉は安倍晋三・独裁政権の忠義な番頭であり続ければ、
悪いようには(?)ならないと信じてるのかもしれないが、泥舟に
乗っているとは考えないのか。
 もう何回も何十回も内閣総辞職すべき事態を引き起こしながら、
強弁で居座る安倍晋三とそのお仲間連と、お追従するマスメディア
と、見ようとしない、気がつかない振りして加担する人々と。

 加計文書、前次官が感じた圧力 「黒を白にしろと」





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by byogakudo | 2017-05-26 20:58 | 読書ノート |