猫額洞の日々

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カテゴリ:読書ノート( 2438 )


2006年 04月 22日

「古書殺人事件」を読み始める

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 その前に「南の風」(獅子文六 角川文庫 55年8刷帯 記名)を大急ぎで読み終える。
何だかノートしておこうと思ったこともあるような気がするが、忘れた。
 時代設定は戦中、西郷隆盛は城山で死なずに南方に逃れ、その子孫がいるだの、
からゆきさんの話だのあったと思う。そんなに戦意高揚ではなかったけれど、
愚直の素晴らしさを讃えるなら、もっと悲劇的に扱わないと素晴らしさが
伝わり難いし、悲劇にすれば獅子文六タッチではなくなるし、読んだというだけ。

 寝床で「古書殺人事件」を開く。古書は古書でも稀覯本、しかも盗品を加工し、
出所不明な割安稀覯本を売る話だ。どうやって加工するのか知りたいところだが、
眼目はそこにはなさそうで、専ら登場人物間の気の利いた会話を愉しむべき作品
らしい。それなのに、翻訳のスピードが遅くて、いまなら もっと上手く訳せるのにと
昨日の発言を取り消したくなる。

 「魔法使いの弟子 批評的エッセイ」(鈴木創士 現代思潮新社 06初帯)を戴く。
全部読まなくて良い、ニコやゲンズブール等だけで良いよとの読書指導を頂いている
ので安心であるが、「ある市井の徒」(長谷川伸 中公文庫 91初 図書館廃棄本)も
次に控えている。どういう順序で読めばいいだろう?

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by byogakudo | 2006-04-22 15:50 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 04月 20日

「わが懐旧的探偵作家論」から「南の風」へ

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 ずっとレジ脇に置かれたままだった「わが懐旧的探偵作家論」(山村正夫 幻影城
76初函帯)読み残しを、閑な一日 どうやら終わる。
 やっぱり あんまりブリリアントな文体ではないが、島田一男が猫好きだった話を
知る。ねこ新聞にお知らせすべきか? でも、とうにご存知かも知れないし。

 大して面白いエピソードという訳ではない。子供がいないせいもあって十数匹の
猫を飼っているとか、動物好きの噂を知った近所の人が、夜の内に猫を捨てにくるが
島田一男は全部拾って育てるので大所帯になった等、木村荘八にも大佛次郎にも
共通するエピソードなので、お知らせする価値があるものやら迷う。島田一男自身が
何か猫に関する話を書いているなら別であるが、わたしは知らないし。

 探偵小説家では他に、新章文子、石沢栄太郎、香山滋が猫好きであったらしい。

 店を閉める時刻に読み終えてしまい、慌てて棚を物色する。何となく、未読の
「南の風」(獅子文六 角川文庫 55年8刷帯 記名)になるが、舞台がシンガポールから
東京、鹿児島と移る。南方指向も針葉樹林愛も欠けているので、戦前の東京か横浜が
舞台だったら嬉しかったのに、でなければパリか。

 最近入った「現代国民文学全集 第27巻 現代推理小説集」はラインナップが
好みに合っていて素敵だが(谷崎「途上」、佐藤春夫「指紋」あたりから水谷準
「カナカナ姫」、十蘭「湖畔」、風太郎「黒衣の聖母」、大坪砂男「天狗」、永瀬三吾
「軍鶏」、日影丈吉「爆発」等と連なる)ハードカヴァ三段組を寝床で読む元気が
さすがにない。おとなしく「南の風」を読み進めるしかない。
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by byogakudo | 2006-04-20 14:04 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 04月 18日

「けっこう凄い人」

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(泉麻人 新潮文庫 92初)を昨夜読む。バブル経済まっただ中の 85年から86年に
かけて「小説新潮」に連載されたインタヴュー集だ。

 85-86年というと、わたしは何をしてたってけ? 世をはかなんで部屋に
籠ろうとしていた頃、十数年ぶり(あるいは二十年ぶり)にTVを見るように
なった頃か。

 その頃ブレイク(死語ですか?)した人々だが、文庫化された92年度にもほぼ
全員 著名人のままであるようだ。日本で有名人というと、イクオールTVで見かける
人になるけれど、取り上げられた人々は皆20代から30代、カタカナ職業の人々
である。著者自身、" コラムニスト " だ。
 いまいち、このコラムニストが解らなくて、朝日新聞の「天声人語」を書く人は
コラムニストですか? ナンシー関は、コラムニスト?__彼女は批評家と呼ぶ
方がピンと来る。

 文庫化された92年からも もう15年くらい経っている。取り上げられた人々は
相変わらず著名なままであるようだ。凄い。やり続けることがプロフェッショナルの
条件であるが、見抜いた泉麻人もプロである。いまは全員が40代、この人たちが
どんな老人になるのか、興味はある。才能ある人が目につく 五月真理矢の世代ですね。

 東京っ子の泉麻人が、どんなきっかけで東京を意識するようになったか、そこにも
興味がある。地方出身者を意識することから逆に自身の東京性を意識することに
なったのか、東京のどの地域で生まれ育ったか から人物考察するようになったのは、
いつからなのか?等、知りたい。
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by byogakudo | 2006-04-18 13:22 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 04月 17日

「悪霊の群」読了