カテゴリ:読書ノート( 2331 )


2005年 08月 10日

ニール・ジョーダンではなくて

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あれはスティーヴン・フリアーズ(近頃なにか撮っているのかしら?)だったかも
知れない。7日付け日記の訂正です。80年代「マリ・クレール」で読んだことは
たしかなのだが、どうもフリアーズだったような気がしてきた。
 フリアーズの名前もPCで「危険な関係」(ロジェ・ヴァディム版のリメイク)を検索
して、ようやく。あぁあ、毎日、脳細胞が壊れていくのに気付かされる。

 B・J・ベイリーの短編集は「シティ5からの脱出」(ハヤカワ文庫 85初)である。
まだ3作しか読んでない。錬金術的なアナロジーの科学を駆使したSF、だろうか?
3作目の「シティ5・・・」は68年の若い衆の反乱がヒントじゃないかと後書きを
見たら、やっぱり初出は71年。
 まだ2-3日かかりそうなのに、ヴォクト(ヴォークト、ヴォート表記があるが、
どれが比較的 原音に近いだろう?)「宇宙製造者」(ハヤカワ文庫 74年5刷)も
廻ってきた。平行して読む? それも頭が混乱しそうだ。
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by byogakudo | 2005-08-10 12:26 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 08月 09日

バリントン・J・ベイリー

の短編集を昨夜から読み始める。ハード・ほら話・SFだろうか? 理科と数学に弱く
ても読めるハードSFのようだ。アナログ頭で類推しながら、ぽつぽつ読んでいこう。
ごりごりハードSFじゃないから、なんとかなるでしょう。あれだけは、駄目です。
全面拒否。

 06aに載せた金井美恵子をエッセイ集だけ眺め読みしたが、やはりファンには
なれないみたい。悪口芸のスタイルは確立されているけれど、わたしの好みとは
少し方角違いだ。
 恰好いい悪口を書きたいと思うが、なかなかお手本が見つからない。荷風の悪口
みたいに「わたくし」使用であくまでも上品にエゲツない悪口__、恰好よいが
漢文脈のない人間が手本に取るのは無理だろう。日本語の教養がなくてかなしい。



 
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by byogakudo | 2005-08-09 15:59 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 08月 08日

なかなか傑作

の部類ではないか、「ハイーライズ」(バラード ハヤカワ文庫 80初)は!
むかし読んだときの記憶よりずっとよかった。最近の痩せた作品と、無意識裡に比較
しているのかも知れないが。
 
 超高層集合住宅を舞台にしたカタストロフィ。社会的階層がそのまま上中下階層に
住まうハイ・ライズで、ある日を境に全員が幼児退行する。生ゴミのヴィニル袋は
廊下・室内に満ち、他者から身を守るバリケードや身体と心を寛がせるクッション
になる。自己充足的な幼児の王国に住む彼らはビル外との隔絶を求めて、誰も
エレヴェイタや配管の修理を呼ばないから、ビルは人々の心身の荒廃と歩調を揃えて
スラム化する。そしてみんな死んでいく。隣に建つハイーライズでも停電が起こり
次の廃墟と幼児後退者の群れとが準備される。

 暗くて妙に心地よい世界だ。いちばん好きなのは「ヴァーミリオン・サンズ」だが。

 
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by byogakudo | 2005-08-08 15:42 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 08月 07日

J・G・バラード「ハイーライズ」

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を二十余年ぶりに?再読中。以前読んだときも社会派っぽさを感じたが、それは
今回も変わらない。イギリスの小説家(や映画監督)には抜きがたく社会派性があるの
かしら__誰だったか、「イギリスで映画を撮るかぎり、階級制度を無視したシナリオ
を書く訳にいかない。主人公の青年がどんなクラスに属しているか、から脚本が
始まる。それを外したくて、私はハリウッドにやってきた」とインタヴューで答えて
いた。
 
 「ハイーライズ」は実は、むかしの印象ほど社会派臭はない(いま読んでいる範囲
では)。社会意識よりタナトス傾向の方が圧倒している。暴力への情熱に、読み手も
感染して、つい読んでしまう。

 映画監督はニール・ジョーダンだった。やっと思い出したと言いたいところだが、
「クライング・ゲーム」をようやく思い出して、PC検索した結果である。こんなに
記憶力が薄くなっちゃって、まあ・・・。
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by byogakudo | 2005-08-07 13:16 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 08月 05日

タリーズ・コーヒー探訪

 暑さに負けつつ、本を買いに。なんだか地味で渋い本ばかり__でもない、か?
帰るさ、神保町のタリーズに休む。ここはビル前の広場と呼応するように天井が高く、
外光がよく入る。ただ喫煙室の音は感心しない。壁に反響してキンキンしている。
まだ3店しか行ってないが、日本橋タリーズが肌理があらくて駄目だった。九段下、
新宿御苑前はそれぞれに、何てことなくて、気持よい。次は新宿西口、東京医大隣の
タリーズを訪れよう(いつになることやら)。

 昨夜「はじまりはジャズ・エイジ」を終える。敗戦時にティーネイジャーだった
世代(の一部)とアメリカとは、いまの若い世代よりもっと、密接な関係があった
ような気がする。肯定/否定、どちらの立場であれ、もっと骨がらみの内在化された
関係が。
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by byogakudo | 2005-08-05 20:29 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 08月 03日

何も覚えてない

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 2時間で20冊くらいしかネットに上げられないのか。遅いなぁとは言え、1冊
上げては付箋に書いて貼り付けていたから、そんなものかも知れない。02です、
お暇でしたら、よろしく。まだまだ上げなきゃならない・・・。

 死んだように静かな夏の午後の街は、とてもなつかしい。回覧板を廻しに!外に
出たら、夏の記憶がよみがえった。

 昨夜は眠いのに川本三郎「ネヴァーランドで映画を」(中公文庫 88初)を斜め読みし
常盤新平「はじまりはジャズ・エイジ」(講談社文庫 85初)に移る。寝ぼけながら
読んだので、読んだという記憶しかない。無駄ってものだ、まったく。
 
 そう言えば先週、「ネロ・ウルフの殺人交響曲」だったか、そんな題名の
パスティーシュ?を読んだが、ウルフ・グッドウィンの日常生活描写がいい感じで
これはと思ったのだが、最後の謎解きの単調さにがっかり。わたしは誰が犯人であれ
構わない人間であるが、あんまり何も考えてなかったかのような謎解きに出会うと、
さすがに嫌になった。
 
 むかしハードカヴァで福永武彦の頁だけ読んだ「深夜の散歩」は、今回も他の筆者の
部分に着かずに棚に戻しそうだ。あっ、これも上げなきゃ。
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by byogakudo | 2005-08-03 15:37 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 31日

暑中お見舞い申上げます

 とタイトルしたが、まだ暑中でよかったのだろうか? 年中行事に疎いので
暑中と残暑の期間がわからない。好みで行けば残暑見舞いだ。藤原良経の歌が
引用できる。今年も使おう。
     
     手にならす夏の扇と思へども ただ秋風のすみかなりけり

 ウッドハウス「ジーヴズの事件簿」読了。これは喜劇として描かれているが、
悲劇版にすると、映画「召使」になるのじゃないかしら? 独身の主人と
その従者との、離れがたい関係の物語と読めば。
 また、喜劇のもつスピード性、混乱がさらに混乱を招くありさまを読んでいると、
「モンティ・パイソン」を思い出した。パイソンズの祖父にあたる小説では
ないかという推理も浮かんだが、根拠として「ガッシー救出作戦」中にある、
     
     叔母に何かやれと命じられたら、やるしかないのだ。そうでないと、
     大昔のスペインの宗教裁判もはだしで逃げ出すような拷問が待って
     いるのだから。

を持ち出すと、牽強付会と言われそうな気もする。だが、前書きには、ネットの
サーチエンジン「アスク・ジーヴズ」を例にとり、

     英語圏ではウッドハウスの文章がしばしば引用されるが、多くの場合は
     ウッドハウスという引用元さえ付記されない。多くの読者には、前後の
     文脈から見当がついてしまうのだ。

なぞとある。どうなのでしょう?

     
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by byogakudo | 2005-07-31 17:06 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 27日

やっぱり台風は逸れたじゃないか、

大騒ぎするから客足も鈍るじゃないかと、怒りつつ、このところ疲れ気味だから
却ってよかったかも知れない。
 
 古本情報ミステリー「古書収集十番勝負」読了。もう少し余白の感じられる
情報小説は、書くのが難しいのかしらと思う。あんまり気が合わない小説家なの
だろう。わたしはやや、文体至上主義者かなと思いながら、次の「小説入門」(中村
真一郎 光文社文庫 86初)に取掛かったら、
 「それから、また、文体をたのしむということも、小説のなかではあるのです。
これは、いろいろ、問題があるので、もしかすると、一流の大作家というのは、
文体なんか、あんまり気をつけないんで、むしろ、二流の人のほうが文体には
気をつけて書いているという、皮肉な説もありますが、ともかく、私たちが、
森鴎外の小説を読む、あるいは、石川淳の小説を読むというようなときは、
文体のおもしろさを味わわないと、かなり、魅力が減るんじゃないかと思う。」
なぞという一節にぶつかる。
 
 原本は62年刊のカッパ・ブックス。小説を読む際に「人生いかに生きるべきか」
が問題視されていた当時(あったのです、今では想像もできないでしょうが)
小説はもっと豊かでおもしろい世界であると説く、文芸読本。

 今日から猫額銅HPリンク欄に
『素人魂〜特濃魚汁〜』登場。タイトル通りお魚にまつわる話満載のブログです。
よろしく!
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by byogakudo | 2005-07-27 14:12 | 読書ノート | Comments(1)
2005年 07月 25日

またウェルズに行かず

シムノン「娼婦の時」(日影丈吉訳 HPB 81再)を読み始める。暗そうな話と予想
していたが、今のところ、それほどでもない。「猫」という題だったか、老夫婦が
各自がペットにしている鸚鵡と猫とをいじめ合うことで、それぞれを主張する
恐怖譚に比べれば穏やかな、フランス心理小説の一種(であろう。あんまり
ミステリーではない)として読んでいる。「猫」は陰惨すぎて辛かった、ほんとに。
 「娼婦の時」には外で用を足すシーンが出てくる。日本の私小説・純文学
みたい?! 翻訳小説にはお手洗いは登場しないと思っていた。

 ミステリーのお師匠さんがいらっしゃる。お借りしていた「黒苺館」を返却、
感想を述べる。書き荒らさないで、何年かに一作ずつ発表するような作家である
べきだと、ふたりとも同意見。
 
 台風前の不安定な天候のせいか、地震のショックが続くのか、体調悪し。
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by byogakudo | 2005-07-25 12:48 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 24日

地震の被害はなかったが

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 実家から送ってもらった、瑛九リトを掛けてなくてよかった。
額の重さに壁が耐えられなかったかも知れない。震度2以上の
地震は恐怖だ。部屋に戻ったら、2匹いる猫のうち、年かさの
ニムがトラウマ気味でソファ・カヴァに潜り込んだまま、なか
なか出て来ない。現れても、誰か不審者がいやしないかとびくついて
いる。もう1匹、若い雄猫マロは大してショックの様子ではないが。
 ウェルズの筈が河野典生「狂熱のデュエット」(角川文庫 73初)に。
リリカルにきれい。読んでいて、ときどきテレる(誰に/何に対して?)。
柳生弦一郎のジャケット画がいい、ジャズ小説。でもテレます。
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by byogakudo | 2005-07-24 14:19 | 読書ノート | Comments(0)