猫額洞の日々

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カテゴリ:アート( 148 )


2017年 10月 09日

新納 翔 写真集『PEELING CITY —都市を剥ぐ—』刊行記念写真展(2017/10/05)

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 写真は10月5日(木)、築地・ふげん社新納 翔 写真集
『PEELING CITY —都市を剥ぐ—』刊行記念写真展 を見に
行った帰り。

 築地2丁目8番辺りには路地の跡が見られる。枇杷の木が
残された二階建ての廃屋とか。2丁目10番、大通りに面した
ところにも、銅板葺きの建物が無人で建ち残る。
 いま残る築地は築地市場ともども、オリンピックで殺される。

 関東大震災、第二次大戦の米軍による空爆、1964年のオリン
ピックによる破壊、1980年代・バブル経済下での破壊、そして
2020年度・オリンピックによる東京・殲滅。

 写真展の感想を手帖から書き写すと__

 圧倒的に静かな、音が切断された世界。人々が写っているのに、
シャッターが切られる直前までは、ひとの声でざわついていたり
街の物音があふれていたことは明らかなのに、写真家が時空を
切り撮った瞬間、音は断たれ、活人画の世界が始まる。
 人影のない、建物だけの風景写真であっても、風景が停止して
ポーズを取っているような、活人画に見える。

__印刷から来る印象もあるだろう。かなり強いタッチの色彩
なのに、目は、むしろマットな色調に感じる。

 夏に見に行った空間現代の音を思い出す、といえば、写真展の
イメージが伝わるだろうか。


     (新納 翔 写真集『PEELING CITY —都市を剥ぐ—』
     刊行記念写真展@ふげん社 2017/10/05)


[同日追記:
 ふげん社は新刊書店でもある。東京関係の本の中から、
今尾恵介『カラー版 東京凸凹(でこぼこ)散歩』(平凡社新書)
を買った。
 ふげん社は喫茶もできる。コーヒーを頼んだら、どのカップで
飲みたいか、聞いてくれる。本を買ったら、三種類あるカヴァの
どれを掛けたいか、聞いてくれる。]





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


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by byogakudo | 2017-10-09 21:09 | アート | Comments(0)
2017年 09月 08日

森岡書店 銀座店の「合田佐和子 90度のまなざし」展へ

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 森岡書店 銀座店での「合田佐和子 90度のまなざし」展
今日行かないと、明後日までだ。土日の銀座は苦手だ。

 さらに、ブランド・ビルに占拠された、近頃の銀座を避ける
ために日比谷線・東銀座で地下鉄を降りる。

 歌舞伎座の裏手を(Sが)撮りながら歩いて、銀座2丁目に
近づく。ミモザでお昼を食べたい。
 2pm前だったか、珍しく空いていると思ったら、一瞬にして
席が埋まる。次から次へと男性客やカップルが入ってくる。
町の銀座の喫茶店風景だ。
 本棚脇に、『東京渋カフェ地図』(交通新聞社)が置いてある。
付箋があるのが、ミモザの紹介頁。

 ファサードは知っている銀座1丁目・鈴木ビルだが、森岡書店
銀座店に入るのは初めて。白く、やや荒れた壁面に合田佐和子の
目玉を描いた作品が並び、中央の卓上に彼女のエッセイ集「90度
のまなざし」(港の人)の列がある。
 列の隣のガラス箱に、彼女が使っていた色鉛筆が鉛筆立てに入った
まま、横たえてある。モノの記憶が直接に伝わってくる。
 合田佐和子にぴったりな空間だ。彼女の展覧会に行く度(2月8日
に感じる、一時的な不在感は、なぜなのだろう。


     (「合田佐和子 90度のまなざし」展
     @森岡書店 銀座店 2017/09/08)

 新富町、入船町、湊町と歩いて、大川端から佃島へ。大江戸線・
月島から戻る。すぐ歩き過ぎてしまう...。




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by byogakudo | 2017-09-08 21:25 | アート | Comments(0)
2017年 09月 04日

ジャコメッティ展・最終日に滑りこむ

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 展覧会・最終日に行くのは原則、避けたいが、そうなって
しまったからには、しかたない。滑りこんだ。

 身動きは取れるけれど、最終日らしい混雑の中で立体を見る。
落着いて見るのがむずかしい混み方だ。観客はお互い、向かい
側から来る視線の延長や、両隣の気配を気にしつつ作品に対する。

 デッサンが多く来ているのがいい。紙面に枠組みを描き、その中
にデッサンする。空間と作品(立体)との関係が見える。細長い枠
いっぱいに人体が描かれると、まるで棺の中の風景だ。
 「書物のための下絵」シリーズの動きなど、フランシス・ベーコン
(1909年生まれ)より年上(ジャコメッティ、1901年生まれ)だ
けれど、同じような時間を生きてきたのだろうと感じさせる。

 六本木ではないところで、こんな大型・貸し画廊みたような建物
ではない空間で見られたら、もっとよかっただろうな。人嫌いが
亢進している。


     (ジャコメッティ展@国立新美術館/The National Art
     Center, Tokyo 2017/09/04)





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by byogakudo | 2017-09-04 20:32 | アート | Comments(0)
2017年 08月 27日

(2)「馬越寿展」に追記:いけばなに於けるアクトとリアクト

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~8月26日より続く

 昨日の「馬越寿展」ではガラスの花器に、槻屋氏によるお花が
生けられていた。

 むかし『カット』誌でショーン・ペンのインタヴュー記事を読んだ。
彼は演じるとき、アクトではなくリアクトするよう心がけると言って
いた。生け花を見ながら、その話を思い出す。

 例によって、怖いもの知らずの物知らず感想文になるが、生け花にも
アクティヴとリアクティヴがあるのではないか。立体(三次元)を意識
して生ける槻屋氏のような手法をアクトと呼ぶなら、以前カラニスで
拝見した木村節子氏の生け方は、むしろリアクトの感じがする。

 前者の花が、いわば彫刻的意思を見せて空間に在るなら、後者は
空間全体の気配に反応して、その結果、花を生ける行為が成された
かのように、いわば時間的行為と感じられたのだった。

 お花の生け方の素養なぞ皆目ない、物知らずの感想だ。

[8月28日追記:
 アクトとリアクトでなくて、空間的と時間的、だろうか?]


 今日は西荻窪まで、ちょっと。盛林堂の店頭で2冊。
 フレーザー『エイブヤード事件簿 死利私欲』(講談社文庫)と
長谷川伸『上杉太平記』(徳間文庫)。




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by byogakudo | 2017-08-27 20:09 | アート | Comments(0)
2017年 08月 26日

(1)グラスギャラリー・カラニスの「馬越寿展」へ

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 久しぶりに外出する。体調が戻って馬越寿展、最終日に
間に合った。

 馬越寿氏のガラス器、槻屋氏のいけばな、調香師・L こと、
香肆・きざし乃氏の香水。

 最新作は、仁清「色絵瓔珞文花生」のフォルムにヒントを得た
ガラス器だ。馬越氏の手で、アールデコ・タッチに変貌する。
 透かし模様入りの白いトップが天に向けて開き、真ん中の球体
部分の赤、黒いボトム、と着地する。
 このフォルムは墨黒やプラチナ彩でも用いられ、それぞれ違う
表情で存在する。

 口が菱形に開いた墨黒の花器は、わたしは初めて見た。
 ブルーやアンバーを混ぜて黒を作ると、仰っていた。大きな
墨黒の花器の内側に見える空色は、そういうわけか。

 壁に掛けられる小さなキューブや細長い直方体の花器、数々の
ビーダマ。白色を流し込んだビーダマのひとつは、『類推の山』
と名づけたくなるし、それより白の濃いビーダマは、『2001年
宇宙の旅』を思い出す。より透明度の高いものも、透明と見えて
アンバーが垂らし込んであったりする。ミクロコスモスなビーダマ
である。

 馬越作品の記号として、表面に刻まれた十字がある。大皿にも
やや小ぶりな壜のボディにも見られる。
 壁に香肆・きざし乃氏のデザインであろうポスターが貼ってある。
フライヤの拡大版であるが、フライヤと異なり、縁に版下用・レジ
スターマークが残してあるのが、馬越氏の十字と呼応しているみたい
で楽しい。

 見に行けてよかった。


     (「馬越寿展 いけばな・槻屋*香肆・きざし乃」
     @グラスギャラリー・カラニス 2017/08/26)

8月27日に追記~







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by byogakudo | 2017-08-26 20:30 | アート | Comments(0)
2017年 07月 16日

空間現代ライヴ「オルガン」@六本木SuperDeluxe(2017/07/15)

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 昨夜は(またもや)六本木SuperDeluxeに行く。
空間現代ライヴ「オルガン」が見たくて。

 EP-4 5・21 in Kyotoのゲストに"空間現代"という、
とてもバンド名とは思えない名前があって、気になって
YouTubeで聴いてみたら面白い。先週の今週で、過労
が怖くもあったが、見てみたい。

 "空間現代"については、
《外》という身体の中で蠢く臓物/器官(organ) 空間現代
の新作公演「オルガン」とは何か?
と、
伊東篤宏氏の空間現代と「外」の快挙が詳しい。

 これらにあえて蛇足を試みるなら、ギター(/ヴォーカル)、
ベース、ドラムスの三人のユニットである。それぞれが音を
発し、一単位の音のモチーフをつくる。モチーフを反復・連続
していくうちに、意図的あるいは偶然に少しの差異が生じ、
音の単位はさらに変容していく。彼らはその変容のさまを
プレイする。

 反復と差異のありさまは、たとえば今回の公演名「オルガン」
のポスターにも表現される。上方、横書きされた「オルガン」の
最後の「ン」が、縦書き「オルガン」の頭の「オ」に重なる。
 左下の「空間現代」では、縦書きの終わりの「代」と横書きの
頭の「空」が重なり合い、不思議な読めない文字をかたちづくる。
 ズレや読み間違いというテーマは、彼らの営むスペース、「外」
のレタリングにも顕著だ。漢字ひと文字で書かれているのに、
まるで二文字のカタカナ、「タ」「ト」の集合である。

 音楽というより、空間の中で構成されてゆく音を聴いた、という
印象だ。空間設計の様相を見ていた、というか。
 モチーフ(断片)が繰り返されることによって全体像が出現する
空間にいた、といえばよいのか。

 とても日本を感じさせる音だった。なぜ、どこが日本(的)か、
言えないのだが、いまの日本を現出させる音空間の中に、いた。
 

     (空間現代ライヴ「オルガン」@六本木SuperDeluxe
     2017/07/15)




呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/


<小林 [略]確かに今回の共謀罪採決はプロセスもなにも無視した議会制
 民主主義の破壊そのものです。しかも、これからもっと恐ろしい事態が
 起きる。共謀罪は、たとえば「安倍さん、殺したいよね」と誰かと話した
 だけで成立する。本当に殺そうなんて思ってないし、やれるとも思って
 いない。だけどその帰り道に銀行でキャッシングしたら、「あいつ、
 準備に入ったな」と形式上は判断される。ここでポイントは、その話を
 聞いていなきゃ、わからないことです。だから盗聴、尾行、潜入捜査を
 していなきゃいけない。今後はこれを合法化する動きが必ず出てきます。

 室井 もう、そうなってきてますよね。加計学園問題で文科省の「総理の
 ご意向」文書を本物だと告発した前事務次官の前川喜平さんだって、絶対に
 公安とかがかなり前から尾行したり張り込んでいたんですよね。出会い系
 バーに行ったところを。

 小林 すごかったですね。ああいうのを暴露されるということは、監視の
 ネットワークがすでにできているということです。>

(室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第6回ゲスト 小林節(前編) 
室井佑月と小林節が安倍首相の改憲案と詐術を徹底批判! 安倍政治は法治
国家を“殿様の私物”にする
)

 「共謀罪」法施行 警察監視の独立機関が必要 法律家ら提言

 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


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by byogakudo | 2017-07-16 20:04 | アート | Comments(0)
2017年 07月 09日

EP-4ライヴ@六本木SuperDeluxe(2017/07/08)

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 昨夜は六本木SuperDeluxeでのEP-4「夏の漢(おとこ)祭り」
じゃなかった、「夏祭りノイズ大会」でもなかった、EP-4 5・21
[re:imagined]TOKYO
に行って3、4時間立ちっぱなしで、
押し寄せる大音量のノイズにまみれ、ヨレ果て、それでも無事に
帰宅した。慶賀。

 着いたのが7:30pm(開演して30分後)。それから一度、たっぷり
休憩時間をとってから、後半が10:30pmくらいまで(?)だったか、
ステージにひとりでもミュージシャンがいる限り、シームレスに(!)
音が/ノイズが流れ続ける空間に滞在した。楽しかったなあ。

 周りを見れば、わたしたちと同じように、けして若くないルックスも
かなりいる。30年以上前にライヴでEP-4を見た人々/その頃は音源で
しか知らない若い人たちが、かつて/いまEP-4としてパフォームした/
する佐藤薫氏や鈴木創士氏や、現在のミュージシャンたちの出す音に
身を委ねる。うつくしい光景ではないか。

 美には苦痛もともなう。パフォームする人々は身にしみては知らない
かもしれないが客として存在を続けるのも、けっこう大変で、音を出す側
とは異なるエネルギーが要る。客席に向けられたスピーカーの前に30分も
立ち続けてみれば、それはよく分かるだろう。ミュージシャンたちは次々
に交替してまた登場するけれど、客はずっといるのである。腰と背中と脚と
足先にくるのだ(耳と目の疲労のみにあらずして)。
 しかし美の体験に、それが何ほどのものであるか。

 昨夜のメンバーは、つまり佐藤薫氏がプロデュースしたことのある
ミュージシャンたちの集まりだろう。女性ミュージシャンもいる。
彼らが入れ替わり立ち替わり、プレイする。

 ところで、長生きしてるからって、知らないことはいくらでもある。
 わたしは山崎春美氏のヴォーカルを初めて見る。荒木康弘氏は知って
いて、喋ったことがあっても、彼のドラムスをライヴで聴くのは初めて
だったりする。ノイズのうねりの中に的確に楔を打ち込むような、音/
ノイズを直線で断つようなドラミングだった。
 伊東篤宏氏がオプトロンを構えると、こちらもすかさずサングラスを
かけて備える。鈴木創士氏がピアノの前に坐ると顔の白さが気になる。
佐藤薫氏は出ずっぱりで、パフォームと音の進行全体を見ることを司り、
最後のノイズ・シーンへと人々を導く。そういう構成であったか。

 疲れ果てても楽しい一夜。帰りの地下鉄では、眼の飛蚊症みたいに、
耳にホワイトノイズ(?)が聴こえる。残響音で鼓膜に蓋がされたみたい
で自分の声が聞こえない、難聴状態である。
 それでも、7月15日(土)に同じSuperDeluxeで空間現代のライヴ
知ると、Sはつき合わなさそうだけど、ひとりでも行こうかなと思う。
 冥土のみやげになろうとも、音は/ノイズは楽しい。


     (EP-4ライヴ@六本木SuperDeluxe 2017/07/08)
     (ツイッターoffice521tokyoに、続々と写真や動画が
     アップされている)





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by byogakudo | 2017-07-09 20:41 | アート | Comments(0)
2017年 05月 25日

弥生美術館で『生誕100年 長沢 節 展』を見る(2017/05/24)

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 いきなりの暑さに身体が着いてゆかない。涼しければ涼しいで、
温度差にがっくりくる。情けない。昨日は帰ってきても書く元気が
出なかった、かなしい身体。

 整骨院に行ってから地下鉄・大江戸線で本郷三丁目へ。まず、
ドトールで軽食。お昼を食べても元気は出てこない。

 大学堂書店に寄る。"大学堂書店と本郷三丁目の交差点_店主・
横川泰一さんにきいた思い出ばなし
"というインタヴューがある。
 三島由紀夫『外遊記 三島由紀夫のエッセイ3』(ちくま文庫)と谷崎
潤一郎『潤一郎ラビリンスII マゾヒズム小説集』(中公文庫。むかし
全巻読んで、全部、店で売った。ほとんど覚えていないが、大谷崎
より小谷崎の方が、ずっと感じいい、という記憶が固着した。)をレジ
に出すと、マダム横川が早口で話し出される。

 「ここに、『ベンガク』って書いてあるでしょ」と、レジ前の小額を
示し、
 「ほんとに近頃の東大生って本を読まないんですよ。義父が赤門前に
店を出していたころは、閉店時間が近づいても棚から離れない苦学生が
いたんですよ。本を買っちゃうと夕飯代がなくなっちゃう、ていうから、
あたしたちはしないけど、義父は『持ってっていいよ』って、本を上げ
たりしたんです」
 しかるに、当節の若い東大生と来たらと、本に縁のない、本屋に対して
何の思い入れも持たない、ひどい実例を挙げて、
 「じゃあ、そんなら(東大に)入ってみろって言われたら、それまで
だけど」とオチをつけられた。
 駒場東大前・河野書店のご主人が書かれていた話(河野書店NEWS
2017年4月17日「痩せても枯れても」)も思い出す。

 春日通を横切り、東大前の元・古本屋街を歩く。Sが郁文堂をせっせと
撮る。いわしやもある。何年か前(2012年3月30日)にバラード『殺す』
を買った、上の写真の画廊・古書店が閉まっている。H6で検索したら、
金・土のみ営業だった。

 アゴが上がり気味で、なかなか弥生美術館に着かない。美術館の左隣に
在った、うつくしい木造二階建て・洋館は消え、駐車場になっている。
 やっと着いた。入場。

 『生誕100年 長沢 節 展』、混んでなくて、ゆっくり見られるのがいい。
 楽しく一、二階を見て廻る。ほんとに速いデッサン。お気に入りのモデル、
ポールを描く7分間のヴィデオも見られる。
 しかし、男たちがいない。女たちは老いも若きも見かけるのに、男はSと、
ミュージアム・ショップにいた中年白人男性だけだ。男は何をしている?

     (『生誕100年 長沢 節 展』@弥生美術館 2017/05/25)
 
 集中して見たので、さすがに疲れた。行くときに見かけた「こころ」に
寄って休む。
 帰りは地下鉄・南北線を使う。




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-05-25 18:56 | アート | Comments(0)
2017年 05月 19日

ときの忘れもの で「植田正治写真展_光と陰の世界_Part 1」を見る

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 昨日は驟雨があったので部屋にいた。今日は勤勉に外出。
南青山、ときの忘れもの で「植田正治写真展_光と陰の世界_
Part 1
」をやっている(5月27日・土曜日まで。日・月・祝日 休)。

 お昼休みの青山通りを人々が行き来し、かつランチサーヴィス
の店に列をつくる。表通りから、一歩、二歩入ったギャラリー
ときの忘れものは、ひっそり静かに観客/顧客を待つ。

 入ってすぐ左に、フライヤに使われた蝶の写真が掛けてある。
アクリル額入りだ。
 入口近くは、上にロフトがあるので天井が低い。その先のスペース
で、高い吹き抜け天井になる。
 蝶の写真には低い天井の右上からライトが当たり、写真・左端の
ファイル影(?)をなぞるかのように、アクリル額の影を左側に残す。

 ギャラリーでの展示は、立体的な編集作業だ。展示作品の選択、配置、
額縁の選定などなど、観客/顧客の目に触れる以前に、どれほど細かい
詰めの作業が秘かに行なわれているだろう。案内状やお知らせメールなど
などの雑用も同時にこなしての作業だ。

 観客は見るひとなのだから、作品を味わえばいい。舞台ができあがる
までの苦心を想像する必要はない、といえばないけれど、想像すれば
感謝するのみ。

     (「植田正治写真展_光と陰の世界_Part 1」
     @ときの忘れもの 2017/05/19)

 画廊を出て、つい、ひとけのない方向に足(とアタマ)が向き、ひと休み
したくても断じて何も見つからない、青山墓地に近い住宅地を歩む。町内会
名は麻布上笄町、いまの地番は西麻布2丁目である。
 風が乾いているので、まだいいけれど、容赦ない日射しだ。この何もない
道は、前にも迷い込んだなあ。あのときも途方に暮れた。

 富士フイルムデザインセンターCLAYに出会って、ほっとする。あくまでも
折り目正しく伸び伸びした近代建築は、気持いい。

 木造住宅や、平屋建てさえ残っているが、空地は緑なす草叢、しかし新築は、
車庫付き・新建材・住宅群だ。日本中どこでもおなじみ。

 六本木通りを進む元気がない。バスで青山方向に戻って、何度目だろう、
南青山一丁目広場へ。(2009年10月10日2010年10月2日以来、です。)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/
 求む、共謀罪に賛成した議員名表。





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by byogakudo | 2017-05-19 21:16 | アート | Comments(0)
2017年 05月 18日

喫茶 ミモザ~中松商店で「柳沢信 冬と夏」~明治屋(2017/05/17)

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 昨日は銀座へ行った。銀座奥野ビル313号室、の中松商店で
「柳沢信 冬と夏」展が開かれているから(5月17日から30日
まで。13:00-18:00  休業日は20日のみ)。

 奥野ビルへ行く前にお昼を食べに喫茶 ミモザへ。ランチタイムなので
ほぼ満員だが入ってすぐのスツール席が開いていた。ソファ席の男性客が
帰られたので移動する。初めて入口近くに坐って、漫画棚のラインナップ
に気がついた。最初に出た版の岩明均『寄生獣』が揃っている!
 なつかしくて第一巻、冒頭を見る。やっぱりいいなあ。売っちゃったけど。

 いつも優しくてうつくしいマダムが、混んでいてごめんなさいと仰る。
 いいえ、ご繁盛、なによりです。銀座2丁目・ミモザや、東上野3丁目・
ヤマの客席が埋まっていると、客としても、とてもうれしい。東京にまだ、
きれいな心地よい場所が在って、愛されて続いているのだから。

 昭和通りを渡って奥野ビルへ。

 奥野ビルに入る前に、1階左手、Y's ARTSのショーウィンドーを見る。
猫の置物に見入る。この猫が好きでたまらない。ずうっと、このまま、
ここにいて、と願う。

 中松商店からのメールでは、
<ヴィンテージプリント5点、ポスター1点を展示販売。
 パンフレットを限定150部にて発行。>とのこと。

 オリジナル・プリントもポスターも買えないけれど、中松商店製
パンフレットなら買えそうと思ったのだが、今回のパンフレットも、
銀座ストライプと呼びたくなるような表紙で、すてきだ。

 313号室の小部屋を活かした展示も、かっこいい。写真3点は額装
して壁面に。2点は印画紙の端が自然に丸まることを使った展示方法。
 つまり、小箪笥の天板の周囲に木枠を取り付け、高さを上げる。天板上
に写真を置いて、木枠とぴったり同じサイズのガラス板で覆う。上から
眺めるボックスアート風である。

 壁面に掛けられた「文京区白山一丁目4」と住所が読める、1974年
発表の「今年の夏_東京」が好きだ。
 左右に木造二階建ての長屋(?)、右に「宇賀神商」まで読める看板、
左は「中仙 高橋鋸店」。間の坂道を上って消えてゆく(役者が舞台奥へ
と入っていくような気配を見せる)麦藁帽子の老人、横からやって来た
補助輪付き自転車の少年が撮られている。

 1979年頃のモノクローム・ポスター『都市の軌跡』(「信」のサイン入り)
は、モダーン・デザインが極まりきっている。写真の入れ方も文字の形も縦横
の配置も完璧。

     (「柳沢信 冬と夏」@銀座奥野ビル313号室 中松商店
     2017/05/17)

 余談だけれど、いったんピークを迎えると後の展開が困る。80年代以降の
デザインはバロック的に誇張するか、ゆるくほどけていく様をそのまま見せる
ことをもって表現と主張するかになる。ポストモダーンってことだろうが。
 でもデザインは時代とともに在るのだから、しょうがないか。
 それに30年も経てば、デザインは回顧される。1960年代や70年代のファッ
ションは、かっこいいと若いひとに受け入れ直されたが、80年代調の大仰な襟
や大きな肩幅に緊縛的ウェストの絞りなぞというスタイルが見直される日も来る、
のかなあ?

 室町方向へ歩き、京橋へ戻る。リニューアルされた明治屋で、マーマレードと
板チョコ。
 今でもうちの冷蔵庫には隙間が多いが、むかしは水道水の汲み置きと、それ
を飲むためのグラスが冷えているだけだった。ずいぶん人間らしい冷蔵庫に
なったなあと、チョコレートや入舟製・山椒昆布入りのタッパウェアを見る。



 丹生谷貴志氏のツイッターより__

<余談。誰もが知るように「分かり易い危機」への熱中は「分かり難い危機」
 からの殆ど”本能的な”逃避の動作である。「分かり易い危機」における
 ”言説”には決定的に「批評性」が欠落する・・・欠落、と言うより、
 正確には”廃棄”される。要は「批評の抹殺」・・・単純極まりない経緯・・・
 の、退屈さ>
(17:59 - 2017年5月17日
https://twitter.com/cbfn/status/865008877686763520)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/ 

 右側の人々は、共謀罪が自分の身に降りかかってくる可能性は
考えないのかしら。





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by byogakudo | 2017-05-18 16:46 | アート | Comments(0)