猫額洞の日々

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カテゴリ:アート( 153 )


2009年 11月 09日

The Only Ones live @新宿ANTI KNOCK '09/11/08

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 昨日も失礼いたしました。部屋に戻ったら11pmを過ぎている。
なんという夜更かし!

 4時間立ちっぱなしでliveを見た。椅子席のあるホール公演でないと
もう無理だ。今日はふたりともガタガタ。第三腰椎骨折経験者・Sと
あと少しでギックリ腰になるところまで行ったわたしと、ふたりして
何を無茶しているのだろう。

 それでも生きている間にライヴが見られるとは思っていなかった
Peter Perrettのあの声が聴けて__あれを劣化させてゆくと最果てに
ベッカムが待っているような、そんな質の声だ。__、動いている様子が
見られた__ノートルダムのせむしネズミ男みたいに華奢で真っ白で
可愛かった。__のだから、翌日の不調なぞ、当然のおまけである。

 開演を待っている間中、なつかしい70~80年代の音が流れている。
Joy DivisionにNicoにPatty Smith、Television・・・1980年からだって、
もう30年くらい経ってしまった。

 100人以上は入っていただろう。壁際や奥にベンチがあるが、来たから
には、やはりちゃんと見たいので、ずっと立ったまま。
 ステージ前に押しかける元気はないので、一段高くなったフロアから
見ていた。

 開演前の印象は、近頃の若い(といっても20~40歳くらいが多そうだ。)
ひとはおとなしい。エネルギーの質が80年代以降変ったから、そうもなる
だろうが、特に若い男性に、暗く自閉的な感じがある。
 ライヴが始まってしまうと、とても水いらずな、いえ、intimateな空間に
なり、雰囲気のいい会場になった。

 最初にパディの新バンドが一時間ほど。会場の女の子から「パディーさんッ!」
の声がかかり、かけ声なら「パディッ!」のひとことだろうと、団菊じじいめいた
ことを思う。
 The Only Onesのときはさすがに「ピーターッ!」である。こちらは後半の
リクエスト時間の方が長い、2時間くらいのパフォーマンス。

 ロックは、ひとつの古典芸能になったという感想もあるが、形が決まりそうに
なると、ピーター・ペレットの声の揺らぎがそれを壊す。
 ロンドンの音を聴いた一夜だった。長生きは悪くない。(こともある。)
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by byogakudo | 2009-11-09 16:29 | アート | Comments(0)
2009年 10月 07日

デイヴ・ブルーベック「ブランデンブルグ・ゲイト」

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 頼んでいたBrandenburg Gate: Revisited (Dave Brubeck)が
やっと届いた。台風接近で客足のない店内、存分に聴いている。

 ひとが所有できるのは記憶だけだ。それもいつかは喪われるけれど、
思い出せる限りはもっていたい。
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by byogakudo | 2009-10-07 14:52 | アート | Comments(0)
2009年 09月 22日

The Only Ones の続き

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 猫額洞入り口には「私は猫ストーカー」ポスターが貼ってある。
今はその下に、小ぶりながら赤・黒・黄色の目にも鮮やかな
"The Only Ones"ポスターがある。(レジ前にフライヤが置いて
ありますので、どうぞ!)

 大学生の方から好みが若いと言われたが、ロックは当節、むしろ
中高年に聴かれている音ではないかしら?
 フラットに発音する「クラブ」に行ったことがないので、若い人が
どんな音を耳にしているのか知らないのだが。

 80年代前半、EP-4ライヴの後、インクスティックで大勢で会食した
ことがある。(その頃「打ち上げ」という言葉があったのか?)
 ずらり並んだ人々を見ながら、数十年後の情景を視た。
 大部屋の老人病棟である。それぞれ点滴や酸素吸入器に縛りつけ
られながらも、口だけは達者な老人の群れの幻想だ。

 終末を実感する現在では、もっと息も絶え絶えになっている筈だと
わかるが、そのときは、とてもリアルだった。

 それでも、今の中高年が老人介護施設に収容される頃には、
催し物も変わるのではないか。変わらざるを得ない。

 「裸のラリーズとフレンチポップスを考察する」討論会やら、
「春宵値千金__カリガリ博士とツァラ・レアンダーの夕べ」とか、
そういった角度での催し物でないと、老人たちは満足できない
のではないだろうか。

 どうせ特種老人の一般的でない好みと片づけられて、提案しても
却下されるだろうが、近い将来の希望として述べておく。
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by byogakudo | 2009-09-22 13:14 | アート | Comments(0)
2009年 09月 21日

亜湖さんの詩のパフォーマンス/THE ONLY ONES

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 10月24日(土)7pmから、新宿シアターPOOにて、亜湖さんの詩の
パフォーマンスがあります。
 「タバコと水中毒」というタイトル。
 猫額洞にフライヤがあります。皆さま、どうぞ!

 THE ONLY ONES、行こうかどうしようか迷っている方、迷わず
行くべし! まだチケットが買えるかもしれません。
 恋人をホスト/ホステスにたたき売らなくても、我と我が身を苦界に
沈めなくても買える値段です。
 
お問合わせはVINYL JAPANへ。

 初日に行くつもりでしたが、パディのカドリー・トイズが出るので、
11月8日(日)の2日目に変更してもらいました。
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by byogakudo | 2009-09-21 17:04 | アート | Comments(0)
2009年 08月 17日

Marie Laforêt / Daniel

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 ただもう、うつくしい。

 Marie Laforêt / Daniel
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by byogakudo | 2009-08-17 13:08 | アート | Comments(0)
2009年 03月 18日

Lewis Furey ! Live at Tokyo !

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 ルイス・フューレイが来てたんですって! 昨日と一昨日、高田馬場で
ライヴがあったんですって!
 lapiz(ex friction)は昨日?、見てきたそうです。いいなあ....。
知らなかった、残念。

 行けなくて悲しいわたしたちは、せめて録画を見よう。頭髪の有無は
さておき、声はちっとも変っていない。怪しく妖しいステージングだ。

hustler's tango
Is she as beautiful as me ?

 娘のクララというのかクレアラかしら、キャロル・ロールにやっぱり
似ている。
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by byogakudo | 2009-03-18 14:09 | アート | Comments(0)
2009年 02月 25日

「月刊美術09年3月号」より

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 コレクター/アーティスト、森秀貴氏が彼のインタヴューが掲載された
「月刊美術09年3月号」(サン・アート 03年2月)を持ってきて下さる。
特集「春を呼ぶ版画祭り2009」の、堂々トップを飾る登場である。
 いよいよコレクターとしての正式デビューか。めでたい。

 彼のコレクションでの基本姿勢、「同じ作家を必ず2点買う」というのが
眼目であろう。
 「1点だけだと、自分の目が確かかどうか分らない。2点あって
良いとなると、やっぱり間違い無かったって自分自身が納得するん
ですよ。」(p50)
 そして、コレクションは飾って愉しむ。
 「いい作品というのは毎日見てても、毎日イメージが変わるんです。
だから飾っておくと、今まで気づかなかった良さにふと気づくことが
あるんですよ。それが発見ですよ。」(p49)

彼は膨大な量のモダーンアートの版画作品をお持ちだが、
「作品はやはり見てもらえるのが幸せですから、公にすべきだと」
思って、三鷹市美術ギャラリーに寄贈した。
 「収集はするけれど独占欲はないんです。」(p49)
<フルクサスの子ども>らしい、姿勢である。

 28日(土)から4月4日まで、小西真奈の個展が新富町
ARATANIURANO開催される。
 今までの後ろ姿の人物像が、ついに正面を向いて描かれている。
見たいけれど、古書展の帰りに視力が残っているだろうか。
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by byogakudo | 2009-02-25 14:46 | アート | Comments(0)
2009年 02月 14日

「アラン・グラス 立体構成と絵画 1950-2008年」展が見たい

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 13日付け東京新聞夕刊の、野中雅代による紹介文を読む。
 アラン・グラス? わからない。無知で無学なのが恥ずかしい。
メキシコ在住のシュルレアリストだそうである。現地での展覧会
には、91歳のレオノーラ・キャリントンも出席!

 彼のボックス・アート(オブジェ)の説明には、
<[略]代表作「エリザベス一世」シリーズに顕著なように
植民地時代のバロック教会に安置される聖遺物箱を髣髴
(ほうふつ)とさせ、「氷の城」シリーズではプルーストの
追憶の美を生み出す。>と、ある。
 絵画作品は、
<さまざまな顔料と極細の筆を駆使して、独自の幻視的
マニエリスム絵画を確立した。>である。

 見たい! だが、メキシコまで行くお金も時間もない。
 今年は日墨友好四百年であるそうな。この展覧会を
日本でも引き続き、やってくれないだろうか。モノクロームの
新聞写真で「エリザベス一世」シリーズの一点が掲載されて
いるが、これだけでもフェティッシュな美を感じさせる。

 これを見てから死にたい。オリンピック招致運動に使うお金が
あるなら、「アラン・グラス」展に使ってください。

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄
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by byogakudo | 2009-02-14 13:43 | アート | Comments(0)
2009年 01月 06日

三鷹市の靉嘔展

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 6日間という異例の長期休業は、昨年末、アーティスト/
コレクター・森秀貴氏のお誘いに始まる。

 三鷹市のぎゃらりー由芽では、「森秀貴・京子コレクション展」
というタイトルで靉嘔他、フルクサス関連の作家の作品や、
瀧口修造・杉田瑛九等、日本のシュルレアリストの作品が
展示される。1月5日オープンだ。

 三鷹市美術ギャラリーでの「レインボー喜寿 靉嘔展」は、
森夫妻の寄贈によるコレクションを元にした展覧会である。
 この内覧会が同じ1月5日に行われる。三鷹市の二カ所で、
日本のモダーンアートの始まりに触れることができる、という
同時進行企画である。

 だから、1月5日は「三鷹集合だよ!」と、お招き、ないし
動員がかかった。滅多に三鷹に出かけるチャンスはない。
この日しかない。前から行ってみたかった古書上々堂
禅林寺にも廻る計画を立て、休日が延長される。

 そして、安土修三・ガリバー氏とSの間に、新宿時代の
彼らの(友人の)名前が飛び交う宵が、三鷹市美術ギャラリー
において発生したのであった。
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by byogakudo | 2009-01-06 14:10 | アート | Comments(0)
2008年 11月 28日

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展/上野松坂屋

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 寒々しい空に陽が射して来て、やっと、ヴィルヘルム・
ハンマースホイ展に行く元気が出た。
 上野って何十年ぶりだろう。滅多に電車に乗らないので
池袋の先は果てしなく遠く感じる。

 雨上がりの上野の坂道がきれいだ。東京文化会館、うつくしい!
奥の西洋美術館も悪くはない。世田谷美術館のインチキ臭さを
思えば、端正な近代建築は好もしい。

 ティケットを買う列を見て怯える。しかしここまで来て戻る
訳にも行かない。入場する。
 人はかなりいるが、うんざりするほどではない。見始める。
 予想とは印象が違う。何だろう? TVや雑誌のグラフィックで
見ていた感じでは、静かな絵と思っていたのだが。

 絵の表面から伝わって来るものが、ドラマティック過ぎる。
文学性というのだろうか、言葉が多すぎる絵。
 求めていたものじゃない。

 最後から2番目のセクションに、彼の友人の画家(名前を忘れた。
ハンマースホイがその妹と結婚した絵描き)のカラー・メゾティント
が展示されていたが、むしろ、これが求める作品だった。
 カラーといっても、ごく抑えた色調の風景画や室内の女性像で、
とても欲しくなる。西洋美術館所蔵品だそうだが、知らなかった。
ライヴで見るなら、むしろこっちだ。

 あっさり会場を出ると、目の前に低く横たわる東京文化会館。
マッスとガラス窓の縦の線のコントラストが気持いい。こんなに
素敵な建築だったのか。

 上野の森を少し散歩する。寒くなってきた。帰りは御徒町から
地下鉄にしよう。ついでに早めの夕食を、ということで初めて
上野松坂屋に入る(上野は数えるほどしか来たことがない)。

 ここは、まさしくデパート。子どもの頃、日曜日のお昼を食べに
連れて行ってもらった、あのデパートの食堂だ。
 奥の壁にはガラス障子が入ったモダーン数寄屋風、黒い
ヴィニルレザーの椅子、館内には50年代ポップスが流れ、
ウェストの制服をややローカライズした制服のウェイトレスが、
一組の客のために二人がかりでサーヴしてくれる。
 エドワード・ホッパーかジョン・レジスターの絵の中にいるような
気がして来る。
 いつなのか、どこなのか解らなくなった。

 大江戸線はシャクであるが、近い。在に住むわたしたちが
行きたい町を網羅している。

 レオン・スピリアールトはわたしたちの直接の先祖であり、
友人であるが、ハンマースホイは、そうじゃなかったと解る。
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by byogakudo | 2008-11-28 19:51 | アート | Comments(0)