カテゴリ:映画( 114 )


2016年 10月 27日

Google画像検索の謎

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 Google画像検索欄に画像を入れると、それは何であるか、
誰であるか、探してくれる。ヒトの顔の場合、たいてい正しく
認識して、フランソワーズ・アルディやドリュー・バリモアです、
と答えが出る。

 だが、ダニエル・ダリューを入れてみると、"この画像の最良の
推測結果"がなぜかグレタ・ガルボ、になる。むかしの女優の顔
認識力が弱いのだろうか? 鈴木創士氏のツイッターのアイコンを
バロウズと認識することはできないが、"この画像の最良の推測
結果: 鈴木創士"とは出る。

 ところで、
 ダニエル・ダリュー、1917年5月1日生まれ、99歳。
 ミシェル・モルガン、1920年2月29日生まれ、96歳。
 ミシュリーヌ・プレール、1922年8月22日生まれ、94歳。
 彼女たちに比べれば、ジャンヌ・モロー、1928年1月23日生まれ、
なんて、たったの88歳!





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by byogakudo | 2016-10-27 21:41 | 映画 | Comments(0)
2016年 08月 31日

映画館で『ハイ・ライズ』を観た

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~8月30日より続く

 地下鉄・副都心線は便利だ。渋谷を感じないで渋谷に行ける。
13番出口の真ん前のビル、7、8階がヒューマントラストシネマ渋谷。
チケットを買うのが8階、上映場所は7階。映画館が戸建てじゃなく
なって、どうも映画が見にくくなった。(ここは椅子が合わなくて
腰が痛くなった。)

 肝心の映画は、まあ想定内の出来というか不出来というのか、昨日
予想した通り。
 だが上映方法は、もっと考慮するべきではないだろうか。会場が狭い、
スクリーンが小さいので、サイズに応じて音量を絞るべきだと思う。可能
なことならば。
 
 原作が1975年刊だからといって、ベタに(フェイク・)70年代調の映画
にしなくてもいいと思うが。
 また、グロテスクを強調するのがパンクな姿勢だと監督は考えるのかも
しれないが、緩急なしにべったり厚塗り画面が続く(効果音や音楽も入れ
過ぎる)と、印象が平ったくなる。
 クローネンバーグみたような、クオリティ感ある仕上がりでは伝えられ
ない思いがあるのか、とも考えられるが。

 超高層集合住宅を設計した建築家であり、超高層のさらに上、ペント
ハウスに住み、下層階(=界)を観察し支配しコントロールしようとする、
ハイ・ライズの父であるジェレミー・アイアンズは、下層階の暴動を抑え
きれず、殺される。象徴的・息子たるトム・ヒドルストンはアイアンズの
死体を抱えてきて、汚染されたプールに沈める。かくしてイギリス映画界に
於けるジェレミー・アイアンズの跡目はトム・ヒドルストンに受け継がれた、
という確信的な(?)シーンであろう。

     (ベン・ウィートリー『ハイ・ライズ』
     2016年8月31日 @ヒューマントラストシネマ渋谷)


 岡崎武志氏が写真を褒めてくださってうれしいです。いい写真でしょ?!
 ただし、写真はわたしではなく、相棒のSが撮っています。わたしは一緒に
歩きながら、彼が撮る反対側に目をやって何かあれば、
 「あれは、どう?」というだけなのです。





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by byogakudo | 2016-08-31 22:25 | 映画 | Comments(2)
2016年 08月 30日

わたしは明日、映画館に行けるだろうか

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 桜庭一樹読書日記を読むためにWeb ミステリーズ!をブックマーク
したが、トップ頁にJ・Gバラード『ハイ・ライズ』の紹介がある。

 ハヤカワ文庫版のときは『ハイ-ライズ』だった。ハイフンを英数に
しないで"ハイーライズ"表記してる例も、webの通販目録にあった
なあと、なつかしく(?)思い出す。

 ふーん、映画化されたので創元SF文庫で復刊なのか。ハヤカワ文庫は
売ってしまったから、こちらを買って読み直してもいいかな。
 高層階=お金持ち=えらい、低層階=貧乏人=つまらない存在、という
図式化がくっきりした、階級社会批判むき出し、イギリス社会派SF丸出し
だった印象だけれど、字が大きくなっているだろうし。

 で、そのまま映画化のことを忘れ、二、三日前に<映画『ハイ・ライズ』
と検索して驚いた。渋谷でしかやらないし、9月2日まで、である。

 予告篇を見ても、映画が面白いかどうか判断できない。たんに原作を
なぞってるだけ、なんだやっぱり社会派じゃん、になるだけの可能性
(こちらが強い?)もあれば、低予算風味で好き、となるかもしれない...。
 いずれにせよ、映画館に行けばトム・ヒドルストンとジェレミー・
アイアンズをスクリーンで見ることはできる。(他の役者を知らない。)
 そのために渋谷に出向いて、坐っていられる時間ぎりぎりの2時間を
過ごす...。書いていると、ますます行く自信がなくなってきた。
 どうなるかしら。

8月31日に続く~





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by byogakudo | 2016-08-30 17:20 | 映画 | Comments(0)
2016年 06月 06日

熱中視聴海外TVドラマの変遷

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 たぶんそれは『ツイン・ピークス』熱狂から始まったのだろうか。
(映画はひどかったけれど。)
 その後、ヴィデオがDVDに代わり、古本屋を始めてからは、特に
わたしはTVもDVDもほとんど見なくなった。夜、部屋に戻ってから
の体力・視力を、本を読むほうに費やすか映画に費やすかで、前者
を選んだ。

 『ザ・ホワイトハウス』はTVで楽しんだが、『ER』は見ていない。
そしてティム・ロス主演『Lie to me 嘘の瞬間』! あのスピード感! 
どんなに強引な展開でもティム・ロスが口を開けば、納得する/させる
作りが見事だった。また見直してもいいかな。

 『ニキータ』は専ら、瞬間的に遠目で眺めるくらい。ちゃんとは見て
ないが、いくつにも枝分かれして、入れ子になった物語をよくまとめ上げ
てるように見える。

 今は、スパイ・アクション・コメディー『CHUCK/チャック』。
 アメリカのTVドラマの基本はホームドラマだ。『Lie to me 嘘の瞬間』
も『ザ・ホワイトハウス』も、物語の幹の部分に家族や家庭というテーマ
がある。どんなに奇想天外な展開を見せようと、ホームドラマの部分は
在り続ける。

 『CHUCK/チャック』は近年のアメリカなので、親に捨てられたらしい
欠損家庭のオタク青年が主人公だ。

 社会不適合だった青年が、ある事から人間コンピュータになってしまう。
歩く国家機密としてスパイ活動に巻き込まれ、そのプロセスで少しずつ
社会とのつき合い方を学んでいく成長物語__父なきアメリカで息子が
ひとりだちする!__であるが、洗練された会話のやり取り、アクション
や会話での間の外し方の上手さ、感動的なまでの馬鹿馬鹿しさの追究、
タイトルバックのフェイクな60年代風、挿入される音楽の選択などなど、
すばらしい。
 本気で馬鹿馬鹿しさをやるところが好もしくて、Sのデスクトップを、
少し離れた椅子から眺めている。もうヴィデオ店はなく、DVD店にも
行かなくなって。

 スティーヴ・ブシェミを見るために『ボードウォーク・エンパイア』
を借りに行く話も出ていたが、役者もスターも軒並み、連続・サーガ・
ドラマが仕事場になってしまったのかしら?

6月7日に少し続く~





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by byogakudo | 2016-06-06 21:58 | 映画 | Comments(0)
2016年 05月 15日

ファスビンダー『ベルリン・アレクサンダー広場』

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 写真は、4月30日のサトリ珈琲店で。

 いま GYAO! で『ベルリン・アレクサンダー広場』が見られる。
タルコフスキー『ノスタルジア』も見られる。すごい時代だ。

 スタジオ撮影だから可能なライティング、暗く緑色がかったカラー・
コントロール、ファスビンダー映画に欠かせないペーア・ラーベンの音楽、
演劇的な画面構成...、これがドイツでは、ほんとにTVで放映されたの?

 全編を見るために、tsutaya に借りに行くことになるかしら? この時期に
インターネット上でファスビンダー『ベルリン・アレクサンダー広場』を見せる。
 正しいセンスだ。





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by byogakudo | 2016-05-15 22:10 | 映画 | Comments(0)
2016年 03月 09日

鈴木卓爾・監督作品『ジョギング渡り鳥』、3/19(土)より!

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 来週末、3月19日(土)から新宿K's cinema で、鈴木卓爾監督の
第4作『ジョギング渡り鳥』がいよいよ公開される。

 フライヤ第2弾とフリーペーパー・第2、第3号が届いたので、
明日、中野新橋「伊呂波文庫」に持って行こう。わたしは未見
だけれど、確信がある。いまの日本映画を見てみたいと思われる
方々に、お薦めしたい。

 フライヤには横書きで『ジョギング渡り鳥』とタイトルが、
その下に縦書きで<わたしの余白に、あなたたちはいる。>と
記される。これでいい映画だと確信できないようなら、わたしは
日本語で考えることも感じることも何もできないってことになる。





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by byogakudo | 2016-03-09 20:29 | 映画 | Comments(0)
2016年 02月 08日

GYAO!で『ビル・カニンガム&ニューヨーク』を見た

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 映画は好きだけれどドキュメンタリ系はあんまり見ない。特に人物にスポット
ライトを当てたTVドキュメンタリは、着地点を予め設定し、仮説に適う筋道で
彼の/彼女の人生をなぞりながら物語る造りが多いように感じられ、それは映画
から遠い。

 いま、GYAO!で見られる『ビル・カニンガム&ニューヨーク』は、映画だ。

 ニューヨークでファッション写真を撮り続けるビル・カニンガムについては、
wikiビル・カニンガムを参照。映画を撮ったリチャード・プレスへのインタヴュー
も面白かった。

 映画の中でビル・カニンガムは、自分は写真家じゃない、記録しているだけだ
と語る。彼は自転車で、服が着られる現場(ストリートと上流階級の慈善パーティ
会場)を駆け回る。シーズンにはパリに行き、ファッションショーを撮る。
 NYタイムズで給料をもらっているからと、他の媒体からの小切手を破る。
お金が絡んで好きなこと、やりたいことがやれないのが厭だと言う。

 彼の修道僧みたいに禁欲的で精力的な行動を、映画は敬意を込めて、つましく
記録的に撮る。彼の生き方に倣うかのように。
 敬意と距離が気持よい映画だ。





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by byogakudo | 2016-02-08 21:34 | 映画 | Comments(0)
2015年 11月 22日

映画館で『アレノ』を観る

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 昨日は新宿K's cinemaでの映画『アレノ』初日。越川道夫・監督
たちの舞台挨拶もある。楠森總一郎氏、Ms.JUNXを誘って観にいく。

 越川氏のプロデュース、鈴木卓爾・監督の『私は猫ストーカー』
撮影用の古本屋に店をお貸ししたのが、もう7年前だ。(2008年
12月15日


 わたしたちが行ったのは2回目の上映。初日なのでこのときも、
上映前に役者陣・監督による、和やかな挨拶があった。

 暗くなり、スクリーンが輝き、映画が始まる。出演者はほぼ3人、
夫と妻とその愛人のトリオだ。
 小さな街の幼なじみが再会する。病弱な男(だが、小金はありそう)
と結婚して地方都市に住み続けるヒロインが、東京に出て行った男に
心が傾く。
 3人で湖に行く。心の傾斜に合わせるかのように、乗ったボートが
揺れて転覆事故を起こし、彼女と愛人だけ助かる。夫の遺体が上がる
のを、二人は近くのラブホテルで待つ。

 ラブホテルはセックスが期待される場所なので、ヒロインは愛人と
セックスする。男に挑みかかるように、ひたすらセックスする。
 夫の死を願わなくはなかったか、あれは事故だったのか、意図的な
転覆だったのか。彼女の目にだけ夫の幽霊が見える。恐怖を忘れるため
に、罪の意識を忘れるために、彼女はセックスに没頭する。

 ヒロインがうつくしく描かれるのが映画の役割だと思ってきた。当節の
映画は、そこだけにかまける訳に行かないのか、どうもヒロインが大事に
されない憾みがあったが、『アレノ』が満足させてくれた。
 越川監督、ありがとう!

 愛なんかなくってもセックスはできる(だから強姦が存在する)。
 セックスはコミュニケーションの手段でもあるが、どんなにセックス
してもコミュニケートできない、悲しいセックスもある。愛がないので。
 自閉したヒロインの猛々しいエロティシズムが、la diabolique振りが、
femme fatal振りが、ざらついた画面で描かれる。(彼女の吸血鬼性は、
愛人の首を噛み、傷跡をさらに噛もうとすることで明示される。)

 フランスで公開されればなあ、と思う。ヌーヴェル・ヌーヴェルヴァーグの
ヒロインとして、彼女は大スターになるだろう。エンディングのシーンなど
『勝手にしやがれ』を思い出させるではないか。

 生きてる実感の乏しい時代なので、ヒロインたちの台詞は上滑りして、
スクリーンから浮き上がる。カメラが見せる湖の風景は荒涼と凍てつき、
ヒロインや愛人がたまにホテルから出れば、外は冷たい豪雨の夜か、
みぞれ降る午後だ。

 疎外感だけのヒロイン(たち)をいたわるかのように、音楽がやさしく
映画を包む。けれど、荒れ野の果てにあるのは栄光ではなく、どこまでも
続く荒れ野である。

     (『アレノ』@新宿K's cinema 2015年11月21日)


[追記:
 幽霊の出てくるシーンは日常的でちっとも怖くないのに、遺体の
確認に行ったあと、湖のカットがある。カヴァに覆われ舫ってある
2隻のボートがふっと角度を変える。このシーンがいちばん怖い。
日本の怪談映画の伝統だろう。]
 





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by byogakudo | 2015-11-22 21:28 | 映画 | Comments(0)
2015年 04月 09日

ルイ・マル「アトランティック・シティ」を流し見しながら

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 以前、ヴィデオで見たかもしれないが、いや、見ていない。街は寂れ、
ひとは年老い、新しい街に生まれ変わるために古い建物は爆破され、
わびしく風が吹き抜ける中で、老いも若きもいっときの陽だまりに恵ま
れることもある映画、ルイ・マルの「アトランティック・シティ」を
流し見る。

 昔はちんぴらだったバート・ランカスターも、まだ若いスーザン・
サランドンも、先のなさでは全く変わりない。やぶられるための夢に
捕えられた廃馬ばかりが集うが、廃馬であれ、生き残った彼らは笑う
ことができる。

 ルイ・マルで好きなのはその生活感覚だ。どの映画でもインテリアが
すてきだ。「ダメージ」のブルジョア家庭の食卓に飾られる花や、この
映画なら、サランドンの部屋のランプなど、この上なく的確だ。

 スーザン・サランドンの絶妙なタイミングでの殴り方も、すばらしい。
最初はダメ夫の腹に重量感ある一発、大男のギャングには、隙をついて
鮮やかに顔をひっぱたく。

 フランスのブルジョア青年は、グレると映画監督への道を選ぶ伝統が
あるのかと、先日、思っていた...。





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by byogakudo | 2015-04-09 21:38 | 映画 | Comments(0)
2015年 03月 29日

DVDで「サイレント・パートナー」を見た

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 見始めてすぐ、昔、映画館で見たような気がすると、Sが言う。
ひとり暮らしの銀行員、エリオット・グールドの熱帯魚の泳ぐ水槽
のある部屋のシーンで、新宿・トップスの近くの映画館で見たこと
まで思い出したそうだ。
 「これ'70年代の映画でしょ? 地味でしっかりした佳作って感じ
の映画だった記憶がある」

 いま見ても、まさにその通りの映画である。やたらと効果音を入れて、
ここがサスペンスフルな場面ですよと強調する、ぶざまな映画とは違う。
ストーリーの運び方も淡々と静かだ。
 クリストファー・プラマーの銀行強盗に触発されて(?)初めて、銀行
からお金を盗めることに気がつき実行する、おとなしい銀行員、グールド。
 クリストファー・プラマーは、エリオット・グールドにしてやられたこと
に怒り、彼を使って、さらに銀行から盗もうとするが、この二人のやりとり
は舞台の感じが強い。サディスティックでハイテンションなプラマーを、
ぼうっとした顔してグールドが受ける。

 最後までよく分からなかったのが、銀行の同僚であるスザンナ・ヨーク
のキャラクターだ。支店長の愛人だったが、エリオット・グールドに口説
かれているうちにその気になり、しかしその気になった瞬間、グールドは
彼女を拒否する。クリストファー・プラマーからの脅迫電話で、それどころ
じゃなくなったからだが、当然、そんな事情は説明できない。
 これも事情があってグールドは、べつの若い女とつき合い出す。こんな
姿を見たら、いい加減、見限ってもよさそうなのに、再度の口説きを受け
入れ、最終的にはエリオット・グールドをサポートする。彼女はどういう経緯
(いきさつ)で彼の犯罪行為を見抜いて、協力者になろうと決めたのか?
 男にとっては便利な女だ。支店長の隠れた愛人でいることを肯定し、グールド
からそれほど大事に扱われもしないのに、彼を拒否しない。何だか不可解。
 まあ、彼女の事情まで描いていると、物語が進まないから仕方ないけれど。

 クリストファー・プラマーのあの衣装は、メゾンに特注したのだろうか? 
何の話か知りたい方は借りて見てください。なかなか悪くない映画だった。





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by byogakudo | 2015-03-29 20:50 | 映画 | Comments(0)