猫額洞の日々

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2005年 07月 31日

暑中お見舞い申上げます

 とタイトルしたが、まだ暑中でよかったのだろうか? 年中行事に疎いので
暑中と残暑の期間がわからない。好みで行けば残暑見舞いだ。藤原良経の歌が
引用できる。今年も使おう。
     
     手にならす夏の扇と思へども ただ秋風のすみかなりけり

 ウッドハウス「ジーヴズの事件簿」読了。これは喜劇として描かれているが、
悲劇版にすると、映画「召使」になるのじゃないかしら? 独身の主人と
その従者との、離れがたい関係の物語と読めば。
 また、喜劇のもつスピード性、混乱がさらに混乱を招くありさまを読んでいると、
「モンティ・パイソン」を思い出した。パイソンズの祖父にあたる小説では
ないかという推理も浮かんだが、根拠として「ガッシー救出作戦」中にある、
     
     叔母に何かやれと命じられたら、やるしかないのだ。そうでないと、
     大昔のスペインの宗教裁判もはだしで逃げ出すような拷問が待って
     いるのだから。

を持ち出すと、牽強付会と言われそうな気もする。だが、前書きには、ネットの
サーチエンジン「アスク・ジーヴズ」を例にとり、

     英語圏ではウッドハウスの文章がしばしば引用されるが、多くの場合は
     ウッドハウスという引用元さえ付記されない。多くの読者には、前後の
     文脈から見当がついてしまうのだ。

なぞとある。どうなのでしょう?

     
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by byogakudo | 2005-07-31 17:06 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 30日

雷雨待ち?

 雷とともに大雨が降り出してきそうな気配がいっぱい。早々に表のワゴン類は
ヴィニルで覆われ、誰も覗けない。いいの、降り出してからドタバタしたくない
から、とは言うものの、まだ誰も入ってこない。

 昨夜は「ウッドハウス」を半分近く読む。愉しい。真剣にあと2巻分用に
ウッドハウス貯金をしようかしら。苦手な行為ではあるが。ともかく文春版が
手に入ったので、いつでもミステリのお師匠さんの国書版と交換読書できる。
 賢明な従者とおろかな主人の典型的なコンビだが、ジーヴズ氏は神の如き
天才であるだけでなく、色好みでもあって、そこが素敵。

 久しぶりに早出して、気になっていた文庫本の値段付け。ほぼ完了。1冊、
途方に暮れているのが、「かぎろいしょう」とルビのある、棟方志功 板画、
保田與重郎 歌の中公文庫。「かぎろい」は、漢字が出せないが、火偏に玄、
次の漢字は火、しょうは頌。どうしようかな?
 
 新着本、猫額洞HPにアップしました。(間に合った!) 毎週末更新です。
ときどき新着欄を経ないで、各項目に新着本を上げたりもします。覗いてみて
下さい。よろしく。
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by byogakudo | 2005-07-30 14:16 | 雑録 | Comments(0)
2005年 07月 29日

半日を新宿で過ごす

 用事もあって、半日を新宿で過ごした。神保町、五反田、高円寺以外の街に
出かけることがなくなっていたので、散歩気分。暑さに参ったけれど。用件を
すませて、紀伊国屋書店へ。本の量が少なすぎる。多すぎても探し辛いが、
いかにも、文芸書は売れないから少なくてよいみたいな感じだ。
 
 名のみ知るジュンク堂へ(淳久堂だったのか)。一瞬で「P・G・ウッドハウス
選集1 ジーヴズの事件簿」(文芸春秋 00再)が見つかる。5月30日初版、6月20日に
再版。売れているってことだろうか? 国書刊行会版と隣り合わせているが、
国書版は2巻目も出ている。レジで尋ねたら、文春版はいまのところ、この1巻のみ
だという。全3巻の選集らしいが、ちゃんと刊行されますように。
 
 次は世界堂。ただ3Bの鉛筆が欲しいだけなのに、何故 近所では緑軸のFaber-
Castell 9000シリーズが買えないのだろう? わたしの好きなものは流通経路から
外れやすい傾向にあるとは思うが、銀色軸が美しいカンバーランド鉛筆とまでは
要求しない、ただのFaber-Castell、それも2Bではなく3Bになると、出かけて
行かなければならない。
 
 用事は終わった。あとはぶらぶら、新宿御苑前を歩く。まだ暑い。Sが御苑の
近くにもタリーズ・コーヒーがある筈だという。地下鉄駅の前だった。あまり
広くないが、やっぱりタリーズの空気だ。しばらく休憩の後、伊勢丹方面に
戻ったら、大昔からあったとSの言う「昭友堂書店」に引っかかる。外見で想像した
より奥行きがある店内だった。よその古本屋さんは愉しい。店主は古い絵葉書の
仕分けをしてらした。メンコやバッヂもあって好きな人には嬉しい店なのだろう。
 新着本のアップは明日(ないし明後日までには)します。
 
 
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by byogakudo | 2005-07-29 21:09 | 雑録 | Comments(0)
2005年 07月 28日

ブリジット・フォンテーヌ 「夏、夏」

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鈴木創士氏の許可を得たので、引用する。

        「夏、夏」

     白い砂
     目を眩ませるような
     そしてまだ私は生きている

     蒼白い木
     あえぎに満ちて
     そしてまだ私は生きている

     刈り取られた草
     広げられた腕
     風、風、風、風

     暖められた柘植の木
     麝香の香りのする風
     夏、夏、夏、夏

     (・・・)


     私は忘れてしまった
     くたばった猫たちを
     その猫たちはさらにもっと早く忘れてしまう

     鉄柵のそばで
     木がパチパチ音を立てる
     そして私たち、私たちはずっと生きている
     ずっと生きている
     ずっと生きている
     ずっと生きている

                 (「中島らも烈伝」河出書房新社より)
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by byogakudo | 2005-07-28 18:49 | Comments(0)
2005年 07月 27日

やっぱり台風は逸れたじゃないか、

大騒ぎするから客足も鈍るじゃないかと、怒りつつ、このところ疲れ気味だから
却ってよかったかも知れない。
 
 古本情報ミステリー「古書収集十番勝負」読了。もう少し余白の感じられる
情報小説は、書くのが難しいのかしらと思う。あんまり気が合わない小説家なの
だろう。わたしはやや、文体至上主義者かなと思いながら、次の「小説入門」(中村
真一郎 光文社文庫 86初)に取掛かったら、
 「それから、また、文体をたのしむということも、小説のなかではあるのです。
これは、いろいろ、問題があるので、もしかすると、一流の大作家というのは、
文体なんか、あんまり気をつけないんで、むしろ、二流の人のほうが文体には
気をつけて書いているという、皮肉な説もありますが、ともかく、私たちが、
森鴎外の小説を読む、あるいは、石川淳の小説を読むというようなときは、
文体のおもしろさを味わわないと、かなり、魅力が減るんじゃないかと思う。」
なぞという一節にぶつかる。
 
 原本は62年刊のカッパ・ブックス。小説を読む際に「人生いかに生きるべきか」
が問題視されていた当時(あったのです、今では想像もできないでしょうが)
小説はもっと豊かでおもしろい世界であると説く、文芸読本。

 今日から猫額銅HPリンク欄に
『素人魂〜特濃魚汁〜』登場。タイトル通りお魚にまつわる話満載のブログです。
よろしく!
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by byogakudo | 2005-07-27 14:12 | 読書ノート | Comments(1)
2005年 07月 26日

台風性臨時休業かなあ、

うん、そうしようと昨夜は決めていたのに、いざ店に着いてみると決意が鈍る。
シャッターを半分閉めたまま、本の値段付けする日のつもりだったが、外出しの
ワゴンや棚で占められた店内を見ると憂鬱になり、全部表に出してから作業したく
なる。尤も、台風情報が行き渡ってるせいで来客なぞ期待できる筈もないのだが。
 そんな訳で、今日は臨時休業いたします。風雨を突いてご来店の方が、もし
いらっしゃったら、その時は、どうしよう? 少しお待たせしてワゴン出しする
やも知れません。臨時休業する時はいつも迷う。

 それほど暗くなかった「娼婦の時」読了。性格の弱い青年の話と要約しては
あんまりだが。ついで、紀田順一郎「古書収集十番勝負」(創元推理文庫 00初)
にかかる。文体があまり好きじゃないが、なんとなく読む。情報小説?
今夜中には終わるから、次の本を探して持って帰らなきゃ。
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by byogakudo | 2005-07-26 13:11 | 雑録 | Comments(0)
2005年 07月 25日

またウェルズに行かず

シムノン「娼婦の時」(日影丈吉訳 HPB 81再)を読み始める。暗そうな話と予想
していたが、今のところ、それほどでもない。「猫」という題だったか、老夫婦が
各自がペットにしている鸚鵡と猫とをいじめ合うことで、それぞれを主張する
恐怖譚に比べれば穏やかな、フランス心理小説の一種(であろう。あんまり
ミステリーではない)として読んでいる。「猫」は陰惨すぎて辛かった、ほんとに。
 「娼婦の時」には外で用を足すシーンが出てくる。日本の私小説・純文学
みたい?! 翻訳小説にはお手洗いは登場しないと思っていた。

 ミステリーのお師匠さんがいらっしゃる。お借りしていた「黒苺館」を返却、
感想を述べる。書き荒らさないで、何年かに一作ずつ発表するような作家である
べきだと、ふたりとも同意見。
 
 台風前の不安定な天候のせいか、地震のショックが続くのか、体調悪し。
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by byogakudo | 2005-07-25 12:48 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 24日

地震の被害はなかったが

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 実家から送ってもらった、瑛九リトを掛けてなくてよかった。
額の重さに壁が耐えられなかったかも知れない。震度2以上の
地震は恐怖だ。部屋に戻ったら、2匹いる猫のうち、年かさの
ニムがトラウマ気味でソファ・カヴァに潜り込んだまま、なか
なか出て来ない。現れても、誰か不審者がいやしないかとびくついて
いる。もう1匹、若い雄猫マロは大してショックの様子ではないが。
 ウェルズの筈が河野典生「狂熱のデュエット」(角川文庫 73初)に。
リリカルにきれい。読んでいて、ときどきテレる(誰に/何に対して?)。
柳生弦一郎のジャケット画がいい、ジャズ小説。でもテレます。
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by byogakudo | 2005-07-24 14:19 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 07月 23日

アナログなアナロジーはどこまで通用するか

 PCに対する基本姿勢がアナログ類推なので、この先(マニュアル本も読まず、
ヘルプの存在もないことにして)どこまでPCに付合っていけるか心もとない。
読書百遍ということわざは、PCヘルプの日本語にも通用するものかしら? 
あれも日本語なのだろうか? 老人の愚痴です。聞き流して下さい。
 
 今夜はG・O・スミス「宇宙病地帯」(HPB 59初)にしようか、「ウェルズSF
傑作選」(創元推理文庫 73重)にするか迷っている。スミスの方は南洋一郎訳の
日本語がときどきスゴくて心引かれ__『秘密国道』のルビはハイウェイズ・
イン・ハイディング、『民間放送の主婦向きの連続ドラマ』は勿論ソープ・
オペラ等__でも、それほど面白そうではない。ウェルズにしといた方が無難
かも知れない。
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by byogakudo | 2005-07-23 16:20 | 雑録 | Comments(2)
2005年 07月 22日

ブロック・スタイルでは書きたくない

 文章の始まりは一文字空けたい。でないと段落が見えにくいから、一行空けして次の
段落を始めるしかない。ただでさえ息の短い文章のアラが目立つというものだ。でも
ブログでは原稿通りに表示されるとは限らず、まだそこらへんの呼吸が掴めていない
ので、取敢えずプレヴューしてみよう。
 よかった、原稿通りに出ている。昨日のガラスの破片云々が泣き別れしていたのは
では、何故だったのかしら? ちゃんとブロック体風に左端にガラスと打ったのに。
まあいいか、そのうちブログ大家(何と呼ばれているのだろう、原稿の投稿先を表し
たいのだが)も理解してくれるかも知れない。横書き日本語文章に於ける、印字と
余白の適切な比率を探るのがテーマの、猫額銅の日々です。そうだったっけ?

 今日もふたりで本を買いに。選別を終え、会計に行こうとした時にSが素敵な本を
発見。本が彼を呼び止めた感がある。美しいが高い、欲しい。隣に郵便局があり、通帳
にはその分の残高がある。こうして貧乏は続いていく。
 新刊書店で自分用に買いたい本があるので500円玉貯金も思いついたが、あれは結局
買出し資金に化ける性質のものではないかしら。早くしないと新刊本は足が速いのに、
出遅れている。
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by byogakudo | 2005-07-22 20:17 | 雑録 | Comments(0)