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2005年 09月 30日

三信ビル保存プロジェクトの方々は

鈴木博之研究室の学生たちかしら? 途中になっていた「現代の建築保存論」を
昨夜 読んでいて、そう思った。提案の方向が同じだ。
 いま考えられるベストな選択だけれど、それでも超高層ビルのメリットが
理解できない。ビル風の問題は相変わらず解決されていないし、そもそも銀座に
超高層ビル群ができることが、小売り商店の街として発達してきた銀座の歴史を
否定することではなかろうか?
 何故そんなに超高層で建てたいのだろう。他の企業の自社ビルも高いから、
うちだけ中低層だったら損だとでも思うのか? 目先の利益なら そうかも知れないが、
将来的にも不利益だろうか?

 お台場の高いビルのせいで風が遮られ、気象に影響する。耐震技術が施してある
そうだが、ほんとのところは来るべき大地震の際にしか解らない。わたし(たち)は
人体実験都市に住んでいる。かといって、ここでなければ どこに住みたいのだろう。


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by byogakudo | 2005-09-30 20:50 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 09月 29日

猫額洞HPに昨日リンクしたが、

「三信ビル保存プロジェクト」の提言は素晴らしい。
 古い建物を殺す人々を呪うことしかできない無能なばーさんと違って、
実行可能な保存活用方法が提案されている。
 サイトをご覧になれば一目瞭然だが、区は土地を提供するが 人出が見こめ、
税収の増加が期待できる。三井住友グループ側も将来の観光資産としての
三信ビルを維持したまま 新たなオフィス・ビルが建てられる。
そして わたしたちは、三信ビルという風景を持ち続けることができる・・・。
 鑑賞用に凍結保存するのではない、実際に人々がそこを使い続けられるような
具体的な提案である。(これでも首を縦に振らなきゃ、駄目な企業であり、行政で
あると言わざるを得ないが)。

 秀れたアイディアだと思いながらも、算数 頭の人間からの疑問をひとつ。
そんなに超高層ビルばかり建てて、需要はどうなるのでしょう? 
オフィス・ビルの供給過剰問題はすでに起きているだろうに。
 それとも、日本経済は、次々に再開発を続けて行かなければ息絶える ような、
まるで当店みたいな自転車操業なのだろうか?
 恵比寿→お台場→六本木と、ミニバブルを連続させないと日本は成り立たない
ってことでしょうか? 不健全だ。これがグローバル.スタンダードということ?


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by byogakudo | 2005-09-29 16:39 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 09月 28日

む む

 季節の変わり目が苦手な年齢になっていると いうことだろう。昨夜は掛け布団の
選択に悩んでじたばた。寝付きが悪かった。今日もレジ前に坐っていると、足下から
寒さが伝わってくる。もう、そんな季節なのか。

 若いお客さまからお借りしている 松浦寿輝「ものの たはむれ」(文春文庫 05初)
読了。うーん、吉田健一の こだま が聞こえなければ、もっと素直に感激できそうな。
嫌いじゃないのだけれど。「並木」とか「一つ二つ」とか好きですが・・・。
 仕組みが はっきり見えるのが、ちょっと困るのだろうか? 

 同じ青年から「NO WAVE ジェームズ・チャンスとポストNYパンク」(エスクアイア
マガジン ジャパン 05初)もお借りしていて、こちらは店で いくつか読んでいる。
チコヒゲ・インタヴューや、音楽ブログ「KITAMAKURA」から転載されたロバート・
クワイン追悼イヴェントの様子なぞを。後者は字が小さくて、PCだったら拡大して
読めるのにと、ここにも高齢者問題が発生した。

 昨夜うまく眠れなかったのは、「ファスビンダー」の続きを読んでいた せいもある
かも知れない。寝る前に読むには逆効果だ、あれこれ考え出してしまって血圧が上がり
そう。


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by byogakudo | 2005-09-28 15:44 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 09月 27日

MEGじゃん!

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 最大級にひまな昼間、商店街の薬店に買物に出た。レジに並びながら表に目をやると
メグことジーンこと美咲歌 芽句(みさか・めぐ)が立っている。連れ立って喋りながら
店に戻る。
 「青い部屋」ライヴも10分ほどだが、評判がよかったと言う。(大した風雨では
なかったが)台風の夜なのに満員だったそうである。
 詩集の出版の話も、出版社に原稿を見せたり、明日・明後日のパーティーで編集者に
紹介してもらう予定だとか。どんな時代でも詩集は出版が難しいジャンルにあるが、
今回は きれいに波に乗れるのじゃないかと、あとでSが語る。
 メグはずっと九州の実家に戻っているけれど、そろそろ 東京復帰作戦を試みても
よい時期なので、その節は ぜひ、中野新橋界隈に住んでくれと、お願いする。面白い
人々が近所に殖えると、街全体がいきいきしてくるから。

 メグが店奥にいたとき、久しぶりのお客さまが赤ちゃんと一緒に入って来られる。
もう10ヶ月だと仰るから、彼女がいらしたのは、1年半ぶり? お忙しいだろうに
「日記を読んでます」って。ありがとうございます。
 相変わらずお嬢さんぽい空気のまま、「本の好きな子に育てるの」と仰る。長生き
せねば。潰さないようにしなきゃ。

 次は「杉並たてもの応援団」の女の方。ほんとにお詳しい。三信ビルを残そうと
努力している大学生のサイトがあると教えて頂く。あとでチェックしよう。世の中
壊したがりばかりでは ないんだ、建築愛にあふれた人たちが いるんだ・・・。


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by byogakudo | 2005-09-27 17:57 | 美咲歌 芽句 | Comments(0)
2005年 09月 26日

猫額洞HPに検索タグ開設!

 検索タグを付けようかと前から考えていて、やっと今日 新設。さっき試してみたら
ちゃんと使えました。ご利用下さい。

 10日間ほどドイツに行っていた山崎阿弥さんが きょう帰ってきた(筈だ)。滞在
印象記が彼女のサイトにあるが、高揚感が
伝わってきて、読みながら嬉しくなる。

 80年代にテクノ?バンド「EP-4」をやっていた佐藤薫氏から五月真理矢・映画監督
に譲られ、さらに猫額洞にやってきた「リラダン全集」全5巻揃いが、昨日売れた。
 初版揃いの5巻ではないが、全巻末に佐藤氏の蔵書票が貼られていた。和紙?を様々な色に染めた小片に頭文字K Sが から押しされている、なかなか美しい蔵書票だった。
 あれは何というタイトルだったかしら、ヴァレンタイン・ライヴのレコード(オート
モッド等が出ている)・ジャケットの綺麗なカリグラフィーも彼の手による。
 (書かれている妙な英詩もどきは、実はわたくしがでっちあげたことを ここに告白
します。死ぬ前に白状してお詫びしなければならないことが多々あるものだ。)


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by byogakudo | 2005-09-26 16:29 | 雑録 | Comments(0)
2005年 09月 25日

台風は空振り、

でも被害がないようでよかった。天気占い師たちは、もし大きな被害が出ると
自分たちに非難が及ぶと考えてか、いつでも最悪の場合の天気予報を出しているのでは
なかろうか。
 ここで「・・・させていただく」式敬語の跋扈を思い出すのは、わたしも自意識過剰
のひとりだと言うに等しいが、天気占い師たちの態度に、慎重さより疑心暗鬼を
認めるのが もし正しいとしたら、近頃の過剰敬語の根っこにあるのも やはり、
「嫌われたくない」意識ではないか。たんに敬語に慣れていないから、つい過剰になる
というより、責任をとる立場にだけは いたくない、逃げの姿勢が「・・・させて
いただく」を使わせる。
 あれを耳にする度に、「主語は誰だ!」と胸の中で叫ぶ。丁寧に言いたければ
「・・・を致しております」だの「・・・を承ります」だの、「わたし」を隠れた主語
にした いろいろな言い方があるだろうに。
 「させていただく」の裏側は「あなたのせいです」、であろう。

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by byogakudo | 2005-09-25 16:50 | 雑録 | Comments(0)
2005年 09月 24日

開店休業状態で

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一日が過ぎる。台風情報なんて大嫌い。誰も通らなくなる。明日も同じ?

 写真は昨日の神保町の壁です。休日の神保町はとても静か。
 あまり欲しい本がないと悲観していたら、「帝都復興せり!」があった。文庫版も
出ているそうだけれど、あの大きさでは建物の写真が寂しいだろう。現物に当って
いないで言うのはいけないが .「昭和二十年東京地図」にしても文庫サイズは やはり
きびしいと思うのだが。
 建築本が入ると嬉しい。趣味とニーズとがやや近接する、当店では稀なジャンルだ。
「建築写真類聚」も手に入ったし__「類聚」ではキャバレ・ナイトクラブものや
アパートメント系が欲しいが、高くて難しいだろう。いつか手に入れたい本のひとつ。


新着本

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by byogakudo | 2005-09-24 17:10 | 雑録 | Comments(0)
2005年 09月 23日

森茉莉さんとお茶を (3)

 談話は状況説明がないと誤解を招く。前回の澁澤に対しては、子供が拗ねるような
調子、寺山については、それほど怒ってはいらっしゃらないが、でも軽く馬鹿にして
いらしたと付け加えておく。

 もっと注意して伺っておけばよかったと思うのが、「枯葉の寝床」の扉写真の話。
 「車で厚木の方 走っていた時、見つけたお家なのよ。すぐ、写真撮ってって
頼んだの」。これは何かの取材の行き帰りの時のことだったのだろうか? 
(もしこの推理が正しいとしたら、それはもしかして「ミセス」連載時の話では
なかろうか?
 そうすると、あの写真は高梨豊が撮ったことになりそうだけれど、「ミセス」に
「私の美の世界」等を連載されていた時期と合うかしら?)
 
 また、「あたしの本、編集者が気を使って、下のノンブルの字体も変えてくれてる
のよ」。「贅沢貧乏」の話の時だったような気がするが、この時の編集者は誰だった
のか?これも解らないし、
 「あたしみたいな作家は あんまり他のひとの小説 読まない方がいいって、編集者が
言うのよ」。これも誰だったのだろう。
 何しろ森茉莉以外の日本語文学に全く興味がない時期だったので、いまなら
 「その担当者は栃折久美子でしょうか?」なぞと訊ねられるが、当時は
 「パッパの小説、退屈よ」と仰る言葉を鵜呑みにしてしまって、おかげで20年後に
初めて鴎外を読んで、日本語の美しさにびっくりしたような体たらくである。
 小説家の発言を文字通りに受け取る馬鹿な若い女にも困ったものだ。

 森茉莉は性的なことに関しても、明治の女性にしては率直にお話されていたが、
発言は記録しない。作品の中に昇華されて発表されているからだ。

 山田珠樹との結婚については、
 「いまから思うと、珠樹も可愛そうなのよ。あれは病気だったと思うもの。
 でも、いまの人はあんまり辛抱しなさ過ぎるわよ。あたしだって10年 我慢したん
だもの」。そして、ある晩 駅まで送って下さったとき、
 「ひどい結婚のことをモリマリアージュっていうのよ」と冗談ぽく仰っていた。

 いまでもよく理解できないのが、辰野隆に代表される人々への彼女の恐怖感だ。
たしかに彼らの貝殻追放のせいで、それまで付合って来た学者や芸術家の環境から
はずれ(鴎外の環境と言ってもいいだろう)、ひとりにされてしまったのだけれど、
それにしても、お目にかかっていた彼女の60歳代になってもトラウマは続いていた
ようだ。
 彼らのことは「ひどいこと言われちゃって」というような言葉で限定して、
それがいまのご自分に降り掛ってこないよう、相変わらず用心していらっしゃる
ような感じを受けた。

 森茉莉は自分の声がくぐもっていると書かれているけれど、お目にかかっても
電話でも、それほど聞き取りにくい声とは思えなかった。滑舌のよいクリアーな発声
では なかったが。
             
             *

 71年頃にわたしは いわばパラレル・ワールドに越してしまい、それ以来お目に
かかることはなかった。
 70年ころのパリで流通していたコカコーラの空瓶を差上げなかったのが、いまでも
悔やまれる。日本で使われている厚手の頑丈そうな瓶ではなく、もっともろい薄手の
森茉莉好みの瓶だったから。
                    <了>




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by byogakudo | 2005-09-23 21:20 | 森茉莉 | Comments(2)
2005年 09月 22日

ヤァ!

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 ex. MR. KITEのJEANE こと MEG こと 、いまは美咲歌 芽句(みさか・めぐ)が来訪。
しばらくおしゃべりに花が咲く。(店が閑だってことでもありますが)。
 ひさしぶりだが元気そうで安心。今回の来京は彼女の詩集の出版ができないか、が
主目的だから、あまりライヴ活動に時間が取れないらしい。
 なんとか出版に漕ぎ着けられると いいな。刊行されたら猫額洞でも ぜひ販売
したい。お店がもう少しでも広かったら、ポエトリー・リーディングを五月真理矢さんも 山崎阿弥さんも MEGも、やってもらえるのだが。倍の面積がないと無理だ。

 本の注文はしていない筈なのに、冊子小包が届く。出版されたばかりの
「ファスビンダー」(深谷哲也・平沢剛編 エートル叢書16・現代思潮新社 05初)だ。
たぶん鈴木創士氏のお計らいであろう。
「エートル叢書で今度ファスビンダーをやろうって計画があるの、いいでしょ?!」
「ファスビンダー、大好き! ジャーマン・シネマで紹介された他のふたりは駄目
だけど、ファスビンダーは素敵!」という会話を覚えていて下さったのだと思う。
 今夜は また成瀬巳喜男を見てから「ファスビンダー」を抱えて床に就く予定。


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by byogakudo | 2005-09-22 14:55 | 美咲歌 芽句 | Comments(0)
2005年 09月 21日

もう秋の長雨シーズンかしら

と思わざるを得ない天気予報だった。そんなもの見なきゃいいのに、つい見てしまう
自分自身が情けない。(古本屋をやめれば、こんなにお天気を気にしなくてすむ)。
 いつもの愚痴パターンに入るから天気話は封印。とは言うものの、だらだらと残暑が
続いた挙句、こうである。何かの陰謀だろうか。
 陰謀といえば、1週間で50位以内と書いたのは先日のことだが、このところの人気
ブログランキングでは400位以内なのは、わたしは幻覚を見ていたのか、はたまた
陰謀の犠牲者なのか? ランキング・システムのカウント方法なぞ見ていないので、
どういうことなのか把握しがたい。PC関連の説明文ほど読む気になれないものもない。
読んで理解しなければ、この先、困るだけだけれど__やっぱり それはSに任せよう。

 買取の「イケズの構造」(入江敦彦・文 イラストレーション・ひさうち みちお
新潮社 05年3刷)を店では読んでいる。イケズはたんなるイヤミではなくて、もっと
細やかな距離感の問題で・・・、なるほどと読んできたが、文例として_これは何体
だろう、曲線の多い活字体のゴシックで記される 京言葉が、眺めただけでは解らない
から頭の中で音読しながら読んでいると、いつの間にか疲れている。京都の
ミスティフィカシオンと解釈すればよいのだろうが、母音の波に攫われて行くような
不安に襲われる 乱暴者の悲しさです。



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by byogakudo | 2005-09-21 15:59 | 雑録 | Comments(0)