猫額洞の日々

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2005年 10月 31日

「東京の地霊(ゲニウス・ロキ)」読了

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 面白かったけれど装幀に疑問。平置きしたときを考えたデザインだろうが、
菊池信義風?に「ひらの文字」下に影が付けてあったり、「ひら」四隅が
ジャポニスムめいた意匠で縁取られていたりするのが、果たしてふさわしいかしら?
 何か違うという感じがする。

 後記に「ゲニウス・ロキ」と「アニマ・テラーエ」の概念の違いについて
述べられている。
 「ファウスト」第一部 冒頭に現れる「地霊」はErdgeistであり、錬金術的な思想に
連なる 大地そのものの力のことであり、この概念はAnima terraeに結びつく。つまり
Erdgeist「地霊」は場所・locusではなく、大地・terraに至る概念だそうである。
 これに対し「ゲニウス・ロキ」は、
 「ある場所の『雰囲気』がそのまわりと異なっており、ある場所が神秘的な特性を
持っており、そして何か神秘的なできごとや悲劇的なできごとが近くの岩や木や
水の流れに感性的な影響をとどめており、そして特別な場所性がそれ自体の『精神』を
もつとき」、そこに「ゲニウス・ロキ」の存在が認められるそうなのです。

 シャンとしない要約・引用で申訳ない。要は、日本の翻訳の歴史上、大地の力を
意味する「地霊」がまず作られたので、同じく「地霊」と訳すしかなさそうな
場所性の概念・「ゲニウス・ロキ」は、「地霊」と書いて「ゲニウス.ロキ」と読んで
下さい__って要約でいいのでしょうか? どうも頭が廻らない。

 装幀だけ見ると、わたしには大地性の「地霊」が感じられて仕方ないのです。たぶん
タイトル文字の影のせいで。


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by byogakudo | 2005-10-31 15:55 | 読書ノート | Comments(2)
2005年 10月 30日

眠い日

 寝不足の訳ないのに眠い。Sも眠いと言う。何なんでしょう? 垂れ込めた曇り日の
せい? 昨日のような雨の日の方が、もっと眠いだろうに、何かする力が出ないまま
時が経ち、夕方になっている。

 旧聞だが、10月26日付け東京新聞朝刊に、東京中央郵便局庁舎の保存を求める
話が出ていた。
 わたしも又、郵政民営化に反対し続けているが、反対理由の一つが中央郵便局の
存続問題にある。全国一律料金制度が保てず、過疎地の銀行支店なぞ ありえないからと
いう、大前提は勿論だけれど、丸ビルが殺された今、清楚なモダーニズム建築の中央
郵便局まで失われることに耐えられない、という理由が実はいちばん大きい。

 東京駅の写真を撮りに行った時、何枚か撮っている内に、たしかに あの屋根は
仮普請だと実感した。丸屋根 復元の動きがあることは嬉しいが、煉瓦の東京駅を背に
左手、優しく清潔な中央郵便局が存在する美しさに うっとりしていたことがある。
右側にはまだ、頭部に不思議な彫像群を抱く 日本工業倶楽部もあリ、正面は丸ビル。
 ああ、思い出すと だんだん腹が立ってきて、いけない。東京オリンピック時に
遡って立腹すべきだろうか、もっと近く、中曽根民活路線に改めて怒りを燃やすべき
でしょうか。戦後の日本史を全部、否定しなきゃいけない気分・・・。

 東京中央郵便局の保存を求めている DOCOMOMO(ドコモモ)日本支部代表が
鈴木博之・東大大学院教授。「現代の建築保存論」に近代建築保存運動は連戦連敗の
歴史であると記されているが、中央郵便局が初めての1勝になることを、祈ることしか
できない亜種古本屋は心から祈る。


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by byogakudo | 2005-10-30 17:37 | 雑録 | Comments(0)
2005年 10月 29日

「東京の地霊(ゲニウス・ロキ)」

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 (鈴木博之 文藝春秋 90初)は、店にあったと思うが見当たらない。売れてしまった
ような気もする。買い直して昨夜から読み始める。従って短篇ミステリ集は中断。

 まだ半分くらいだが、第3章「文京区 護国寺」を読みながら思いつく。
 護国寺が都内の茶道のメッカ?になったのは、関東大震災以後、由緒ある茶室を
移してからのことだそうだ。この遣り口を学んで、商店街に人気(ひとけ)を取り戻す
ことはできまいか。

 街が、人とものとが流通する場所としてあるのなら、きっかけになる何かをそこに
設置することで、新たな方向性が与えられないだろうか。新しいビルを作るような
再開発の話ではなく、現にそこにある建物・設備を違った角度で使用することで、
街にみずみずしさが取り戻せないかと、思ったのだ。

 「むかしながらの」をアピールするだけでは「売り」が弱い。若い外部の人たちが
2、3店舗でも加わったら、街は確実に活性化できると、わたしは思う。開かれてこそ
街、と。


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by byogakudo | 2005-10-29 15:17 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 10月 28日

神保町には人がいる

__というのが今日の感想だ。
 ふだんより早め、12時半頃に神保町着。お昼休みの人々が街にあふれている。
買い終わって恒例のタリーズ行きになっても、やはり人が多い。
 晴れているから? 「古本祭り」だから? 歩いていても坐っていても、
人が動いて何かしら流通している感触がある。大変うらやましい。

 八木書店(問屋さん)にも寄って「増補 都市の視線」(飯沢耕太郎 平凡社
ライブラリー 05初)を買った。たんに趣味。
 国書刊行会版「ジーヴス」が平積みで置いてある。せっかく減煙しているのに
「吸ったつもり貯金」を忘れているので、文春版「ウッドハウス選集」が
未入手なのを思い出す。500円玉貯金・・・。

 そうだ、先週は東五反田のタリーズに寄った。ここは、狭いせいなのかどうか、
タリーズ色より五反田色が強かった。(でも懲りずに西五反田店にも寄ってみるつもり
である。)
 日本橋タリーズも狭くて あまりタリーズしてなかったし、タリーズらしさには
ある程度の広さが必要ではないかと思うが、いま一番行ってみたいタリーズは
東大病院のタリーズだ。
 もし昔のままの、あの暗い石造りの建物で残っているなら最高だけれど、たぶん
明るく便利な近頃の安普請高層ビルか何かに建て代わっていて、普通にタリーズが
入っているだけだろう。


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by byogakudo | 2005-10-28 18:54 | 雑録 | Comments(1)
2005年 10月 27日

五月真理矢 緊急ライヴのお知らせ

 今回はLa PaRaDe ではなく、他バンドへのゲスト出演。

 明日10月28日(金) 平塚のライヴハウス・ RAINにて、ハタノ ハルキ&シーウィンズ
Liveにゲスト・パフォーマーとして出演する。
 ハタノ ハルキ&シーウィンズはスタンダード・ジャズバンド、五月真理矢は
ヴォイス・ヴォーカルperformerとしての参加なので、今回は映像は なし。
映画「キルビル」に使われた「バンバン」等を歌う予定。
 入れ替え制でない一日3回のライヴなので、お時間のおありの方、是非どうぞ。

 明日に続き、11月25日(金)にも同じメンバーに加わり、ライヴを行うことが
決まっているが、詳細がわかり次第お知らせします。

 La PaRaDe は、たぶん来年早々のライヴになるだろうとのこと。前回の坂本弘道氏
とのデュオで閃いたアイディアを生かした、新たな映像が展開できそうだと言う。


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by byogakudo | 2005-10-27 15:35 | 五月真理矢 | Comments(0)
2005年 10月 26日

「密室大集合」

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(ホック編 ハヤカワ文庫 87年3刷)、第1編「山羊の影」(カーのバンコランもの)が
終わらない内に睡魔に襲われた昨夜。
 昏々と眠り、きょうは眼が痛くない。体調も悪くなく、しかし雨がふり出した。
 「わがこと終んぬ」の暗黙の了解裡にネットに載せる本を選び、アップしては
付箋をつけ、棚に戻し、ふたりで時を殺す。

 「密室大集合」の前に読んだのが(「銀座ミステリー傑作選」に続き)「横浜
ミステリー傑作選」(三好徹編 河出文庫 86再)だが、長部日出雄と日影丈吉しか
結局読まなかった。
 日影丈吉の「赤い輪」は70年頃、学生運動とヒッピー・ムーヴメントの混じった
空気が、すっきり静かに伝わってくる。
 長部日出雄は「蓬莱山に消えた・・・」、同じ河出文庫に入っている「ハード
ボイルド志願」からだ。「ハードボイルド志願」の「志願」というところが泣かせる、
なかなかの冗談ミステリだと思うが、まだ同好者に会ったことがない。


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by byogakudo | 2005-10-26 13:47 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 10月 25日

からだに悪いこと

 それは早起き。
 どうも断煙のせいか早めに目覚める。晴れた朝が2、3日続いているからかも
知れない。部屋のカーテンが遮光ではないので。

 9時半に店へ。コーヒーをいれ、10時から探し物。無事に雑誌を発見。やっぱり
ここにあった。
 捨てなければならない本や雑誌も発見して、少し処分する。捨て本の多さに
うんざりするが、これが仕事なのだろう。

 家賃の支払いを済ませ、次は公共料金等を払いまくる番だ。お金は何故うちに
留まらないのだろうと、内田百鬼園を思う。

 早起きした分、早くバテてきた。早寝しなくっちゃ。


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by byogakudo | 2005-10-25 14:21 | 雑録 | Comments(0)
2005年 10月 24日

「もう生きてはいまい」読了

 原題が HARDLY A MAN IS NOW ALIVEだが、結局 誰のことを指しているのだろう?
よく解らない。翻訳者・西田政治はたしか、横溝正史の友人の探偵小説家だった。

 もし復刊されるなら、新訳で出した方が売れると思うのだけれど。西田訳は決して
悪くはないが、「部屋」が全頁「部室」表記であったり__何か信念あっての表記かも
知れないが__、未婚女性は全員「・・・嬢」付きだったりだから、カーの継承者で
売るにしても新訳の方が、若い読者には読みやすくないだろうか?
 ルイザ・メイ・オルコットやホーソンもコンコードの住人だとか、米国史__
アメリカ独立戦争時のエピソード__が、ちゃんとミステリ中に組み込まれていて、
同じカーの継承者と呼ばれても、ポール・アルテより遥かに手際よく書かれている。
               「もう生きてはいまい」(ブリーン HPB 56年3刷)

 荒俣宏編「大都会隠居術」(光文社文庫 96初)を再度 入れた。荷風と平井呈一との
関係についてや、河原晉也「幽霊船長」抄録があって好きなアンソロジーだ。
 「幽霊船長」は、絶対に持っている筈のお客さまにお聞きしたら、
「あったけど、売っちゃったか、入り込んじゃったかだよ」とのお答えに悲しんだ
ことがあって、まだそれ以来、手にしていないのが悔しい。


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by byogakudo | 2005-10-24 15:36 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 10月 23日

15秒間遅延方式?による断煙法を

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SがTVで見たそうだ。
 煙草の習慣性には、ニコチン性と無意識の日常習慣性とがあるが、煙草を吸いたく
なったら、ともかく15秒吸わずに過ごす。常に喫煙に対して意識的になって、15秒
我慢することを続けると、あなたも煙草がやめられる、という説だった。

 一昨日から試してみての三日目。一日3本までは吸うことにしているが__何でも
それなりにバランスが取れているのだから、あんまり いきなり止めても心身に悪影響を
与えやしないか という理屈である__ニコチンの禁断症状はあまり感じない。気分を
変えたくなった時に煙草は便利だと解った。生活の中の句読点、句点ではなく読点が
煙草の効用であろう。代わりに深呼吸でもすればよいのかしら?

 この禁煙法のミソは15秒というところにある。30秒や1分では長すぎて、試みる
気になれない。考案者は誰だか知らないが、人間をよく解っているのだろう。

 三日坊主にするか、しばらく断煙中にしておくか、まだ決めていない。嫌煙運動に
抵抗するために吸い続けるのも、ただのアンチでつまらないし__それにしても
ここまで嫌煙ファシズムが浸透するとは思わなかった。「健康な国家」指向はナチズム
だけじゃなかったのか。__3日間では まだ禁煙前と後の違いが判然としない。
 でも、さっき吸ってみようと思って1本吸ったら、ニコチンが細胞に滲み渡る感覚が
得られて、なかなか快楽的であったのだ。


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by byogakudo | 2005-10-23 15:27 | 雑録 | Comments(0)
2005年 10月 22日

ほとんどの方に取っての週末、

当店には週明けの土曜日、これでほぼ3週連続雨だ。10月って こんなに雨が続いて
いたかしら? もう駄目ですね。

 これほど人気(ひとけ)がないのに、本を買いに出る気力はどこから出てくるの
だろう? 
 惰性?まさかと思うけれど、休日の一日をずっと部屋で過ごすのも疲れるし、
探し始めれば それなりに生き生きして来るし、やっぱり惰性の一種でしょうか?

 昨日買った「もう生きてはいまい」(ハーバート・ブリーン HPB 56年3刷)と
「横浜ミステリー傑作選」に「乞食のナポ」(益田喜頓 六芸書房 67初)を抱えている。
 「もう生きてはいまい」は 40頁の段階では、面白いかどうか判断つかず。主人公
(雑誌社の写真記者)と婚約者との会話がとても丁寧、上品だ。
 舞台はマサチュセッツ州コンコード、エマースンとソローが合作した小説の原稿が
存在するという伝説をめぐる話になるそうだが、まだまだ行き着かない。
 江戸川乱歩の解説を見ると、出版当時は、エマースンは知られていてもソローは
ほぼ無名扱いなのが、隔世の感。


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by byogakudo | 2005-10-22 15:46 | 雑録 | Comments(0)