猫額洞の日々

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2005年 11月 30日

おとなしく永井龍男を読みながら

昨夜は眠る。その前に 勿論TV「落下女」を見ていた。

 音楽シーンがないから、「シャボン玉ホリデー」というより「大人の漫画」や
「ゲバゲバ90分」の流れではないかと言われたが、これらのルーツは「シャボン玉
ホリデー」であるし、昨日の「落下女」なぞ、男たちが女の子に向かって一斉に
同じ台詞を発するとき、声を揃えるのではなく 歌になっていた。いよいよオマージュ
ではないか。
 DVDが発売されるそうだけれど、さすがにそこまで買えない。自分用の本代さえ
おぼつかない。かなしい。

 永井龍男「わが切抜帖より/昔の東京」は数篇読んでも 未読・既読が判断できない。
これも かなしい。でも落ち着いて眠るには良い本だ。賞賛しているのです。


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by byogakudo | 2005-11-30 18:11 | 雑録 | Comments(0)
2005年 11月 29日

「季節の記憶」読了

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 地の文章での考察(人間は言語でできている 云々)等、好きになって
おかしくない小説なのに、どうも愛せなかったのは偏にヒッピー・コミューン?
めいた設定のせいではないだろうか。思わぬところに躓く。

 寝床本が足りない(!、2冊は途中本があるけれど)ので、「わが切抜帖より/
昔の東京」(永井龍男 講談社文芸文庫 91初帯)を買ってきた。以前読んだ気もする
けれど、幸か不幸か記憶が淡い。ほんとは わくわくするような探偵小説が読みたい
気分なのに。(あとでまた探しに出ようかな。)

 ところで最近の「東京新聞」は少女文化花盛りの様子だ。夕刊には千野帽子__
どんな方か、よく存じ上げません__の「文藝ガーリッシュ お嬢さんの本箱」と
いうガーリー文学紹介欄が連載中、朝刊の「わが街わが友」(著名人による「私の
東京生活」みたような連載エッセイ欄)は目下 内藤ルネです。いっそガーリー・
ペイパーにならないかしら?無理でしょうが。

 昨日の「文藝ガーリッシュ」は小泉喜美子「ダイナマイト円舞曲(ワルツ)」。
事件が起きるまでの粗筋を紹介して、「字で読む少女漫画」と評しているが、
これは実は、ミステリ的には とてもお勧めできない本だ。「ゼンダ城の虜」を
下敷に、少女による冒険ミステリが書きたかったのだろうが、しどろもどろで、
よく結末まで持って行けた というのが、ミステリのお師匠さんと不肖・わたくしの
感想です。
 ガーリー文藝の枠で紹介しなければならなかったので 仕方ないのだが、
小泉喜美子は「血の季節」がベスト、次が「弁護側の証人」だと思う。
「血の季節」は「紅はこべ」を狂言廻しに、日本を舞台にした
吸血鬼文学の傑作です。


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by byogakudo | 2005-11-29 14:43 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 11月 28日

たまたま当店を見つけて下さった方が

本と印刷物がお好きだと仰る。「友人がやっています」と、京橋の文房具屋さん__
いや、stationery shop と呼んだ方がこの場合 相応しい __POSTALCO
教えて下さった。

 ご覧の通り 素敵な品揃えだ。インターネットで世界がつながるのではなく、郵便で
世界中つながっているというコンセプトからして素晴らしい。だって情報は整理した
結果であって、たとえ四六時中PCに向かっていたとしても、周囲を見渡せば具体的な
時空間ではありませんか? アナログな感覚を忘れ去るとろくでもない現実しか
作れないんじゃないかと、PCが身にそぐわない旧人類は思う。

 実をいえばメールも嫌いじゃなくなっているけれど、郵便屋さんから手紙や絵葉書を
手渡される喜びは、やっぱり持ち続けたい。「癒し」とかいう いやらしいセンスは拒否
しますが、具体性・身体性は意識していたいのです。



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by byogakudo | 2005-11-28 17:33 | 雑録 | Comments(2)
2005年 11月 27日

「季節の記憶」

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(保坂和志 中公文庫 99初)。実は少し前に読みかけて中断していた。昨夜 捗ったので
もうちょっとで終わりそうだが、認識論小説かしら?

 ユートピア小説とも言える。山と海に囲まれたある種の桃源郷に暮らす
コンビニ本のプロデューサーである主人公に、地域の便利屋をしている友人、彼らの
交わす会話がメインの小説(に思えてきた)。会話の内容はいいのだが、彼らの
職業設定があんまり好きになれなくて。レイドバックした生活者じゃないと
認識論を語るのに不適切だろうか? 鎌倉から都内に通うサラリーマンを主人公に
もってくると、これらの会話は成立しにくくなるだろうかと、妙なところに
引っかかってしまった。


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by byogakudo | 2005-11-27 13:35 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 11月 26日

「時計は十三を打つ」その他

 やっと読み終える。かなり酷かった。古き美しきニューイングランドと勝手が
違う、サヴァイヴァルな環境で行動しつつ推理するので忙しかったのだろうが、
主人公 レイノルズ・フレームは新婚の奥さんを思い出しもせず、早くニューヨークに
帰りたいと一度願うくらいで、割に冷静に、細菌兵器実験島の2女性のひとりは
美人だなぞと考えたりしてるのは、一体どういう神経だ?

 「もう生きてはいまい」も誰のことを指すのか よくわからなかったが、「時計は
十三を打つ」も、真夜中 不気味に十三回 時を打つシーンの翌朝には、あの時計は
いつでも十二回じゃなく十三回鳴るんですと、島に住む研究者が教えてくれる。
 この本では「部室」表記のみでした。西田政治訳では、人は「部屋」ではなく
「部室」に住むことに決定。

 同時進行的に「名探偵登場_日本篇」(新保博久 ちくま新書 95初)も読む。近頃の
日本のミステリ作家を知らないので、少し予備知識が欲しかった。特に読んでみたい
小説家も見つからなかったけれど、間に挟まる「余は如何にしてミステリ評論家に
なりしか」?エッセイが面白い。

 他には「じゃがたら紀行」(徳川義親 中公文庫 80初)を諦めたことと、お借りした
ままの「季節の記憶」(保坂和志 中公文庫 99初)に取掛かったことでしょうか。
 風邪は薬を呑んでなんとか押さえています。

 毎週末更新を謳う「新着本」ですが、先週半ばに少し入れ替えましたので、また
様子が変わっています。よろしく。


新着本

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by byogakudo | 2005-11-26 17:51 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 11月 25日

出かけては見たけれど

体調がよくない。喉の痛みは広がってるし、頭痛もする。ともかく戻ると宣言して
部屋で少し横になる。落ち着いたらPCが気になって、結局 店にやって来た。(この
貧乏性!)
 今から病院に行ってきます。皆様、風邪にはお気をつけ下さい。


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by byogakudo | 2005-11-25 14:42 | 雑録 | Comments(0)
2005年 11月 24日

森茉莉付近 (5)

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 「藝術新潮」63年7月号の特集・2、「わが贅沢貧乏」より。

 よかった、まだ持ってたんだ。アンソニー・パーキンス表紙の「映画の友」別冊
(森茉莉と長沢節のエッセイが載っている)を探していたら、こっちが見つかった。
森茉莉の部屋の写真が出ているので、店には持って行かなかったのか。

 見開きの右側に森茉莉のエッセイ、内容は「贅沢貧乏」に書いてあるようなことだが
左の写真に写っているオブジェの説明がある。引用します。

     ボッチチェリの絵の下にある壜はヴェルモットとドムの空壜。薔薇が
     挿してある壜は、或る日ふと不思議な美の結合を遂げた花と壜である。
     額はプルウストの顔。写真と洋杯との間にあるのは黄金色の卵。
     その後は停電の時の登山用のカンテラ(紅色)手前は首のぐらつく
     スタンド。・・・宮城まり子さんが犀星先生に贈り、それをまた戴いた
     高杯(紫のヒイスの枯れたのが挿してある)犀星が癌の病床で毎日
     眺めていた高杯である。その時はアメリカ大使館の窓の灯や自動車の
     テールなぞが煌めいていたが、今では私の部屋の電灯の光の屑を鏤めて
     耀いている。十九世紀の王宮のゴブラン織そっくりの壁掛けの端だけしか
     映つていないのは残念である。


 漆喰壁にアルコーヴのある昔のアパートメントの空気がよく伝わる写真だが、
カメラ・松崎国俊、野中昭夫と記してある どちらが撮影者かは不明。高杯の左で
光っているのが、首のぐらつくスタンドの裸電球、スタンドが踏んでいるのが
壁掛けの端です。
 アルコーヴに並ぶ本のタイトルは、いちばん左が「室生犀星全詩集」、プルーストの
額右に「独逸日記」?、この2冊を辛うじて判読。

 「わが贅沢貧乏」特集には他に、三好達治、辻清明、保田与重郎、朝山新一、
瀧口修造、熊倉順吉、深瀬基寛、小山富士夫、オシコルヌ、熊谷守一が登場、それぞれ
部屋の写真とエッセイが出ています。森茉莉が「贅沢貧乏」で少し知られるように
なった頃の企画だろう。

 「映画の友」別冊(映画スターのファッション特集号)は、どこへ行って
しまったんでしょう? もう売っちゃったのかしら? 思い出せない。


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by byogakudo | 2005-11-24 16:07 | 森茉莉 | Comments(0)
2005年 11月 23日

「落下女」

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 火曜日 夜11時台の日本TV、スケッチ(コント)番組。「シャボン玉ホリデー」の
伝統かしらと思える 可愛らしさのある番組で、毎週愉しく見ている。東京ぽい
ギャグセンスが好きだ。軽くずらして、あまり あくどくないのです。

 セット・デザインも登場する若手笑藝人の衣装も、引きで映り込むカメラマンの
服も、総てモノクロームの縞柄(あるいは格子)に統一され、サイキデリック調渦巻
背景まである。スケッチ(コント)の間にはさまれるイラストレイションも勿論
60年代風、絵にかぶせてスキャットまで流される。

 もしや これは「シャボン玉ホリデー」に捧げる、若い作り手や藝人たちのオマージュ
番組なのだろうか? 
 わたしの好きなものは市場から消えやすいが、タリーズのモカジャヴァとともに
もうしばらく愉しませてもらいたい。頼む。


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by byogakudo | 2005-11-23 13:30 | 雑録 | Comments(0)
2005年 11月 22日

(3)「ワイルダー一家の失踪」読了

~11月20日より続く

 「部室」と「部屋」表記の件は、結局「部室」の勝利に終わる。どうも「部室」が
あくまでも西田政治訳の定番で、たまたま「部屋」と誤植され?、校正段階で
見落とされたという解釈でよさそうだ。
 一瞬考えすぎて、たとえば room と flat とで訳語を違えているのではないかとも
思ったのだが、そうではなさそうだ。「自動車」と「車」表記とが出てくるので、
これは もしや automobile と car とをそれぞれ訳し変えているのじゃないかと
想像したりした。考え過ぎでした。(でも逐語訳の印象が強い)。

 昨夜から4作目の「時計は十三を打つ」(HPB 56初)。コンスタンスとレイノルズの
フレーム夫妻はニューヨークで新婚生活を始めているが、冒頭 夫はいきなり仕事で
呼び出され、今回は単独行動の模様。前2作品に比べ、夫側は少しカジュアルに喋る
けれど、妻は まるで原節子みたいに相変わらず丁寧でしとやかな口調だ。
 前2作がニューイングランド、今度は 大西洋に浮かぶ小さな島の細菌兵器研究所が
舞台です。まさか冒険小説になる?

 本の裏表紙に「最近のハーバート・ブリーン」という写真。コンヴァーティブルの
ボンネットに猫が乗っかって、運転席の著者を見ている。猫好きだったのかしら?
 なおブリーンは51年のベストセラー「あなたはタバコがやめられる」の著者でもある
そうで、そういえば近頃 減煙は後退気味です。心乱れる日々が続いたもので。


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by byogakudo | 2005-11-22 13:47 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 11月 21日

湘南方面の方へ

特に?お知らせいたします。五月真理矢さん、ライヴにゲスト出演です。

 11月25日(金) 平塚「レイン」(電話:0463-24-3566)
         秦野春樹 & SEA WIN'Sのライヴ "Now's The Time な
         アーティストたち" にゲストとして出演します。
         ブルーノート系ジャズに漂う不思議 voice の performer・
         五月真理矢、彼女の別な一面です。
         
詳細はRAINへ。

 湘南地方と言わず、かつての五月真理矢ファンの方・これからファンに
なりそうな気のする方、是非 どうぞ。

 La PaRaDe は来年2月ころの予定です。どちらも よろしく。


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by byogakudo | 2005-11-21 15:54 | 五月真理矢 | Comments(0)