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2005年 12月 30日

今年もお世話になりました。

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 ありがとう存じます。来年もよろしくお願い申上げます。

 ところで、写真の猫はうちの子ではなく、うちのモノクローム猫に似ている
近所の猫です。以前も書きましたが、うちの猫の写真を撮るのは殆ど不可能、
たまさか寝込みを襲って撮った写真が2-3枚あるきりです。

 昨夜「映画が好きな君は素敵だ」(長部日出雄・選 日本ペンクラブ編 集英社文庫
84初帯)読了。感じのよいアンソロジー集。虫明亜呂無を初めて読んだ。兄はこの
文体にイカレていたのか?!
 そして ようやく「ハウザーの記憶」に戻る。むかしのアメリカ製TVドラマっぽい
場面転換とストーリー運びだ。解説によれば 作者・シオドマクは
    <小説家としてよりは、映画作家、テレビ・ライターとしてのほうが、
     アメリカでも有名である。> なるほど。

 冬休み用の本をまだ決めていなかった。ハードカヴァを読むのにいい時期だけれど、
どうしよう? 「スティーヴン・スペンダー日記」にトライ? 「妻帯司祭」なら
部屋にあった筈だが、年末年始にどうだろう? 大晦日に「フォカス氏」を読んでいた
年もあったっけ・・・決まらない。みなさん、どうされていらっしゃいますか?

 今年のブログも今日までです。来年は店の始まりと同じく、06年1月4日(水)から
書き始めるつもりです。(それまで書かずに我慢できるだろうか)

 HP新着欄 更新は来年1月7日(土)です。今週末 更新はありません。
 目録に全部載せてはいませんが、デザイン・グラフィック類が入荷しています。
お暇の折にご覧戴ければ幸いです。

 それでは、よいお歳を!

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by byogakudo | 2005-12-30 15:29 | 告知 | Comments(0)
2005年 12月 29日

「映画が好きな君は素敵だ」途中

 たぶん今日中に読み終え、「ハウザーの記憶」に戻る予定。

 選者の長部日出雄の思い入れもあって、かなり長めの藤本義一「生きいそぎの記」が
収められている。藤本義一が「貸間あり」?の脚本を書く川島雄三についたときの
記録であるが、うーん、「すべての男はホモセクシュアルである」テーゼがここでも
確認された。サドマゾ的なまでに 互いに相手の領域に切り込んで行こうとする
相互運動が描かれ、疲れた。川島雄三作品は好きだけれど、男同士の「お前って奴は」
関係が好きじゃないので。もっと言えば、勝手にしてればと、同情・共感が持てない。

 あとは、「地獄の黙示録」を見る前、見てからの大岡昇平の調べ魔ぶりに呆れ驚き、
むかし読んだことのある池波正太郎「映画日記」に反省する。
 80年代の池波正太郎は60歳くらいであるが、現役に映画ファンであり続けている
のが凄い、素晴らしい。長年見続けてきた眼差しで 新作映画をきちんと評価し、
愉しめる才能と努力は、どうすればこんな意志と眼差しを持ち続けていられるのか、
信じられないほどである。
 もう何年、映画館に行っていないのだろう。年末年始に見たい映画がないわたしは、
怠惰故にこうなってしまったのかと、反省。

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by byogakudo | 2005-12-29 18:55 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 12月 28日

森茉莉さんとお茶を (6)/池畑慎之介 演ずる「越路吹雪物語」の

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広告が昨日の東京新聞夕刊に出ていた。ずいぶん顔型がちがうのに、よく あの
長い顔の越路吹雪の艶笑を見せているなと、広告写真を眺めていたら、
「薔薇の葬列」を思い出した。

 ひどい映画だったし、すぐに消えそうな人だったのに、かつてのピーター・
現在の池畑慎之介は、今もしっかり存在し続けているが、そこで「薔薇の葬列」
公開当時の森茉莉さんのピーター評を思い出す。どうも森茉莉回路が脳内に
できたみたいで、何か刺激を与えられるとスイッチが入るときがある。

 「バカな子よ。記者が『あなたの美しさの秘密は?』なんて聞いたら、
 『化粧品はあれを使う』だのなんだのって答えるのよ。
 丸山(現・美輪明宏)さんなんか、『人を食ってるからよ』って答えるのにねえ」
 さんざんであったが、それからも努力を続けて今の池畑慎之介になったのだから、
まあよかった。

 30年以上前に見たきりの映画の感想が通用するかどうか、疑問がなくもないが、
でも、あれは田舎くさい映画だった。松本俊夫ファンないし信者から叱られそうだが
あれをダサイと言わずして何がダサイ__という代物だ。
 たまたま日本にいて映画を見たフランス人の若い男は、
 「あれ、にせの前衛ですね」と語り、わたしは忘れようと思った映画なのに、
ピーターが鏡の前で母親の化粧品を使ってメイクするシーンだけ覚えている、困った
作品である。
 以来、「日本の前衛映画」に対する拒否反応が発生し、松本俊夫の他の映画を
見たことはない。

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by byogakudo | 2005-12-28 16:51 | 森茉莉 | Comments(0)
2005年 12月 27日

そういえば これは売れる当てがあるんだっけ

と気がついて、店の本棚から「映画が好きな君は素敵だ」(長部日出雄・選 日本ペン
クラブ編 集英社文庫 84初帯)を持ち帰る。先に読んでおかないと 彼女がいらしても
お勧めできないじゃない? という訳で、「ハウザーの記憶」を注入された若き研究者は
相変わらず レイキャヴィク上空を旋回中。そのうち着陸させるから待っててね。

 映画好きの小説家の綴る映画エッセイ集だが、7編読んだ現在、まだ大当りなしだが
安岡章太郎「映画館は不良の巣・興奮の場/映画の感情教育」が、わりと好もしい。

 ヴィシー政権のおかげでフランスは友好国扱いになり、<フランス映画はアメリカや
イギリスの映画とちがって全面的な上映禁止にはならなかった。>__知らなかった。
 戦中は 独伊以外のすべての外国映画が禁止されていると思っていた。戦前に輸入
されていた(敵性でない)外国の映画は、公開・上映可能だったのか。また無知を
曝けてしまった。

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by byogakudo | 2005-12-27 18:10 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 12月 26日

カレンダー!

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 嬉しいな、鈴木博美さんの(06年版)カレンダーを今年も販売できる
ことになりました。素敵な卓上用カレンダーです。レジでお申し付け下さい!

 商店街からクリスマス・ソングがやっと消え、年の瀬の空っ風吹きすさぶ
今宵、今宵こそ「ハウザーの記憶」に戻る予定。

 昨夜ウッドハウス選集2 を読み終える、やっぱり。
 イギリス人はドタバタ好きなのだろうか? 読みながらモンティ・パイソンの
先祖みたいな気がしていた。(Mr.ビーンは、わたしは面白さが理解できない。
退屈なドタバタとしか思えなかったが。)
 選集といわず、この際、ぜひ全集に方針変更してもらえないかしら? 駄目
ですか?

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by byogakudo | 2005-12-26 12:25 | 告知 | Comments(0)
2005年 12月 25日

忘れないうちにお知らせいたします

 猫額洞の冬期休業は 05年12月31日(土)ー06年1月3日(火)です。
 金曜定休ですが、今週は営業しております。(年明けは始めたと思うと すぐ定休日
です。いいのだろうか?)

 「ハウザーの記憶」に片を付けると言いながら、気がつくとウッドハウスを手に
していた。青年研究者は、燃料補給のレイキャヴィクの手前で滞空中。乗った飛行機は
DC8です。たしか内藤陳が好きなジェット機? 違います?

  英国ウッドハウス協会会長が選集の序文を書いている。
 ウッドハウス描く田紳世界がお伽噺と捉えられがちなのは、かつて存在していた
荘園がもう ほぼ消え去っているからであってと述べ、97年7月26日の「デイリー・
テレグラフ」のコラムを援用する:
     <すべての世代は・・・いずれ一種の秘密結社と化す宿命にあり、
      時代特有の考え方や利害関係は同時代人にはパスワードのように
      自明なのに、代が変われば意味不明になってしまう>
 
 いまは秘密結社化の速度がもっと速く、もっと細分化された秘密結社になっていて、
誰も何も存在しなかったことになるのかしら?

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by byogakudo | 2005-12-25 17:00 | 告知 | Comments(0)
2005年 12月 24日

「目まいのする散歩」 他

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 写真はk夫人から戴いた猫のポプリ。いつもは守護天使のようにレジの背後に
掛かっている。

 昨夜は「目まいのする散歩」を専ら読んでいた。何故 散歩に出る度に自分が
スパイに見えやしないかと心配するのだろう?
 ソ連への船旅では「軍事探偵」に思われていないかと大時代に気にしている。
不思議な心性である。ヒューマーかも知れないが、では どんな種類の?

 勿論ウッドハウスにも手を付けた。最初の2章を読んで、いや これはゆっくり
読まなければと反省して閉じる。ウッドハウスを読んでいると じっくり幸福感が
寄せてくる。(でも読み出すと あっという間に読み終えるんだろうな。)

 「ハウザーの記憶」も途中である。東側からアメリカに亡命しようとした学者が
殺される。その脳から抽出したRNAを自らに注射した若い研究者が、自分でも
気付かないうちに飛行機に乗ってヨーロッパに向かっている ところで中断。

 いったい他人のRNAを入れただけで、他人の記憶も自己に取り込めるかしら?
前提から疑問を抱かせるSFサスペンスである。
 そもそも若い研究者が心酔する孤独なノーベル賞学者が、自分で生体実験すると
言い出すものだから、先生に何かあってはならないと、青年研究者はひとりで
先走ってしまった。無茶な前提と無茶な登場人物で構成されている。どうするつもり
かと、こちらが心配しても仕方ないが、こっちも放っておけないし、今夜はこれの
片を付けることにしようか。

新着本

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by byogakudo | 2005-12-24 12:51 | 読書ノート | Comments(0)
2005年 12月 23日

全国的に休日であることが

地下鉄の中で漸く身にしみる。八木書店もお休みじゃないか。頼んでいる本は いつ
取りに行けばいいだろう?

 Sが風邪気味で、地下鉄入り口で回れ右して戻って行った。久しぶりに ひとりで
動いていると、どうも勝手が変だ。こんなに他人に自我を委ねていたのかしら?

 遅く出たので本棚には隙間が多い。落穂拾いもあまりできず、自分用の本が
やたらと重い、今日の買物だった。

 ひとりで つまらないなと思いながらタリーズへ。本を探した後には休む場所が
必要だ。当店のある商店街から喫茶店が消え、お客さまが困っていらっしゃる。
 「家に帰る前にまず、買った本を開いてみたいんだよ」と。
 ベンチのある広場もあるけれど、真夏や真冬には辛い。商店街に喫茶店を是非、
復活させてもらいたい!

 というようなことも考えながらタリーズで本のチェック。捗々しくないが、まあ
新着本は何とかなるだろう。一週間に5冊ずつ変えるのが基本の新着欄だが、近頃
多めに取替えていたし。
 しかし、モニカ・ヴィッティのファンって いまどき いるだろうか。それも
イタリア語版、モノクローム写真のみで(彼女はモノクロームが似合うけれど)。
 「お歳が知れるわねえ」と そっと ひとりごちながらも買ってしまったが。
 やっぱり東京堂でウッドハウスを買うことにしてタリーズを出る。

 昨夜から読み始めた「ハウザーの記憶」(カート・シオドマク HPB 68初)、
タリーズで読み出した「目まいのする散歩」(武田泰淳 中公文庫 78初)、そして
「エムズワース卿の受録」(P・G・ウッドハウス選集2 文藝春秋 05初)。リッチな
気分である。

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by byogakudo | 2005-12-23 19:26 | 雑録 | Comments(0)
2005年 12月 22日

「夢幻会社」読了 他

 次に読む本の当てができたので安心して読了。ロンドン郊外の小さな町だけを
支配する、二流の異教神(主人公自ら 二流と自己規定している)による
天地再創造の物語だった。

 読みながらデヴィッド・ボウイーを何度も思い出す。若い頃にこの作品の映画化の
話があったら、真っ先に主人公役をやりたかっただろう。テクニカラアどころか
LSD的にきらきらしたシーンの連続(落ち着いた郊外の町が一気に熱帯のジャングルに
変貌する)、人力飛行の夢に取り憑かれた若い男が空から墜ちてくる__「地球に
落ちてきた男」は疎外の物語でもあるが、こちらは自分自身を生贄に捧げて
天地を再創造する神なのだ。ボウイーがやりたがらない筈がない。

 わたしは面白かったけれど、いまの若い方々には、どうなのだろう? あんまり
きんきらし過ぎて付いて行けない?かとも思う。
 少なくとも90年代に発表されたバラード作品みたいな 硬直して痩せた感じが
なくて、素敵だった。
                    (J・G・バラード サンリオSF文庫 81初)

 きのうの紙の酸化に関してまた教えて戴いた。ありがとうございます。
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/janul/j/publications/reports/41/41_4.html
 ただ残念ながら、こちらに基礎知識がないものだから、紙の劣化を防ぐのは本当に
困難であるとしか解らなかった。いまのところ完璧に劣化させない方法は存在しない
のですね。湿気のない冷暗所に保存するのが考えられる ましな保存方法とはいえ、
それじゃ古本屋はどうやって毎日そこで過ごすのかという問題が出てくるし、難しい。

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by byogakudo | 2005-12-22 17:59 | 読書ノート | Comments(1)
2005年 12月 21日

きのうの続き 他

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 きょうの写真は microjournal さんへのanswer photo です? 今年は落葉の
当たり年。

 きのう「セロファン・テープの除去方法」についてお訊ねしたら早速 教えて
戴けた。感謝。
 http://homepage1.nifty.com/y-nakatsuka/report.html のReport3、
花登筐の原稿修復過程でのセロファン・テープ除去である。

 一読して、これは大変。化学知識と材料とが必要だ。それに一枚の原稿用紙から
セロファン・テープの糊を取り除くのと、一冊の本の見返しから除くのとでは
作業過程も変えなきゃならない。街の古本屋には ちょっと手が出せない世界で
あることが解った。
 ただ、ここに出ていた酸性紙の問題、これは相変わらず未解決だ。80年代に
出版された軽装版単行本なぞ、いまや まっ茶っ茶 に変色している。コストダウン
目的だけであの紙が使われたのか、そこらは知らないが、70年代の単行本に比較して
「経年黄ばみ」と書くのも気が引ける黒ずみ方である。ほぼ仙花紙並みだ。

 栃折久美子の本に、酸性紙を中性紙に変えるスプレイの話が出ていて、でもそれも
フロンガス使用のため、禁止されたという。
 20年で実質的に読めなくなる本を造り出すなんて、無駄だとしか思えない。

 読み終わっちゃうと次の本を探さなければならないからという 阿呆な理由で、
「夢幻会社」の合間に「都市の視線」を挿み読みしている。「ABC戦争」も最初の
方を眺め読み。ああ、あの手かあ・・・。

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by byogakudo | 2005-12-21 13:15 | 雑録 | Comments(3)