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2006年 05月 31日

「欲望の迷宮 新宿歌舞伎町」読了

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 一日あんまり暑くって、書こうとしていたことが思い出せないじゃないか。

 美文調あり、戯作調あり、なかなかレトリシァンだと思うが、演劇青年から
左翼青年というキャリアは、やっぱり お友だちにはなりたくない。

 戦後新宿文化史としては、それなりに面白かった。ジャズ・ファンの
お客さまから、コマ劇場でカウント・ベイシーだったか(いま思い出せない。
あとで確認を取ろう。)のコンサートがあった話を伺ったことがあるが、
ここでもレオニード・コーガンやオイストラフの来演、ボリショイ・バレエ団、
ニューヨーク・シティ・バレエ団公演の場であったことが記されている。

 p26に「ホモセクシュアリスト」なる不思議な言葉が出てきて、雑誌「stag」
67年1月創刊号で浜野安宏が「ニュー・ダンディスト」と記していたのを思い出した。
 また あら探しして愉しんでしまった。すまない。
                          (橋本克彦 ちくま文庫 00初)
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by byogakudo | 2006-05-31 13:29 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 30日

美しい家

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 工場か何かの表札はあったけれど稼働している様子はなく、廃屋と見紛う
ばかりだが二階の窓がひとつだけ押し開かれ、風に風鈴が揺れている。屋根と
ポーチの壁面はスレートで覆われ、白いペンキ塗りの扉が閉じられている。
 二階の窓に掛けられた淡い水色の横縞カーテンがヴェニスを連想させ、扉を
叩きたい思いに駆られる。
 彼女は何と呼ばれたのだろう? どんな人々を家族として受け入れていたのだろう?
若いころの彼女を知る人々はもう生きてはいないのか? せめて彼女の伝説、噂話でも
知る人はいないものか。
 老いたる今も、彼女は美女の姿を留める。誰か彼女の名を知る者はいないのか。
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by byogakudo | 2006-05-30 14:24 | 雑録 | Comments(0)
2006年 05月 29日

「欲望の迷宮 新宿歌舞伎町」を読み始める

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 写真は弥生美術館入り口にいた猫。木陰にひっそりと踞っていた、大きな
蝦蟇蛙みたいに気配もなく。呼びかけたら、声が出ないのに口を開けて返事
している。うつくしかった。

 昨日帰るさ、あわてて本を探し、買取本から「欲望の迷宮 新宿歌舞伎町」
(橋本克彦 ちくま文庫 00初)を選ぶ。00年刊なのに、もう品切れ・絶版。
近頃 本の再版が少ないと読んだことがあるけれど、「ハリー・ポッター」
シリーズみたいなメガ・ヒットか、しからずんば初刷りきりで終わる の
どちらかしかない状態は、あまり健康的ことではないと思うのだが。

 「欲望の迷宮・・・」、美文調にやや辟易する。わたしは他人のナルシシズム
に手きびしい。
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by byogakudo | 2006-05-29 12:46 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 28日

本郷館写真5点と感想文2個

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 19日撮影の下宿・本郷館写真である。木造でこの大きさは圧倒的だった。
よくぞ今も現役でいてくれた。感謝。
 子供の頃 祖父が、「若い時にいた下宿が啄木も住んでいた所だった」と
話していたが、ここだったのだろうか? 啄木の下宿先も沢山あるだろうから、
祖父に詳しく聞かなかったことを悔やむ。

 「スペインの城」読了(あっ、今夜読む本が・・・!)。1点だけ、「えっ、
ただの勘違いですませるの?!」という箇所はあるけれど、感じのよいミステリ。
 主人公の若い刑事は、ドイツ近くの街へ捜査に赴くとき、車中でダレル
「アレキサンドリア四重奏」第三部を読み、次にスペインへの捜査行では第四部
「クレア」に取り組む。パリへ戻る車中で「クレア」読了。
 <たいてい。わたしは一つの事件の捜査をはじめるときに一冊の本を読み
 はじめるが、捜査がおわることには本の方も読みあげるのだった。わたしは、
 今度もまた、はたして同じだろうかといぶかった。>と、p154にある。
                       (マルク・ドロリー HPB 66初)

 「73光年の妖怪」は、50年代くらいまでのアメリカSFによくあるように、
無邪気に__と言ってすませるには問題がある__米帝(アメリカ帝国主義)
丸出しだ。でも主人公が感じよかったので、あまりうるさく言わないでおこう、
「アメリカ人の二重基準の馬鹿さ加減」を言い出すと終わらなくなるし。
 だが、宇宙人の侵略を阻止して、代わりにフロンティア宇宙を開拓しに行こうと
結ぶのは、やっぱりおめでたい馬鹿野郎である。
              (フレドリック・ブラウン 創元推理文庫 67年10刷)
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by byogakudo | 2006-05-28 13:48 | 読書ノート | Comments(2)
2006年 05月 27日

ヨロヨロと

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 因果者なので、昨夜「73光年の妖怪」(ブラウン 創元推理文庫 67年10刷)を
読み終え、「スペインの城」(ドロリー HPB 66初)に手を出す。フランス・ミステリ
にしては悪くない、今のところ。

 今日はヨレヨレで使い物にならなかったが、何とか新着本のアップも終了。
クレパックス「ランタン・マジック」を見ながら、お金が欲しいなと思う。
以前HP日記に書いた エロ本屋" Serie rose bud " がやりたくて。
 でもお金持ちになる努力をしたことがないので、無理だろう。

 昨日の日記に写真が付け加えられました。今週もよろしく。
新着本
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by byogakudo | 2006-05-27 16:22 | 雑録 | Comments(0)
2006年 05月 26日

「73光年の妖怪」あと33頁で終わる

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 でも疲れ過ぎて、読めるかしら。 わたしは4kg、S は5kg の本を抱えて
4時間くらい歩いていたと、思う。S は更に、肩から本の袋を下げたまま、写真を
撮りまくっていた。無茶にもほどがある、冷や水どもめ。

 弥生美術館で松本かつぢ展をやっていると新聞で見つけたのが、暴挙の始まり。
古書展の帰りに寄れるだろうか、やってみよう ということになった。総評会館近くの
タリーズでまず一休みして、地下鉄で根津へ。3年前?のお正月以来である。

 弥生美術館で荷物を預けられたのは、とても助かる。だけど眼が死んでいて
ちゃんと味わえない。S の母がかつぢファンなので、お土産を探す。彼女を
連れてきて上げたいのだが。わたしたちより、もっと喜ぶ筈だ。

 美術館を出る。それからが暴挙三昧。帰りはメルド線こと大江戸線 本郷三丁目駅
方向を目指していたが、すんなり着かない。あちこち寄り道しながら写真を撮る。
ひとつ裏手に入ると、まだ昔の建物が残っている。
 おお、これが本郷館! 隙間から少し窺えるのが、リニューアルされた求道学舎の
アパートメント部分! いちばん感動した建物については書かない、ケチだから。
写真は載せる、載せてもらうつもりだが、保存を訴えるにはきちんと記すべきかも
知れない・・・。

 大昔に入ったことのあるルオーが開いている。崩れるように入店、休憩。まだ喫茶店
らしい喫茶店が本郷にはあるのが、痛切にうらやましい。

 明日には元気を回復して、仕事ができるだろうか?
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by byogakudo | 2006-05-26 20:45 | 読書ノート | Comments(2)
2006年 05月 25日

「戊辰物語」と「海軍拳銃」

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 先週の五反田で失敗した。やっぱりグレアム・グリーン3冊を、買っておけば
よかった。たしか、「ハバナの男」「拳銃売ります」と「ブライトン・ロック」
があったのに、もっと憂鬱な方のグリーンがあればと思い、何よりも1階であまり
買い込んではいけないと気を引き締め過ぎていたので、買い忘れた。

 昨夜は「戊辰物語]と「海軍拳銃」(フランク・グルーバー HPB 57初)を抱え、
どちらにもノレず 眠る。「戊辰」なぞ、いい本だとは解るのに、気が乗らない
時はしかたない。

 「海軍拳銃」は近過去に読んだ筈だ、いや結局読まなかった・読めなかったの
かしら? これでは読んでも全く意味がない。読む必要すらない?
 HPB の扉のFRANK GRUBER がERANK と誤植されているのに気付く。
 身長・体重がヤード・ポンド法で言われると、ちゃんとメートル法と尺貫法に
換算した数字が訳注で記され、集合住宅入り口のオートロックについても、小さな
活字で3行に渡り説明されている。昔々の翻訳ミステリ。
 今夜は「73光年の妖怪」がある。
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by byogakudo | 2006-05-25 13:03 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 24日

フレンチ警部/ 肉体の秘密

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 誘拐されていた四人目の入場券売り場嬢は救出され、事件は解決したが、
フレンチ警部の新陳代謝に疑問が残る。

 p131、夕方7時から10時半まで、木立に隠れて容疑者を見張っている。その間
乾ぶどうとチョコレートで餓えをしのぐのだが、のどは乾かないのだろうか?
パイプもよくふかしているけれど、レーズンとチョコレートにパイプである。
気持悪くならないだろうか?

 p178~p179、こちらは映画館切符売り場近くにカモフラージュされた囲いの中、
12:30~11pm までほぼ半日、座り込んでのぞき穴から一人で見張り続ける。
食料は充分持ち込んでいるそうだけれど、外の騒音がうるさいので、時々姿勢を
変えることができたそうではあるけれど、そう、つまり、彼は半日くらい
お手洗いに立たなくともすむ肉体の持ち主なのであろうか? みんながみんな、
ドーヴァー主任警部みたいに生理的欲求に忠実なタイプとは限らないけれど、
不可解な謎として残った。
        (「フレンチ警部と紫色の鎌」クロフツ 創元推理文庫 73年4刷) 
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by byogakudo | 2006-05-24 17:03 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 23日

告知と「フレンチ警部と紫色の鎌」

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 以前に告知した森秀貴氏のコレクション展のお知らせをもう一度。
 草間弥生 vs 曖嘔版画展が、5月28日(日)〜6月11日(日)
              三鷹市のぎゃらりー由芽 で開催されます。
 12~8PM 、但し、木曜日及び6月1日・8日 休廊。
 オープニングには、虹にちなんだフード・パフォーマンスが行われる予定。

 「フレンチ警部」はもう3人も映画館の切符売り場嬢が殺されて、また一人
行方不明になっているが、警部の部下・オムスビイ部長という手先の器用な人物が
出てきた。どんな綴りか、見当がつかない。Hommesby ?ではないだろう・・・。
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by byogakudo | 2006-05-23 16:20 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 22日

「郊外へ」と「フレンチ警部と紫色の鎌」

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 「郊外へ」(堀江敏幸 白水Uブックス 00初)を読み終わる。「郊外」と
「場末」の違いは何だろうと、馬鹿なことを思う。でも少なくとも、東京は
都会である状態が終り、郊外化している。中野坂上近辺の新しい ぺなぺなした
ビル群を目にすると、ここは郊外だ。去年の夏 見かけた伊豆高原の「コナカ街道」
との差異がわからない。伊豆高原をめぐる国道沿いの量販店の乱立した風景と、
どんな違いがあるというのだろう?

 クロフツ「フレンチ警部」はいつものように淡々と、連続殺人事件を調査中。
今回は、映画館の切符売り場嬢ばかり殺されている。なぜ?

 S が近くへ写真を撮りに出かけた。自転車に乗りながら歯を磨く人とすれ違う。
アーティスト・M 氏ではないか! パフォーマンス中?
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by byogakudo | 2006-05-22 13:21 | 読書ノート | Comments(0)