猫額洞の日々

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2006年 09月 30日

配本

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(写真はクリックすると拡大します。)

 お師匠さんが2回目の配本にきて下さる。ジョセフィン・テイ2冊、
マージェリー・アリンガム、西條奈加(ゴメスもの2冊目!)、荻原浩の
全5点。嬉しや、ジョセフィン・テイ。小学館からも出ていたのね。

 論創社のシリーズにマイケル・イネスがあるのでお聞きすると、
 「はぐらかされるような感じだよ。ま、今度持ってきて上げましょう」。
 
 お師匠さんは、短編以外のミステリなら大抵、持っていらっしゃる。
お師匠さんちの子供に生まれたかった?!__それを言うなら、アルスの
戦前版美術全集や戦後の商業デザイン全集(イヴニング・スター社)が
本棚にある、デザイナか建築家の子供にも生まれたかったし、そろそろ
死に仕度にかかるべき歳にもなって、何を言ってるのだろう。

 昨夜から「どん底の人びと」(ジャック・ロンドン 教養文庫 85初)。
オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」みたいだと思ったら、こちらは
その30年も前に出版されていた。資本主義は永遠に貧乏人を必要とする
(必要とあれば新たな貧乏人も作り出す)経済システムだけど、これを
緩和する手段はないものか。

新着本
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by byogakudo | 2006-09-30 12:24 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 09月 29日

そりゃあ、五反田に行きますとも

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 五反田の帰り、まだ行ったことのない池田山方面へ散歩。勿論、肩には
重い荷物を抱えて。
 行ってみたけれど、もう少し以前に訪れるべき土地柄だった。お屋敷街では
あり続けていても、新建材で建て直されては、ただ静かで寂しい、もしかして
チバリーヒルズってこんなとこ?と思うほど、郊外の空気が強い。島津山も
建替え中だし、東京は悲しい。
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by byogakudo | 2006-09-29 19:07 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 28日

電話あり/すみません

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 やっと「まじもの云々」に取りかかったら、村の霊媒娘と街から来た
民俗学者兼探偵との文体が変わらない。意欲を殺がれる発見である。
 お師匠さんから、今日お電話あり。カズオ・イシグロ、ひどいですと
お答えしたら、
 「そうだろう。でも、評判がいいらしくて7刷なんだよ」。
 世の中、間違ってる。ジョセフィン・テイ「歌う砂」が素晴らしいと
申上げたら、明後日、第2回配本を持ってきて下さるそうだ。すみません。

 じつは昨夜も寄り道して、「新漫画文学全集1 感動篇」(東海林さだお
ちくま文庫 94初)を、まず読んでいた。1頁2列のコマが並ぶ中に、大抵
右列2番目と左列4番目の枠囲み線(専門用語を知らない)が省かれている
のは、どういう効果を狙ってのことだろう? 台詞の文字数が多いからかとも
思ったが、少ないときもあるし、なぜかしら? 
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by byogakudo | 2006-09-28 13:23 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 27日

まだまだ寄り道

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 「まじもの云々」はどうなった? 昨夜も寄り道さ。「石神井書林 日録」
(内堀弘 晶文社 01初帯)読了。雨がひどいので昨日は早く閉め、部屋で読む。

 文体が感じいい。「竹を折ったような」性格だという自己分析に
笑った。「わたしは古本屋じゃないし、なれそうもない」という読後感。
専門がない悲しさだ。このまま「古本屋です」なんて顔してていいのかな?
レジに坐っている限りは「古本屋です」じゃないと、お客さまが困るのだが。
 日暮れて道の果ては断崖、みたいな毎日。
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by byogakudo | 2006-09-27 12:57 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 09月 26日

「松田優作、語る」通読

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 相変わらず民俗学ホラー・本格ミステリであろう「まじもの云々」に
手が伸びない。「松田優作、語る」(山口猛編 ちくま文庫 01初帯)を
持ち帰って通読。

 TVシリーズ「探偵物語」のBテイストは大好きだったけれど、熱心なファン
には至らなかった。初期から早い晩年のインタヴューまで時系列に収められた
この本を読んでも、認識を改めるところまで行かない。一所懸命さは
いいのだけれど、きまじめさの質と方向とが違うようだ、どうも。もう少し
ヒューマーが感じられたらなあと、無い物ねだりかも知れないが。

 「探偵物語」の中で、あれは大友柳太郎だったと思うが、やくざの親分役で
ゲスト出演した回があった。周りの若い役者たちと全くステージの異なる
(TVではなく)映画スターの演技がそこには在り、強烈な違和感があるのだが、
松田優作以下全員が、かつての大スターを、驚きの意識を隠せないままも、
敬愛の念を抱いているのが見て取れて、それがとても良かった。
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by byogakudo | 2006-09-26 13:41 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 09月 25日

fall

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(写真はクリックすると拡大します。)

 いつの間にか夕方が早くなる。夜帰るとき寒かったりする。
夏の終わりに雨が降って、翌日からパリは秋になる。東京は
一進一退しながら秋が深まるけれど、パリは豪奢な一瞬の輝きを見せて
そのまま冬に向かう。緯度が高く、秋空も高く、そして冬が来る。
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by byogakudo | 2006-09-25 13:15 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 24日

新しい項目

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(この4日間の写真は、カトリック神田教会です。)

 そろそろ読まなくてはと、「厭魅(まじもの)の如き憑くもの」に掛かるが、
導入部の訥々した文体に足踏み。閉鎖的な農村風景が表現したいのでしょう、
きっと。事件が起きれば読む速度も速くなる筈だが、手前で昨夜は諦める。
 今週中にはお師匠さんが見えるだろうから、少し急がなくっちゃと思いながら
二晩続けて「バジル氏」シリーズ全9卷読破。コージーな少女漫画空間に
逃避していた。よくできた連作短編だ。

 ようやく、映画の文庫本をHPにアップ。棚を空けて他の文庫を入れよう。
08a1 映画文庫
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by byogakudo | 2006-09-24 12:31 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 23日

night watch

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 寝る前にはいつも、窓を開けて遠くを見る。中央高速を通る車のライトが
見える場所が2-3あるが、専ら1箇所に集中する。ここは1秒ほど見えるけれど
他の箇所はそれ以下。それにオペラシティの次に高い建物の右側と、ポイントが
絞りやすい。

 高速をずっと、ずっと乗り継いで行けば、神戸にだって行ける・・・Sの負担が
重いので新幹線を使う方が合理的だけど、道の果てに、ここではないどこかが
あると信じられるのは救いだ。

 窓の右に身を乗り出すと、1年に何回か見える、富士山。ビルが建って左端が
欠けている。
 左は、いやがらせのような都庁ビル。雨の夜だけ許す。「ブレードランナー」の
世界を思い出させるから。できたての頃、壁面にださい50年代風装飾があると
思ったら、衛星放送のアンテナがびっしり張り付いていたのだった。

 はすかいにビルが建ち、神宮球場の花火や、新宿南口のミニ・エンパイア・
ステイト・ビルが消えた。
 都内は5-6階までの中層ビルであるべきだと、文句ばっかり付けている
わたし自身、8階建ての6階に住んでいる。裏切り者。

新着本
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by byogakudo | 2006-09-23 13:42 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 22日

神保町ではない

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 少し考えた挙句、今日は神保町に行かずに中野から荻窪へ廻る。
バスで中野へ__人が沢山歩いてる! いつもながら凄い。用足しを済ませて
もう一度、神保町でなくていいのかと確認し合い、やはり電車に乗って西へ。

 荻窪はタリーズがなくて寂しい。北口「怒濤の珈琲」で小憩。ここも混んでる。
大田黒公園、その先の近衛別荘地帯の探検はどうかと提案。

 夕方が早くなったせいか、曇り日のせいか、大田黒公園には人影がない。
池のあずまやに立つと、太った鯉たちがあずまやの支柱を周回する。すまない、
エサの時間ではありません。「池にブラックバス等を放さないで下さい」の
掲示板があった。
 公園を出て、もうそれ以上歩く元気がない。いつか、荻外荘跡を探してみよう。
まだ郊外のお屋敷街の空気はあるけれど、新建材で建替えられると、どこも
どこかと同じ街になる。 
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by byogakudo | 2006-09-22 20:12 | 雑録 | Comments(0)
2006年 09月 21日

カズオ・イシグロを煙管する

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 なに、こども同士のいじめの話?かと、退屈しながら読み進める。
全寮制の隔離されたこども時代のエピソードが語られて行くのだが、
数章も読めば、臓器移植用の人間牧場の物語ではあるまいかと見当もつく。
 めんどくさくなって(細かい思い出話がじっくり、じわじわ綴られる。)
最終章に飛んで見る。やっぱり、そうじゃないか。
 わたしはもっと酷いことを想像していた。クローンではなく、奴隷制の
一種として、人間牧場用に飼育された階級の話だと予想していたが。

 途中のじわじわエピソードをちゃんと読んで行けば面白いのかなあ?
付き合う気になれないのだが。だって、いじめの話の妙な生々しさとか、
ここを我慢すれば地平が開けるとは、とても思えない。

 SFをなめた純文学・社会派SF風味だろうというのが、わたしの感想だが、
柴田元幸の解説では、
<・・(略)細部まで抑制が利いていて、入念に構成されていて、かつ我々を
仰天させてくれる、きわめて稀有(けう)な小説である。>そうだ。
 甘いんじゃない?と、途中を抜かした奴が言っても、聞く耳を持つ人は
少ないだろう。クローン牧場のことをバラして、やや、すまなく思っているが、
バラされたらそれでおしまいの文学では、ないんでしょう?
       (「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ 早川書房 06初帯)
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by byogakudo | 2006-09-21 15:50 | 読書ノート | Comments(0)