<   2006年 12月 ( 30 )   > この月の画像一覧


2006年 12月 31日

暮れのご挨拶は済ませましたが・・・。

 気がつけば、やっぱりPCの前に坐っている中毒者。裏のコイン・ランドリー
での乾燥途中に、ヴィデオをお借りしに I 氏宅へ伺い、大急ぎで洗濯物を取りに
戻ってきたところ。次は部屋でシチューをつくる。

 大掃除もしないし、I 家で見せていただいた岡崎武志氏の新聞コラムと同じく、
大晦日や新年に何を読むかしか考えていない年末だ。岡崎氏は書評家だから
当然とも思えるが、本ばかり読んでる古本屋というのも、なんだかなあ。
少し問題を感じるが、こちらも中毒者ということで勘弁を。

 岡崎氏ご推薦の新潮文庫「マイブック」も拝見。毎日何を読んだか書いてゆく
だけのシンプルな文庫サイズ・読書用日記帖だ。このブログと同じねと思った
けれど、あっちは3次元のオブジェだから、本の新聞広告を切り抜いて貼ることも
できる。ぱらぱら開いて、すぐにチェックできるし、大きな違いだ。
 アナログは便利です。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-31 14:34 | 雑録 | Comments(0)
2006年 12月 30日

今年もお世話になりました

e0030187_13223880.jpg














 (写真はクリックすると拡大します。やっと撮れたうちの猫です。
もう1匹、白い方は無頓着なのに、こちらはカメラを向けられた途端、
血相を変えて逃げ出します。ピンボケ気味なのは、Sが借り物の
PHSで撮ったからで、あれだと、カメラでもあることに気づかないの
でしょうか?)


 今年もお世話になりました。ありがとう存じます。また、特に年末にかけて
どたばたいたしまして、いろいろご心配をおかけしましたこと、ひとこと
お詫び申上げます。

 01年6月から店を始めて、来年は6年目です。続けられたこと自体、
不思議であり、感謝に堪えません。

 店奥のありさまを見ると、今年のやり残しに苦い思いに駆られますが、
気を取り直して、来年に備えなくては。もう少しいい店になりたい、面白い
ラインナップにしたいと念じます。あと数年、やり続けたいものです。

 今年最後の新着欄です。
 NEUE WEGE IM HOTELBAUなぞ、「魔の山」を読むとき手元にあると、
ぴったり。(ほんとは少し時代的に新しいかも知れない。でもスイス・
アルプスを望むホテルの写真集です。)

 来年もよろしくお願い申上げます。よいお年を!
(明日はお正月に読む本を探さなければと焦る・・・、猫額洞です。)
[PR]

by byogakudo | 2006-12-30 13:23 | 雑録 | Comments(0)
2006年 12月 29日

「パリ|ボナパルト街」読了

 なかなか読み終わらなかったけれど、言葉について考えるのは
やっぱり面白い。
 言葉を用いてしか思考できない肉体をもつ人間が、言葉について考えると
めんどくさいことになりがちだが、言語として存在しかけている半思考状態の
言葉を、言語化して定着させる作業を読んでゆくのは、スリルがあって気持ちよい。
               (海老坂武 ちくま文庫 90初)

 昨夜から、再読/中断中の「昭和 東京 私史」(安田武 中公文庫 87初)をまた
読み続ける。

 ところで、年末年始の営業時間に訂正があります。1月2日(火)から営業では
ありません。3日(水)からです。(今度こそ決定版スケジュール! すみません。)

  06年12月31日(日)〜07年1月2日(火) 休業

  07年は、
  1月3日(水)ー4日(木) 12ー5~6pm頃まで 営業
      
  1月5日(金) 定休日
  
  1月6日(土)から通常営業、
  毎週金曜定休 12ー7pm営業 になります。

 8pmまで営業に戻るのは、もう少し先になりそうです。1月3-4日は雨と
天気占いは言っているようで、うらめしい。外れますように。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-29 14:43 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 28日

「パリ|ボナパルト街」途中

e0030187_1432564.jpg














 (写真はクリックすると拡大します。)

 「1972年秋−冬」十一月×日、より__racisme、racisteという
言葉をめぐる考察__

< なるほどわれわれは、マイナス記号を持つ言葉を幾つも持っている。 
 <アカ>とか、<軍国主義者>とかのレッテルを無造作に張りつけてきた。
 ただ違いはおそらく次の点にある。われわれが相手に<アカ>とか<軍国
 主義者>とか言うとき、われわれは自分が<アカ>ではないことに、<軍国
 主義者>ではないことに確信を持っている。それは向こう側にいる
 人間にのみ投げかける言葉なのだ。したがって相手にしても、
 <アカ>で何が悪い、<軍国主義者>で何が悪い、と居直れる余地がいつでも
 ある。最初から彼我の関係は絶たれているのだ。これにたいして、<ラシスト>
 となるとそうはいかない。まず第一に、自分は<ラシスト>でないと断固として
 言いうるものは少ないであろう。したがって彼我の境界は不分明ということに
 なる。にもかかわらず、あえて相手を<ラシスト>と指名するとすれば、
 それはすでに向う岸にいる人間にレッテルを張るということではなく、
 相手を向う岸に追いやること、彼我の関係を新たに創り直すことになる。
 まさしくこの言葉は行為となるのだ。そしてわれわれ日本人はこのように、
 関係を創り出す言葉、創り直す言葉というものを好まない、なるべく用いようと
 しない民族なのである。すでに存在する関係に基づいてしか言葉を用いない
 民族なのである。われわれの主格の用い方は、何よりもよくそのことを
 物語っている。>
               (p142。ボールド表示は 原文では圏点。)
[PR]

by byogakudo | 2006-12-28 14:04 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 27日

デイヴィッド・シューリス!

 Sが療養の徒然、古いヴィデオを探しては見ている。暗さにめげて途中で
止めた"Naked"を再見して発見。これはDavid Thewlisのプロモーション・
フィルムとして見るべき映画だ、と。

 わたしもピックアップしながら再見。うつくしい、デイヴィッド・シューリス
・・・若いお客さまと「これこそ色男!」と盛り上がったことがある。頸の長さ、
手脚の長さ、指の美しさ、微笑、着ているコートの丈と翻る様子、完璧である。
 イギリスの男優はすてきだ。

 話は「チューズ・ミー」(アラン・ルドルフ監督/キース・キャラディーン主演)
のイギリス版みたいだけど、脚本や映画の出来は「チューズ・ミー」に敵わない
だろう。特に脚本に関しては。どうやれば、あんなにファンタスティックな脚本が
書けるのか。

 引用したシーンの英語がわからない! わたしは英語ができないけれど、前に
読んだ探偵小説でからかい気味に書いてあったスコットランドの喋り方って、
実際もこうですか? 聴き取ろうとしても全く音が見えてこない。

 うっとりしてるとSのコメントが入る。
 「でも、シューリス、なんかセントバーナードみたいじゃない?」
 わたしはベニチオ・デル=トロとか、どうせ垂れ目の犬顔が好きなの。そうじゃない
顔でも好きなタイプはあるけれど。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-27 16:57 | 映画 | Comments(0)
2006年 12月 26日

「メグレ夫人と公園の女」読了

e0030187_1221125.jpg














 (写真はクリックすると拡大します。)

 ああ、昨日もミスがありました! microjournalをjournelと書いて
いました。お詫びして訂正いたします。
 (毎日惚けまくってます。大丈夫でしょうか?)

~12月25日より続く

 製本師は刑務所に送られることになるが、そのときの奥さんの台詞が
いい。読書家で仕事好きの夫に対して思わず、
< 「たぶん、『中央刑務所』でも、製本の仕事はやれるわ」と、つとめて
 微笑もうとしながら、彼女はつぶやいた。>(p253)

 製本師の奥さんは街娼時分に彼と知り合い、結婚したが、夫に勧められて
プルーストも読んでいる。彼女は彼が出てくるまで、ずっと待ってるんだろうな
と思わせて、読者をほっとさせる。

 最終行で、メグレが事件を担当するきっかけになった密告者が明らかになる。
登場する卑小な犯罪者たちの末路に比べて、穏やかに暮らす製本師夫婦を
ねたんで密告したらしいその男の罪が、じつは神の前ではいちばん重いのでは
ないかと、メグレは(作者は)考えているのではないだろうか。
          (ジョルジュ・シムノン 河出書房新社 83新装初)

 フランス本?づいて、昨夜から「パリ|ボナパルト街」(海老坂武 ちくま文庫
90初)。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-26 12:55 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 25日

もう少し、メグレ警視

  まず、microjournal・鈴木博美さんの07年カレンダー他は、店内販売
だけでなく、HPケセランパサランからでもご注文できるよう、目下準備中と、
予告です。乞うご期待。

 それから昨日の5行目、「ドーム」を「アーチ」に訂正しました。惚けまくって
ます。

~12月24日より続く

 さて、製本師が喋ってくれないのでメグレ警視は、(元街娼とは見えない、
地味で家庭的な)奥さんに質問する。自宅兼工房でいつも一緒だろうが、
彼がひとりで家にいたことはないのか、と。

 奥さんはしばらくして思いつく。夏なら週に1回、冬でも2週間に1回、
セーヌ河畔の洗濯船に行くから、その日は半日、製本師は単独行動できる、と。

 49年ころには、まだ洗濯船という施設?があったのだ。名前は知っているが
実態がよくイメージできない。
 コイン・ランドリーに洗濯物をもって行くように、自宅に洗い場や物干し場が
ない人のための共同洗濯場であろう。翌日取りに行けば後はアイロンかけできる
くらいに乾いているそうだから、船内に干すのだろうが、洗濯するときは
セーヌ河に降りるのだろうか? 冬は寒いだろう...。

 高度経済成長期の日本で真っ先に普及した家電の一つが洗濯機だが、
フランスではなかなか一般化しなかったようで、60年頃お里帰りした松本弘子
(カルダンのモデルと、一応注を入れよう。)が洗濯機を欲しがったという記事を
読んだことがある。当時、洗濯機で洗うと生地を傷める、という説もあったっけ。

12月26日に続く~
[PR]

by byogakudo | 2006-12-25 16:31 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 24日

メグレ警視と、ゆっくり過ごす

e0030187_177487.jpg














 (写真はクリックすると拡大します。)

 「メグレ夫人と公園の女」(ジョルジュ・シムノン 河出書房新社
83年新装初)を読み始める。中庭のあるアパ−トメントを思い浮かべながら
ゆっくり読む。
 石造りの壁面に厚く重い板の扉。偶然開いていたので入って行ったことが
ある。暗いアーチ状の入り口に、小さな中庭からの光、左奥は剥製師の工房
らしく、ショーウィンドーになっていた。

 この小説では、工房で死体が焼かれたらしいと匿名の情報があり、
ベルギー出身の製本師が犯人と疑われる。彼の工房は道路に面しているから、
飾り窓も表側だ。門をはさんで雨傘店のショーウィンドー、という造り。

 49年か50年の出版、ということでロベール・ドアノーの撮った人々や
風景を思う。大きな牛乳瓶をかかえた買い物途中のヌードダンサーの写真なぞ、
剥製師の奥さん(元街娼)の若い頃みたいに見えてくる。
 メグレ夫人にしても剥製師の奥さんにしても、夫に何を食べさせるかを
まず一番に考えて暮らしている。
 いいなあ。なんだか羨ましい。家事をやらない人間が何を勝手に憧れてると、
言われそうだけれど。

12月25日に続く~
 
[PR]

by byogakudo | 2006-12-24 17:08 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 23日

「虫屋の落とし文」読了

 「七色蜥蜴の奥の手」という章に、<「七色蜥蜴」と書いて英語読みの
ルビ(注: カミーリオンと、その前の行にある)を振ったのは、坪内逍遥、
「変色蜥蜴」と書いたのは徳富蘆花である。>(p134)と記されているが、
それぞれ何という本のどこにあるのでしょう?
 勿論気になる。でも、それを知るには、全集を隅から隅まで読まなくては。
気力がないので、誰かご存知の方、いらっしゃいましたら、お教え下さい。
             (奥本大三郎 小学館ライブラリー 93初帯)

 新着欄、あります。よろしくお願いいたします。
 新着本


 年末年始の営業ご案内を申上げます。
 12月25日(月) 休業
 12月26日(火)ー12月30日(土) 12-7pm 営業です。

 07年は、
 1月2日(火)ー4日(木) 12-6pm頃まで 営業
 1月5日(金) 定休日
 1月6日(土)から通常営業、つまり
 毎週金曜定休 12-7pm営業 の形に戻ります。
 (8pmまで開けるのは、もう少し経ってからになります。)
 よろしくお願いいたします。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-23 17:43 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 12月 22日

五反田から神保町へ

e0030187_20453544.jpg











 (写真はクリックすると拡大します。)

 昼過ぎに出る。雨にほとんど会わなかった。よかった。まず五反田へ。
1階にあまり長居しないようにと思っているが、やっぱり、ちゃんと見る。
階段際に女性用かつらが2点。こわかった。
 2階でも、しっかり見る。滞在時間、両方で1時間半? 好きなものだけ
買っちゃった。素人魂が顔を出す。いけませんね、ったって、価格と折り合う
売れ筋の本が見つからなかったので、こうなる。

 疲れ果てて、五反田(近い方の)タリーズへ。「夢のすむ家」(鈴木博之
平凡社 91再帯)第1章を読む。いい本だ。ペーター・ベーレンスとフランク・
ロイド・ライトとチャールズ・レニー・マッキントッシュとが同時代人なのか!
20世紀が始まろうとしている。

 神保町への地下鉄内では「虫屋の落とし文」(奥本大三郎 小学館ライブラリー
93初帯)。<日本人は家に帰ると服を着がえる・・・ジャンパーを着たり、
パジャマを着たり、とても人前には出られない格好になる。そういえば、
シャーロック・ホームズも、家ではガウンを着ているが、その下は何を
着ているのだろう。>(p56)を読んで、考える。やっぱりパジャマかしら?
ヴィクトリア朝の男性用パジャマって、縦縞かなあ? シャーロキアンは
ホームズの部屋着について、どう言ってるのだろう。

 神保町タリーズで部屋用コーヒーを買い、頼んでいた本を買って、やれやれ、
ようやく戻ってきた。
[PR]

by byogakudo | 2006-12-22 21:17 | 雑録 | Comments(0)