猫額洞の日々

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2007年 03月 31日

やれやれ、upした

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 今週も新着欄、upしました。よろしく。
 新着欄

 HP上に上がっていても本棚にあるとは限らない。じつは、まだ2点しか
棚にはありません。グラシン紙で被い尽してないから出せない。大判の本が
あると、ラッパー製作速度がにぶる。大判でなくても横長の本とか、箱入り本
だと時間がかかる。

 拭いてきれいにして値段が書いてあれば出したって良さそうなものだけど、
そこが病いで、できない。多すぎてあきらめ気味にグラシン紙なしに出す
場合もあるけれど、新着の10冊くらいだと、やっぱりやりたくなる。病気持ち
だから仕方ありません。グラシン紙をかけると背文字が読み難くなって、本が
めだだなくなるって解っているのに。(でも蛍光灯ヤケが・・・。)
 単行本ほどではないが、文庫本にもかなりラッパーがしてある。趣味の病い
だから直す気もなさそう。

 お師匠さんからの日本人若手作品を、そろそろ読まなくっちゃ。資料に
負けてると、ハゲミになるご推薦のお言葉つきだが、お師匠さんはちゃんと
目を通されたということである。弟子も負けてはいられない。
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by byogakudo | 2007-03-31 14:42 | 雑録 | Comments(0)
2007年 03月 30日

五反田は春

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 陽はうらうらと風は少しひんやり、絶好の散歩日和。島津山は新緑と
桜の季節である。頭上の風景を一瞥したのみ、山のふもと、亡者たちの群に
加わり今日も本を探す。

 ペース配分を誤って、1階に長居し過ぎた。2階に上がると、体力が残って
いない。無駄にうろついていたような気がする。でも、せめて一周しないと、
それはそれで気がかりである。亡者め。

 ひとりで来ていることを忘れて?、1冊で1.5kg余の本を抱え込む。量って
いないが恐らく5kg以上、運んで帰ったのだろう。労力に見合っていることを
願う。五反田タリーズで休んだとき、とてもくたびれてると感じたのは当然だ。
(ほんとに馬鹿なんだから。)80歳以上と思える老婦人がひとり、喫煙室で
コーヒーと煙草の時間をもっている様子がよかった。いい形だ。
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by byogakudo | 2007-03-30 19:46 | 雑録 | Comments(0)
2007年 03月 29日

やっと髪を切った

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 気がつけば前回のヘアカットから3ヶ月近い。2ヶ月に一回は行くべきだと
わかっちゃいるけれど、それが難しい。鬱陶しさにたえられなくなって漸く
行って来た。3月初めに行かなきゃと思っていたら寒い3月で、切りそびれる。

 今度はヘアカラー。今晩やる元気があるだろうか。接客業(一応)だという
のに情けない。

 明日は、五反田。乗換をまた間違えないようにしなければ。地下鉄に乗ると
頭がつい神保町行きになる。ひとりで行くと、よく乗換駅を間違える。
 新着用には数点、もうあるんだし、焦らなくていいのよと今から自分に
言い聞かせている。(影の声は、「だって売れてないじゃん!」)

 でも古本屋である限りは、本探しはやめられない。廃業しても時には古本
探しの悪夢を見るのだろうか。 
 むかしジャズ喫茶をやっていらした方は、
「真夜中過ぎても客が押しかけて来てレジが閉められない。思わず呻いて、
その声で目が覚める」と仰る。元古本屋になったら、どんな悪夢を見るだろう?
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by byogakudo | 2007-03-29 13:26 | 雑録 | Comments(0)
2007年 03月 28日

「最上階の殺人」読了

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 ソフィスティケイティッド・ヒューマー・ミステリ、だった?のかしら?
解説にもあれこれ解釈に悩む様子が書かれているが、ジャンル分けし難い作品だ。
愉しかったけど。

 ただ、解説者は翻訳を褒めているけれど、わたしは実はうまくノレなかった。
シェリンガム氏の「ああでもない・こうでもない」推理あるいは妄想が、軽快に
訳してあると見る人もいるだろうが、なんだか無理なはしゃぎっぷりに思えて、
違和感が消えなかった。体調が悪いせいかも知れない。でも、なんか違う・・・。
まだ使いこなせていない口調で無理に訳しているような、そんな感じ。

 シェリンガム氏の捜査場面で、パブリックスクールの後輩の振りをするところ
があるが、容疑者はそれを真に受けてしきりに後輩扱いする(p252-p258)、
そのときの台詞:
「すまんな、後輩どん」「同じビルだ、後輩どん」「・・・あれは抜群の女性
だよ、後輩どん」等、「後輩どん」が連発される。辟易しているシェリンガムの
気持ちを強調するには効果があるかも知れないが、しつこ過ぎやしないだろうか。
 「すまんな、後輩くん」くらいで充分ではなかろうか、反復効果はこれだって
上がると思う。
 いつか再読したらまた別の感想になる可能性もありますが。
     (アントニイ・バークリー 新樹社 01初帯)
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by byogakudo | 2007-03-28 15:02 | 読書ノート | Comments(0)
2007年 03月 27日

「最上階の殺人」もうすぐ終る

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 日本語訳から原文での表現を想像するのは可能だ。特に単語の訳し間違い
からは容易である。

 前に書いた気もするが一例を挙げれば、かつての角川文庫版・
フィツジェラルド「夢淡き青春<グレート・ギャツビィ>」で見つけた
「製法特許の革靴」。「製法・特許の・革靴」と分解してみると、そうです、
patent leather shoes が浮かび上がる。

 しかし単語ではなく文あるいは文章となると、手強い。しかも原文の韻の
踏み方を日本語でも踏襲しているらしいとなると、お手上げだ。
 下記の日本語訳から原文を想像できるだろうか?

< ロジャーは室内用のガウンを羽織って舌平目のフライをぱくついていた。
 ・・・ 近ごろの文芸人が健全な自由奔放主義(ボヘミアニズム)を忘れ去りつつ
 ある中で、この朝食の作法だけは舌平__いや、したたかに生き残り、
 したり顔の謹厳実直居士どもの大いなるご不快の種になっている。>
     (第六章 p90)

 本では( )内はルビ、ボールド表示ではなく圏点だが、さすがにこの日本語から
英語でどう書かれていたかは思いつけなかった。
 「舌平目」がsole、「したたかに」はsoundかなあ? じゃ、「したり顔」は?
と、寝ながら考えて最後で躓いた。どんな構文かもわからないし。
     (アントニイ・バークリー 新樹社 01初帯)
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by byogakudo | 2007-03-27 12:57 | 読書ノート | Comments(2)
2007年 03月 26日

「最上階の殺人」を読み始める

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 昨夜から読み出して、まだ半分にも行かないが、これはもしかしてコミカルな
メタ・ミステリ?

 アパートメント最上階で、大金を銀行に預けずに溜めていると噂されていた
老女が殺される。身寄は仲違いしていた弟の娘しかいないが、老女に負けない
変人の姪は遺産なんか要らないと応える。

 なぜか捜査に同行していた小説家・シェリンガムは、姪の美貌と変人ぶりに
一目惚れして、なぜか彼女に秘書の依頼をする。従僕とふたりの、気楽な独身
生活が続けられなくなるのに後で気づいても、もう遅い。彼女はさっさと彼の
事件ノートのタイプを始めちゃってる。

 男であり、小説家でもあるロジャー・シェリンガム氏は、悉く分析的な質で、
事件のみならず、彼女に惹かれた自分の心理変化にも詳しい分析の手を差伸べる
のだが、単刀直入式会話術の達人、ステラ・バーネット(姪)嬢とのやり取りは
抱腹絶倒ものである。店で読むには不向きである、いくら閑な店ではあっても。
      (アントニイ・バークリー 新樹社 01初帯)
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by byogakudo | 2007-03-26 13:09 | 読書ノート | Comments(0)
2007年 03月 25日

「サン・フィアクル殺人事件」読了

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 (写真はもちろん、拡大してご覧ください。)

 戦前、32年刊の「サン・フィアクル殺人事件」、シムノンは29-30歳!
戦後版のメグレとやはり感じが違う。人間を見つめる人・メグレという前提に
変わりはないが、物語にアクションがある。切羽詰まった人間の瞬間的なパワー
炸裂ではあるが、登場人物が肉体的暴力を振るうシーンを読むのは初めてだ。

 お師匠さんに近頃メグレ・シリーズを読んでますと伝えたら、あまり感心
しないご様子。「探偵小説ではなく、風俗小説として読んでます」とつけ加えた。
      (ジョルジュ・シムノン 創元推理文庫 88改装再)

 同じくシムノン「リコ兄弟」(集英社文庫 80初)を読みかけたところへ、お師匠
さんのバークリーが入る。バークリーを先にしようかな、単行本だけど・・・。
 北フランスの「サン・フィアクル」からフロリダが舞台の「リコ兄弟」へ移る
前にイギリスに寄り道しよう。決めた。
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by byogakudo | 2007-03-25 14:43 | 読書ノート | Comments(2)
2007年 03月 24日

ぎゃッ!

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 昨日、あたし、用事があったんだ。のんきにSと散歩に出ちゃったけど__
今日、店にきて、ようやく思い出した。
 昨日・一昨日と暖かくて、頭のネジが緩みきったらしい。どんな失敗かは
白状しない。1週間、取り違えていただけです。連絡して、大過なく収まる。

 気が小さい面もあるので、ミスした後は動揺を引きずる。夕刻になり、やっと
落着いた。

 お師匠さんが配本と回収にきて下さる。アントニイ・バークリーと日本の若手
小説家の本が2冊。
 「4月にまたイネスが出るよ、長崎屋(長崎出版の意)から」、愉しみだ。
イギリス・ボート文学についておしゃべりする。

 昼頃HPを見て「あれ、今週の新着欄がもうできてる」と思われた方、もう一度
ご覧ください。「るさんちまん創刊号」の下に生田耕作関係が追加されています。
 今週もよろしく。
 新着欄
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by byogakudo | 2007-03-24 13:02 | 雑録 | Comments(0)
2007年 03月 23日

散歩日和

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 やっと寒の底を抜出した。店にいると信じられないが、外は春である。
今日はお休み。どうしましょ?

 先週の買取の残りがあるし、リハビリがてらのSと、久しぶりの外出だ。
階段がつらいので地下鉄はまだダメ、バスで大宮八幡下へ。そこから住宅街の
散歩。

 東京散歩は坂道が魅力だけれど、骨折後のリハビリにはこたえる。思わぬ
ところに坂が出現する。急坂ももちろん困るけれど、ゆるやかで長い坂道も
途中で逃げられない。
 それでも未踏の住宅地__近くなら歩いたことがあるが、ここは初めて。
散歩の喜びは、小さなエリア毎に異なる空気を発見することだ。__を2時間
くらい、Sはカメラ片手に。

 *前からこのブログを読んで下さっている方はご存知のように、文責はわたし
ですが、写真責任はSです。彼が撮り、加工し、選んで載せています。選ぶ際に
相談はされますけど。

 「怒濤の珈琲」で小憩して、またバスで戻る。部屋でヴェランダ(といっても
エアコンの外装機が置けるスペースしかない)の窓を開けてやり、猫たちにも
外猫気分を味わわせる春の一日。
 リハビリをこなして、最終目標は夏休みの雑司ヶ谷散歩!
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by byogakudo | 2007-03-23 17:04 | 雑録 | Comments(0)
2007年 03月 22日

「メグレ間違う」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 原題は"Maigret se trompe"。だから日本語訳の「メグレ間違う」で
間違いはないのだろうが、でもメグレは何を間違えたんだろう。

 終りの方で、女をかこっていた天才的脳外科医とメグレが対決する。ふたり
とも人間観察者として同じ冷静な眼差しをもつ。但しメグレの観察眼の基層には
人間への愛があるが、外科医は非人間的なまでに愛を欠いている。

 女を囲うきっかけは、病院に運び込まれた彼女を手術して救ったから。
愛はないが征服欲過剰な男である。(男性原理に忠実とも言える。)
 大手術であればあるほどファイトを燃やし、手術直後にはいつも、手近で
もめ事にならない女を貪りつくす。(わかりやすい奴だ。)
 女たちは英雄崇拝的に彼に惹かれるか、反対に彼の生き方を全否定することに
熱中するという、困った存在である。
 貧しい農家の出身で、自分と同階級かそれ以下の女にしか欲情できない。
逆転して、上流の女ばかり狙うパターンもありえるが、それをやるとキャリアに
傷がつく可能性もあるから、冷静なる上昇志向者としては、やらないのだろう。

 そんな脳外科医に対して、警視メグレは何も言うことができない。彼は殺人者
ではないから、警官として裁く訳には行かない。
 すべての人々をモノ視する脳外科医と、愛をもって眺めるメグレとは、観察者と
して同じ地平に立ち、反対方向を向く。そのディレンマが「メグレ間違う」という
ことなのだろうか。
 弱者が強者の立場に立ったとき、弱者をより強烈に支配しようとするのは、
よく理解できる・・・。
     (ジョルジュ・シムノン 河出文庫 00初)
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by byogakudo | 2007-03-22 14:04 | 読書ノート | Comments(0)