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2007年 08月 31日

美咲歌芽句記事の訂正/神保町再訪

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 まず、8月29日付け美咲歌芽句ライヴ記事の訂正です。
 国立地球屋の電話番号が間違っていたそうで、正しくは
042-572-5851 です。(ブログは訂正済みです。)
 
 「神保町再訪」とタイトルしたけれど、3週間ぶりの神保町。
ま、変りはなかった。猛暑のさなか長袖・マスク・帽子で武装していた
あの老人と、またすれ違う。もしや彼はこのスタイルで冬も通されるの
ではないか。長袖の上着は薄手である。
 定点観測的に自己の第二の皮膚を同条件に保って、恒常性のありようを
実験しておられるのではないかしらと、ヨタなことを考える。

 再読したかった子母沢寛「愛猿記」が入っている「生活の随筆10
動物」(筑摩書房 62初函)を見つけた。うれしい。

 ふたりとも読む本がないので文庫本SFを探しにY書房へ。いま読んでいる
「地球人捕虜収容所」(K.H.シェール 創元推理文庫 70年7刷)が今夜中に
終るので、次がないととても困る。「地球人捕虜収容所」は映画化しやす
そうなSFスパイアクション。大した本ではないが、読んでいる間は愉しめる。

 
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by byogakudo | 2007-08-31 18:27 | 雑録 | Comments(0)
2007年 08月 30日

「独断的作家論」未了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 先週から読んでいる「独断的作家論」(宇野浩二 講談社文芸文庫
03初)がなかなか終らない。宇野浩二のうねうねした文体は__
関西いや上方文芸の特質みたいにも思えるが__小説なら愉しいけれど
評論だとやや疲れる。

 昨夜は頭をすっきりさせようと「魔法使いの弟子 批評的エッセイ」
(鈴木創士 現代思潮新社 06初帯)をまた手にする。理解したとは思えないが
効果だけは歴然とある。「私は晩餐であった」なぞ、清々しくうつくしい。
安らかに眠りにつけた。感謝。

 酷暑から解放されたら秋の長雨らしい。古本屋に明日は存在しない。
あるとは信じられない明日のために、打込みでもしましょ。
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by byogakudo | 2007-08-30 15:27 | 読書ノート | Comments(0)
2007年 08月 29日

美咲歌芽句ライヴのお知らせ

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 (写真はクリックすると拡大します。雑司が谷で会った猫。)

 散歩あるいは行軍写真集もいち段落したので、秋にこちらにやって来る
美咲歌芽句(みさか・めぐ)ライヴのご紹介。芽句のバンド名は結局、詩集
「荒涼天使たちの夜」(思潮社 07年5月1日刊)から取って、「荒涼天使」
(または「Jeen/or Jean+荒涼天使」)になった。美咲歌芽句公式サイト
にも出ていますが。

 「荒涼天使」メンバーは、以下の通り。

 VOICE:  ジーン=美咲歌 芽句(ex. Mr.Kite)
 Guitar:  ラピス(SANDADA, 忘我’Z, ex.Friction)
     Aji(ex. ○△□,山脈ズ)
  Bass:  フルカワ“Den2”ヒロカズ(ex、Marble  Sheep)
 Drums:  荒木 康弘(あーちゃん)(ex、アレルギー, P-MODEL)

<ライヴ・スケジュール>

『NO PUSSYFOOTING』
9/28(Fri)@東高円寺 UFO CLUB
Live: 荒涼天使/Sister Paul/Kuruucrew/クルブシーズ/Quickmole
Open: 18:30 Start: 19:00
前売り: ¥2,300(1Drink)
当日: ¥2,500-(1Drink)
Tel: 03-5306-0240

10/3(Wed)@国立 地球屋
Live: Jean+荒涼天使/花&フェノミナン
Open: 19:00 Start: 20:00
¥1,000+Drink Order
Tel: 042-572-5851

『Primal Tone. #25』
10/14(Sun)@渋谷 Lamama
Live: Jean+荒涼天使/Spear Men/Brig/眠草
Open: 18:30 Start: 19:00
前売り: ¥2,200+Drink Order
当日: ¥2,500+Drink Order
Tel: 03-3464-0801

『WAGU 19』
10/20(Sat)@東高円寺 UFO CLUB
Live: Jean+荒涼天使/三上寛/オシリペンペンズ/にせんねんもんだい
Open: 18:30 Start: 19:00
前売り: ¥2,500(1Drink)
当日: ¥3,000(1Drink)
Tel: 03-5306-0240


 週末のライヴが多いので行きやすいと思います。よろしく!
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by byogakudo | 2007-08-29 14:08 | 美咲歌 芽句 | Comments(0)
2007年 08月 28日

阿佐ヶ谷住宅写真集

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 地下鉄丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅を出る。ギャラリー街道への地図を見ながら
進んでいると、杉並税務署を通り過ぎる。
 「阿佐ヶ谷住宅に先に行こうよ」とS。

 いまは陽盛りだ。ギャラリー街道に行った後で戻れば、少し陽も落ちて
楽になると提案するが、無駄である。

 いい空間だ。意志と愛を感じる。すばらしい。陽射しをものともせず
Sは撮りまくり、わたしは呆然と散歩する。カメラをもった若い人々と
すれ違う。記念に咲き残った白いクローヴァを1輪摘んだ。
 Sは秋にもう一度行きたいという。わたしも。

 ギャラリー街道は地図通りに行けた。むかしの下宿屋を改装した
写真ギャラリーだ。三畳間のショップが愛らしい由古堂さんとおしゃべり
していたら、彼女のお師匠さんは知っていた方であった。
 世界は緊密につながっている。

 熱中症も起さず、無事に夏休みはかく終了せり。ただ疲れすぎて
翌日・日曜日まで休まざるを得なかった点が、課題として残った。
3-4時間続けて歩く体力はまだあると確認できたが、いつもながら
散歩というより行軍になるのは、どうしようもない。
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by byogakudo | 2007-08-28 14:27 | 雑録 | Comments(0)
2007年 08月 27日

「黄金の砂の舞い__嵯峨さんに聞く__」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。阿佐ヶ谷住宅での1枚です。
阿佐ヶ谷住宅写真集はたぶん明日、また、どーんと載っかる予定。)

 以下は、夏休み中に書いた感想文です。

07年8月24日 「黄金の砂の舞い__嵯峨さんに聞く__」読了

 散文しかも探偵小説をメインに読んでいる奴が何を思ったか、未知の
詩人の聞書き集を読む。めずらしい。(詩集を置いてるからって
店主が読んでいる訳では、勿論ありません。)買取本の中にあって
何となく面白そうと思ったからだ。

 固有名詞があまり注釈なく(何しろ詩人についての知識ゼロ)乱舞
する聞書き集で、目が回りそうでそうでもない。詩人は宮崎県都城市
出身、宮崎市で子ども時代を過していた。わたしは宮崎市に育ったので
はるか後年とはいえ、彼が少年期に遊んだ川も海も多少は知っている。
神田橋旅館という詩人の親戚の営む旅館も、ホテルになっていたけれど
近所にあった。

 しかしアーティストにやさしくない土地柄故か、詩人が14歳以降は
東京や満州で暮したせいか、雑誌記者として創成期の「文藝春秋」で
活躍はしているが、戦後はマイナーな「詩学」編集長という彼のキャリア
のせいなのか、家にいた頃、詩人の名前を聞いたことはない。名作全集の
類いしかない家庭だったからか。
 絵描きの杉田瑛九、女優の緑魔子以外に、アーティストがいたのかと、
驚いた。緑魔子の伯母さん(松葉マキという工芸家)とも、詩人は恋愛が
あったそうである。

 詩人への聞書きなのに詩の話はなかなか出て来ない。子ども時代の海や
川で遊んだことや、どんなに喧嘩に強い腕白な子どもであったかと自慢して
ばかりで、これでは「悪童日記」じゃないか(これも読んでません)、一体
いつ詩人は誕生するのかとあきれる。
 目一杯遊んだ日々は、言葉の到来を待って、詩人の身体に蓄えられていた
のだろう。いざ言語表現の世界があることに気づいたとき、蓄えられた身体的
記憶はかたちを得たということか。

 新聞や雑誌は読んでいたが十七歳ころ、ようやく言葉に目覚めるできごと
があって、いよいよ詩人の生涯が語られるかと思いきや、ジャーナリストと
しての活躍に、話は移る。女性に愛されたのですよと自慢してる。
 ダンスも得意で山ノ内秋子(日銀副総裁の娘)に教えに行って、恋愛。
文春時代には「モダン日本」にも関わっていて、慶応の学生だった蘆原英了
とも仲良し等、エピソードはたっぷりである。やや多すぎて、こうなると
頭の整理が追いつかない。

 嵯峨信之(戸籍名:大草実)について地元で調べている人はいないだろうか。
聞書き集1册と大急ぎで文庫本1冊(「嵯峨信之詩集」 徳永久生編 学芸書房
02初VJ)を読んだだけでブログに書き記すようなインチキじゃなく、詩人の
生涯と詩作品とを検証する篤実な研究者が存在することを信じたい。
 14年しか過していないのに詩人は、少年期の風景と当時の友人たちに
永遠を与えようとしているのだ。
<宮崎に「悪童の碑」を建てたいって僕、言っているでしょ。
 それね、結局、成功者にはならなかったこの懐かしい連中を
 記念したいのよ。>(p76) 

     (栗原澪子 七月堂 99初 )

 文庫本から好きな1篇を記す。(「愛と死の数え唄」所収) 

     
    ある島

 夜になると しばしば
 いや 時には 白昼(まひる)のあいだにも
 はるか遠くの海に うずくまつた島が 現れる
 そしてぼくの忘れがたい 楽しい航海が どこまでもつづく
 ぼくを その島へみちびいたのは いつの航海だつたか 覚えていない
 ただどこにいても ぼくを優しくとらえる広い海が
 その島へ ぼくをつれて行つたのだ
 しかしその海は 夢の彼方へ ひろがつていた
 夕日を浴びたその島へ上陸したのは あるいはぼくの
 長い影だつたかも知れない
 夜となく昼となく うずくまつた島が現れる
 ぼくは その島の全貌をうまく話すことができるが
 どうしたことか 話しているうちに
 ぼくの姿は 薄い雲のように いつとなく消えてしまう
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by byogakudo | 2007-08-27 11:15 | 読書ノート | Comments(0)
2007年 08月 26日

雑司ヶ谷写真集

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 写真はクリックすると拡大します。雑司ヶ谷を歩いた順路です、ほぼ。

 新着欄もアップしました。また明日からよろしく。
 新着欄
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by byogakudo | 2007-08-26 14:30 | 雑録 | Comments(0)
2007年 08月 25日

夏期休暇延長いたします

 すみません、明日まで夏期休業を延長申上げます。

 阿佐ヶ谷住宅でペース配分を間違えてしまいました。むむむ・・・。
イサイ アス、スマヌ。
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by byogakudo | 2007-08-25 22:26 | 告知 | Comments(0)
2007年 08月 23日

雑司が谷観光

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 (写真はクリックすると拡大します。
撮影地は杉並区です。雑司ヶ谷写真集は近日公開。)

 時々曇る。夏休みはやっぱりお盆の最中に取らないと、いつも雨の
心配をしなきゃならない。

 1pm過ぎ、目白駅から歩き出す。手にはしっかり、旅猫雑貨店特製の
「雑司が谷界隈」地図をもっている。熟読したつもりでも現地に着くと
緊張する方向痴。弦巻通りをめざす。着いた。

 旧宣教師館はいずこ? 三角寛旧邸を過ぎ、さすがの詳細を究める
「雑司が谷界隈」地図でも省略して描いてある旧宣教師館を探す。誰かに
尋ねるしかないと決心したところへ、年配の女性が通りかかる。
 説明しにくいから一緒に行ってあげると仰る。恐縮しながら甘える。
なるほど、これは描けません。地図の大きさを倍くらいにして、ようやく
描けるかどうか。

 お礼を言って宣教師館への角を曲がる。そして__おお。行った・見た・
撮った・閉まってた旧宣教師館。今日まで臨時休暇だった。前日に確認
すべきでした。
 でも近くにうつくしい「浮雲」(監督・成瀬巳喜男 主演・高峰秀子/
森雅之) 風文化住宅を発見。ここに住みたい。ここを見られただけで満足、
という素晴らしさだ。

 弦巻通りを旅猫雑貨店へ戻る。あ、閉まってる。お休みは先週のはずだが。
雑二ストアを拝見。不思議な空間だ。
 また寄ることにして明治通りへ向う。古書往来座に入る前に、「怒濤の
珈琲」で休憩する。晴れてきて紫外線で目が痛い。

 古書往来座。広い! 義母を誘うにはちょっと長歩きな雑司が谷なので、
お土産を探す。二人それぞれの文庫本も買う。旅猫さんが閉まっていた
ことをレジの方に言うと、わざわざPCで調べて下さる。感謝。ブログには
お休みとは書いてないそうだ。よかった。

 鬼子母神に行く。思っていたより境内はせまい。TVや写真だと、大抵
実際より大きく映ってしまうからだろう。

 旅猫雑貨店再訪。ここでも義母へのお土産を探す。S、旅猫さんにこの
ブログの写真を褒められる。うれしい。Sの写真は素敵です。
 けして広くはない店内とはいえ、ひとりで内装をやられた様子をブログで
見ていたから感心する。大工仕事ができる女性なんて、一昔前、いや三昔前
にはまず、いなかった。Sに言わせれば大工仕事の前に富士山に登る体力が
必要だろう、と。そうです。

 どんな人でも、これさえあれば迷わず歩ける地図を描いた下さった、
旅猫さんに感謝しつつ、帰路は白61のバスで新宿へ。地下鉄移動がほとんど
なので、地上の風景の移り変わりを熱心にながめる。道はこんな風に連なって
いるのか。東京の西側ばかりで暮してきたから新鮮だ。ディープな東京探検が
できました。金子さん、どうもありがとう。
 
 さて明日は?
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by byogakudo | 2007-08-23 21:00 | 雑録 | Comments(2)
2007年 08月 22日

森茉莉付近(18) 「黄金の砂の舞い」途中

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 「黄金の砂の舞い__嵯峨さんに聞く__」(栗原澪子 七月堂 99初)に
山田珠樹関連事項を見つけたので引用する。嵯峨信之14歳は、大正5年
(1916年)、一家を上げて上京。芝車町の叔父宅から高輪中学に通っていた
ころの話である。

< 津田(注:高輪中学の友人)とは家が近かったからじきに仲良しになってさ、
 一緒にワルサをして歩いたな。アベック横町ってあってね、片っ方は
 フレンド女学院の寄宿舎の塀なの。片っ方はお寺でね、アベックが好んで
 通るのよ。それをからかったり、フレンド女学校の窓に石を投げたり。
 田辺鶴吉というのも近くでね、虎の門女学校に人力車で通う女の子を
 田辺が見染めて、家をつきとめるのにつき合わされたり。ところが、
 これがね、東大の山田珠樹って先生の妹だったのがあとでわかったの。
 「文春」に入ってから。原稿を依頼するようになってわかったんだ。山田
 登美子っていったの。>(p81)
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by byogakudo | 2007-08-22 17:59 | 森茉莉 | Comments(2)
2007年 08月 21日

「砲台島(ほうだいじま)」読了

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 (写真はクリックすると拡大します。)

 その前に、夏休みは23日(木)からとお知らせしていましたが、変更です。
明日22日(水)から25日(土)まで4日間、夏期休業いたします。よろしく
お願い申上げます。

 「砲台島」をやっと読了。力作なんだけれどさぁ。感激も感動もしない
のは、わたしに問題があるのだろうか。

 ミステリ仕立てで、死が日常化している戦争末期の風景と、生死の狭間で
こころが揺れ動く青年の心理とがみっちり描かれる。短いストロークで絵筆を
運び、油絵の具を丹念に塗り込めていくようなタッチが全面を占め、却って
平板になっている印象がある。あまりブレイクを入れる訳にはいかない緊迫
した状況だから、この手法で進めるしかないんだろうけれど。

 もう一つ不可解だったのは、これはわたしが無知なので不思議に思うのかも
知れないが、主人公の青年は中学のとき、女性教師に国語を学んでいる。
旧制中学って男子校のはずだが、教師に女性もいたのかしら? わからない。

 また、女性教師が調査にきた憲兵に、必死の思いで述べるのではあるが、
反軍的とみなされても仕方ない、自分の意見を伝えるシーンは、いくら以前
知っていた憲兵とはいえ、戦時中に可能だったのか。
 資料負けしていないが、当時の人々の言動に関しては、少し疑問が残る。

   (三咲光郎 早川書房 07初帯)

 夏休み中に読む本を準備してなかった。どうしよう!

 09年12月19日追記: 「憲兵」ではなく「警官」だそうです。
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by byogakudo | 2007-08-21 12:36 | 読書ノート | Comments(2)