猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ

<   2009年 08月 ( 31 )   > この月の画像一覧


2009年 08月 31日

台風に怯えて臨時休業

e0030187_1595572.jpg






click to enlarge.


 写真は、小石川植物園・温室前。

     ____________________

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

e0030187_13302328.jpg






click me !

     ____________________


 横なぐりの雨の中、最終日の誕生月検診に行く。データを取ったところで、
生活習慣改善の意欲もないのに、それでも行く。どの程度ヘタッているかの
確認である。体重が減っていたが、1.5kg減なら、許容範囲だろう。

 台風が苦手なので、今日は臨時休業します。雑用をすませたら、さっさと
帰らなくては。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-31 12:18 | 雑録 | Comments(0)
2009年 08月 30日

ジェラルド・カーシュ「壜の中の手記」半分ほど

e0030187_1227370.jpg











e0030187_12272350.jpg









click to enlarge.


 写真は、小石川植物園の柴田記念館で。

     ____________________

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

e0030187_1339599.jpg






click me!

     ____________________

 まず、Sが勧める「狂える花」を読む(短編集である)。植物怪談だから
「ラパチーニの娘」になるかと予想していたら、時速80kmで語られる
「風が吹けば桶屋が儲かる」式・因果律の物語であった。

 そこから初めに戻り、順を追って読む。第一篇の「豚の島の女王」も
淡彩だが、フリークスの女王の話である。嫌いな訳がない。
 あと1冊、単行本も買ってあるし、しばらくジェラルド・カーシュが楽しめる。
     (角川文庫 06初 J)
[PR]

by byogakudo | 2009-08-30 12:29 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 29日

小石川植物園に行った

e0030187_142234.jpg










e0030187_1422019.jpg










e0030187_1424478.jpg










e0030187_1433075.jpg










e0030187_1435713.jpg










e0030187_1444196.jpg







click to enlarge.


     ____________________

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄
     ____________________

 写真は、小石川植物園の温室で。前回は入れなかったが、今は途中まで
入っていける。温室内は暑いんじゃないかと思っていたら、窓が開いていて、
そうでもない。

 温室という建築物自体がすてきだ。映画「クライングゲーム」でも、アジトとして
荒れた温室が出てきて、よかった。テロリスト役の青い安っぽいナイロンシャツと
ともに、記憶に残るシーンだった。

 日が照ってるなあ、どうしようとためらいながら、昨日は出かける。園内は
風が大木を揺るがし、とても気持ちよい。行きの地下鉄に乗るまで、白山に
着いて植物園に入るまでが問題で、日陰を選って歩いた。

 前回行かなかった柴田記念館や、日本庭園辺りも歩くが、池の先に見える
博物館分館はあきらめる。日本庭園には日陰がない、という軟弱な理由だ。

 植物園脇の急で長い坂道を上り下りし、白山駅近くのキャフェで休憩。
一息ついたので、また歩く。白山神社には、少なくとも13匹の猫たちが
夕涼みに出ている。どの猫もおっとりしているが、近づきすぎると、逃げる。

 適度な散歩だった。地下鉄内でカーター・ディクスン「魔女が笑う夜」
(ハヤカワ・ミステリ文庫 82初 J)に読みふけり、乗り換えを忘れそうに
なったりしたが。

 「魔女が笑う夜」は、まあまあ。村を見下ろし村人の無意識を支配する
とされる、あざ笑う後家の形をした岩が、あんまり不気味さが伝わって
来ないのが欠点かしら。
 昨夜、読み終わり、夜中からジェラルド・カーシュの短編集。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-29 14:08 | 雑録 | Comments(0)
2009年 08月 28日

カーター・ディクスン「魔女が笑う夜」もう少し

e0030187_19501621.jpg






click to enlarge.


 写真は、これこそ築地建築!

     ____________________

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。
     ____________________

 大好きってわけでもないのに、わりと読むことが多いディクスン・カー。
読みやすいから、つい手に取るのか。
 しかし何故、怪奇風味とスラップスティック趣味とを同時進行させるのか。
テレ屋なのかしら?

 「魔女が笑う夜」でも、ヘンリー・メリヴェール卿のキャスター付き
スーツケースが、ああ、やるだろうなと思う間もなく走り出し、街の大通りを
走り抜け、風景画を描いている大佐にぶつかって彼を絵の具まみれにした挙句、
やっと停止する。
 しかも、大佐の周りにいた女性のひとりに、
 「ヒューモアというのはね、決して低級などたばた喜劇じゃないのよ」(p69)
という台詞を吐かせている。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-28 19:50 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 27日

カーター・ディクスン「魔女が笑う夜」を読み始める

e0030187_13262081.jpg









click to enlarge.


 写真は、月島の猫。
     ____________________

 猫といえば、昨夜、店の前で、グレイの縞猫が三毛猫をストーキング
しているのを目撃。「私は猫ストーカー」ポスターの真ん前である。

 「私は猫ストーカー」都内上映は、いよいよ明日までです。まだ
ご覧になっていない方、映画館へどうぞ。
     
 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。
     ____________________ 

 昨夜からなんとなく、「魔女が笑う夜」(カーター・ディクスン
ハヤカワ・ミステリ文庫 82初)。訳注に、英国国教会の宗派の
説明がしてある。

<高教会派(ハイ・チャーチ)は、教会、主教の権威を重んずる最右翼。
 中間の穏当派で福音主義的なのは低教会派(ロー・チャーチ)、
 最左翼にあって自由主義的な一派は広教会派(ブロード・チャーチ)
 という。>(p8)

 今までに見た注の中で、いちばん丁寧な解説だけれど、「[略]"高教会派"
の司祭なんか送りこんでくるはずはありませんから」(p8)という台詞が
解らない。カトリックでないのに、司祭といってよいのかしら。

 送りこまれてきた若い感じのよいJ・キャドマン・ハンター師は、
テニスでミスショットをしたとき、思わず「畜生め(ヘル)!」と口走り、
 「きみがこの村に来てくれて、うれしいぜ、牧師(パードレ)」(p11)と、
賞賛されている。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-27 13:27 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 26日

吉行淳之介「私の東京物語」読了

e0030187_12384732.jpg






click to enlarge.


 写真は元船着き場。立入り禁止が残念。降りて、水に手をふれたい。
隅田川では、とくに河口近くが好きだ。潮の香がして、気配はあるが
まだ見えない海の存在に惹かれる。

     _______________

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

 ところで、東京ワッショイさんでもご紹介の「私は猫ストーカー」、
都内での上映は明後日までです。
     _______________

 山本容朗編の「私の東京物語」(吉行淳之介 文春文庫 95初 J)を昨夜、
読了。楽しかったのは、戦前の子ども時代の銀座の思い出を書いた「銀座と
私」だ。前に読んでいるが、やはりうらやましい時代だ。K夫人も、中原純一の
お店で服を誂えてもらったことが一度あると、仰っていた。戦前の山の手の
子ども、というのは、体験してみたかった。(その後、戦中戦後のドタバタが
続くのであるが。)

 最後に収められた「風景と女と」は、ゆっくり再読したい。娼婦とデイト
しながら街を歩き、彼女を触媒として、かつての女たちとの出来事を
思い出す、という構造である。
 過去と、デイト中の現在とが、古いフィルムを映すように、揺らめくように
描かれる。
 女との間に金銭のやり取りがあるというのは、吉行淳之介にとって、
トリスタンとイズーの間に置かれた剣に等しい、愛の保証ではないか。
 女を買うことって、なんだろう。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-26 12:39 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 25日

「最高裁判所裁判官国民審査公報」を読む

e0030187_13403697.jpg









click to enlarge.


 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

 メイプルソープ写真集が猥褻図画であるとして、税関が没収した
ことがある。最高裁判決で、税関の措置は取り消されるべきであると、
確定した。
 その理由がふるってる。芸術性を鑑みて、税関の措置は誤りだという。
芸術と猥褻とは対立概念では、全くない。

 こんなヤワな頭だから、表現の自由を無視した、福島県青少年育成条例
一六条一項の存在を疑うこともなく、アダルトDVD自販機を排除する。
 見ない自由だってあるのだから、放っておけばそれですむものを。

 「公報」というからには仲間内に読ませる文章ではなく、一般人を対象と
したものであろう。それなのに、どんな事件だか文章からは読み取れない、
ただ判決理由の、法律上の項目だけ示す作文も目につく。
 何を考えているのだ。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-25 13:41 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 24日

内田百間「芥川龍之介雑記帖」読了

e0030187_13192846.jpg









click to enlarge.


 写真は、月島の路地。

 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

 内田百間は正仮名遣い・正漢字版で読めばよかったのだろうか。
手軽だからと、いつも文庫本で読んでは、いいんだけど、すんなり
大好きと言えない何かがあったが、正仮名遣い・正漢字の河出文庫版
「芥川龍之介雑記帖」(86初 J)は、すっきり読めた。

 横須賀の海軍機関学校に、週に一度教えに行っていたときのことだが、
朝七時の東京駅発の汽車に乗るため、六時頃に高田老松町の家から
俥(人力車)で出かける。

<[略]冬の日の短かい時分には、往来がまだ真暗である。俥の提燈の
  薄赤い灯りを、幌のセルロイドを張つた窓から眺めてゐるのが侘しく、
  その内に考へて、真書(しんかき)の筆の軸よりも細い仰願寺(かうぐわんじ)
  蠟燭(らうそく)を俥の中に持ち込んで、それに火を点じ、ぢつと片手に
  持つてゐるのである。その明かりで、新聞を読むなどと云ふのではなく、
  ただ幌の内側を明かるくして、小さな部屋を造つた様なつもりでゐるに
  過ぎない。江戸川から大曲を過ぎて、飯田橋と九段下との間で外が
  明かるくなると、小さな蠟燭の灯を吹き消した。>(「竹杖記」」p25~26)
 
 蠟燭の明かりで、<小さな部屋を造つた様なつもりでゐる>、
年齢とは関係ない、子どもらしさに共感した。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-24 13:16 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 08月 23日

築地6~7丁目の路地散歩

e0030187_1350343.jpg









click to enlarge.


 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄

 昨日は少し陽が和らいでから出かける。地下鉄・西新宿五丁目3:30pm発、
勝ちどき4:10pm着。

 弱くなったとはいえ、勝鬨橋を渡るときには「猫」のいつまで経っても
「西日がかんかんする」件りを思い出す。湿気もきつい。前回で懲りたから
遅めに出たのだが。(あのときは脱水症状だったのではないか?)

 まずテラスに降りて水を眺める。次いで、築地6~7丁目の路地の探訪。
明石町側のビル群に囲まれて、それでもまだきれいな路地が残っている。
文化住宅もあれば、営業しているのだろうか、木造二階建ての旅館もある。
「解体工事」の掲示がある長屋、ひっそりした路地や空き地。

 ついでに(?)築地本願寺も訪れる。「他力本願ライブ」の垂れ幕がある。
むかし来たときは、周りがもっと何もなくてだだっ広い中に、異形の建物が
蟠っている印象だったが、今はなんだか立て込んでいる。代々木上原の
モスクが風土に順化して穏やかなのに、本願寺は相変わらず異形のまま
なのが、すごい。

 ドトール休憩後、ふたたび勝鬨橋を渡る夕暮れ。川風が涼しい。また
テラスに降りて大川を味わう。「隅田川ファンクラブ」ってないかしら。
 あまり疲れないで部屋に戻った。
[PR]

by byogakudo | 2009-08-23 13:42 | 雑録 | Comments(0)
2009年 08月 22日

吉川潮「江戸前の男」と小林信彦「本は寝ころんで」読了

e0030187_12291639.jpg











e0030187_12294612.jpg









click to enlarge.


 9月5日(土)、6日(日)古書 往来座 外市 /雨天決行に、
伊呂波文庫さんとともに当店も参加いたします。


 吉川潮の柳朝への思いはわかるんだけど、ときどき細かいところに
引っかかる。

 子ども好きの柳朝が、愛人の娘に縁日のおもちゃを買ってあげる。
< セルロイド製の小さいお茶碗(ちゃわん)や箸(はし)、テーブル、
 椅子(いす)、バケツなどを山のように買ってやった。>(p382)

 1969年頃のエピソードだが、この当時でも、縁日のおもちゃは
セルロイド製品だっただろうか? 柳朝のあたまになって考えると、
プラスティックではなく、昔から親しんできたセルロイドの方が
ぴったりかもしれないが。
     (新潮文庫 99初 J)

 一息で読める本が読みたくなり、買取り本から小林信彦
「本は寝ころんで」(文春文庫 97初 J)を持ち帰った。

 枝川公一「東京はいつまで東京でいつづけるか」と、三澤美喜
「これでいいのか/東京臨海部開発」を取り上げた「いつまでつづく
ぬかるみか」の章(p208~210)、及び、森まゆみ「抱きしめる、
東京 町とわたし」の読後感である「東京原人の逆襲」(p231~233)が
印象に残った。

 前者によれば、ああ、やっぱり、1980年代の東京破壊は、丹下健三と
鈴木俊一都知事の<たくらみ>+政府・自民党・財界・大企業・東京都の
賛同によるものだ。

 1960年に丹下健三が東京改造計画を発表、当時は一助役であった
鈴木俊一が賛成している。新宿_東京湾_木更津を結ぶ<都市軸>に
沿った改造(!)計画である。
 そして中曽根内閣のときには、民活担当の金丸信により、
<東京駅周辺再開発><汐留再開発><東京臨海部開発>の
三大プロジェクトが発表される。

 探偵小説でただひとつ覚えたラテン語・cui bonoが、この場合も
当てはまる。陰謀史観と言ってしまえばそれまでだが、築地から
市場を追い出してオリンピック用地に変え、オリンピックが終れば
また合法ギャング仲間である大企業が超高層ビルでも建てるのだろう。

 後者は、1986年頃、中曽根内閣時代(バブル経済期)の地上げの
具体的描写がされているそうだ。

<[略]地価上昇が町を荒し、人間の心を荒廃させてゆくプロセスが、
 これでもかこれでもかと描かれる。坪数や金額がすべて具体的であり、
 しかも嵐がすぎると、地上げの黒幕だった人物が二人殺される。>
(p232~233)
[PR]

by byogakudo | 2009-08-22 12:31 | 読書ノート | Comments(0)