猫額洞の日々

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2009年 12月 31日

09年度、今年もどうもありがとうございました

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 2009年度も今日まで。
 前から存じ上げていた方々、今年初めてお会いできた方々、
皆さま、どうもありがとうございました。
 おかげさまで今年も無事に終わりそうです。
 
 皆さま、良いお年を!

 2010年度の新着欄は新年早々、1月2日(土)にアップ
いたします。
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by byogakudo | 2009-12-31 12:58 | 雑録 | Comments(0)
2009年 12月 30日

歳末風景/一応

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 今日から冬休み。お正月のハードルの低い連中ではあるが
部屋にこもる準備は必要で、昨夜ようやくDVDプレイヤを設置。

 年末年始は寒くなりそうなのがシャクだ。散歩したいのに、
思う存分歩き回りたいのに。

 今から恒例のシチュー作りの材料を買いに出ます。でも、料理の前に
換気扇の掃除! 本も探して持って帰らなきゃ、あと何が必要だっけ?
 やっぱり、なんとなく忙しい、ような気分。
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by byogakudo | 2009-12-30 14:22 | 雑録 | Comments(0)
2009年 12月 29日

クリストファー・プリースト「スペース・マシン」読了

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 主人公ふたりは地球に戻るが、火星の怪物まで連れて来てしまう。
ウェルズ氏という男と知り合い、三人で簡略版タイム・マシーンを
作り上げ、火星怪物退治に成功するけれども、ウェルズ氏は唐突に、
不思議な一言を残して、彼らと別れる。

 あの長い長い退屈な火星の状況描写は、もしやエンディングの
異化効果を上げるために必要だったのかしら。
 梃の原理で、たった一言で、長く解りづらい火星の描写をひっくり返す。

 ヴィクトリアンが、火星に託して描かれる未来文明(つまり現代の地球の
状況)に接触したら、どんな言葉で状況を説明しようとするかを、あくまでも
ヴィクトリア朝の感受性と理解に即して書いてあるから、素晴らしい回りくどさだ。

 TVスクリーンなりモニターという言葉ですむところを、ヴィクトリア朝式に、
<[略]パネル上にさまざまの映像が投射されると、何台もの幻灯機が同時に
 映写を行なっているときの画面(スクリーン)に似ていなくもない効果が生じた。>
(p247)といった案配である。

 作者と読者との体力勝負だったのだろうか? ともかく読み終った。
     (創元推理文庫SF 79再 J)
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by byogakudo | 2009-12-29 15:16 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 12月 28日

クリストファー・プリースト「スペース・マシン」、まだ終らない

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 たぶんクリスマスころから読んでいるクリストファー・プリースト
「スペース・マシン」(創元推理文庫SF 79再 J)が、まだ終らない。
 半分まで読むのに時間がかかったこと、途中を飛ばそうかと
思ったほどの悠然たる(?)書きっぷりだ。

 ものの弾みでタイム・マシーンを暴走させ、気がつけば火星に
来てしまったヴィクトリア朝の若い男女が、このままでは火星の
怪物に地球が侵略されるから、なんとか地球に戻ろうとする
ところまで、やっとたどり着いた。

 ジョン・ウィンダム系のおっとり・じっくり型SFの始まりだったが、
火星の文明描写があまりに長過ぎる。右も左も解らない異文化状況に
投げ込まれた、たしなみ深いヴィクトリアンが語り手なのはいいけれど、
火星の都市間の紛争描写、マシーン描写の長ったらしさに疲れ果てた。
 ここまで懇切丁寧なレポートが、物語の構成上、必要だったのだろうか。

 連続アクションSFには興味がないが、こんなにくどく書かなくっても、
怪物に支配される火星人(地球人と似ているが、ずっと背が高い)の
苦痛が、資本主義経済下の搾取された地球人のメタファーであることは
充分、伝わると思う。

 しつこさは、この小説の必然的結果なのか、たんに作者の体質か、
若くて体力があった結果なのか・・・。
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by byogakudo | 2009-12-28 12:53 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 12月 27日

少し歳末気分

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 日曜日ということもあり、なんとなく暮れの空気が店にも漂う。
このまま何も起らず、日常が新年という名の日常へとスライドして
いくだけかと思っていた。今年も終る。頭は冬期休業気味だ。

 30歳代(? もう若い方の年齢が判断できない。)のお客さまが
いらして、いろいろお話したり、買って下さったりするうちに、
高野文子「おともだち」を手に取り、中学生のとき読んだと仰る。
 「絶対安全剃刀」もすてきでしたね、とお応えする。五月真理矢に
「あの少女/婆さんに似ている」と、からかわれた話はしなかった。

 初めての若い女性が入って来られる。10年くらい前、まだ幼稚園の
ころ(!)近くに住んでいて、今日はたまたま散歩にいらしたそうだ。
 大人っぽく見える、高校一年生。漫画家志望。戸川純やムーン
ライダースや横尾忠則が好き。XTCなんて名前が十代の女性の口から
発せられるとは、思ってもいなかった。
 彼女も高野文子「おともだち」を見て、好きだと仰る。今日は
高野文子dayだ。

 猫額洞は明後日、12月29日(火曜日)まで営業いたします。
冬休みは、12月30日(水)から1月3日(日)まで。
2010年は、1月4日(月曜日)から始業いたします。
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by byogakudo | 2009-12-27 13:45 | 雑録 | Comments(0)
2009年 12月 26日

神宮外苑から青山を歩く

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 写真は主に、路地や猫道での神宮〜青山風景。

 最近行ったばかりのSには悪いが、近場だから、明治神宮外苑
から青山コースにする。日影を歩くと、寒さが身にしみる日だ。

 なるほど、青山練兵場跡地が1964年の東京オリンピックの競技場に
使われたのか。スポーツは戦争の代替物であるのが、よくわかる。

 Sが行ったときは紅葉していた銀杏並木も裸になり、並木の先から
ドームだけ覗かせていた絵画館は、近寄るとプロポーションの悪さが
目立つ。誰だ、このセンスの悪い建築家は? 銀杏並木の歩道に
10人ほど、縦一列に並び、絵画館をスケッチしている。
  
 青山通りからギャラリー「ときの忘れもの」を目指す。こちらは
建物と内装がすてきだ。アルミの外壁、吹き抜けの二階、階段際の
大き過ぎない窓、書棚脇に水仙がどっさり、床置きのガラス瓶に
投げ込まれ、きれいな影をつくる、静かな室内。

 初めてオリジナル・プリントで細江英公の写真を見た。もっと
コントラストのきつい写真だとばかり思い込んでいたら、グレイ・
ゾーンの豊かな作品だった。写真の写真を見て、見たつもりに
なっている。

 3時間くらいの手近な散歩だった。足が治ってうれしい。

 今年最後の新着欄です。よろしく。
 新着欄 
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by byogakudo | 2009-12-26 16:31 | 雑録 | Comments(0)
2009年 12月 25日

ドナルド・ E・ウエストレーク「ジミー・ザ・キッド」読了

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 これは好き。これが好き、と言うべきか。ウェストレイク、他にも
読んだが、どれもいまいち、盛り込み過ぎて長過ぎた。いつも
このくらいの長さで、エンディング近くでの無駄な引っぱりが
なかったら、と思っていた。

 映画監督志望の天才少年を誘拐するものだから、ドートマンダー
たちはひどい目に遭う。「赤い酋長の身代金」みたいなお話。

 誘拐犯と、いったん脱出に成功したが戻るはめになった少年とが、
仲良くTVで「フランケンシュタインの花嫁」を見たり、FBIの捜索を
逃れる最中の森の中で、「海賊ブラッド」を見る場面がある。
 少年は誘拐犯たちに向かって、それぞれの映画のカメラ・アングルの
素晴らしさを熱く語って聞かせるが、あんまり感銘は与えられない。

 映画の話は他にもある。ドートマンダーが同居人のメイを、初めて
馴染みのバーに連れていったら、珍しく取っ組み合いの喧嘩中だ。

<店内の他の三人の客は全員テレビの方へ身を乗り出し、ジョージ・
ペパードがジル・セント・ジョンに何といっているのかを聞きとろうと
していた。>(p88)
この映画は何だろう? ジョージ・ペパードとジル・セント・ジョン、
という泣けてくるようなキャスティングだ。
     (角川文庫 77再 J)
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by byogakudo | 2009-12-25 19:53 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 12月 24日

シムノン「メグレの退職旅行」読了/ドナルド・E・ウエストレーク「ジミー・ザ・キッド」へ

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 「メグレの退職旅行」読了。表題作のみ、まあ好き。他は、
あんまり、という結果か。表題作では、メグレ夫人の女性らしい
センスが、メニューの裏に記された数字の謎を解く。
      (角川文庫 81初 帯 J)

 「これがいちばん面白いんじゃない?」とSの言うドナルド・
E・ウエストレーク「ジミー・ザ・キッド」を読み始める。

 なるほど、好みだ。ドートマンダー他、いつもの面々が、
リチャード・スタークの悪党パーカー・シリーズ「誘拐」に
則って__参考にして、ではなく、文字通り小説そのままに
__、同じ誘拐事件を起こそうという、平行宇宙的(?)構造である。
     (角川文庫 77再 J)
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by byogakudo | 2009-12-24 13:29 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 12月 23日

シムノン「メグレの退職旅行」が捗らない

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 メグレ警視シリーズは、長篇(それほど長くないが)の方が面白いのは、
短篇だと、できごとを書くだけで終ってしまうからだろうか。メグレ警視や
夫人・友人・部下たちとの交流、事件関係者たちの生活ぶりなど、いちばん
生き生きとしたシーンが、短篇では省かれてしまう。

 代りに、ミステリだから謎解き部分が大半を占め、死体の取り替えだの
隠し部屋だの、古くさいトリックが表面に立って、こちらとしては、どうも
つまらない。

 短篇集最後に収められた表題作「メグレの退職旅行」は、期待できそうだ。
せっかく旅行に来たのに、悪天候で散歩にも行けない。メグレ夫人なぞ、
列車の中でもやっていた編物に取りかかり、警視はサロンをうろうろと
動き回るだけ、という始まり方である。
     (角川文庫 71初 帯 J)
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by byogakudo | 2009-12-23 13:31 | 読書ノート | Comments(0)
2009年 12月 22日

年の暮

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 今日も寒く冬めいているが、あまり歳末感は、ない。どうしてだろう。
 お隣の美鈴商店店頭に、例年通り、荒巻鮭や乾物が並び、歳末の
風物詩を見せているのに、商店街に歳末の気配がない。
 なんとなく気ぜわしさは、ある。来週になって、ようやく慌ただしく
なるのかしら。

 先日、用足しに出たとき、元松竹少女歌劇の望月典子嬢にお目にかかった。
彼女は木戸を開け、カートを押して、お買い物に出かけようとするところ。

 「あら、ご無沙汰。12月はなんだか気ぜわしくって、いやですねぇ。
よかったら、お茶でも飲んでらっしゃらない? 」
 「いえ、ちょっと用がありますので。また今度、ご主人とのなれ初めを
ぜひ、聞かせて下さいな」
 「そんな、明治(生まれ)と大正(生まれ)の話ですよぅ」

 という立ち話であったが、彼女の台詞は、初代水谷八重子の口調を
思い出して下さい。
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by byogakudo | 2009-12-22 13:01 | 望月典子・松竹少女歌劇団員 | Comments(3)