<   2010年 01月 ( 31 )   > この月の画像一覧


2010年 01月 31日

「私は猫ストーカー」余波11

e0030187_13235480.jpg









click to enlarge.


 昨夕、初めてのお客さまがいらっしゃる。にこにこしながら店の棚を
一周され、買って下さる。朝、氷点下の札幌を発って、こちらにいらした
ので、「東京は暖かいですね」と仰る。

 札幌のミニシアターで「私は猫ストーカー」をご覧になった方だった。
当店のこともwebで調べ、来て下さった。

 先月いらしたときは谷中を歩き回り、映画の中で印象的だった、あの
大きなヒマラヤ杉を見つけられた!
 「でも、あの近くの人に、それを言っても、誰も知らなかったんですよ」

 それならば、ということで、チビトム小路を、ご案内する。
 「ああ、ほんとにそうだ!」

 「私は猫ストーカー」は、こんな風に愛される映画なのだ。
[PR]

by byogakudo | 2010-01-31 13:24 | 映画 | Comments(0)
2010年 01月 30日

写真美術館から庭園美術館への散歩(1月29日)

e0030187_1615937.jpg









e0030187_18381714.jpg












e0030187_14494327.jpg






click to enlarge.


 昨日は、恵比寿の東京都写真美術館から、目黒の庭園美術館まで
歩く。途中の侘しさに、引き返して電車に乗って戻りたくなった。
新建材で建て直された豪邸がちらほらする風景なぞ、見たくもない。

 やっと目黒駅。恵比寿も目黒も大崎も、どこもかしこも駅前の
再開発に追われ、貧相な景色を作り出している。誰のせいだろう?
この恨み、どこにぶつけよう?

 と、ひとりで腹を立てていたけれど、庭園美術館の庭で、ようやく
心が静まる。いじり過ぎない、いい庭園だ。

 彫刻にあまり興味を持たないが、ミイラ男とミイラ女の像は
好きだ(上の写真はミイラ女)。タイトルや作者名が見当たらず、
勝手に命名したが、「アダムとイヴ像」あたりだろう、ほんとの
ところ。

 閉園時間も近づき、自然教育園の庭は、また今度。

 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄
[PR]

by byogakudo | 2010-01-30 14:54 | 雑録 | Comments(0)
2010年 01月 29日

写真美術館へ「出発__6人のアーティストによる旅」を見に行く

e0030187_19303492.jpg






click to enlarge.


 写真は、先週のクリスト風景。

 森羅万象たいていのことに暗いが、写真もそのひとつ。お客さまが
お友だちと一緒にいらして、そのお友だちが、写真家・さわ ひらき氏。
さわ氏から東京都写真美術館で展示中の「日本の新進作家展 vol.8
出発__6人のアーティストによる旅」招待券を頂いた。

 尾仲浩二さんは、阿佐ヶ谷にもお伺いして知っている。他の方々__
百瀬俊哉・石川直樹・百々 武・さわ ひらき・内藤さゆり 各氏__は
どんな作品を撮る方なのか、皆目わからない。不勉強で失礼な古本屋だ。
さわ氏たちが帰られてから、あわてて、webでさわ氏の作品を探す。
 web写真では、いまひとつ、わからない。

 web photoはライヴな一見にしかず。どの写真家も、各自の世界観が
伝わってくる、いい展覧会だった。

 尾仲氏や百瀬氏のカラーは、発色現像方式印画というプリントなのか。
ひずんだ色調が出る。
 内藤さゆり氏のインクジェット・プリントも、粒子の粗さが、はかなくて
いい。(ああ、お目にかかったこともない作家に「氏」を付けて書いている。
だけど文章全体のバランスから、こうするしかないのか・・・悩む。)

 さわ氏の展示が見つからなくて尋ねる。黒いカーテンの奥のブース
だった。スティルではなくシネマだ。
 「私は猫ストーカー」試写室版くらい(?)のスクリーンに、
モノクロームの映像が映される"music video for small metal gods"
(音楽 David Sylvian)と、小さな木の机と椅子のコーナーに置かれた
"HIDDEN TREE"である。

 前者は、日常そのものである室内を飛ぶ模型(?)飛行機の動きが、
水槽を回遊する魚を思い出させ、後者は、机の上に貼られた「手を
触れないで」メッセージに惑わされて上から覗き込んでしまったが、
やはり椅子に座り、机に頬杖をつきながら、木のボックス内で展開する
小さな世界にひたるべきだった。注意されたかもしれないが。

 いまの若手写真家たちの、プライヴェートな視線がよかった。
恵比寿の東京都写真美術館2Fで、2月7日(日)まで。
[PR]

by byogakudo | 2010-01-29 19:48 | アート | Comments(0)
2010年 01月 28日

幸田露伴「一国の首都 他一篇」に手こずる

e0030187_1638495.jpg









click to enlarge.



 「柳橋新誌」みたいに、もろ漢文(あえなく挫折した経験がある)
じゃないから読める筈。読んでいるんだけど、漢文口調に慣れて
いないので、時間のかかること。

 時々、外国語の文章を苦労しながら読んでいるときと、同じメンタルに
陥る。漢文脈のリズムが身体に入ってないのが、身にしみる一冊だ。
読み終えられるだろうか。

 言ってることは、実感的によくわかる内容なのに、文体について
行けなくて、往生している。
     (岩波書店 93初 J)
[PR]

by byogakudo | 2010-01-28 16:38 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 01月 27日

リチャード・カウパー「クローン」読了

e0030187_13454784.jpg






click to enlarge.


 写真は、イサム・ノグチ庭園。

 タイトルは「クローン」だが製作過程を読むと、体外受精による
超人(ミュータント)創造だ。

 主に労働者階級である類人猿と、人類が反目しながらも共存する
2072年、ミュータント青年は仲良しの類人猿に連れられて、都市に
住む創造主を訪れようとしている。

 都市の混雑はすさまじく、彼らは人類や類人猿の、反政府デモ隊に
紛れて近道を試みるが、逆に騒動に巻き込まれてしまう。
 この辺り、どうもイギリスSFは社会派でいけない、と思わせるが、
それを過ぎたら楽しく読めた。

 人類対超人のお定まりの展開だけれど、イギリス式の地味な
ヒューマーが好もしい。
     (サンリオSF文庫 79初 帯 J)

 ひとり空しく「カヴァじゃない、ジャケットでしょう!」と
小声で叫び続けること約10年、とうとう諦め、HPの表記を「J」
から「カヴァ」に変えたが、今日、日本語の本で初めて
「ジャケット」表記を見た。
 「建築家・人と作品 上」(川添登 井上新書 75年20版 J)の
前袖に、<ジャケット写真>とある。
 I am not alone, but few.
[PR]

by byogakudo | 2010-01-27 13:46 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 01月 26日

小林信彦「地獄の映画館」読了

e0030187_13483297.jpg









click to enlarge.


 1960年代前半の映画と、映画を取巻く状況を語る「地獄の
映画館」は、検閲行為への徹底した批判がすばらしい。

 62年度の<1 「税関検閲」を撤廃せよ>から、それは始まる。
「太陽はひとりぼっち」で、ヌードの描いてあるボールペンが
検閲の対象とされた。裸体画に描かれた毛がいけない、という。
 しかも、輸入会社に現れた税関の課長曰く、
 「これで(おまえら宣伝部も)良い宣伝材料ができたろう」(p151)

 以下、<16 ヒッチコックの「ロープ」、初公開>でも、
「パラダイス」という映画が税関で三カ所切られた話(p195~196)、
<31 税関検閲の"黒い霧">での、「続・わが闘争」と「良心なき
世代」のカット(p237-239)、
<33 このファッショ的発言>では、「温泉芸者」上映禁止運動他に
ついて(p243-245)、
<50 奇怪な警視庁"警告">では、サリドマイド・ベビーを見せる
「世界女族物語」が、「児童福祉法に反する」として警視庁から
警告が出たこと(p294-295)、
<67 事実とフィクションの間>では、「ヨーロッパの裏窓」で
肉体の一部が真っ白い穴になって上映されていること、が記される
(p346)。

 検閲及びその尻馬に乗るようなファシスト的行為に対して、批判の
手を緩めない。こうでなくっちゃ。

     (集英社文庫 84初 帯 J)
[PR]

by byogakudo | 2010-01-26 13:39 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 01月 25日

厄日

e0030187_14481545.jpg









click to enlarge.


 写真はさわやかだけれど、いやなことがあってメゲる。
動揺を抑えて事後処理してたら、少しずつ落ち着いて来た。
生存していると、当然だが、いいことや、いやなことにも遇う。

 いちおう最低限の事後処理終了。やれやれ。でも、いやな
感じ、いまだ去らず。疲れた。
[PR]

by byogakudo | 2010-01-25 14:55 | 雑録 | Comments(0)
2010年 01月 24日

DVDで「江分利満氏の優雅な生活」と「こころ」を見た

e0030187_14234018.jpg









click to enlarge.


 岡本喜八は好きだけれど、この映画も悪くないんだけれど、終盤、
酔っぱらった江分利満氏が、戦争に対する意見を長々と愚痴り出すと、
聞かされている会社の若い衆だけでなく、見てる側も辛い。

 ドライなコメディで通す訳には行かなかったのかなあ。その方が
タフな反戦コメディとしても、見ていられたような気がする。
 「血と砂」(という題名だったと思う)は長過ぎなくて、好きだった。

 市川崑による漱石の「こころ」、もっと正面からホモセクシュアルの
映画として描けなかったのかしら。小説も読んだ筈だが、ぴんと
来なかったし。
 明治の学生同士の話に、ジョゼフ・ロージー「召使」を期待する
のが、間違ってるのだろう。
[PR]

by byogakudo | 2010-01-24 14:17 | 映画 | Comments(0)
2010年 01月 23日

五反田〜三田〜麻布十番を歩く(1月22日)

e0030187_14533593.jpg








e0030187_14534681.jpg








e0030187_14535726.jpg











e0030187_145476.jpg











e0030187_14541799.jpg





click to enlarge.


 気温10℃なら散歩である。それ以下だと行軍になる。そんな散歩
日和に、まず五反田を一時間で終了。たぶん必要な本は買ったと
思うが、見落としもありそうだ。

 しかしクヨクヨしてはいられない。地下鉄で三田まで。駅前が
ごちゃごちゃしていて方角が解り難い。大通りはつまらないから
慶應の門をくぐり、イサム・ノグチの移動させられた庭園を見る。

 裏口を出ると、綱坂。左手の長い塀は、どんな大邸宅を隠して
いるかと左折すれば、綱町三井倶楽部だった。道を渡り、龍原寺の
梅を見ながら神明坂を下る。狭くて古い通りに、わくわくする。
 坂が曲がる地点に天祖神社があった。鳥居はあるが、崖上の新しい
コンクリートのお社が寂しい。江戸時代気分になっていたのに。
実体は、車の抜け道に使われているけれど。

 クリストかと、目を疑った。黒いネットで覆われた植木の続く
大きなビルが、神明坂の先にある。

 東京さぬき倶楽部周辺は、木造二階建ての住宅や店舗が、残って
いる。やがてここも再開発されるだろう。

 古川にかかる小山橋だったと覚えているが、渡って振り向いたら、
夕陽を受けて感動的なうつくしさを見せる川沿いの住宅と、背後の
集合住宅があった。バビロンを、高速道路下の公園から眺める。

 大きな通りを越して麻布十番へ。大昔に来たことがあるだけだが、
駅前なぞ妙なざわつきが多過ぎて、昔の方がよかったと言える。
 どこもかしこも普請中が続く。

2015年9月30日に続く~

 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄
[PR]

by byogakudo | 2010-01-23 14:59 | 雑録 | Comments(0)
2010年 01月 22日

「マルセイユの決着(おとしまえ)」と「マッチスティック・メン」を見た

e0030187_204951.jpg






click to enlarge.


 写真は、バルコニーの作りから見て、これもパラダイスの跡と思う。

 2時間ではなく2時間半だったアラン・コルノー「マルセイユの決着
(おとしまえ)」の後半を、いくら犯罪と人間関係の後始末に追われる
からって長過ぎると思いながら見終えた。

 後半に出てくる主人公の古い仲間役が、なぜか池部良に似ている
初老の色男。ジャック・デュトロンであった。
 さあ、若き日の姿を見ながら、フレンチ・ポップスの恐ろしさに
怯えよう。
 Jacques Dutronc - le plus difficile

 「マッチスティック・メン」。リドリー・スコットは撮りたいものがあるの
かしら。
[PR]

by byogakudo | 2010-01-22 20:08 | 映画 | Comments(0)