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2010年 07月 31日

浅草周辺写真集

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 写真は、昨日の浅草周辺で。

 ようやく浅草まで遡ってきたのに、まだメイン浅草を探訪していない。
あれが、どうも雷門らしいと遠目に見て、そのまま花川戸・履物街を
うろつき、浅草松屋と上野松坂屋とを、どうやら混同していたのでは
ないか、あの「スカイクルーザー」の浅草松屋を、真ん前まで来ながら
思い出しもせず、あとで川本三郎の本で、何度も読んでたことに思い
到る。 
 だめですね、こうなっては、もう。

 そんな訳で、今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄




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by byogakudo | 2010-07-31 13:46 | 雑録 | Comments(0)
2010年 07月 30日

神保町から大川端へ

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 神保町のお宅へ伺う。古書会館にも八木書店にも、あすこにもどこにも
寄らずに森下乗継ぎで蔵前に行く。先だって、雨もよいの午後通り過ぎた
浅草の履物街を、ちゃんと見たかったので。

 今日の温度はなんとか歩ける範囲だ。それでも、できるだけ日陰を選って
歩く。東静容器というショールームに心惹かれるが、先を急ぐ。

 履物街(花川戸)まで、多少、距離があると感じたのは寄り道してたから
だろう。雨もよいの日のほうが絵になるなぞと、勝手なことを思う。少し
暑さにやられていた。

 隅田公園の小高い散歩道に、ブルーシートを敷いてカードをやっている若い
人々がいる。花火大会の掲示があるから、場所取りなのだろうが、花火大会
って、平日にやるの? 
 戻って夕刊を見たら、明日・土曜日夕方の催しだ。そのために前日から待つ
のだろうか。恐るべき体力。

 軟弱ものは前回と同じく、東部伊勢崎線・浅草駅ガード下の「怒濤の珈琲」に
逃げる。横断歩道を渡ろうとしたら、浅草松屋の旧館に目がいく。きれいな
アールデコだ。知らなかった。

 休憩後、少し元気になり、松屋の裏側に廻ってみる。裏から見ても面白い。
屋上に上がれば隅田川が見えるんじゃないかと入ってみると、3階か4階から
上は5月末に閉鎖、とある。
 しまった。気づくのが遅かった。大川を遡るのに時間をかけ過ぎた・・・。

 後悔しながら隅田川テラスを蔵前方向へ歩く。風と波が強い。軽食後だった
せいか、屋形船に打ち寄せる川波を見ていると、船酔いめいてきた。
 Sに「即物的だなあ」と嗤われる。三半規管が相変わらず過敏なのよ。




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by byogakudo | 2010-07-30 20:25 | 雑録 | Comments(0)
2010年 07月 29日

安部公房「第四間氷期」読了

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 写真は、2010年の廃墟。

 若い頃になぜだか手が伸びなかった安部公房。古本屋を始めたとき、
(現役の)若いお客さまから、「SFみたいなもんです」と言われても
まだ読まない。先週、五反田で見つけて、やっと買う気になり__
文庫本だったら、たぶん買わなかっただろう__、昨夜読み終える。

 すてきにSFだ。1958年から59年にかけて、日本語でこれほどの
SFが書かれていたと知って驚いた。連載発表誌が「世界」だとあるので、
もっと驚く。もっとも、「世界」を読んだことがないが。

 発表当時の反響はどうだったのだろう? 昭和30年代のことだから、
ひどく深刻に受止められていたのではないかしら。ドッペルゲンガー
発生理論の作り方が巧い、なんて反応は、おそらくなかっただろう。

 個体発生は系統発生を繰返すが、途中で手を加えて、その生物を
系統発生から引離して新種を作る、という方法で水棲動物を生産する
工場の件りを読みながら、山田風太郎の忍者ものに於ける人体の
変容を思い出した。

 ふたりとも(たしか)医学部出身の小説家で、昭和30年代に
人体の変容に想像力を伸ばしている。どういうことか。

     (HPB 67再)




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by byogakudo | 2010-07-29 13:53 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 07月 28日

小澤征爾 武満徹「音楽」読了

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 併読中があるのに、飛び入りで「音楽」(小澤征爾・武満徹 新潮文庫
84初 J)を読み終える。

 1981年新潮社刊が元版、78年から79年にかけて行われた三回の
対談から構成された本だ。武満徹は1996年死去、5歳年下の小澤征爾も
病を養っている現在だ。

 <国家と芸術家>というテーマで話し合われた第三章で、当時、
実現化されようとしていた国立オペラ劇場について、武満徹が
悲観的に述べている。

< [略]しかし国家が、僅かな金にしても、金を出すが口は出さない、
 そういうしゃれたオペラハウスを建てると思う? 新しい音楽官僚が
 登場し、それに迎合する芸術家が現われないと言える? 文部官僚の
 伝統からいってそういうことが期待できる? そこが問題だと思う
 んだ。>(p177)

 それを受けて小澤征爾が、文部省選定の小学唱歌に代表される、
明治以来の音楽教育の問題点を語る。

小澤 [略]つまり音楽は御上(おかみ)から与えられたものだったんだよ。
 [中略]だから自然に、音楽家が成功すると、文部省や国家や官僚と
 結びつきたくなってくるんじゃないだろうか。[以下略]

 武満 [略]音楽家として成功すると国家や体制と結びつきたくなるの
 ではなくて、音楽家として成功してある社会的な地位を占めたあとで、
 創造力や音楽生性が衰弱してくると、体制の力を借りなければ
 ならなくなるんじゃないかな。>(p177~178)

 音楽に限らず、西洋文明を取り入れた後の日本の近代化の問題として、
ずっとツケを溜めて来たことが問題なのだと思う。意識して清算しようと
した試しがあっただろうか、なしくずしにうやむやにするんじゃなくて。
 意識すると、すぐ聖戦になっちゃうのかしら? 堪え性のない。




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by byogakudo | 2010-07-28 13:12 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 07月 27日

蓮実重臣さんの新作

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 「私は猫ストーカー」のすてきな音楽を担当された蓮実重臣さんが、
NHK教育テレビ・子ども番組の音楽を作られました。


●番組名:「週刊こどもニュースプレゼンツ ABUアジア子どもドラマシリーズ」
●ドラマタイトル:『ケータイ電話と川のヌシ』
●放送日時:8月2日(月)、午前10:00〜10:40
●放送局:NHK教育テレビ
●作・演出:尾崎裕和
●音楽:蓮実重臣


 ABU(アジア太平洋放送連合)国際共同プロジェクト・「ABUアジア子ども
ドラマシリーズ」でのNHK制作の最新作が、「ケータイ電話と川のヌシ」。
その音楽です。

 きっと、軽やかで不思議なハスミ・ワールドが聴けるに違いない。ちょうど
来週の今日の放映です。しっかりヴィデオ、あるいはDVDの準備をしながら
見ましょうね。




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by byogakudo | 2010-07-27 13:56 | 告知 | Comments(0)
2010年 07月 26日

大きな違いは大きな違い

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  木村荘八が<エカキ>を志したのは、南薫造の「坐せる女」という
絵を見た<十八小僧>のときだと、「南縁随筆」(河出文庫 51初)中の
『薫造・荷風・草平』に書かれている。

 Sがその一節を読んでくれた。
 「エカキでちゃんと死ななければならない、いはゆる『十字架』
である__この十字架を『ぼく』に背負はせた師長・教導の一人が、
南さんだつたと言つて良いのである。」
 「あたし、十字架、ない」
 「猫額洞があるじゃないの」
 「あれ、持病。十字架、ちゃう」

 小さな違いが大きな違いだが、大きな違いは、どこまで行っても
大きな隔たりのままである。
 つくる人と見る人とは決定的に違う。己の分際の範囲で、できる
ことをやっていればいいのだけれど、たまに寂しい。




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by byogakudo | 2010-07-26 17:08 | 雑録 | Comments(0)
2010年 07月 25日

ひたすらつかれて

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 それでも夜は、安部公房と岩本素白とを交互に読む。「第四間氷期」と
「素白随筆集_山居俗情・素白集」だ。「素白随筆遺珠・学芸文集」も
この際、手に入れるべきか。




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by byogakudo | 2010-07-25 14:30 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 07月 24日

山口瞳「続 世相講談」読了

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 昨日は失礼しました。五反田に行ったら疲れてしまい、夜、店にくる
元気が出なかった。(10時からTVで「うぬぼれ刑事」があるし・・・。
メタフィクショナルな構造と、典型の外し方がすてきで、「キツい奴ら」
以来、二十年ぶりかで毎週欠かさず見ている。TVドラマを、ほとんど
見たことがないのに。)

 忘れないうちに、今週のシブ目新着欄を、よろしく。
 新着欄


 昭和30年代から40年代の商売往来ともいうべき「続 世相講談」
(山口瞳 文藝春秋 68初 帯J)、市井の小さな職業と、その従事者
との付き合いが描かれる。

 活版印刷にまつわる物語『パン屋の青春』から書き抜いておこう。
食べるほうの「パン」ではなく、「活版」の「パン」だ。
 山口瞳が若い頃(昭和20年代)、印刷所兼出版社に勤めていたときの
友人、印刷部門の工員だった上条吾一との話である。

 戦前、小学校を出たての上条少年は、神田の印刷所に勤める。
< 印刷所の人は、活字を言うときに、必ず音と訓とをくっつけていう。
 すなわち、上はカミジョウ、下はシモゲ、木はモッキ、本はモトホン、
 日はニチビというように。 
  普通の小説などにつかわれる活字は、四千字から五千字であるという。
 国語辞典が六、七千。漢和辞典となると一万五、六千。このうち、もっとも
 使用頻度(ひんど)の高い活字が百三十三字で、この活字のはいった箱を大出張
 という。つぎが小出張。数字や年月日、印(しるし)ものが袖ケース。あまり使われ
 ない活字のケースを泥棒という。なぜかというと、昔は、そういうケースは二人で
 共有していた。よそのケースからとってくるから泥棒という。もっとも最近は
 第二出張というらしいが。>(p235下段)

 パン屋がパン屋たる文選(ひろい)の技術は、昼休みにひとりで練習して覚える。

< [略]活版屋は、まず文選工がいて活字をひろう。それを植字(ちょくじ)工が
 組む。組みあがったらゲラ刷をとる。校正がかえってくる。赤のはいったものを
 サシカエる。赤字係なんていうところもある。再校、三校で、校了になる。これを
 紙型にとり鉛版とする。不要になったケースから活字を一字一字もとの場所に
 もどす。これを「モドシ」という。なかなかに厄介な作業だ。
  あれは昭和二十四年だったと思う。会社が鋳造(ちゅうぞう)の機械を買うと
 いう噂がひろまった。つまり不要になった活字は一回ごとに潰してしまって、
 新鋳活字を造る。するとモドシ作業がいらなくなる。従って、そのぶんだけ
 人減(ひとべ)らしが行われるのではないか。わたくしにも工場内の動揺が
 感ぜられた。>(p236下段~p237上段)

 新しく鋳造された活字はトンガっているので、知らないうちに指にアナが
あくこともあったという。(p236下段)

 上条吾一は定年前(<来年で五十歳>p238下段)だが、目が悪くなった
ので大きな印刷会社を辞めた。

< 「[略]目のわるい文選なんてどうにもならない」
  「だって、ほかの職場に移してもらったら」
  「あたし、パン屋が好きなんだ」
   [中略]
  「俺もそうなんだ。どうも、グラビヤもオフセットも好きになれない。写植って
  のも大嫌いなんだ。活版はいいねえ。だんぜん力強いもの。サシカエってのも
  いい感じだ」
  「あれがつらいの」
  「わかるよ。その苦労してる感じがいいんだ。融通のきかないところがいい。
  それに明朝(みんちょう)の活字ってのが大好きなんだ」>
(p238下段~p239上段)

 文選(ひろい)の誇りは、<この原稿は読めませんから返しますとは絶対に
言わない>(p240下段)ところにある。

 また、鉛筆書きの原稿は光って読めない。きたない原稿もあって、
< 「知ってるよ。俺の現役のころでいうと、久生十蘭とか橘外男とか」>
(p240下段)、ですって。

 学者の原稿にも困りものがある。やっとゲラを出したのに、なかなか戻って
来ない。
< 「[略]やっと返ってくると書きこみとヒッパリとタコアシで真っ赤」
  [中略] 
  「図表があるでしょう。統計みたいなの。A5判一頁の面倒なのは熟練工が
  やっても半日はかかる」
  [中略] 
  「活版で斜めの線が組めると思ってんの」
   [中略]
  「円なんかもありますからね。そりゃ、トンボやトリイの名人もいますけれどね。
  それで、やっと苦心してつくってゲラを出すと、この図表一頁分トルなんて
  指定があったりする。[略]」
  [中略]
   「それがですよ。堂々と労働科学を論じていたりする」>(p241上下段)

 ああ、打ち疲れた。タイプミスがあったら、後日、訂正します。




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by byogakudo | 2010-07-24 12:30 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 07月 22日

暑中お見舞い

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Giovanissima Catherine Spaak




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by byogakudo | 2010-07-22 14:06 | 映画 | Comments(2)
2010年 07月 21日

村雨退二郎「史談あれやこれ」を諦める

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 日本古代史、天皇名がまるで読めなくて、「史談あれやこれ」(村雨退二郎
中公文庫 84年5版 J)を諦めた。前回も同じ理由で途中放棄したのだろう。
面目ないが、文盲状態で読み進める元気がない。
 古代史とはいえ、天皇について、あれこれ述べることが可能になったのも、
敗戦の御代のありがたさかと、初出年代(1950年代半ば)を見て思う。

<皇位の継承は、親から子へ子から孫へと行くのが順当だということは、
 改めていうまでもないことだ。それがこんな風に、兄から弟へ、そのまた
 弟へという風に、皇位が横ばいしているのはただごとではないと感じられる。
 その通りである。この変則の皇位継承の背後には、日本天皇史に附き物の、
 血なまぐさい皇位争奪の闘争と、天皇家をめぐる藤原氏の同族間の勢力争い
 とが秘められているのである。>(『平安の妖婦・藤原薬子』 p75~76)
__なんて、戦前・戦中に発言できたかしら?




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by byogakudo | 2010-07-21 15:14 | 読書ノート | Comments(0)