猫額洞の日々

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2010年 12月 31日

賀正!/冬休み日記__「海炭市叙景」を見た

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 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願い申上げます。

 冬休みの行状を書き溜めていました。メインは、何てったって
昨日の「海炭市叙景」鑑賞! 映画館はいいです。

2010年12月30日(木曜日)

 昨夜もへろへろに疲れていたが、起き上がってみると身体に力が入らない。
一年分の疲れがどっと押し寄せたみたいだ。起きて数時間後、やっと年末
恒例のシチュー材料を買いに出かける。作るのは明日。

 昨夜、DVDで「シャッター・アイランド」を見て、今夜は「ボーダー」。
近年のスコセッシは好きだ。ヒチコック・ホラーと呼びたくなる作品。
ディカプリオの太り具合がぴったりしている。(痩せたままなら、いい
傍役スターになれたのにと、まだ少し残念に思っているが。)

 「ボーダー」はブライアン・デネヒーが久しぶりに見られて嬉しかった。
デニーロとアル・パチーノがコンビを組む警官、その上司がデネヒーだが、
相変わらずチャーミング。

 陳舜臣「炎に絵を」読了。この手があったかというトリックにも驚いたが、
ナイーヴな若い男が、大人の振舞いを受け入れる教養小説の印象が残った。
 結城昌治「死者に送る花束はない」は、ヤケシミがひどい東都書房版で
読んだが、この方が、60年代東京という時代性・地域性が感じられていい。


2010年12月31日(金曜日)

 昨日より暖かいのだろうか。部屋の前に巨大なビルが建設中で、窓から
覗かないと、晴れているのか曇りなのか解らない室内になってしまった。
 cui bono組=NTT+三菱地所+利権関係者、猫のひなたぼっこ権を返せ!

 Sが散歩をかねてDVD返却と借出しに行っている間に、いつものシチューを
作り、早めの夕食。世の中はお正月していたと、Sの報告。

2011年1月1日(土曜日)

 昨夜は「ザ・エッグ」とかいうのを少し見て、退屈そうだから店にブログを
書きに来た。やっぱりつまんなかったようだが、次の「パリより愛をこめて」は、
全く期待していなかった分、思いがけない拾い物。

 シナリオに緩急があるのがいい。アクションシーンや緊迫した場面に、ゆるい
台詞を入れるセンスが好きだ。
 トラヴォルタがバズーカを構えて箱乗りするシーンの運転手役の役者の顔なぞ、
よくまあ、この手の顔が残っていた、よくぞ選んだという、地味で無骨で職人肌の
キャラクターである。

 今日は義母宅へ新年の挨拶とおせちを頂きに。「海炭市叙景」を見に行くときは、
誘ってねと言われる。もちろん!

 鈴木創士氏の現代思潮新社コラム第10回は、ローリング・ストーンズ
 ああ、「エル・グレコのまどろみ」、ちっとも進んでいません。申訳ない!

2011年1月2日(日曜日)

 クリスマス前に引いたSの風邪がようやく治った様子なので、今日は歩きに出る。
都営新宿線・菊川は降りたことがないから、大江戸線・森下から一駅であっても、
乗り換えて降りた。大横川方面へ。

 どうもぴんと来ない。大横川親水公園を歩いても、ちょっと違う。
 東陽町近くで休憩して、歩き続けるかどうかを考える。去年の1月8日に行った
洲崎神社にお参りしよう。

 東陽町から一駅、木場下車。散歩が行軍にならないよう、一駅であってもショート
カットする。(こうやってひとは老いてゆくが、仕方ない。)

 赤い新田橋、そして参拝人があっても静かな洲崎神社。自分がブディストなのか
シントーイストなのかすら弁えない不届き者だが、ここや佃の住吉神社は好きだ。
 界隈を軽く一周して部屋に戻る。

 東都書房版「人それを情死と呼ぶ」(鮎川哲也 61初 J)は、心中死体に始まり、
死にに行く男女で終る構成はいいけれど、ごたごたした感じ。


2011年1月3日(月曜日)

 冬休み最終日、いよいよである。何がって、予定では年末に見て、映画の中の
時間と、現実の時間との一年の時差を体験する筈だった「海炭市叙景」を、
義母と三人で見に行く日である。

 行きました。書店用試写会をご案内頂いてたけれど、夜の外出が苦手になって
いて行けず仕舞。ようやく昼間の回に行った。

 オープニングがうつくしい。教室の暖かさで曇った窓ガラスを、子どもが手で
拭いて外の風景があらわになるシーンで、まずイカれる。
 漢字の授業中の教室では、教師が黒板に「木曜日」の「木」の十字架部分を
書いたとき、ひとりの子どもの父親が事故死した知らせが来る。
 物語全体の構造が、これだけで示される。風景とそこに生きる人々の物語だ。
そして映画は、影(ネガ)から光を生み出す行為である。フィルムの画質が、
いい。

 群像劇である。わたしの好みから言えば、もう少し登場人物にからまる
エピソードを減らした方が、すっきりするのではないかと思う。多過ぎて、
街と人との関係が却って弱まったような気がするのだが。

 映画館で映画を見る愉しさに、近頃では音響システムの変化に伴う面白さが
加わったようだ。画面の中からだけでなく、オフスクリーンでの動きを現す音が
上手や下手から聞こえ、見る者に広がりを与える。シーンとシーンとの繋がり
にも、この手法が用いられて、連続性と奥行きとを持たせる。劇場で見られて
良かった。

 小林薫のプラネタリウム館の映写技師が、客が帰った館内で、周囲の機材や
空っぽの椅子の並びを見渡すシーンは、映画と映画館と観客との関係を思わず
にはいられない、映画的シーンだ。

 こんなに地味で、大人が見られる映画を作ってくれて、どうもありがとうって
伝えてね、と義母が言っていた。映画館で映画を見る愉しさを、もう一度
味わえるようになったことに感謝!

 スローラーナー作品では「森崎書店の日々」を見逃したのが残念だが、
「マイキー&ニッキー」も映画館に行かなくっちゃ。
 6月のシャブロル特集、「女鹿」はラインナップに入っているかしら?

     (於 渋谷ユーロスペース2)





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by byogakudo | 2010-12-31 18:48 | 映画 | Comments(0)
2010年 12月 29日

ジム・ジャームッシュ「リミッツ・オブ・コントロール」を見た

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 2008年制作の「リミッツ・オブ・コントロール」は、1980年のデビュー作
「パーマネント・バケーション」のハードボイルド版リメイクではないか。

 「パーマネント・バケーション」が私小説的に自分の好きな世界、どう
しようもない苛立ちや漂流の日々と、世界との関係/無関係を綴った映画と
するなら、「リミッツ・オブ・コントロール」は、殺し屋めいた黒人男性を
主人公とすることによって、想像力の世界での漂流が、より遠く深く可能に
なる。

 難攻不落な(しかし、警備の連中に丸見えな地点から、標的の館を観察して
いるように見えたが)屋敷に侵入し、殺しの標的にどうやって入ったかと訊かれ、
「想像力によって」入って来たと応える。カットの省略という、映画的創造力で
不可能は可能になったのだ。

 次々に現れる、思わせぶりな連絡者たちと、カフェで赤と緑のマッチ箱を交換
して、指示を受ける男。マッチ箱に入っている紙切れに書かれた指令を読んだ後、
いつも紙片を飲み込むのは、読んで血肉と化した書物の寓意かとSは言う。

 カフェの後は国立美術館へ行くのが、毎朝の太極拳と並ぶ、彼の習慣だ。
男が見つめる絵画は、ジャームッシュによるモダーンアート史であり、彼が
泊まるホテルや、次の場面での登場者の紹介も兼ねる。
 スティルの連続のような、透明度の高い映像がすばらしい。

 愛する映画や文学・絵画への思いが詰まっている。個人の想像力なぞ、現実の
世界では無に等しいと、殺しの標的は言い放つ。世界をコントロールしているのは、
朕・アメリカという政治経済システムであると信じる標的は(デスクにつくなり、鬘を
骸骨に乗っけるが、骸骨がウォホールそっくりになる。)、音の歴史を伝えるギターの
弦で絞め殺される。

 仕事を終えた黒人男性はスーツをスェットに着替えて街に消え、映画が終る。
わたしたちは主人公の眼差しとともに、ジャームッシュの視線を体験し、世界への
さまざまな視線・理解について考える。



 今年も店を続けることができました。皆さま、どうもありがとうございます。
よい年をお迎え下さいますよう。来年もよろしくお願い申上げます。
 





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by byogakudo | 2010-12-29 14:21 | 映画 | Comments(0)
2010年 12月 28日

陳舜臣「炎に絵を」を読み始める

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 うわあ、目が利かない。そんなに根をつめて打ち込んだつもりはない
のに、ブログを書こうとしたら画面の文字がよく見えない。コンピュータは
やっぱり万病のもとだ。やだなあ。

 「エル・グレコのまどろみ」、冒頭を読んだだけで、集中しなくては
読めないとわかり、併読をあきらめる。冬休みに読み終わるかしら?

 「炎に絵を」では、東京出身の主人公が神戸支店に転勤になり、母親が
花隈(はなくま)の芸者だったという女子社員と知り合う。
 花隈。昔々、鈴木創士氏の運転される車の中から地名を見かけ、
 「名前から言って、花街(かがい)でしょう?」と、お尋ねしたことがある。

     (文春文庫 82再 フェア帯 J)





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by byogakudo | 2010-12-28 17:24 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 27日

結城昌治「仲のいい死体」読了

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 1961年刊行だそうだが、地方都市においても、もはや戦後ではなく、
高度経済成長へ向っている風潮がよく解る。

 ブドウ畑に温泉が沸き、さあ温泉ホテルの建設だ、観光客誘致だと
騒がしくなる中での連続殺人事件なのに、地元警察はできれば自殺や
心中に収めようとする。

 しっかり捜査しようとするのは、東京からやって来た郷原部長だけ。
四谷署時代も有能とは言いがたいスタッフに囲まれていたが、こちらの
仲間は、そもそもやる気がない。気が利かない。
 事件関係者も、これは東京での事件と同じく、たいへん感じの悪い連中
ばかりである。

 生臭坊主が推理小説に凝っていて、最近、貸本屋から借りたのが、ウールリッチ
「死者との結婚」だったり、大井美智子一座というストリップが呼びものの女剣劇
一座に関係者たちは熱中していたり、小さなシーンに反応するだけで、なんだか
申訳ない。

 でも、「恋しぐれ三度笠」という出し物は、<ちょっと風変わりな股旅物で、
主人公の忠太郎(ちゅうたろう)というやくざは、自分を裏切った水茶屋の娘を
叩っ斬って、そのあと黒田節を踊って切腹自殺をする。>(p121)。
 すごいと思いませんか?

     (創元推理文庫 2008初 J)





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by byogakudo | 2010-12-27 13:22 | Comments(0)
2010年 12月 26日

結城昌治「長い長い眠り」読了/「仲のいい死体」へ

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 ミステリでは、ことに本格ミステリでは、トリックやアリバイ崩しの
技術が腕の見せどころなのだろうが、怠惰な探偵小説好きとしては、
そんな面倒くさいもの、犯人と名探偵に任せておけばいいとしか考えて
いないので、トリックなどは、さらっと解明される方がありがたい。

 その意味で、「長い長い眠り」(創元推理文庫 2008初 J)は好ましい。
 冒頭の<上衣は着ていないが、白いワイシャツにネクタイをきちんと
締めている。ただし下半身は、パンツ一枚の男だった。>死体の、自殺と
見るには無理がある、他殺にしても口ひげまでつけているのは何故だろう
という謎が、ごくシンプルに解き明かされるのは気持がいい。

 都筑道夫の名言、「トリックよりもレトリック」に全面的に賛成なので、
暑苦しくない解決方法はすてきである。もっとも、敢て古風な本格派を
目指す書き方もあるので、どんな場合にも要求する訳ではないが。

 いちおう主人公の郷原(ごうはら)部長刑事__郷原は「業腹」でしょう?
__が、山梨県に勤務先を変えた「仲のいい死体」にとりかかったら、
某お客さまからメールを頂き、陳舜臣の「炎に絵を」がすばらしい、と
伺った。これも読まなくっちゃ。

 頂いたままの「エル・グレコのまどろみ」、いつ読むんだろう? 併読、
という手もあるか。





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by byogakudo | 2010-12-26 13:55 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 25日

陳舜臣「六甲山心中」読了/結城昌治「長い長い眠り」1/2

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 今年最後の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 ついでにと言ってはなんですが、冬期休業は、
 2010年12月30日(木曜日)〜2011年1月3日(月曜日) です。
29日(水曜日)まで営業、1月4日(火曜日)から営業開始です。

 「六甲山心中」(陳舜臣 中公文庫 77初 J)は、短篇集。1970年前後に
書かれているが、当時の若者に対する陳舜臣の眼差しのやさしさが心に
残る。(彼はどんな人に対しても偏見なく見ようとしているが。)

 フーテンやヒッピーと呼ばれたり、かっぱらいで生きている青少年に注ぐ
視線が、ともかく生きて行ってくれと願っているように感じられる。当時の
若者も60歳を超える近年である。陳舜臣の期待に応えただろうか。

 <明治神宮外苑、絵画館の上に月がのぼった。>という冒頭に惹かれて
「長い長い眠り」(結城昌治 創元推理文庫 2008初 J)を読み始める。





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by byogakudo | 2010-12-25 14:19 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 24日

陳舜臣「三色の家」読了

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~12月23日より続く

 陳舜臣はイギリス風のミステリが好きなのかしら。イギリス本格ミステリだと、
素人探偵は事実を解明しても、生き残った人々への影響を考えて公表を控えたり
するが、陳舜臣の素人探偵・陶展文も、ダメージを与えないよう配慮する。
 探偵役のみならず、警察官まで同じように控えめな行動をとる。見て見ぬふり、
である。大人が大人に向けて書いたミステリなのだろう。

 「枯草の根」では、sofaが「ソーファ」と、原音表記されていた。谷崎の初期の
何かでも、「ソーファ」表記があったような気がする。
 コーヒーが「コーヒ」、overcoatが「オーバ」なのは、神戸弁原音表記か?

 直木賞の「青玉獅子香炉」は、解説に依ると、吉田健一が新聞の文芸時評欄で、
<<・・・・・・この香炉が、この小説の光沢であり、においでもある。まだ古今
 東西の文学に徴して類似の傑作が思い当たらない。>>と評したそうである。
 惹かれる。

     (講談社文庫 78初 J)





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by byogakudo | 2010-12-24 14:14 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 23日

陳舜臣「三色の家」1/2

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 あら、世の中は休日だった。もうお正月になったみたいな、ぽっかりした
青空。ときどき風がある。

~12月22日より続く

 「三色の家」(陳舜臣 講談社文庫 78初 J)は、素人探偵・陶展文、若き日の
事件である。時代は戦前、1931年ころだから陶展文は20代後半だろう。
 日本留学を終え帰国しようとしているところに、神戸に戻った中国人の友人から、
ぜひ帰国前に立ち寄ってくれと頼まれる。友人が後を継いだ貿易商の家に赴いた
とき、殺人事件が発生する。

 戦前の華僑商館の構造の説明など、面白い。
 1階に倉庫、2階の表通り(海岸通り)側が事務所で、裏側が同面積の台所__
<金を儲けるのは食べるためという、不易の真理に敬意を表した間取りなのだ。>
(p26)__、3階が家族のすまい、となっている。

 わたしの頭の中の神戸は、たぶん、戦前のモダーン都市・神戸とその延長で
できている。なんというか一種のバビロン、世俗版ビザンティウムのイメージだ。

12月24日に続く~





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by byogakudo | 2010-12-23 12:50 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 22日

陳舜臣「枯草の根」読了

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~12月21日より続く

 いっとう最初に出てくる中国系アメリカ人夫妻が、なかなか事件に絡まない
と思っていたら、エンディングで結びついた。
 第二次大戦余話の趣がある、ちょっと哀しいミステリだが、探偵役の中国人・
陶展文が大人の魅力なので、引き続き「三色の家」も読んでみよう。
     (講談社文庫 80年13刷 J)

12月23日に続く~

 久しぶりにみつ葉介護事務所のY氏が立ち寄られる。彼が帰られたら、まるで
入れ替わりのように、亜湖さんがいらっしゃって、あれこれおしゃべり。
 来春の舞台は、4月1、2、3日と4回の公演(マチネ1回あり)だそうです。
フライヤもできたので、遅くとも来年初めにはレジに置けます。愉しみ。





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by byogakudo | 2010-12-22 15:14 | 読書ノート | Comments(0)
2010年 12月 21日

陳舜臣「枯草の根」1/2ほど

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 写真は、いつだったかの鴎の水浴。初めて鴎を間近に見たが、「カモメの
水兵さん」なんて歌ののどけさから遠い、ギャングスタ系(?)が、鴎の正体
ではないか。

 読んでないよねと、1頁目からおそるおそる頁を繰って行ったが、どうやら
未読だったようで一安心。

 大勢が1960年代ころの神戸を目指して集結し、そこで殺人事件が起きる。

 まだ若い中国系アメリカ人夫妻、神戸の叔父を頼って逃げた男を捜す、30歳
過ぎの女(当時なら年増とみなされるだろう)、南洋(今でいう東南アジア)から
やって来た中国人大実業家・70歳くらい、神戸のフィクサーである日本人の男
(東京から逃げて来た男の叔父)、上海の元御曹司(中国人・60歳)は、かつて
大実業家の苦境を救ったが、今は彼の助けを必要とする状態である。

 元御曹司の貿易会社と同じビルの地下で、中華食堂を経営する50歳の中国人が
探偵役であると、P77で解る。そして、元御曹司の銀行に勤めていた老人が
殺される。

 まだ全員が絡みきっていない、国際色豊かなミステリだが、もっぱら1960年ころの
神戸を想像する補助として読んでいる。無精者。

     (講談社文庫 80年13刷 J)

12月22日に続く~





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by byogakudo | 2010-12-21 15:23 | 読書ノート | Comments(0)