猫額洞の日々

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2011年 01月 31日

キャフェと寒空のパフォーマーと

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 1月半ばにいらした若いお客さまが、
 「毎月、最終日曜日に『げんき村』でキャフェを開いています」と仰っていた。
 「げんき村」とは、川島商店街入口近くにある、イヴェント等に使われる貸し
スペースだ。イヴェントがないときは、休憩所である。

 昨日は1月最終日曜日。行ってみた。
 入口脇にシートを敷いて着物姿の若い女性が座り、筆で何か書いている。
どんなパフォーマンスかとお尋ねするより前に、思わず、
 「寒くありませんか?」
 「ときどき中に入って暖まっています。どうぞお入り下さい」

 若いパフォーマーならその意気だと言いたいが、このところの冷え込みは
尋常ではない。地面からそくそくと寒さが凍みてくるだろう。気をつけて!

 中に入ると、年末に店に初めていらしたお客さまや、想い出用品店の方に
声をかけられる。

 ピアソラがノートPCから流れ、川島商店街各店舗の前面が、スライドショー式に
壁面に映され、店舗の流れの合間に「堂楽珈琲」の文字が入る。
 キャフェという場を使って、ゆるやかな共同体を求める試みだろう。なるほど。

 肝心のコーヒーだが、
 「酸味系と苦み系、どちらにしますか?」と聞かれて、生意気にも、
 「上手にいれられた酸味系を」とお願いしたら、その通りの味だった。
 軽くて酸味と深みがある、おいしいコーヒーだ。

 月一回だけでなく、恒常的に商店街でキャフェをやりたいと仰る。ぜひ
実現して下さい!
 「キャフェ・スプーマ」が去年の夏突然に消え、商店街にはキャフェ難民が
続出している。「キャフェ・スプーマ」があった頃、子どもを連れた若い主婦
たちがおしゃべりしたり、年配客が一休みしていた。

 買い物をしてお茶を飲める場所がある。キャフェの招致は、商店街の
シャッター通り化を防ぎ、活性化させる有効な手法だ。
 





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by byogakudo | 2011-01-31 12:46 | 雑録 | Comments(0)
2011年 01月 30日

垂涎の的

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 写真は鳥越おかず横町の佃煮ショーウィンドー。

 川島商店街にキャフェが再びできるかもしれない、という
話を書いていたら、いきなり原稿が落ちてしまった。明日、
書きます。





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by byogakudo | 2011-01-30 14:12 | 雑録 | Comments(0)
2011年 01月 29日

春遠からじ?

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 
 

 どのお天気占い師も、2月1日から暖かくなると、口を揃えている。
寒いのは週末週明けまでだそうな。ほんとでしょうね?
 占いだからと思っても、言われると期待する。どうか外れませんよう。
毎日ふたりして、大量の使い捨てカイロをポケットに入れて店に出動する
のに疲れた。






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by byogakudo | 2011-01-29 13:13 | 雑録 | Comments(0)
2011年 01月 28日

「マイキー&ニッキー」追加

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 暗い話か、じゃあ、いいやと勘違いされては困るので、急いで
つけ加えるが、「マイキー&ニッキー」では悲劇が喜劇ベースで
語られる。そこここに、おかしみがちりばめられている(悲劇
だけの人生があり得ないように)。

 律儀で不器用な殺し屋という設定など、タランティーノや
ジャームッシュ作品が好きな方なら、うれしくなること受合い。

 撮影現場では(大変だけれど)、キャストもスタッフも愉しかった
だろうなと見る者に感じさせる。完璧な脚本を生かしきった映画だ。





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by byogakudo | 2011-01-28 14:51 | 映画 | Comments(0)
2011年 01月 27日

「マイキー&ニッキー」を見る

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 悪魔(Old Nick)は、かつて光り輝く大天使Luciferであったが、
傲慢な振舞いを続け、天界の秩序を乱した。
 天使長Michaelは、彼を罰さなければならなくなった。

 「マイキー&ニッキー」は、そんな物語である。

 天界であれ世俗のギャング組織であれ、秩序は維持されなければ
ならない。しかし、天使ならぬ濁世に生きる生身の人間が、幼年期を
共有した友人を裏切るのは辛い。

 堕天使ニッキー(ジョン・カサヴェテス)のパラノイアックで傍若無人な
行動に傷つけられ、マイキー(ピーター・フォーク)上部の命令に従って
やろうと決心しては思い直す。だってニッキーは、彼の理想のアウター
エゴだ。

 自己愛しかない、男女を問わず誰に対してもわがままを貫く
ニッキーの美点は、ただひとつ、魅力がある、というだけである。
 最低の男だと解っていても、あの上目遣いの視線で訴えかけられると、
女は許す。(「チューズ・ミー」のキース・キャラディーンの原型か?)
 男であるマイキーも許すが、・・・。

 ホモセクシュアルの聖なる道行きの一夜を、観客はともにする。
ざらざら、ひりひりした画面と音のすばらしさ。あの時代(1976年制作)
だからこそ可能だった映像が、ようやく一般公開される。
 コーティングされた映画に疎外され続けてきた映画ファンへの、
最高の贈り物だ。

 カサヴェテス・メモリアルナイト!『マイキー&ニッキー』
プレミア上映会は、

<日時:2月3日(木) 18:30開場 19:00開演 料金:2000円均一
 会場:映画美学校シアター(仮称)
 問合せ:ユーロスペース(03-3461-0211)(渋谷区円山町 1-5-2F)>

 詳しくはスローラーナーをご覧下さい。

 若い方、いま見ましょう! あなたの季節が描かれているから。
 もう若くない方、あの季節は忘れてないでしょう? 見ましょう!

     (2011年1月26日於TCC試写室)





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by byogakudo | 2011-01-27 14:32 | 映画 | Comments(0)
2011年 01月 25日

明日、臨時休業いたします

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 いきなりで申訳ありませんが、明日1月26日(水)、臨時休業
いたします。
 明後日はいつも通りの営業、明々後日・金曜日は定休日です。

 よろしくお願い申上げます。





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by byogakudo | 2011-01-25 17:51 | 告知 | Comments(0)
2011年 01月 24日

TV or not TV・・・

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 大家さんに家賃を払いに行ったら、
 「お宅、テレビありましたっけ?」と聞かれる。質問の意味が
わからなくて戸惑った顔をしていたら、
 「あの、地デジってあるでしょ」

 やっと理解して、
 「いえ、ありません」と答えたが、今までのTVが見られなくなる
って、そんなに大問題なのかしらと、あれだけTVキャンペーンされても
身にしみない輩が、ここにいる。

 別にTVを嫌ったり憎んだりはしてないけれど、当日の天気予報を
見る以外、特になくてはならない必需品だろうか?
 あっ、金曜深夜、ではなくて土曜未明の「タモリ倶楽部」から
「シロウト名鑑」に続く流れが見られなくなるのが、さびしいかな?





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by byogakudo | 2011-01-24 13:29 | 雑録 | Comments(0)
2011年 01月 23日

マグダレン・ナブ「真夜中の訪問客」読了

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 なんてこと。昨日は書いたのに、アップするのを忘れていた! もはやダメ
なんじゃないかしら。かなしい。

 フィレンツェという街と、そこに生きる人々がテーマのミステリだ。
本格好きには薦めないが、小説好きにはお薦め。

 クリスマスも近いころ、フィレンツェに住むイギリス人が殺される。
地元の憲兵隊が捜査に当り__警察と憲兵隊の捜査範囲の違い等がよく
解らないが、この事件では憲兵隊の管轄である。__、スコットランド
ヤードから派遣された英国人警官がオブザーヴァとして見守る。
 
 被害者が、どうやら古美術品の密輸入に係っていたことが明らかに
なり、イタリアの複雑な輸出入法律の解説がある。複雑さを逆手に
取ったやり口みたい。

 異国に暮らす外国人は、租界的に生きるか、とけ込もうとするか
どちらかだが、被害者は租界型だ。「英国図書館」で「タイムズ」を
読み、SFを借りる。「燃える惑星」並びに「時空の彼方より」を
借りたまま、殺された。

 フィレンツェっ子の若い憲兵は、英語ができるので捜査陣に加わって
いるが、シチリア出の直接の上司に違和感を覚える。被害者宅にあった
紅茶缶を見て、自分の家族も同じ銘柄を飲んでいると言ったら,
 「紅茶なんか?」と馬鹿にされる。
<[略]フィレンツェ人が歴史的に、英国のものなら何でも好きなことを、
 いまさら説明する気はなかった。>(p23下段)

 この「歴史的に」というのは、どんな歴史のことだろう? イタリア史
も知らないので困る。近現代史でいうと、ガリバルディとか人名は思い
出すが、どんな内容だったか。
 統一イタリアは近代の概念で、ルネサンス当時の各公国意識が、ずっと
続いていたし、いるのかしら。
 「国民国家」という幻想的イデオロギーは、結局、戦時にしか効力を
発揮できないファンタジーなのではないかと、読みながら考えた。

 ミステリとしては、眠りから目覚めたデウス・エクス・マキナが
心優しく、謎の解明を行う。季節はあたかもクリスマスなのだから。

     (HPB 90初 帯)





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by byogakudo | 2011-01-23 13:28 | 読書ノート | Comments(0)
2011年 01月 22日

下谷万年町を求めて

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 

  
 ところで昨日も失礼いたしました。寒い中を歩き廻って冷えきり、
いちにち閉め切った店の寒さを思うと、ブログを書きに出る気力が
なかった。

 北上野と、そっけない名前に変わっていても、下谷万年町の気配・
面影なり、見つからないかしらと、大江戸線・新御徒町で降りたのに、
反対方向、小島や鳥越方面に歩いてしまった。
 道理で、去年の今頃見かけた、鳥越神社「節分会」のビラが今回も
目につく。

 だけど、そのおかげで、あるいは、けがの功名をこんなときに使って
いいのか解らないが、小島小学校跡を利用した「デザイナーズビレッジ」
や「鳥越おかず横町」に、いつの間にか入り込んでいた。

 「鳥越おかず横町」は、かなり長い商店街だ。3時過ぎくらいだと、
わたしたちのような観光客然とした人間しか歩いていない。

 切りイカやシラスの佃煮がきれいに並ぶ、煮豆屋さんのショー
ウィンドウを、まるで若い女が宝飾店の窓をじっと、憧れを込めて
見つめるように、真剣にうっとりと眺めた。義母にお土産を買う。

 ここにも、佃島や月島、築地明石町と同じく、路地が、まだ少し
残っていて、思いが満たされる。
 近くまで来ているのに、大川に寄らなかったのが心残りだが、
そんなことをしていては、風邪を引く。春よ、早く来て! 





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by byogakudo | 2011-01-22 14:26 | 雑録 | Comments(0)
2011年 01月 20日

サイモン・ブレットと唐十郎に追加/マグダレン・ナブ「真夜中の訪問客」半分

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 ブログを書き終え非公開で送り、まあいいでしょうと公開すると、
しばらくして、あれを書き忘れていた!と気づくが、送っちゃったし、
もういいかと諦める。

 サイモン・ブレット「奥様は失踪中」なら、元の住人が殺されていた
ことが解り、パージェター夫人がご近所に聞き込みに行く。
 夫が妻を殺したのだろうと誰しも考える。一度は愛した筈のひとを
殺すなんて悲劇的だと、聞き込み先の隣人が言うのを受けて、
< 「"しかし各人がおのれの愛するものを殺す"」>とパージェター
夫人が「レディング監獄の歌」を引用するや、相手は茫然と、彼女の
暗唱を聞いている。

<そうだわ、とパージェター夫人は染みひとつない居間に欠けている
 ものに気づいた。コットン夫妻が住んでいたころのアカプルコ荘と
 同じく、そこには書物がまったくなかった。どんな本だろうと、
 とにかく本と名のつくものがどこにもなかった。>(p137下段)

 亡きパージェター氏がオスカー・ワイルドが大好きで、特に
「レディング監獄の歌」と「獄中記」がお気に入りだったという
ギャグが、それに続く。

 唐十郎「下谷万年町物語」では、小説が、俳優論・肉体論でも
あることを書き落としていたし。
 紙片を挟んでいようと、ノートしていようと、書こうとすると忘れる。
どういう病理だろう?

 シムノンが絶賛という惹句にノッて、マグダレン・ナブ「真夜中の
訪問客」(HPB 90初 帯)を読み出したら、いい! 好きだ。





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by byogakudo | 2011-01-20 16:01 | 読書ノート | Comments(0)