猫額洞の日々

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2012年 04月 29日

郵便局と亜湖さんと

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 亜湖さんと郵便局に直接の関係はないが、ルート上でつながる。

 連休なんてものがあるから、休日と休日の間に一回は、中野の大きな
郵便局へ小包を出しに行かなくてはならない。当番医制度みたように、
小さな郵便局同士、融通し合って開けるようにしたら助かるのだが。

 Sが来るのが少し遅くなるので、店を開ける前に郵便局に行こうと
思ってたら、一時間に一本の循環バスをつかまえ損なう。せめて30分に
一本、バスが通ってくれないか。中野新橋界隈は23区内の過疎地だ。

 しょうがない、全重量3.5kgくらいの本を抱え、暑い中、山手通りの
バス停まで歩く。すぐバスが来て中野の郵便局到着。
 帰りが問題だ。川島通りを通る循環バスの時間まで、あと30-40分ある。
日除けのないバス停で待つより歩いて戻る方を選ぶ。中野総合病院横を、
ともかく南下すれば青梅街道に出るんだもの。

 暑さを考え、自動販売機を見かけるうちに冷たいお茶を買ったのは、
正解だ。すぐ住宅地になって、自販機もなくなる。

 風光明媚や絶景にはあまり惹かれない。ありふれた、何の変哲もない
住宅地を歩くのが面白い。曲り角毎に注意していたのだが、暑さにやられた
のか、袋小路に迷い込んだり(猫がご飯をもらっていた。引き返すしか
ないかと思ったら、猫道があった。)、うろうろしながらも鍋横に出た。

 もうちょっとで亜湖さんちだ。一服させてと駆け込みたい誘惑を覚える。
でも、もし亜湖さんがいらしたとしても、お寄りしてたら、店を開ける
気がなくなりそうだ。
 もう少しだから歩く。伊呂波文庫が近づくと、ここでも一休みしたいと
誘惑の声が聞こえるが、幸いなるかな、レジ前にお客さまの姿が。

 無事に戻って店を開けたら、大変静かな一日。そんなものだ。

 亜湖さんのライヴ映像が、YouTubeで3本見られます。
 
 亜湖 2011 ここにいた、い 01
 亜湖 2011 ここにいた、い 02 
 亜湖 2011 ここにいた、い 03
 





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by byogakudo | 2012-04-29 17:13 | アート | Comments(0)
2012年 04月 28日

日常回帰

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 ふだんの営業状態に戻りました。今週の新着欄ともども、よろしく
お願い申上げます。
 新着欄 

 冊子小包を五つばかり作ったら、疲れてしまって、頭が働かない。
商店街は今日も静か。
 久しぶりに近所の I 青年とK夫人と、続けていらっしゃる。お二人を
ご紹介。





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by byogakudo | 2012-04-28 18:08 | 雑録 | Comments(0)
2012年 04月 26日

ミシェル・フーコー「フーコー・コレクション4 権力・監禁」読了( 2)

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 『5 知識人と権力』より、
<[略]欲望と権力と利害とのあいだの関係は、一般に考えられている
 よりはるかに複雑です。権力を行使するものが必然的にその行使に
 利益をもとめているわけではないし、その行使に利害をもとめる人びとが
 権力を行使しているわけではないし、権力への欲望は、権力と利害との
 あいだにこれまた独特な遊戯を演じています。ファシスムが起ったとき、
 一般大衆がしかるべき人びと、といっても一般大衆とは融合しえない人びとが
 権力を行使することを欲するという事態が起る。一般大衆の上にその犠牲の
 もとに、その死と犠牲と虐殺の瞬間にいたるまで権力が行使される以上、
 融合はありえないわけですが、にもかかわらず一般大衆はこの権力を欲望する、
 この権力が行使されることを欲するのです。>(p092-093)

 『6 人民裁判について__マオイスト(毛沢東主義者)たちとの討論』より、
< 司法に対して、闘争はいくつかの形態をとり得るだろう。
 [中略]
 それらは、すべて抗(アンチ)=司法ゲリラ活動であるといってよい。しかし、
 まだそれだけでは反(コントル)=司法にはなっていないのだ。真の反=司法とは、
 本来なら裁きを受けるべきところなのに普段は司法の手を逃れてある人間に対し、
 あくまでも司法の型にのっとった行動を起こすことだ。>(p148-149)
 ずっと、アンチではなくナルだと思ってきたが、ナルは効力を指向しない。コントルなら
実行の場に耐えられるのかしら。

 『8 狂人の家』からは前に引用した。

 『9 監獄についての対談__本とその方法』より、
<[略]権力は知と、そして知は権力と常に運動している。でも、単に権力が
 これこれの発見、これこれの知の形態を必要としていると言うだけではだめで、
 権力行使そのものが知の対象を生み出してそれを浮上させたり、情報を蓄えて
 それを利用するということも示さなければいけません。権力および経済力が日常の
 中でどう働いているかを知らなければ、経済的な知について何も理解したことに
 なりません。権力の行使は絶えず知を産出し、逆に知は権力効果をもたらすんです。
 「中略」
  現代ユマニスムはこの知と権力を分離した点で間違っている。それらは一体化してる
 んですから、知が権力に依存しないような状況を夢見ているようでは話になりません。
 それでは結局ユートピア的な形で相変わらず同じユマニスムを継承することになって
 しまいます。知なくして権力が行使されることも、知が権力を生み出さないことも
 ありえません。>(p210-211)

 『10 ミシェル・フーコー__哲学者の回答』にも紙片が入っているが、どこに反応
したのだろう? 奴隷と奴隷の身体の所有権の箇所だったのか? わからない。 
 まだまだ紙切れは挟まっているが、疲れたので、ここらで一休み。(まだ引用を
続けるつもりなの?)
 
     (ちくま学芸文庫 2006初 J)





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by byogakudo | 2012-04-26 15:16 | 読書ノート | Comments(0)
2012年 04月 25日

ミシェル・フーコー「フーコー・コレクション4 権力・監禁」読了

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 やっと全部読み終えたが、間を開け過ぎたので、10枚も挿んである
紙片のチェックにたどり着けない。少なくとも前後数頁を読み直さないと、
なぜそこに紙切れを挿んだのか、思い出せないではないか。

 与太郎的には、原罪の観念から展開された思考かと愚考。

     (ちくま学芸文庫 2006初 J)





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by byogakudo | 2012-04-25 14:19 | 読書ノート | Comments(0)
2012年 04月 24日

川本三郎「大正幻影」読了

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 はてさて。読む時期をまちがえたかしら? どうもそんな気がする。

 佐藤春夫、谷崎潤一郎、芥川龍之介、荷風などの大正期の作品から
時代と風景を読み解くエッセイ集だ。川本三郎の東の東京への思い、
路地や大川への思いがよく伝わってくるけれど、音域がせまい歌い手の
単調な歌声とも感じられる。
 彼のキーワード、「隠れ里」の意味思考する範囲から、それ以上、
イメージが広がって行かなかったり。ちょっと物足りない。

   (ちくま文庫1997初 帯 J)





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by byogakudo | 2012-04-24 16:31 | 読書ノート | Comments(0)
2012年 04月 22日

「我に益あり・西村伊作自伝」追加

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 西村伊作は大逆事件の大石誠之助の甥でもあるので、警察から
尾行された経験がある。

 彼と弟にはアメリカ製モーターバイク、追う警官たちには自転車
しかない。スピードの差でもちろん勝つ。
 また、家宅捜索されるが、警官の目にはコーンビーフの缶詰が
爆弾の一種に見えて押収したり、西村からピストルはどうする?
と聞かれて、ようやく一応預かっておくと答えたりしている。
 暗い事件の話なので、ちょっとスラップスティック調を入れて
書かれている。

 昔はピストル所持にうるさくなかったらしい。銃刀法はもしかして
戦後の産物だろうか?


 昨日、書き忘れましたが、しばらく通信販売だけの営業です。
よろしくお願い申上げます。





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by byogakudo | 2012-04-22 12:45 | 読書ノート | Comments(0)
2012年 04月 21日

あれやこれと/「我に益あり・西村伊作自伝」+「西村伊作の楽しき住家(じゅうか)」読了

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 私用に追いまくられ出したと思ったら、中断せざるを得なくなり、
まあ、そのおかげで別の私用を果たすことができたので、これで
よかった、ということにでもしておかないと。


 川本三郎「大正幻影」を再読していて、佐藤春夫もまた読もうかと
いう矢先、西村伊作関連本が2冊手に入る。買取りはありがたい。

 文化学院を創ったひととしか知らなかった西村伊作だが、もっと総合的で、
大正期のリベラルな文化人だった。戦前のブルジョアジーの底力もわかった。

 自伝は英語圏の読者に西村伊作を知らしめようという意図で口述筆記がなされ、
海外での出版がうまく行かないので、日本語版の刊行になったそうである。

 また彼は、自伝よりも一族のサーガが書きたかったようで、彼の両親や祖母の
ころの結婚風景__花嫁が徒歩で山を越え、途中の村々で休憩して村人に供応
される度に心付けを置いて歩き続け、一晩他家に泊まり、ようよう婚家に到着、
婚姻の儀に至る。__を読んでいると、小泉八雲でも読んでいるような気分だ。

 政治家や実業家が晩年になると、自分の手がけた事業や成果を述べ立てたく
なるのと逆方向の自伝だ。「我に益あり」だけでは、手がけた住宅や教会・公共
建築物が少なくとも65点もあるとは思いもよらない。
 「西村伊作の楽しき住家(じゅうか)」の巻末に、彼が関わった建築物リストが
出ていて、2001年時点で残存しているものもかなりある。

 西村伊作自身は信者とは言えないが、プロテスタンの環境に育ったのが、
後の様々な活動に影響している。自伝は自由主義者としての振舞いが咎められ、
六本木署に留置される場面から始まり、回想が湧き出るという構成である。

 明治期の特に上流階級にプロテスタン・キリスト教が流行った(個人の内面に
深く浸透したようには、あまり見えないので「流行った」と認識するのだが)のは、
「西村伊作の楽しき住家(じゅうか)」では生活改善運動絡みで、そうなったのでは
ないかと言うけれど、わたしはもっと他愛もない理由を思いつく。

 カトリックが旧教、プロテスタンが新教と訳されたのが大きいのではないか。
時は明治維新から間もなく、古きを捨てて新しきにつくのがモードである。
 隠れキリシタンの伝統のあるカトリックより、新入荷のプロテスタンに惹かれた
のではないかしらと、与太郎読みである。
 それと、儒教道徳に替わる新しい実践モラルとしても、わかりやすく受け入れ
やすかったのではないかしら。

 (西村伊作「我に益あり・西村伊作自伝」 軽井沢美術文化学院 2007年復刻初 帯 J)
 (田中修司「西村伊作の楽しき住家(じゅうか)」 はる書房 02再 J)


 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 





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by byogakudo | 2012-04-21 13:22 | 読書ノート | Comments(0)
2012年 04月 12日

明日から臨時休業いたします

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 明日13日(金)から20日(金)まで、臨時休業いたします。直前のお知らせ
で申訳ございませんが、よろしくお願い申上げます。

 やっと春になって__それでも店内、奥の部屋には暖房を入れ、カーゴ
パンツなる無粋な代物を重ね履きしないと風邪を引く。__訪れてくださる
お客さまもあるかもしれない、この季節に何をしてるとわたしも思いますが、
私用あり、涙をのんで休まないわけにいかないのです。
 ご迷惑をおかけいたしますが、ご寛恕ください。





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by byogakudo | 2012-04-12 13:47 | 告知 | Comments(0)
2012年 04月 11日

和田堀給水所は近代化遺産である!

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 おととい、義母と三人、桜を見に和田堀給水所へ行った。前はぐるっ
と一周できたが、今回は入口近くしか散策できない。第一・第二配水池
の手前にロープが張られている。

 管理の方に伺うと、災害に備えて、今の第一・第二配水池を壊し、
もっと貯水量の多い施設を十年計画で建設することになり、その準備の
ためにロープが張られているそうだ。第一配水池から破壊し、次に第二
配水池の殲滅となる予定。

 言葉が大きいのは、もちろん怒っているからで、都心近くに貯水池を
持つ必要性は認めるが、しかし、そのために戦前に建設された二つの
配水池を滅ぼすのは許せない。東京都・水道局は、せめてドコモモに
相談すべきではなかったか。

 無駄だ、非効率だという言い種で、東京駅を囲む、明治・大正・戦前
昭和期の建築群をズタズタに引き裂くような街に生きていると、おこりっ
ぽくもなる。役所の止められない止まらない体質を解った上で、和田堀
給水所の滅亡阻止を訴えたい。
 また、玉川上水の改悪も許した覚えはないのだが、どこまで壊せば
気がすむのだろう。優れたものを妬み根性から壊し、新たにちゃちな
ものを作って、それで経済が廻る、というのは沙汰の限りだ。

 怒りついでにつけ加えれば、原発を再稼働しなければ海外に移ると
脅す大企業は、勝手に行けばいい。残された下請け企業連合で、トヨダや
オンダ、サニー製品を作って、内需拡大型・鎖国するのは、どうだろう?





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by byogakudo | 2012-04-11 12:41 | 雑録 | Comments(0)
2012年 04月 10日

森茉莉付近(27) 奥野信太郎 編「東京味覚地図」読了

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  戸川エマは地域ではなく、ジャンル担当である。題して『東京の喫茶店』。
彼女は、ケーキが食べられる明るい喫茶店が好きだ。

< 燈台下暗しといいますが、つとめ先が神田にあるのに、最近まで知らずに
 いて、なんと葉山に住む友達に教えられたのが、駿河台下美津野運動具店の
 向いにある「エス・ワイル」というお店です。ここもお菓子を売る店ですが、
 暑くて食欲のない時でも、レモン・ティにババロアなら食べてみようという
 気になります。先日もここで森茉莉さんにお会いしました。森さんも人から
 きいて本屋へくるとここへ寄るのだといっていらっしゃいました。>(p202)

 55歳くらいの森茉莉だ。

     (河出書房新社 1958年3刷 函)





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by byogakudo | 2012-04-10 16:39 | 森茉莉 | Comments(0)