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2017年 03月 28日

払方町に行き惑う

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 この写真は杉並区で。

 雨に降り籠められていたので、今日は早速出かける。中野坂上
で大江戸線に乗り換えても、牛込神楽坂・下車か蔵前まで乗るか、
考えている。待ちきれなくて早い方で降りる。

 久しぶりに払方町の聖地を見たい、というのがあったのだが、
牛込神楽坂から、ぶらぶら、あちこち、目に入ったものに反応
しながら払方町を目指すのは、結構むずかしい。二十騎町や
市谷加賀町をうろついてしまう。

 徘徊したおかげで市谷加賀町2丁目に残る古い木造家屋や、
昼寝中のキジトラさん(去勢済みを示す耳に、赤い首輪つき)
に会い、さらに枯れたカラスウリが絡みつく、見捨てられた
文化住宅にも出会う。
 但しその後、大通りに出てしまい、防衛省の敷地をぐうっと
大回りすることになるのだが。

 やっと防衛省を過ぎる。ひと休み。

 もう少し歩きたくて、今度はすんなりと払方町に着く。浄瑠璃坂は
きつかったが。
 聖地は初めて訪れたときと同じく、菫の季節。お隣に新しい住宅が
建っている。
 静かでゆったりした屋敷町を日仏学院の方へ向かう。途中で、前に
見た記憶のある曲り道に出る。南欧風の瓦屋根の、大きな洋館だ。
道の向かい側、和風の大邸宅では左半分を解体中。

 また急坂。でも日仏はこの坂の途中に在る。売店で絵はがきを買い、
『失われた時』のコミックス版を眺める間、Sはせっせと学院の庭で
撮っていた。

 曇ってきた。準冬装備の服装で出てきて、よかった。市ヶ谷から南北線、
飯田橋から総武線で中野、と戻る。



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 安倍首相:担いだ「保守ビジネス」 「稲田防衛相」「森友学園」
「田母神俊雄」の交点 by伊藤智永

 そうか、右翼じゃなくて保守ビジネスなのか。

 安倍昭恵は100万円を渡している - 晋三の指示どおりに動いた9月5日

<首相動静を追跡しよう。9月3日、午後2時17分から27分、
 財務省理財局長の迫田英典と面会。
 9月4日、午後0時39分、大阪市中央区の読売テレビに到着。
 午後4時7分、大阪市北区の海鮮料理店「かき鉄」に到着。
 故冬柴鉄三の次男(冬柴大)らと食事。
 
 同じ9月4日の午前10時から11時、近畿財務局のビル9階に
 おいて、森友学園の工事関係者と近畿財務局の池田統括管理官と
 大阪航空局の担当者が面会、土地売却費用について交渉がされて
 いる。

 そして9月5日、昭恵が塚本幼稚園で講演、名誉校長に就任した。>

<9月4日の「かき鉄」の会食の後、冬柴大が高槻支店次長を務めて
 いたりそな銀行から、後日、森友学園に建設工事費として21億円が
 融資された。
 また、9月4日、国交省から森友学園に6000万円の補助金交付が
 決定され、プレスリリースで告知されている。>
 保守ビジネス...。





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by byogakudo | 2017-03-28 20:56 | 雑録 | Comments(0)
2017年 03月 27日

アルフレッド・ベスター/中田耕治 訳『虎よ、虎よ!』半分弱

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 かっこいいなあ! こんなにかっこよかったの?! うすくはかなく、
読んだことがあるような気配は感じるが、見事に忘れていて、かっこよさ
に圧倒される。寝る前に読むにはまるで不適当。佐藤春夫の探偵小説随筆
に目を通し、気を落ち着けてから寝む。

 たたみかけるようなリズム、めくるめく展開、グルーヴィ!

 なんの紹介にもならないけれど、そういう本なので、ビートニクあるいは
パンクなので。

     (アルフレッド・ベスター/中田耕治 訳『虎よ、虎よ!』
     ハヤカワ文庫 2008初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 森友問題の謎を解くカギ・・・官邸内のメカニズムを知る必要

 異常な民間人の証人喚問と「森友国会」の裏で着々と進む悪法制定の動き
安倍晋三は、ほんとに日本を崩壊させるつもりだろう。種子法の廃止法案、
水道民営化法案、家庭教育支援法案、親子断絶防止法案、医療ビッグデータ
法案、放射線防護基準緩和法案などによって。

 TVや新聞、殊にTVできちんと報道しないので、いまだ安倍晋三・独裁政権
の支持率、52・4%(前回より3・3ポイント減)
不支持率、32・5パーセント。
 支持率がトランプ(支持率40%台)より高いなんて、国辱的。





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by byogakudo | 2017-03-27 15:33 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 26日

一ノ瀬俊也『明治・大正・昭和 軍隊マニュアル 人はなぜ戦場へ行ったのか』読了

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 情報の伝達を旨とする新書判って、"遊び"や余白が少なくて
読みにくいものではあるけれど、なんとか読了。

 著者・一ノ瀬俊也のいう"軍隊マニュアル"は、
<徴兵にまつわる「決まり文句」の数々を収録した「マニュアル」
 本である。[略]
 今日でも書店に行けば売っている、『挨拶・式辞文例集』や
 『手紙の書き方』といったジャンルの本の軍事版>(p5)である。

<兵士とその周辺の人々の「あるべき」振る舞いを規定した、
 (主に)市販の書籍であり、大きく分類するならば、
   (1)入営した兵士のための兵営事情案内・軍隊教科書(『兵卒
     須知(すうち)』などの名がつけられた)
   (2)軍隊・戦場にある兵士と一般人とが相互にやりとりする手紙
     例文集
   (3)兵士の入営・凱旋・葬儀の際用いる、式辞・挨拶模範>(p6)

の3つである。
 
 たしかに兵営事情案内は必要だ。最初から職業軍人を志願した男なら
ともかく、普通の職業人が徴兵されて、見知らぬ連中の仲間になり、徴兵
期間を過ごすのだから、勝手が分からないと不安で困る。
 先輩から殴られるなんて噂も聞こえる軍隊なので、情報は多い方がいい。
心構えもできる。なるほど。

 ふと、留置場マニュアルや監獄マニュアルはないかしら、と考える。
"ピストルのおまわり"がギャグではなく、共謀罪を何が何でも通そうと
する政治権力として目の前に存在する今、必要になってきているのでは
ないか、サヴァイヴァル・マニュアルとして? 杞憂であればいいけれど。

 著者が"軍隊マニュアル"に注目したのは、
<このような「決まり文句」を通じて、当時の民衆が「なぜ自分は喜び
 勇んで軍隊に行かねばならないのか」、「この若者はなぜ戦争に行か
 ねばならないのか」について、少なくとも表向きにはどう納得していた
 のかがわかる[略]。
 この点を明確にすることは、「軍隊の存在」が当時の社会の中でどの
 ように論理的に正当化され、逆らえない存在たり得ていたのかを解き
 明かすことに他ならないのである。>(p7)

< 徴兵令が制定されて10年以上もたち、明治政府の強権的イメージ
 とも相まってとっくに社会に根付いていたように見えてしまう、
 「兵士になること」の意義とは、未だ[注:明治17=1884年]口を
 酸っぱくして「説明」されねばならない程度のものでしかなかった
 のである。
 [略]
  このことは、何も明治初年だけに限られた問題ではない。昭和戦中期
 に至るまでそうだったのである。つまり、徴兵・軍隊の正しさとは、
 その時々の政治・社会的価値観にかなうよう、常に繰り返し説明される
 必要があったのである。[略]
 各種の軍隊「マニュアル」たちは、その装置に他ならなかった。[略]
 「天皇陛下のおん為に」などといった抽象的な言葉を叫ぶだけでは、
 人々を動かすことなどできなかったのである。
 [略]
  ここで強調しておきたいのは、人々が<自ら書く・語る>行為の重要性
 である。つまり人々は「マニュアル」を見て、兵士たる自分、兵士を
 見送る人々が発するべき「正しい」言葉を、あたかも自分の主体的な
 言葉であるかのように発したのである。すなわち、軍隊に行くことの
 「正しさ」が、こうした人々の主体的(であるかのような)行為を通じて
 繰り返し確認されていったのである。嘘も100回言えば本当になるなど
 という言葉があるが、そうした身体的行為を通じて、彼らの内心とは別に、
 徴兵は誰にも逆らえない、正しい「建前」として成立していったのである。
 [略]
 まがりなりにも納得することなくして結局のところ人は動かないからであり、
 むしろ何らかの論理を示して人々を説得し納得させるために権力は腐心
 していたというのが、太平洋戦争以前の大部分を通じての実態に近いと
 私は考える。そのほうが効率的だったのであり、逸脱者に対する暴力の
 行使は最後の手段であった。>(p8-10)

 言葉は事態を規定する。言葉というウィルスに寄生されたヒトはまた、
事態を規定する言葉自体に影響される。

 そんな風に言っちゃいけない。そんなことをしたら気狂いになってしまう。

     (一ノ瀬俊也『明治・大正・昭和 軍隊マニュアル 
     人はなぜ戦場へ行ったのか』
     光文社新書 2004初 帯 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-03-26 21:33 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 25日

安倍晋三から「日本を、取り戻す」

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 3月23日(木)付け「東京新聞」朝刊28面には驚いた。
宮崎県議会が(!)、全会一致で(!)、
<「共謀罪」と趣旨が同じテロ等準備罪を新設する組織
 犯罪処罰法改正案について、慎重な検討を国に求める
 意見書を>可決した、という。
< 意見書は民進・社民党系の会派が呼び掛け、自民党や
 公明党などの会派が賛同した。
 [略]
  宮崎県議会は定数39で、自民党が過半数を占める。>

 戦後の民主化にも拘わらず、男尊女卑の風潮が強く、極右も
生み出し、自民党・教徒以外は異教徒扱いされる風土だったが、
T氏の観察の一端が示された、ということだろうか。
 氏は、生活の場は長く東京だが宮崎市にも仕事を持ち続け、
ときどき出向かれる。
 「いや、少しずつだけど変わってきてますよ」と伺ったとき、
失礼だが、ほんとかしらと思ったのだけれど、どうやら少し、
変わってきたようだ。安心できる方向に。

 わたしが内心の自由にウルサいのは、育った町の圧迫感に
対する反発から始まっている。昨日や今日、思想や表現の
自由に目覚めたのではなく、わたしなりに理由と履歴のある
反抗で、今に続いている。
 だから共謀罪には絶対的に反対する。
 
 【共謀罪】ついに閣議決定。今国会へ提出。いったい何が問題かー。

 倉重篤郎のサンデー時評 拡大版 崖っぷち「安倍政権」 
藤井裕久元財務相・船田元衆院議員が「森友疑惑」の核心を糾す!


<読めば読むほど馬鹿げている。安倍晋三記念小学院は建たなくても、
 全国レベルで実現しようとしてる。【パン屋「郷土愛不足」で
 和菓子屋に 道徳の教科書検定】
(14:04 - 2017年3月24日)

 これも引用しようとしてまだだった__
浜矩子氏が警鐘 「安倍首相は幼児的凶暴性の強い人」

 ところで、「日本を、取り戻す」の読み点の入れ方は、どこの
広告代理店の入れ知恵だろう?



呪 吐爛腐/呪 沈臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-03-25 21:39 | 雑録 | Comments(2)
2017年 03月 24日

(2)海野十三/橋本哲男 編『海野十三敗戦日記』読了

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~3月22日より続く

 『空襲都日記(第一部)』昭和20(1945)年3月4日の日記より__

< ○朝子[注:海野十三の長女]の友達の鈴木さんのそのまた
 お友達が、この前有楽町の爆撃のときあそこを歩いていたが、
 爆弾の落ちる音を耳にして、これはいけないと思い、遂に思い
 切って「伏せ」をした。ところがその直後に爆弾は至近距離に
 落ちて爆裂したが、伏せたおかげで身に微傷も負わなかった。
  ところが、あたりを見まわすと、そばに長靴をはいた脚が二本
 立っていた。脚だけである。その上がない。思い出したのは、
 自分が伏せをしたとき、横を陸軍の将校が通ったが、その人が
 今はこの脚だけになったという事。その上の方はどうしたかと
 思って見まわしたが、それはどこにも見えなかったという。
  ○この有楽町では、鉄カブトをかぶった首がころころ転っていた
 という。防空壕から首だけ出していたので、首だけやられたので
 あろうという話。しかし本当はそうではなく、立っていて、首だけ
 爆風にやられたのであろう。>(p48-49)
__科学者らしい推理や思考が、随所に見られる。

 昭和19(1944)年12月6日の焼夷弾を描いた図(p16)や、クリスマス
の日記__

< ○田口泖三郎氏のB29の爆音聞き分け方の放送が始まり、つづいて
 いる。難解だ。普通の人には、あれではわかるまい。述べ方に工夫が
 ほしい。日本の学者というと、なぜこのように人に伝授の仕方が拙いの
 だろう。飛行士の養成に手間どり、生産増大の出来ないのも、皆こんな
 ところに大きな原因がひそんでいるのだと思う。
  私の場合は、放送を聞いているうちに少しずつわかってくるような気が
 するが、要するに説明はまずい。いい放送なんだが、惜しいことだ。>
(p18-19)
__冷静である。

 海軍に報道班員として徴用され、南方に行く。頑健ではないのに
責任感が強いので、猛暑の中でも原稿を書く。優しい人柄なので、
遅れてやってきた作家仲間が早く慣れるように世話をやく。身体を
壊すまで仕事をした。見かねた仲間が運動して、やっと内地帰還
命令が出るが、結局、結核が治らず、敗戦から4年後、死去。

 戦前に日米戦争の可能性を小説にしたり、原爆の恐怖も描いている。
木と紙でできた家屋が並ぶ日本の街が空襲を受けたら、どんな悲惨な
ことになるかも予見して、小説の形で警告していたが、戦争中に軍事
小説を書いたので、敗戦後、自分も戦犯に問われると悩む。
 誠実はいいけれど、ナイーヴ過ぎる。困ったものだ。海野十三は作家
なのに、悪や悪意の存在をどう認識していたのだろう。

 親を失う子どもたちが不憫で、一家で心中しようとして、周囲が
気づいて止めてくれた。
 うちにも青酸カリがあったことを祖母から聞いた覚えがあるが。


     (海野十三/橋本哲男 編『海野十三敗戦日記』
     中公文庫 2005初 帯 J)



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 夕方のTVニュースで、安倍昭恵と籠池諄子とのメールの
やりとりを、声優による吹き替えで放送していた局がある。
 "安倍昭恵"役は、若く気弱で事態に困惑している被害者の
調子で語らせ、"籠池諄子"役は、厚かましくヒステリックな
おばさん口調で演らせていた。局のスタンスがよく理解できる
吹き替えであったが、うっかりして、どの局だか確認を怠った。
 いまだに安倍晋三・安倍昭恵に、おべっかを使い続けている
のは、どのTV局だろう?

 幼稚園で園児たちから、
 「わたしたちもがんばります。安倍昭恵夫人もがんばってください」
と声を揃えた挨拶を受け、涙ぐんでいる映像なんてのも、物凄い。
 夫は馬鹿で気狂い、妻も同様だが、さらに頭のネジが緩んでいる。

 いちおう民主主義国家なので、首相夫妻は殿様と奥方ではない筈だが、
殿に何たる無礼、というので懲罰的に証人喚問をいたしやしょうと言い
出す部下や、尻馬に乗る政権・引っ付き虫、以下ぞろぞろと。
 はずかしいぜよ。


<FAXの二枚目は特に決定的だろう。「ゼロ回答」というなら、「立場上、
 そういう話にはお答えできない」と突っぱねるべき。【画像】これが
 「神風を吹かした」安倍昭恵氏のFAX!―籠池爆弾がさく裂、首相
 夫人の証人喚問が焦点に(志葉玲)>
(4:12 - 2017年3月23日)

 なぜ、内閣総辞職・解散総選挙にならない?





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by byogakudo | 2017-03-24 21:06 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 23日

メイプルソープ展@シャネル〜喫茶 ミモザ

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 銀座に行く。シャネル・ネクサス・ホールでメイプルソープ展
"MEMENTO MORI"
を見るために。

 久しぶりのメイプルソープ。やっぱりなんていいんだろう。
胸に迫る。
 コンポジションの確かさ、黒と白(と灰色)のあいだの永遠の階調、
シンメトリの古典美、友人たちであり花でありオブジェである被写体
への愛、光とカメラとメイプルソープ、彼の思い。
 フィルム写真の豊かさも、もう一度思い出す。

 会場は三つのパートに分かれる。WHITE GALLERY 1、2とBLACK
GALLERYだ。
 白い画廊1のカタログ番号19番 Hand(だったと思う)__右横へ
伸びるスーツの袖先と手の間に、白いカフの斜めの線が静かに入る。
 同じ並びの26番 Bronze Sculpture__少し欠けのある彫像を、
胴体を正面にして(サイドから)撮る。暗めの画面だが、彫像の影が
左側の暗い部分にも、おぼろにしっかり残る。目の中の残像みたいに。

 シャセリオー展に続く、いい展覧会。

 4月9日(日)まで。入場無料・無休。

     (MEMENTO MORI ロバート メイプルソープ写真展
     ピーター マリーノ コレクション
     @シャネル・ネクサス・ホール 2017/03/23)

 銀座に来たら喫茶 ミモザだ。ひとつ席が空くとすぐに新しい客が坐る。
 マダムは、ゆっくりしていってくださいと仰る。うれしいけれど、じつは
少し薄着だった。夕方の寒さを避けて早めに戻る。



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by byogakudo | 2017-03-23 22:07 | アート | Comments(0)
2017年 03月 22日

(1)海野十三/橋本哲男 編『海野十三敗戦日記』半分ほど

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 自分自身と限られた周囲の連中の利益になるので戦争をしたがる
輩が、政権に就いている。うるさく歯向かう市民なんぞ、共謀罪で
引っくくっちまうぞと意気盛んな様子。
 だからこちらも戦争に備えて、正しくは敗戦に備えてシミュレート
するべく、70年以上前、どうなっていたかを本で読む。

 海野十三の日記は、状況を科学者的に客観的に見ようとする態度で
記される。

 『空襲都日記(第一部)』の『はしがき』は、

< 2週間ほど前より、帝都もかねて覚悟していたとおり「空襲
 される都」とはなった。>と始まり、
< これからさらに空襲は激化して行くであろう。そこで特に、この
 「空襲都日記」をこしらえ、後日の用のため、記録をとっておく
 ことにした。
     昭和19年12月7日          海野十三>(p9)
と結ばれる。(漢数字は洋数字に置き換えた。)

 日々の記録の前に『これまでのことを簡単に』と題して、空襲が本格化
するまでのできごとが要約してある。

 世田谷区若林町の自宅の庭には防空壕がある。
< この壕は、昭和16[注:1941]年1月に1千円ばかり費やして作った。
 檜材のフレームを横に並べて、同じ檜材のボルトナットで締めた上、紙を
 巻いてアスファルトを塗り、これを何回かくりかえし、地中に埋めたもの。
 階段、二カ所の出入口、ハシゴ、床および腰掛け、換気孔などのととのった
 もので、今となっては得がたいもの。あのとき作っておいてよかったと思う。
 14人ぐらいは大丈夫楽に入っていられる。>(p11)

 ここを読んで高見順『敗戦日記』を思い出した。

 昭和20(1945)年4月15日、高見順は川端康成を訪ねる。
2014年10月29日 高見順「敗戦日記」半分強にも一部、省略ありで引用)


< 小島政二郎氏夫妻が来ていた。鑿岩用の鎚とのみを手にして、
  「わたしンところも、これで横穴を掘ろうかな......」
  と小島さんがいうと、
  「お掘んなさい」
  と川端さんがすすめる。川端さんはその鎚とのみで裏に自分で
 防空用の横穴を掘った。
  「力がいりやしないかしら」
  「力なんか、ちっともいりませんよ。ひとりでコツコツやって
 いると、何んにも考えないで、いい気持ですよ」
  この頃買った鎚とのみだそうで、いくらかできが悪くやわらかい
 のかもしれないが、それにしても、鎚の当るのみの頭がまくれたよう
 になっていて、川端さんの努力のほどが偲ばれる。
  「頼むと3000円かかりますからね」
  川端さんは笑いながら言った。自分でやれば、つまり3000円稼ぐ
 ことになる。
  「原稿を書くよりいいですよ。原稿を書いて3000円稼ごうとなると大変
 ですからね」
  みんな、笑った。小島さん夫妻は川端さんの掘った横穴を見学に行った。>
(p167-168) (高見順『敗戦日記』 中公文庫 2005初 J)

 地面に穴を掘って小屋を埋め込む方式と、岩に横穴を掘る方法とでは手間賃
に違いがあるだろうが、より簡略化された横穴式であっても、4年間で3倍に
なっている。
 (また、"自分でやれば、つまり3000円稼ぐことになる。"という箇所は、税務署
に行くとき思い出すフレーズでもある。そう自分に言い聞かせたって、作業が楽しく
なるわけではないが。)


     (海野十三/橋本哲男 編『海野十三敗戦日記』
     中公文庫 2005初 帯 J)

3月24日に続く~



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by byogakudo | 2017-03-22 22:32 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 21日

(5)プリースト『ドリーム・マシン』に追加+リチャード・マイルス/井上正実 訳『雨にぬれた舗道』読了

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~3月20日より続く

 昨日はヘマなまとめ方をしてしまって悲しいな。大事なところを
書き落とし、どうでもいいことを書き残す。何年、読書感想文を書き
続けてるんだろう。

 1985年現在の記憶を失い、2135年に生きる分身の記憶しか持た
ないデイヴィッド・ハークマンが1985年度の新聞の切抜きを見つける
場面だ。
 彼は自分がなぜウェセックスに惹きつけられ、中でもとりわけメイドン・
カースルに引き寄せられるのかを、ようやく理解する。
 この地、ウェセックスが自分やジューリアを含む人々によって夢見られ、
研究所が置かれたのがメイドン・カースルだったからだ。夢見られたウェ
セックスは地震活動によって(!)島国であるイギリスからも分離した、
小さな島である。気候変動が起き、波乗りまでできる、君知るや南の国。
 夢見られるに完璧な設定だ。

< 数分のあいだ、古びた新聞の切りぬきを見つめているうちに、
 この昔の切りぬきそのものが、人間とその科学技術が沈滞に陥る
 ことなく、まだ未来を志向することのできたあの楽天主義的な過去の
 時代と現在とを結ぶ絆であることをハークマンは悟った。メイドン・
 カースルそのものがかつての時代の敵に対する防備として築かれ、
 時の経過からくる腐敗に耐えて生きのびたのと同じように、そそくさと
 書かれて印刷されたこの切りぬきの言葉も、その作成者たちより長生き
 したのだ。
  人は塵である。だが、言葉や考えは生きつづけるのだ。>(p263)

 以上のような箇所を入れてまとめたかった。


     (クリストファー・プリースト/中村保男 訳『ドリーム・マシン』
     創元推理文庫SF 1979初 J)


 
 小説を映画にするのは難しい。実写映画には役者が使われ、役柄に、
固定した顔を与えるから。
 えっ、ニコール・キッドマン(/キルスティン・ダンスト/ジュリア・
ロバーツ/ジュリエット・ビノシュ)が演るの? やだなあ、見る気が
しないよ、って事態が発生する。
 映画からのノヴェライズも難しい。どちらも元ネタに引きずられて、
不本意なことになるのだろう。

 とても残念だが映画館で『雨にぬれた舗道』を見ていない。サンディ・
デニスは、うつくしい。

 原作(原題"That cold day in the park")はというと(翻訳で読む限り)、
間が抜けてるとしか思わないが、ほんとにベストセラーだったのかしら?
(この程度でないとベストセラーにならない?)

 英米人の作家がフランス人を主人公に、パリを舞台にした物語を書く。
ここからして無茶だ。作家もそれを知っていたのだろう、間奏曲風にパリの
アメリカ人のエピソードを挿入して、英語圏の読者のためのつなぎを入れる。

 けれども、いちばんの問題がヒロインの性格設定だ。
 パリに住む孤独を好む中年のブルジョア女性が、雨の日にテュイルリ
公園で出会った無口な金髪の美少年/美青年に心を奪われる。
 黙りこくっているので彼を唖だと勘違いして、自分のアパルトマンに
連れ込み、二人で引きこもって暮らそうと決心する。
 ジョン・ファウルズ『コレクター』(1963年刊行)にインスパイアされて
(?)、性別を逆にしたストーリー"That cold day in the park"(1965年刊)
を思いついたんじゃないかと、つい考えてしまうのだが。

 美少年/美青年を風呂に入れてやる。彼は彼女の目の前で無頓着に服を
脱ぐ。

<ふだんのわたしは、[略]裸体に対しては臆病ともいえるほどの羞恥
 (しゅうち)があるのです。ですけれど、このときばかりは別でござい
 ました。
 [略]
 まるで恥ずかしくないのです。わたしは、まともに彼の裸体を眺めました。
 [略]
  肌は全身くまなく焼け、どこにも白い跡は残っておりません。南国の強い
 太陽が、一点の隈(くま)なく、小麦色に染めあげているのです。白金色の
 毛が太腿(ふともも)をおおい、彼のその部分に群れていました。けれども、
 胸の部分はまだ少年らしくツルンとしていて、乳首のまわりに黄金色の毛が
 わずかに生えているだけでした。足はたくましく筋肉が張り、腰もきりっと
 締まっていました。>(p11)

 10代の女の子を手にいれた中年男が、彼女の肉体をパート毎に細かく観察
して目を喜ばせるのを、そのまま性を入れ替えても成立すると作者は考えてる
ようだ。阿呆らしさに泣けてくる。
 がんばって読み終えたが、映画版は偉い!

 予算の都合もあるだろうが、パリではなくヴァンクーヴァー、美少年/美青年の
生活環境も変えてある。アメリカで映画化するに正しいやり方だろう。
 DVDにならないかなあ。サンディ・デニスのファンが少ない(だろう)から
難しいかなあ。


     (リチャード・マイルス/井上正実 訳『雨にぬれた舗道』
     角川文庫 1970再 裸本)
 


呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 毎日、「森友学園」で責め立てられるので、困ったときには外遊。
まだ原発にしがみつく亜屁心臓。留守中に共謀罪を閣議決定させて。

 「西日本新聞」『堤論 明日へ』【森友学園問題】 平野 啓一郎さん





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by byogakudo | 2017-03-21 17:40 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 20日

(4)クリストファー・プリースト/中村保男 訳『ドリーム・マシン』読了

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~3月18日より続く

 2135年のウェセックスを投射する計画は、

<初期の頃には、参加者が作製する報告書は投射の精神を反映していた
 ものだった。自分たちは一つの社会を発見しつつあり、その社会の運営
 方法に関していろいろ考察を加えているのだ、という意識が初めはあった
 のだ。ところが、時がたち、参加者たちがその社会に深く根づくように
 なると、彼らの報告書の調子もただ事実を述べるだけといった感じになり、
 未来の社会を現在の社会に関連づけると言うよりはむしろ未来の社会
 そのものと関連づけるだけのものとなっていったのだ。別の表現を使えば、
 これはすなわち、参加者たちが投射というものを現在の世界から意識的に
 推定されたものとしてではなく、まさしくそれ自体が現実である実世界と
 して扱っていることを意味していたのである。
 [略]
 ウェセックスは部分的には無意識が創り出したそのものであるがために、
 投射期間中は現実と化していたのだ。>(p154)

 参加者たちは学者(たとえばヒロインは地質学者)や研究者だが、未来社会
においては、各人の個性に基づきながらも平凡で目立たない仕事をしながら
観察している。
 自分たちが創り出した世界を、まるで文化人類学者が観察・記録するように、
あるいは二重スパイが活動するように潜入・調査する。
 記憶術を体得しているので、夢を見ながら(2135年に生きながら)も1985年
に戻ってくると、忘れないうちにできごとをレポートする。

 実験が始まった1985年に戻って来なくなった男が出て来る。モルグに在る
引き出し式棺桶みたいな投射器に入って未来へ行ったきり、1985年現在では
呼吸しているだけ、仮死状態に近い。彼は同時に2135年では生き生きと波乗り
を楽しみ、彼を捜しに来たヒロイン、ジューリアと恋愛する。
 分身たちの決死の恋物語なのだ。彼らの肉体は1985年時と接続している
のだから。


     (クリストファー・プリースト/中村保男 訳『ドリーム・マシン』
     創元推理文庫SF 1979初 J)

[追記:
 これは全く重要な箇所ではないが、1985年に戻ってきたジューリアが同僚、
メアリー・リカード(ロンドンの自宅が不法占拠されてしまった)と話している
場面に、人名の混同があると思う。

< 二階へ戻ると、メアリー・リカードがスーツケースに身のまわり品をつめて
 いた。>(p216)
 そして、ジューリアとメアリーの会話が始まる。その中でジューリアは、

< 一瞬、昨夜のことをマリリンに話してしまいたい誘惑に駆られたが、ほかの
 投射要員に__少なくとも意識的には__打ち明け話をしない習慣がついて
 いたし、それにマリリンのことはほかの人たちよりよく知ってはいなかった。>
(p216-217)

 メアリーと話す前にマリリンから聞いた話があるので、たぶんその延長で、
うっかり、メアリーとマリリンが混同されたのではないかしら。二人とも
ジューリアに味方する女性だし。]

3月21日に続く~



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 トランプ大統領、メルケル首相と握手を促されるも完全無視 
その一部始終をカメラは捉えた(動画)


 ソファでツイッターする男は、プロの政治家に直面してビビってる
ように見える。彼女の青い服は、民主党(ヒラリー・クリントン)を
意識した着用ではないか。
 





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by byogakudo | 2017-03-20 14:45 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 03月 19日

南阿佐ヶ谷(成宗辺り)〜FLAVOR〜南阿佐ヶ谷(田端神社)

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 写真は、3月9日(木)の美土代町辺りで(?)。わたしは同行
していない。

 春で暖かくて(でも吹く風はまだ冷たくて)、明後日は雨らしい
から今日、歩かなくては。

 休日なので行き先に困る。着て出る服装にも困る。真冬の装備を
軽くして出る。
 地下鉄丸ノ内線・東高円寺から南阿佐ヶ谷まで。青梅街道をちょっと
荻窪方向に進んで、左折。成田東や成田西の住宅地を歩く。
 目が悪くなって、かすみ目でもあるが、埃っぽい日だ。さすがに
準真冬装備では暑くなり、スカーフを取り、マフラーを外す。

 「成宗湯」というお風呂屋さんがあった。この辺は"成宗"という
土地なのか。検索で読むと「成宗湯」はオーディオに強い銭湯みたい。

 善福寺川緑地に出て、五日市街道、FLAVORで休む。
 西の東京の喫茶店(若い経営者が多い)では、FLAVORと喫茶[ε]
サンキューカフェが好きだ。
 個人経営の喫茶店は50年代から70年代にかけてが全盛期だろうが、
近年の独立系喫茶店もかなり、ブーム(?)かもしれない。むかしの
コーヒーはヘヴィでディープが基本だったと思うが、近頃はまず軽く
入ってきて、次いで深さや奥行きを感じさせる味わいだ。

 行きとほとんど同じ道を一筋ばかり違えて南阿佐ヶ谷方向に戻ると、
田端神社にぶつかった。夕方が近づくと、この服装で正解だ。
 猫にも三匹、逢う。太ったキジトラさんと遊ぶ。

 明日はどうすれば?



呪 吐爛腐/呪 心臓亜屁/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/





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by byogakudo | 2017-03-19 21:11 | 雑録 | Comments(2)