猫額洞の日々

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2017年 05月 18日

喫茶 ミモザ~中松商店で「柳沢信 冬と夏」~明治屋(2017/05/17)

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 昨日は銀座へ行った。銀座奥野ビル313号室、の中松商店で
「柳沢信 冬と夏」展が開かれているから(5月17日から30日
まで。13:00-18:00  休業日は20日のみ)。

 奥野ビルへ行く前にお昼を食べに喫茶 ミモザへ。ランチタイムなので
ほぼ満員だが入ってすぐのスツール席が開いていた。ソファ席の男性客が
帰られたので移動する。初めて入口近くに坐って、漫画棚のラインナップ
に気がついた。最初に出た版の岩明均『寄生獣』が揃っている!
 なつかしくて第一巻、冒頭を見る。やっぱりいいなあ。売っちゃったけど。

 いつも優しくてうつくしいマダムが、混んでいてごめんなさいと仰る。
 いいえ、ご繁盛、なによりです。銀座2丁目・ミモザや、東上野3丁目・
ヤマの客席が埋まっていると、客としても、とてもうれしい。東京にまだ、
きれいな心地よい場所が在って、愛されて続いているのだから。

 昭和通りを渡って奥野ビルへ。

 奥野ビルに入る前に、1階左手、Y's ARTSのショーウィンドーを見る。
猫の置物に見入る。この猫が好きでたまらない。ずうっと、このまま、
ここにいて、と願う。

 中松商店からのメールでは、
<ヴィンテージプリント5点、ポスター1点を展示販売。
 パンフレットを限定150部にて発行。>とのこと。

 オリジナル・プリントもポスターも買えないけれど、中松商店製
パンフレットなら買えそうと思ったのだが、今回のパンフレットも、
銀座ストライプと呼びたくなるような表紙で、すてきだ。

 313号室の小部屋を活かした展示も、かっこいい。写真3点は額装
して壁面に。2点は印画紙の端が自然に丸まることを使った展示方法。
 つまり、小箪笥の天板の周囲に木枠を取り付け、高さを上げる。天板上
に写真を置いて、木枠とぴったり同じサイズのガラス板で覆う。上から
眺めるボックスアート風である。

 壁面に掛けられた「文京区白山一丁目4」と住所が読める、1974年
発表の「今年の夏_東京」が好きだ。
 左右に木造二階建ての長屋(?)、右に「宇賀神商」まで読める看板、
左は「中仙 高橋鋸店」。間の坂道を上って消えてゆく(役者が舞台奥へ
と入っていくような気配を見せる)麦藁帽子の老人、横からやって来た
補助輪付き自転車の少年が撮られている。

 1979年頃のモノクローム・ポスター『都市の軌跡』(「信」のサイン入り)
は、モダーン・デザインが極まりきっている。写真の入れ方も文字の形も縦横
の配置も完璧。

     (「柳沢信 冬と夏」@銀座奥野ビル313号室 中松商店
     2017/05/17)

 余談だけれど、いったんピークを迎えると後の展開が困る。80年代以降の
デザインはバロック的に誇張するか、ゆるくほどけていく様をそのまま見せる
ことをもって表現と主張するかになる。ポストモダーンってことだろうが。
 でもデザインは時代とともに在るのだから、しょうがないか。
 それに30年も経てば、デザインは回顧される。1960年代や70年代のファッ
ションは、かっこいいと若いひとに受け入れ直されたが、80年代調の大仰な襟
や大きな肩幅に緊縛的ウェストの絞りなぞというスタイルが見直される日も来る、
のかなあ?

 室町方向へ歩き、京橋へ戻る。リニューアルされた明治屋で、マーマレードと
板チョコ。
 今でもうちの冷蔵庫には隙間が多いが、むかしは水道水の汲み置きと、それ
を飲むためのグラスが冷えているだけだった。ずいぶん人間らしい冷蔵庫に
なったなあと、チョコレートや入舟製・山椒昆布入りのタッパウェアを見る。



 丹生谷貴志氏のツイッターより__

<余談。誰もが知るように「分かり易い危機」への熱中は「分かり難い危機」
 からの殆ど”本能的な”逃避の動作である。「分かり易い危機」における
 ”言説”には決定的に「批評性」が欠落する・・・欠落、と言うより、
 正確には”廃棄”される。要は「批評の抹殺」・・・単純極まりない経緯・・・
 の、退屈さ>
(17:59 - 2017年5月17日
https://twitter.com/cbfn/status/865008877686763520)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/ 

 右側の人々は、共謀罪が自分の身に降りかかってくる可能性は
考えないのかしら。





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# by byogakudo | 2017-05-18 16:46 | アート | Comments(0)
2017年 05月 17日

ピエール・マニャン/三輪秀彦 訳『アトレイデスの血』読了

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 原作、1977年刊のフレンチ・ミステリ。初めはなかなかノレな
かったけれど、徐々にノッてきて、最終的にかなり楽しくなる。

 フレンチ・ミステリだけれどパリが舞台ではなく、プロヴァンスの
ディーニュ。若い男が的確な小石の投擲によって殺される事件が続く。

 主人公、ラヴィオレット警視は第二次大戦の兵士であり、定年まで
あと3年らしい。彼とわりとウマが合うシャブラン判事は、

<「たしかにぼくは一九六八年に([略])石をいくつかCRS(警察機動隊)
 に投げつけましたよ、でもそのために一人も死ななかったようには思え
 ませんが......」
  「彼らはヘルメットと楯(たて)を持っていたのですよ」
  「なるほど、しかしとてもでっかい敷石(しきいし)でしたよ......」
(p33)という経歴だから、1977年頃なら30歳くらいだろう。
 警視も判事も頭が切れ過ぎて、左遷されているようだ。

 いちおう連続殺人事件なのだけれど、立て続けではないし(街や人々
の生活描写・風俗描写に、筆も読者も気を取られて、連続感が薄い)、
フレンチ・ミステリらしいといえば、らしい。
 犯人像の描写に至れば、ギリシャ悲劇的・恐るべき一家が描かれる。
これも、らしい設定だ。

 退屈なのかと聞かれれば、ミステリを風俗小説として読む手合いだし、
シャブラン判事は好みなので、充分に楽しかった。

 出身大学の教授から<腹黒い極左主義者>(p22)と呼ばれ、

<こと恋愛に関しては、抵抗が多くて、肉の香りがぷんぷんして、
 てらいのない恋愛しか好まないシャブラン判事は、この都市でも
 十分に楽しめるものを見出していた。彼にとって、ボヴァリイ夫人と、
 レナール夫人([略])とは到達すべき二つの山頂だった。[略]
 彼はネックレス、指輪、入念な清潔さ、適当な長さのツーピース、
 しわのよっていないストッキングなどを愛した。幸いなことにここでは、
 まだためらいがちながら、残り時間にせきたてられ、そのことを強く
 意識している三十歳から五十歳までのあいだの婦人たちが不足して
 いなかった。>(p23-24)

 ルックスについては、
<髪粉をよくつけていないロベスピエールのような鋭い顔つき>(p26)
と描写されるのだ。


     (ピエール・マニャン/三輪秀彦 訳『アトレイデスの血』
     創元推理文庫 1981初 J)

5月20日に続く~



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 慶事に水をさすようなことをいうけれど、プレ婚約発表は
共謀罪から目を逸らさせるためにリークがあったのでは?

 「花見にスマホ持参で逮捕」低レベルすぎる国会審議で共謀罪を採決か
―答弁できない法相、日本語歪める首相


 「そもそも、云々は"でんでん"とも読める」という閣議決定も
あったんじゃなくて?!
 戦犯の孫息子がまた戦犯になろうとしてる。





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# by byogakudo | 2017-05-17 22:02 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 16日

新御徒町~おかず横丁~佐竹商店街~下谷神社~旧下谷小学校~上野

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 12:30pm、地下鉄丸ノ内線・中野坂上駅で伊呂波文庫さんと
待ち合わせして、大江戸線で新御徒町へ。A2から出て大村庵
お昼を食べる。町のおそば屋さんって、いいな。

 のんびりと、おかず横丁方向へ。またShuRoの角に出る。大きな
砂時計があったが、あれは何分計だろう? モンドリアン絵はがき
を買う。

 おかず横丁では、もちろん入舟。山椒昆布につぼ漬けに新じゃが。
重くなるけれど、このために来た。

 佐竹商店街を通り、春日通りを渡って下谷神社方向へ。その前に
Coffeeヤマでアイスコーヒー。ヤマは今日も、近所のお客さんたちで
にぎわう。

 今日は伊呂波文庫さんを"東の東京"にご案内、というコンセプト(?)
なので、点と点をシンプルに結ぶ散歩コースだ。下谷神社で終わろう。

 下谷神社にはアヒルが3羽。いつもの、やや老いたアヒルは若い女性に
静かになでられて、うっとりしている。初めて見る2羽は若くて元気。盛んに
ごはん頂戴と騒いでいた。

 これで軽く散歩を終えるつもりだったが、ここからが本番になってしまった。
 感じのいい角を曲ったらROUTE BOOKS。いい空間構成。
 山田風太郎『風山房風呂焚き唄』(ちくま文庫)、松葉一清『集合住宅__
二〇世紀のユートピア』(ちくま新書)、山高登『東京の編集者 山高登さんに
話を聞く』(夏葉社)。

 猫に会う。鳴き交わすが、彼/彼女は去って行く。猫の背後の建物に惹かれて
進むと、この廃墟はなんだ! 
 病院か学校建築だろう。気になって横に曲ると、旧下谷小学校。復興小学校
なのかなあと、伊呂波文庫さんと話しながら、さらに巡って、一周する。
 正門の右側にある付属施設は体育館だったらしい。
 もっと手入れして、末永く使える状態にしておくと、台東区の観光スポットに
なるのに(もったいない!)。

 JR上野駅入谷口から入って、銀座線~丸ノ内線で戻る。
 やっぱりかなりタフな散歩になった。感動するには体力が必要なのです。
 


呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 トランプはイスラム国情報をロシアに漏らした一件で、追い落とされるか?
 なぜ、安倍晋三は厚かましく、のさばっていられるのだろう? 日本の特に
TVメディアは、なぜおとなしく安倍晋三に従っているのだろう、最低の男だと
分かっていて?

 今日現在の法務委員会の委員名簿です。今週『共謀罪』が強行採決
された場合は、私も含めここ記載されている議員全員が悪法を通過させた
歴史に残る〝戦犯〟になります。私はこのその覚悟で法務委員会に臨みます。

(うえにし小百合 19:26 - 2017年5月14日)





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# by byogakudo | 2017-05-16 21:51 | 雑録 | Comments(0)
2017年 05月 15日

久生十蘭『真説・鉄仮面』読了

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 「ルイ14世は偽物で、ほんとの王様は鉄仮面だったっていうのよ」
 「へえ、『王子と乞食』みたいなの?」
 「うーん、むしろ、逆・天一坊かな?」

 鉄仮面の周囲の人々は大きな分類では、支持者と反対者に分かれる。

 支持者は彼のためを思い、王権を狙わず、ひっそり静かに暮らさせて
あげようと尽力する一派と、彼の本来持つべきであった権力を使おうと
する一派に分かれる。後者はフランス国内の隠謀派と、正統な王様と
して外国で即位させ、フランスの力を削ごうとする外国勢とに分かれる。
 現・ルイ14世の体制を維持した方が自分のためになるので、あくまでも
鉄仮面を幽閉し続けようとする体制維持派が、鉄仮面の反対者だ。

 しかし、主人公・鉄仮面は、彼自身の欲望がそもそも希薄だ。空っぽで
非在の人。鉄の仮面の下に虚無の空洞をかかえているような存在だ。
 彼は自分が本来持つべきであった"権力"を理解しない。だから、人々の
欲望の反射板として存在することになる。

 エンタテインメントなら、主人公とその支持者は善人、反対者は悪人に
描かれるものだが、どんな立場の登場人物にも冷静で厳格な久生十蘭
なので、そんなシンプルな記述はしない。

 鉄仮面はあまりに不用意、ナイーヴ過ぎて地に混乱を引き起こすだけ。
 支持者も彼のためを思ってする自分の行動が、無私の行為ではなく、
自分のエゴを反映させているのを知っている。
 反対者もまた、鉄仮面を幽閉する自分の行為が誉められることではない
と分かってやっている。

 鉄仮面という非在の人の死を受け、支持者と、幽閉した側とが並んで、
埋葬に立ち会うエンディングである。

 なんだか天皇制の話なのかしらって気さえする。


     (久生十蘭『真説・鉄仮面』 講談社大衆文学館文庫コレクション
     1997初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 創価学会員50人に聞いた 「あなたは共謀罪に賛成ですか」
<「中身がよく分かりません。公明党は賛成しているのですか」
 (50代女性)、「知らん。興味ない」(60代男性)、
 「名前は聞いたことがある」(20代男性)。>

 (政治断簡)おごる首相がつかんだ「コツ」
<長年、安倍氏と対決してきた長妻氏によれば、「最近、首相は
 変なコツをつかんだ」そうだ。

  いわく、(1)質問に答えずにはぐらかす(2)ヤジに反応する
 (3)ヤジに対して長々と反論をして時間をかせぐ(4)「だから
 民進の支持率は上がらない」という民進批判に切り替える、
 という流れで追及から逃げ切る「コツ」。これでは議論が深まる
 はずもない。>





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# by byogakudo | 2017-05-15 21:48 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 14日

降ってないので歩く(大原町辺り)

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(写真は今日撮影ではありません。)

 昨日は雨に降り籠められていた。今日は歩く。陰っているけれど
降りはしないだろう。

 地下鉄で一駅、新高円寺まで乗ってから歩くつもりで出て、途中で
変更。環七で新代田駅行きバスに乗り、大原町・下車。環七を渡って
大原2丁目〜羽根木1丁目と歩く。
 
 宇田川湯の煙突から煙が出ている。軒から、錆びきったオロナミンC
ドリンクの広告看板が下がっている。

 小さな御嶽神社を過ぎ、羽根木1丁目22辺り、むかし風の平屋・一戸
建てが目につく。羽根木インターナショナルガーデンハウスが近づいた。

 井の頭線の線路を越え、東亜コーヒーショップで休む。年配の女性客
ふたり連れが入ってきて近くの席に坐る。禁煙談義が始まる。結論は、
年も年だし、もういいや。
 Sが1年ほど、わたしは3年、煙草をやめている。

 古書 瀧堂が開いているので、やっぱり知らんぷりできない。
 キャサリン・エアード『死体は沈黙しない』(ハヤカワ文庫。知らない
女性作家だけど、ヤマカン買い)、川本三郎『東京つれづれ草』(ちくま
文庫)、中沢新一『悪党的思考』(平凡社ライブラリー)。
 いったん清算して、待てよと、岩波文庫の列に目を走らせると、
『寒村自伝』上下揃い。ふたたびレジへ。

 歩いていたら羽根木公園の端っこに来ていた。梅が丘に向かうと、
日曜日の新宿経由で戻ることになるから、環七方向へ戻る。羽根木
1丁目で仏文学者邸を見かけた。

 大原町バス停から戻る。



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 TVニュースで、トランプとアメリカのTV局や新聞社との攻防を見る。
北朝鮮のミサイル発射ニュースも見る。
 日本の殊にTV局は何故、日本を北朝鮮化している、舌足らず・早口男に
抵抗する姿勢を示さないのだろう。他国に事寄せて批判しているつもり、
なのか? 





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# by byogakudo | 2017-05-14 20:33 | 雑録 | Comments(2)
2017年 05月 13日

六本木で『柳沢信 写真展』を見る(2017/05/12)

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 今日は雨なので部屋に籠っている。昨日は、六本木Zen Foto
Gallery『柳沢信 写真展』
を見に行った。
 毎日、なんて勤勉なのだろう。若いころは、たまたま通りがかり、
気になったら入って見る方が多かったのに。余生が短いので、勤勉
になるのだろう。

 Zen Foto Gallery も手描き地図を持って行ったが、こちらは迷うこと
なく速やかに到着。

 『柳沢信 写真展』は風景が多く、人物も少し。
 フィルム写真には時間が繊維のように織り込まれ蓄えられているなあ、
というのが第一の感想。
 だけど、写真家が何に反応してシャッターを押したのか、ピンと来ない
ところがあって。
 とくに女装したり、ヌードを見せたりする若い男三人の写真("三美神"?)
に於いて、写真家と被写体との関係は何だったのだろう? 流行りの風俗
だから撮った? 時代の記録としては意味があるかもしれないが、写真家が
何に感応してシャッターを押したのかが見えてこなかった。風景写真では
そんなこと、なかったのに。

 でも、来週5月17日(水)から、銀座奥野ビル、中松商店で開催の
『柳沢信 冬と夏』にも行く予定。

 ギャラリーに在った尾仲浩二写真集『twin boat』を見る。いい本だ。
タイムトンネルシリーズ Vol.14 柳沢信 写真に帰る』は、見そびれた。

     (『柳沢信 写真展』@Zen Foto Gallery
     2017/05/12)

 六本木ヒルズ方向へ歩く。ハリウッド化粧品のビル近くに、むかしの
六本木風景がまだ在った。個人住宅や小さな集合住宅が数戸、姿を
見せるのだが、入口が見当らない。まだ住んでいる人がいるようだが。

 六本木5丁目、共同ビル。傷んでいて角にネットがかけられているが、
いいビルだ。

 森ビル・ヒルズって、不幸な風景を創り出してるだけじゃないのか? 
都市計画の意志はあるのだろう、ごちゃごちゃした細い道が、地震や
火災に弱いのは分かる。
 で、小さな土地所有者、ひとりひとりを丁寧に説得して(NHKの番組
『プロジェクトX』だったかでは、そういう物語になる)、広い敷地を
確保し、災害に強い街を創り出した、と。
 「空は過疎だ」と嘯きながら高層ビルを建てた、と。

 「空は過疎だ」という声は天涯に達し、地上に跳ね返る。「おまえは
ガセだ」とノイズ混じりの木霊となって彼を襲い、「空は過疎だ」氏の
急死となった。というのが、わたしの物語。

 そこに立てば、荷風が眺めた月夜の風景を思い起こすこともできた
であろう偏奇館の建つ崖を壊し、泉ガーデンタワーを建てたのは住友
不動産だから、ひとり、森ビル・ヒルズだけがヒールではないけれど、
そんなに東京を壊したいのか? 地霊の復元力を信じているのだろうか。
 いつも普請中でなければ、逆に落ち着かないのか?



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/
 
 怠惰な日本国民が安倍晋三・類をのさばらせる。

 右翼・左翼の記事一覧





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# by byogakudo | 2017-05-13 16:38 | アート | Comments(0)
2017年 05月 12日

恵比寿で『夢の植物園』へ(2017/05/11)

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 昨午後は恵比寿、LIBRAIRIE6(シス書店)へ夢の植物園
見に行く。花をモチーフにした作品が集合している。

 宇野亞喜良の2点は、どちらもキャンヴァスが厚みのある
額縁の中に収められ、ボックスアート風でもある。箱入り娘
ということか?

 桑原弘明のミクロなスコープ作品を覗き込む。
 焦げ茶色の床に置かれた、巨大な(!)白薔薇の真正面
クロースアップ。左手の窓枠には1mmの青林檎が見える。

 合田佐和子の縦長の薔薇図。見る者を香りの迷宮に誘う
かのように。

 合田ノブヨの白薔薇のヴェールに包まれたヴェロニカ・レイク
(コラージュとパステル作品)。

 まりの・るうにい、ポラロイドだろうか。はかない、いい色合いだ。

     (『夢の植物園』 @LIBRAIRIE6
     2017/05/11)

 LIBRAIRIE6(シス書店)は引越して、以前の、三階までの外階段を登る
ような冒険をしなくてすむようになったのだが、じつは、なかなか現・
LIBRAIRIE6に行き着けなかった。
 近くまで来てるのはたしかなのに、前夜にパソコンで見て書き写した
はずの手書き地図では辿り着けない。思いあまって、思い詰めたような
表情で(たぶん)、SOUTH 1という大きなビルから出てきた男性に尋ねる。

 「ここは、"南ビル"ではないのでしょうか?」
 「"サウスワン"ってビルではありますが、そこの住所、わかりますか?」
と、親切にスマートフォンで調べてくださった! なんとも恐縮、感謝の至り
である。
 行ったことのないところへの地図は、もっと厳格に描かなくては。それで
なくても、恵比寿や渋谷は道の、うねりくねりが烈しく、幻惑されるのだから。

 JRのガードを越え、渋谷川への道を辿る。東三丁目辺りには個人住宅が
残っている。屋上の樹が目立つ、川沿いの三階建てビル(写真)も健在。
我、にせのパリを愛す。
 さらに渋谷方向へ進むと、忘れられたように存る、都営バスの広い車庫
に出た。再開発から、いまのところ忘れられているだけだろうが。

 大通りに出たらバスが来た。一昨日の寒さから一転して暑い午後で、疲れた。
渋谷駅まで2停留所であっても、この場合、乗るべきだ。
 しかし、並木橋、どこが? 渋谷駅が近づいて、蜘蛛手状の歩道橋には見覚え
がある。ヒカリエ? 東急文化会館の方があか抜けてたと思う。
 夕方のJRを避けて、地下鉄・副都心線に潜る。
 
 
 
呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 衆院法務委。 バ金田「写真を撮りながら歩く行為はテロ等準備罪の
'下見'にあたる」←検挙できる。 えーっっ! 誰でもやってるじゃん!? #共謀罪
19:47 - 2017年5月11日






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# by byogakudo | 2017-05-12 21:26 | アート | Comments(0)
2017年 05月 11日

鹿島茂『フランス歳時記 生活風景12か月』読了

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 『パリの異邦人』は文芸評論あるいは評伝だったが、こちらは
もっと実用書だ。

<どんなにフランスが身近になっても、実際に自分の肉体をかの地に
 置いてみないと絶対にわからないものがある。フランスの四季折々
 の季節感と空気である。
 [略]
 季節感あふれる祝祭や行事が行われるとき[略]、人々はケルト=
 ゲルマンの原始宗教やキリスト教に起源を持つ花や植物などを
 手にして、歓びをあらわにした。
 [略]
 都市生活の進展で、自然が急激に失われたいまでも、フランス人は、
 花や植物で、季節の移ろいを意識するのである。[略]季節の移ろいは、
 カトリックの国フランスでは、守護聖人の名前と密接に結びついている。
 なぜなら、一年の三百六十五日に守護聖人が割り当てられ、[略]
 フランスの歳時記を書こうとすれば、どうしても聖人カレンダーを参照
 しなければならなくなる
 [略]
 本書では、毎月の風物や行事を中心としたエッセイに、その月の有名な
 守護聖人を農事暦とともに紹介したエッセイを継ぎ足すようなかたちに
 して[略]季節ごとの風物を味わいながら、その背景となっているキリスト教
 信仰(あるいはそれに覆い隠されている原始宗教)のバックグラウンドが理解
 しやすくなる>ように、さらに

<フランスの文化人のミニ・バイオグラフィーを付録として添え>、

<フランスの文化と文学に親しんで>もらうことを意図して書かれている。
(p1-3 はしがき)

 もとになったのは__
 セゾン総合研究所発行「生活起点」1998年5月号から1999年5月号まで
連載された『歴史に見る生活風景』、
 日本放送出版協会発行「NHKテレビ フランス語会話』2001年4月号から
2002年3月号まで連載、
 共同通信社配信の「信濃毎日」ほか各紙に1999年1月から1年間連載
__された文章である。

 鹿島茂はガイドブック風の本もよく書く。飲み食いとショッピング以外の
パリやフランスに目を向けると、もっと面白く味わえるのに、という思い
からだろうか。

<自分がほしいものは自分で作ってしまえばいい>ということで、
<三百六十五日の守護聖人とそれぞれの守護分野、象徴的な事物
 (エンブレム)を網羅し、サービスとして多少の占い的要素も加えた
 一種の聖人カレンダー『バースデイ・セイント』(飛鳥新社)>も出した
そうだ。(p11 『4月の守護聖人』『4月』)
 手近にあると、翻訳小説を読むときに何かと便利だろう。

 『11月にまつわる文化人』として、マリー・キュリーが取り上げられる。

<故河盛好蔵先生の自慢の一つは、マリー・キュリーの娘の書いた母親
 の伝記を『キュリー夫人伝』として翻訳するよう、出版社に働きかけ、
 戦前の大ベストセラーにしたことだった。
  先生が、これは日本で受けると考えた理由の一つは、この本が一つ
 の貧乏物語であることだった。つまり、向学心に燃えてポーランドから
 パリに出てきた若い女性が花の都で貧困と不幸に耐えながらラジウムを
 発見するまでの過程が、日本人の琴線を刺戟するとにらんだのである。
  この読みは見事にあたり、作家の井上ひさし氏などは、これを貧乏生活
 マニュアルとして読み、寒いときには新聞紙を毛布代わりにする方法など
 を学んだという。
  しかし、日本人には受けたマリー・キュリーの刻苦勉励(こっくべんれい)
 の生活の裏にはもう一つの大きな苦悩があった。それはポーランド国籍の
 ユダヤ人という出自に対するフランス人の偏見である。>
(p154-155)


     (鹿島茂『フランス歳時記 生活風景12か月』
     中公新書 2002初 J)



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 日本会議の抱える“後ろめたさ”とは?

< 「日本会議が進めている運動には、憲法改正と天皇『元首』化、
 歴史認識と教育、靖国神社や夫婦別姓反対、領土問題や安全保障
 など多数ありますが、彼らは課題ごとにそのつど運動の前面に立つ
 組織を結成します。だからみんな同一の人物がやっている素の顔に
 なかなか気付かない。たとえば改憲であれば『美しい日本の憲法を
 つくる国民の会』、教育分野では『日本教育再生機構』などですね。
 みんな日本会議による運動の一環であることを社会的に秘密化して
 いるのです」>

< 「調べていくうちに、教科書以外の集会でも日本会議に所属する
 宗教団体が信者を組織動員していることがわかってきた。2003年1月
 には、『つくる会』の主要メンバーが日本会議と協力して『「日本の
 教育改革」有識者懇談会』(民間教育臨調)という団体を立ち上げます。
 これは、教科書問題と隣接した教育基本法の改悪を目的とする組織です。
 東京で1200人を集めました。その中心となって全体を統括していたのが
 生長の家出身者です。そしてやはり、民間教育臨調の“裏の事務局”は
 日本会議であり、集会の聴衆も関東の宗教団体を組織動員した形跡が
 見られました。日本会議が宗教右翼に支えられていると確信しました。
 東京でも、大阪の1997年の集会と同じ構造で右派運動が作られていた
 んです」>

< 『日本会議とは何か』の44〜45ページに上杉は、国立公文書館に所蔵
 されている「日本国憲法最終案」の画像を大きく掲載した。黒字になって
 いるのは、GHQ案をもとに日本政府が帝国議会へ提出した改正案。その上
 から赤字で修正している大半の部分が、当時の衆議院と貴族院によるものだ。
 前文にも9条にも、徹底して細かな修正を加えていることがわかる。1946年
 10月7日、議会はこの最終案を枢密院へ提出。同年11月に日本国憲法は公布
 された。

  「この文書こそ『日本会議とは何か』における“命”のページと言ってもいい。
 赤い文字は誰が書いたのか。日本のそれまでの歴史のなかで、もっとも民主的
 な選挙で選ばれた国会議員が書いたのですよ。日本人みんなが、書かせたん
 です。これを単純に『押し付け』だなんて言えるものですか。日本会議も安倍
 首相も“違憲の疑いをかけられている自衛隊を、はっきり新憲法に明記しよう”
 と叫びます。しかしマッカーサーのスタッフたちが草案を作成する過程で、
 すでに自衛戦争の放棄を取り消し、日本側も現行の9条の2項に《前項の目的
 を達するため》といういわゆる芦田修正を施しました。これが専守防衛の根拠
 です。だから、日本会議と安倍政権が仕掛ける世論誘導に騙されてはいけないし、
 護憲派はそうした改憲派の論拠を徹底してつぶしていくべき。いつまでも
 『憲法は自衛権をすべて否定している』という絶対平和主義の牧歌的な考え方
 のままでいれば、結果的に日本会議の思う壺ですよ」>

< “日本会議の限界”を指摘したうえで、上杉は「本体を隠しながら課題別の
 実働団体を駆使する手法」を単眼的に見るのではなく、「右派運動の総合商社、
 あるいはデパート」として全体的に把握すべきだと繰り返し強調する。そして
 最後に「日本会議の弱点」について、こう示唆してくれた。

  「彼らが『日本会議』という看板を表に出そうとしないのは、ものすごい
 “後ろめたさ”を抱えていることの証左でもあります。この“後ろめたさ”こそ、
 彼らの最大のウィークポイント。だから、メディアは彼らをどんどん陽の
 もとに当てたらいいのですよ。彼らの実態は宗教団体でありながら、目的外
 の活動をやっているんです。政教分離違反です」>





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# by byogakudo | 2017-05-11 20:41 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 10日

鹿島茂『パリの異邦人』読了

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 < パリというのは、どうやら触媒都市であるらしい。
 [略]
  「パリジャンは変わらない」と「異邦人が異邦人のままでいることを
 許す」という事実のおかげで、異邦人は自らを見つめ、自らを変容させ、
 [略]そこから新しいものを創り出すことができるようになった[略]。
  これぞ、触媒的パラドックスである。
  この意味で、異邦人が大量にパリにやってきて、「モダン」なるものを
 創造した二十世紀前半のパリほど興味深いものはない。>
(p282『あとがき』)

 「遊歩人」連載のコラムを2008年に単行本化(中央公論新社・刊行)。
 文庫化に当り「CREA TRAVELLER」に連載された『パリ、人生の移動
祝祭日』という短いコラム集が加わった。

 20世紀前半、パリに異邦人たちが続々と押し寄せて、モダーニスム都市・
パリが花開く。
 リルケ、ヘミングウェイ、ジョージ・オーウェル、ヨーゼフ・ロート、
ヘンリー・ミラー、と来れば次はアナイス・ニン、エリザベス・ボウエン、
そしてガートルード・スタイン、で終わる。

 最初の方では"明るいパリ・イメージ"と"陰りのあるパリ・イメージ"との
対比で記述されていたが__鹿島茂の用語では「陽パリ」と「陰パリ」。
「ようぱり」「いんぱり」って響きが、どうも気になる。__、ヘンリー・
ミラーとアナイス・ニンの四角関係の話辺りから、俄然、ノッてくる。
 読むこと、読み解くことの快楽が直接にライヴに伝わってきて、次の
エリザベス・ボウエンの項で最高潮に達する。

 エリザベス・ボウエン『パリの家』の分析の、ドライヴ感のすばらしさ。

<どんよりと曇った暗い冬の早朝の、[注:パリの北駅の]陰鬱な雰囲気
 の描写>(p170)に始まり、リュクサンブール公園近くに在るらしい
「パリの家」から発する悪意の感取。そこから小説の深奥部へと、螺旋状
に降りていくような分析・記述。パリには在るのだけれど、パリの描写は
ほとんどされない、「パリの家」という小説。

< 現実的なトポスとのつながりをほとんど排除した上で、人間的な
 「悪」が「家」として、他所から来た少年と少女の前に姿をあらわして
 いくのを描くパリ小説。
  ボウエンは、奇跡に近いこの大胆な賭けに勝ったのである。>(p196)
という結論に至るまでの思考と記述のサスペンスに、読む側もノッちゃう
のである。


     (鹿島茂『パリの異邦人』 中公文庫 2011初 J)




呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 森友学園や加計学園について聞かれるのがいやで、別口の憲法改正案を
思いついて口に出す、出放題のデタラメ男・安倍晋三、滅びよ。





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# by byogakudo | 2017-05-10 22:30 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 05月 09日

台東区松が谷〜Coffeeヤマ(2017/05/08)

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 昨日も暑かったが、大江戸線で新御徒町まで。Sは薄い長袖ジャケット。
わたしは上着を着ていないので、地下鉄内では少し涼しい。

 A1口からすぐ左折。やっぱり、そのまま直進しない。いつの間にか清洲橋
通りを渡り、稲荷町(浅草通り)も過ぎて合羽橋まで来ている。内側に入り、
松が谷を歩く。

 松が谷はお寺が多い。むかし、東の東京を歩き始めたころに歩いた土地だ。
 「このお寺、知ってる。これ撮ったよね」と、本堂の前の睡蓮だか蓮の鉢
を指す。

 東京のかけらが残る一帯だけれど、建築物の高さ制限がかかっていない
ようで、大きな道に面していない、小住宅や小さな工場の続く細い道でも
13階建てが建設中だ。周りは二階建て、あるいは戦前の(?)屋根裏部屋
みたいな三階付きの中に、一戸でも高い建物ができると、陽当たりも通風も
妨げられる。ビル風だけが吹き抜ける。

 東上野三丁目に戻る。Coffeeヤマである。
 扉を開けると、左側のテーブル席、満員。カウンターに2、3空きがあり、
女性客たちが席を詰めてくれる。ほとんどが近所の常連だろう、連休が終わり、
やっと開いたので来たという感じ。

 世間話が花盛る。つい耳をそばだてる。もうお祭り(?)があったようで、
 「あらー、ひさしぶりって声かけられちゃってね。よそ(の土地)に出ちゃった
人も帰ってきてたのね」
 店の女主人が、
 「うちなんか、二階に10人(家族や親族が)集まっちゃって、クーラーかけた
わよ」。

 ヤマのアイスコーヒーで元気を取り戻し、駅に向かう。鳥越・おかず横丁まで、
あとちょっとだけれど、それをやると回復に時間がかかるので、涙をのむ。



呪 吐爛腐/呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/

 マクロンが勝ったので、少しほっとする。プーチン、トランプ、安倍晋三...、
世界中、ショーヴィニストばっかりなので。

 でも、グローバリズムは結局、ネオ植民地主義ではないかしら。国家主動
ではなく、大企業主動の。
 資本主義経済の行きついた果ての歪みを修正するには、どうしたらいいの
だろう。ちょっとでも"寡占"が見えた段階で、独占禁止法を発動させるとか?
いまの独占禁止法は独占が常態になった後で、ようやくしぶしぶと発令され、
手遅れだから。
 こんなことをいうと、企業の自由な活動を妨げ、延いては労働者の職場を奪う
とかなんとか反論されるだろうが、地上の大多数の人々が搾取され、その産物
を購入するしかない、その次の貧乏層、さらにその上のややましな貧乏層、と
いうピラミッド構造はつねに補正され続けるべきだと思う。

 資本主義の構造は畢竟、"他者の上がりをかすめ取る"ことかもしれないが、
かすめ取る歩合を減らすことはできるんじゃないか。貧富に拘わらず全員で
それをやれば、少しは効果が出るんじゃないか...、社会主義者とか共産主義者
って呼ばれるだろうが、資本主義経済の残忍さを緩和する処置は、いつだって
必要だろう。寝覚めが悪いって、いやじゃありません?





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# by byogakudo | 2017-05-09 13:29 | 雑録 | Comments(0)