猫額洞の日々

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2017年 07月 23日

回線関連異常あり

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 暑さに負けているのは人体だけでなく、電話回線やパソコン周り
も不調である。

 兄のメールボックスでは6月30日以来、mac系から来るメールを
迷惑メールとして、はじいてしまう。兄からのウィンドウズ系メール
は、(mac使用の)うちでは受信できる。
 メンテナンスの人が明日も来るということだが、これで三回目だ。

 バレエのK・K夫人に久しぶりに電話するとお話中だ。7月14日、
17日と曜日と時間帯を変え、かけ方も、局番03なしにダイレクトに
かけるのと、03からかけるのと両方試すが、つねにお話中(わが家
の固定電話から、彼女の固定電話にかけている)。

 ひとり暮らしの方なので気になって18日に訪ねると、お留守の様子。
電話を下さいとメモを残す。

 翌朝、電話がかかってくる。ご無事であったと、ひと安心だが、
K・K夫人の電話は発信はしても、こちらからの受信ができない。
古い家で古い電話機だからかしらと仰るが、固定電話がだめでも
彼女は携帯電話を持っている(うちは持ってない)。携帯の方を、
コンスタントにオンにしていて下さいと、お願いする。

 今朝、彼女から電話をいただく。あれから何人かから、固定電話に
かかってきたそうである。ハワイと麻布かどこかからだったかな? 
 お話中になったりすることなく、一回で通じるそうである。それ
なのに、杉並と中野では、なぜトラブるのか?
 今夜ももう一度かけてみることにした。

 暑すぎるせいか、ノート型パソコンが熱暴走の気配を見せる。ちょっと
使っていると熱くなり、ファンの音がしてくる。10円玉を22個、乗っけて
熱を逃がそうと試みるが、そんなものでは効かない。熱くなる度にスリープ
させて、しばらく放っておくしかない。

 今日も朝から不調だった。自分のブログに接続できない。ログインできない
のではなく、ページへの接続ができない。
 exciteブログ全般が不調かと思って、他の方のブログに行ってみると、
ちゃんと見られる。それなのに、自分のブログを見ようとすると、"応答を
待っています"とか言い続ける。
 しかたなく再起動。やっと接続できた。
 しばらく使った後、メールを見ようとするとメールボックスが上がらない。
朝一ではメール接続していたのに、今度はボックス自体が上がらない。
 ディスクの検証と修復をやるためにFinderを開けようとすると、まず、
Finderとの接続に時間がかかる。なんとか検証と修復をすまして再起動
すると、やっと、メールも自分のブログとの接続も普通にできた。

 あとでバックアップしよう。ひと月に一回ずつバックアップしているが、
暑い季節はもっと頻繁にしておかないと恐怖である。
 確定申告の手引によれば、パソコンの減価償却は4年だったかしら。
このノート型は2012年11月から使っている。そんなに減価償却期間に
忠実になることないのに。




呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/

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 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
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# by byogakudo | 2017-07-23 20:01 | 雑録 | Comments(0)
2017年 07月 22日

久生十蘭『パノラマニア十蘭』を読んでいる

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 『パノラマニア十蘭』収録の『巴里の雨』と『風祭り』とは、
『十蘭万華鏡』収録の『川波』を加えて、3篇から成る連作と
いうより、三つのパートで記される一つの変奏曲を構成する。

 そう書きながら、空間現代・ライヴも思い出す。クラシック
だったら変奏曲という手法があるのに、なぜあの場にいて、
それを思い出さなかったのだろう。ジャンル分けの枠組みに
とらわれていたからか?

 音や音楽の世界では当たり前に在る変奏曲という典型が、
小説ではどうも否定的な扱いを受ける。ワンパターンだとか、
同工異曲と誹られがちだ。小説の中の物語部分が、非難の
根拠になるのだろう。
 落語だったら、またあの咄を一席と頼まれるのに、小説
ではマンネリと言われると、たしか荷風も書いてたっけ。

 話を戻して。
 『巴里の雨』は、『サンデー毎日』'49.5新緑号、初出。
 『風祭り』が、『苦楽』'49.6、初出。
 『川波』、『別冊文藝春秋』'56.4、初出。 

 どれも戦前のブルジョアジーに属する男が主人公だ。
 ブルジョアジーは閉鎖系である。財産の拡散を防ぐため、
ブルジョアジー内部での婚姻しか認められない。
 男は大人になった、昔なじみの女に改めて恋をするが、
女はすでに、同じブルジョア階級の男と結婚している。
 女の夫は嫉妬深い。恋する男女は、女の夫に妨害され
ながらも、秘かにヨーロッパに逃れようとするが、第二次
世界大戦の勃発に行く手を妨げられ、悲恋に倒れる。

 『巴里の雨』『風祭り』『川波』は、このモチーフでの展開だ。
"変奏"曲なので、各短篇の見せる表情、ニュアンスがちがう。

 『巴里の雨』にはスパイ小説めいた味つけが施される。

 『風祭り』は、タイトル通り、
<げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなくとび散らふ
 落葉かな、というなにやらの詩人の詩は、豊川[注:主人公]
 の身の上をうたったのではなかろうかというようないわれの
 ない思いに誘われた。>(p69)
わびしさが溢れるが、語り手は物語の外に位置する。

 『川波』は、最後にヒロインの側の描写があるのが前の2篇と
異なる。

 恋するふたりは、女の夫の目と耳をはばかる。離婚スキャンダル
も(階級的に)避けなければ成らない。
 恋人たちは、彼なら/彼女なら、こう動くはずだと類推しながら、
落ち合おうとする。相手の考えることと自分の思考が一体になった、
オカルティズムや夢の中にも近い状況を生きる。

 恋することで、彼らは世俗の囲いであるブルジョアジーの外に出る。
それは酸素ボンベなしに大気圏外に出るに等しい行為なので、死が
彼らを待つのは当然のことだけれども、彼らはたしかに飛翔し、死者
の視線で世界を見わたす資格を得たのである。


     (久生十蘭『パノラマニア十蘭』 河出文庫 2011初 J)
 



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<強烈な稲田朋美ブーメラン
「笑わせないでくださいよ。国民目線というのであれば、
 素人を防衛大臣にしないでほしいというのが国民目線
 ですよ。部下に責任を取らせてご自分は保身を図る、
 それが政治主導ですか。政治主導というのは政治家が
 責任を取ることですよ。…」(報道ステーション)>
(6:24 - 2017年7月21日)
__稲田朋美は都合が悪くなると、表情を固めて非力な
女っぷりを見せる。

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# by byogakudo | 2017-07-22 20:45 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 07月 21日

夏に慣れなくて

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 梅雨明けは暑いと決まっている。頭がそう分かってるからって、
身体がすんなりついてゆく訳もなく、そろそろ陽の力も弱くなった
(はずの)5pmに出たら、とんでもない。

 新中野から地下鉄に乗る辺りまで何とか持ちこたえ、新高円寺
からJR高円寺駅に向かう途中で疲労困憊に近づき、EPTで先週、
買いそびれたフォークを買ってエネルギーが切れる。

 夕食をとったら十五時の犬を覗く元気が出て、行ってみたら
空振り。お願い、開けて!

 陽が暮れないと歩けない...。

 古着屋に寄ってヴェストとバッグを手に入れる。東高円寺からの
帰るさ、風の吹く宵は猫たちの時間。



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 稲田朋美の功罪
__稲田朋美にはあるのは"罪"だけなのに、あえて"功罪"と名づける
のが、まず皮肉だし、粗末な女のあさましい限りの行状を、センスのいい
サイトにして開陳する姿勢が、ますます皮肉である。

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# by byogakudo | 2017-07-21 21:29 | 雑録 | Comments(0)
2017年 07月 20日

旧・龍土町を歩く(2017/07/19)

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 気がつけば週に一度は六本木に行ってるようだ。ライヴに二回、
昨日と6月29日にも用事で行っている。人生でこんなに六本木に
出かけたことはない。大江戸線があるからだろう。丸ノ内線との
連絡が、日比谷線より使いやすい。

 1970年ころ、住宅地と普通の商店、おしゃれなお店もちらほら
見える、のどかだった六本木に住みたいなと言ったら、赤坂に住む
叔母から、
 「それなら恵比寿に住めばいいのよ」と教えられた。むかしむかし
の話である。

 結局、西の東京にばかり住んできた。東に行くと、大川端に住みたく
なるけれど、古本屋の便がいい西側から出ることはないだろう。

 むかしの、ただ坂道が続くだけの乃木坂もまるで様変わりして、でも、
住宅街・龍土町が(点在だけれど)残っている。

 人口が減るのにタワーマンションを建て続けるのが、わからない。
昨日、暑さの中を歩いて、大通りのタリーズに休んだが、ここが六本木
ヒルズだった。2003年にできて、もうすでにくたびれ感を見せる。
 交差点付近は、ことに場末感漂う、いまの六本木。このすさんだ感覚は
いつごろからなのだろう?




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# by byogakudo | 2017-07-20 14:24 | 雑録 | Comments(2)
2017年 07月 19日

(2)フエンテス/木村榮一 訳『フエンテス短篇集 アウラ・純な魂』もう少し

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~7月18日より続く

 最後の『アウラ』を残すところまで来たが、再読しようか
どうか迷う。(ひと息つこうと、昨夜は『パノラマニア十蘭』
を手にした。)

 『ヴェニスに死す』を思い出すフエンテス『最後の恋』は、富豪
の老人のモノローグで綴られる。彼はお金で若い女性を一夏、買った
のだが、彼女は買われながらも、あっさり彼を裏切っている。

<どれもこれも同じなのに、ひとつひとつが異なっている、一見した
 ところ実体がないように思える波が、高くうねっては崩れ、死んでは
 ふたたび蘇るという運動をたえず繰り返していた。それは時間の外に
 存在するどれも同じ形をした波、自身を映す鏡、始源の波、失われた
 千年王国、来るべき千年王国を映しだす鏡にほかならなかった。
 [略]
 何を選びとればいいのだ。自分の意志ではどうにもならない必然が
 集まって偶然が生まれてくるが、その偶然をどうやって避ければいい
 のだ。>(p72)

 最後の段落は冒頭と同じく、浴室である。メディシン・キャビネットに
入っている品々が列記される。老いた彼と若い愛人が毎日を過ごすのに、
全部で25種類の雑多な品物が要る。
 たった一夏の関係であっても、日々の生活はあきれるほどの細部に
支えられて在る、という客観描写で念を押した後、

<鏡の向こうで顔をしかめているのはまぎれもなく自分だった。>
(p80)と、物語はリアリスムに徹して(無慈悲に)終る。


     (フエンテス/木村榮一 訳『フエンテス短篇集 アウラ・純な魂』
     岩波文庫 2001年第2刷 J)




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<尊敬する祖父がこういう人物であったことを安倍首相は
 どう考えているんだろう? 「戦犯(容疑者)だった岸氏は
 50年代半ば、大使館のわれわれによって傘下に収まった。
 その後(自民)党総裁になり、信頼に足る忠実な協力者と
 なった」(かつて極東担当の国務次官補だったグラハム・
 パーソンズ氏)>
(4:09 - 2017年7月17日)

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# by byogakudo | 2017-07-19 20:41 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 07月 18日

(1)フエンテス/木村榮一 訳『フエンテス短篇集 アウラ・純な魂』再読中

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 以前書いた記事を探したら、2008年9月9日だった。
そんなに、むかし。

 『チャック・モール』から引用__

<束の間空中を漂う葉巻の煙、サーカスの歪んだ鏡に映る
 化け物じみた姿、こうしたものも現実なのだ。とすれば、
 すべての死者、目の前にいる人たち、忘れ去られた人びと、
 彼らもまたひとり残らず現実の存在ではなかろうか......。
 ある男が夢の中で楽園を通り過ぎる。その時に、楽園を訪れた
 証に一輪の花をもらうが、夢から覚めると、手にその花を握り
 しめている......。これをいったいどう解釈すればいいのだろう
 ......。ある日、現実が、頭はあそこ、尻尾はここというように
 粉々に砕け散ってしまった。僕たちはその巨大な全体の散乱
 した一部分しか認識することができないのだ。現実とは何もの
 にも縛られることのない空想上の大洋で、それを巻貝の中に
 閉じこめてはじめて現実として認められるようになる。>
(p18-19)

 『チャック・モール』の登場人物は、語り手と、アカプルコで溺死
した話者の友人・フィリベルト(話者と同じく役人)、フィリベルトが
手にいれたチャック・モールの石像(徐々に人間化する)の三人だが、
フィリベルトとチャック・モールの二人だけでは成立しないかと、むだ
なことを考えてみる。

 フィリベルトの遺体を引き取りに行った話者が、彼のノートを
見つけて、それを紹介する形で物語が進行する。話者がときおり
註釈を入れて、フィリベルトが少しずつ人格崩壊していく様子が
わかるが、これは見出された手記として直接に記述されたとしても、
可能である。

 けれども、フィリベルトとチャック・モールだけでは、読み手の
可視域がせまくなるだろう。語り手は読者と同じように、フィリ
ベルトやチャック・モールの世界から遠い。その遠さから語られる
ことによって、読者は物語を読み取るのに十分な距離をもつ。
 近過ぎず、遠過ぎず、正確な焦点距離。

 それに、語り手がいなければ、読者はフィリベルトの遺体とともに
元・フィリベルトの家を訪れることができないだろう。
 ドアの内側に立つ、

<ガウンを羽織り、マフラーをした黄色いインディオ
 [略]
 安物のローションの匂いがぷんぷんし、皺を隠そうとしているのか、
 顔におしろいをはたき、口紅は唇から大きくはみ出し、髪の毛は
 染めているよう>(p27)な、

生けるチャック・モールに直面する事態は起こり得ないだろう。

 チャック・モールの石像は最初、フィリベルトの家の地下室に
置かれた。そこに今度はフィリベルトの棺が置かれる。語り手も
また、フィリベルトと同じように雨の神、チャック・モールに仕える
生贄になるのではないか。
 そうして読者もまた、フィリベルトや語り手と同じ位置、ヨーロッパ
文明に滅ぼされたマヤ文明の神に復讐される立場にいるのでは
ないか、と気づくことになる。


     (フエンテス/木村榮一 訳『フエンテス短篇集 アウラ・純な魂』
     岩波文庫 2001年第2刷 J)

7月19日に続く~




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# by byogakudo | 2017-07-18 21:14 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 07月 17日

クリスチアナ・ブランド/三戸森毅 訳『切られた首』読了

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 アイリス・マードックにも同じ日本語タイトルの小説がある
(読んでない)けれど、原題は何というのだろう?__検索
すると、"A Severed Head"(1961年刊)。
 ブランドのミステリの方は、"Heads You Lose"(1941年刊)。

 英語知らずだからそう感じるのかもしれないが、a severed と、
head を修飾する言葉を最初に持ってくるのは日本語頭でも理解
しやすいが、head を先頭にして後から you lose と説明するのは、
英語だなあと思う(漢文が得意だったら、不思議ではなかった?)。
 しかも、you lost と過去形ではなく、you lose と現在形。読み終
わって改めてタイトルを考えると、そうか、現在形なのはそういう
ことかと、英語知らずなりに理解する。

 クリスチアナ・ブランドの第二作らしいが、なんとなく、もたついて
いるように感じるのは、原作がそうなのか、翻訳でそうなってるのか。
 『はなれわざ』とか、後年の流麗な作を最初に読んでいるので、
もたつき感を感じてしまうのだろうか? (そもそもわたしは、第一作
『ハイヒールの死』(1941年刊)を読んでいたか?)

 第二次大戦中のイギリス、田園地帯での物語。登場するのは上流
階級の人々。村で死体が見つかり夜中に起こされる度に、すわ空襲か
と驚くギャグがある。
 仮説を立てては"どんでん返し"が続く最終部なぞ、もっと緊迫感を
感じてもよさそうなのに、早く終らないかなと思ってしまうのは、
恩知らずというものであろう。


     (クリスチアナ・ブランド/三戸森毅 訳『切られた首』
     HPB 1991年3版 奥付に「リサイクル資料 練馬区立
     図書館」の赤いスタンプ)

 
 

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# by byogakudo | 2017-07-17 16:07 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 07月 16日

空間現代ライヴ「オルガン」@六本木SuperDeluxe(2017/07/15)

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 昨夜は(またもや)六本木SuperDeluxeに行く。
空間現代ライヴ「オルガン」が見たくて。

 EP-4 5・21 in Kyotoのゲストに"空間現代"という、
とてもバンド名とは思えない名前があって、気になって
YouTubeで聴いてみたら面白い。先週の今週で、過労
が怖くもあったが、見てみたい。

 "空間現代"については、
《外》という身体の中で蠢く臓物/器官(organ) 空間現代
の新作公演「オルガン」とは何か?
と、
伊東篤宏氏の空間現代と「外」の快挙が詳しい。

 これらにあえて蛇足を試みるなら、ギター(/ヴォーカル)、
ベース、ドラムスの三人のユニットである。それぞれが音を
発し、一単位の音のモチーフをつくる。モチーフを反復・連続
していくうちに、意図的あるいは偶然に少しの差異が生じ、
音の単位はさらに変容していく。彼らはその変容のさまを
プレイする。

 反復と差異のありさまは、たとえば今回の公演名「オルガン」
のポスターにも表現される。上方、横書きされた「オルガン」の
最後の「ン」が、縦書き「オルガン」の頭の「オ」に重なる。
 左下の「空間現代」では、縦書きの終わりの「代」と横書きの
頭の「空」が重なり合い、不思議な読めない文字をかたちづくる。
 ズレや読み間違いというテーマは、彼らの営むスペース、「外」
のレタリングにも顕著だ。漢字ひと文字で書かれているのに、
まるで二文字のカタカナ、「タ」「ト」の集合である。

 音楽というより、空間の中で構成されてゆく音を聴いた、という
印象だ。空間設計の様相を見ていた、というか。
 モチーフ(断片)が繰り返されることによって全体像が出現する
空間にいた、といえばよいのか。

 とても日本を感じさせる音だった。なぜ、どこが日本(的)か、
言えないのだが、いまの日本を現出させる音空間の中に、いた。
 

     (空間現代ライヴ「オルガン」@六本木SuperDeluxe
     2017/07/15)




呪 亜屁沈臓/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐/


<小林 [略]確かに今回の共謀罪採決はプロセスもなにも無視した議会制
 民主主義の破壊そのものです。しかも、これからもっと恐ろしい事態が
 起きる。共謀罪は、たとえば「安倍さん、殺したいよね」と誰かと話した
 だけで成立する。本当に殺そうなんて思ってないし、やれるとも思って
 いない。だけどその帰り道に銀行でキャッシングしたら、「あいつ、
 準備に入ったな」と形式上は判断される。ここでポイントは、その話を
 聞いていなきゃ、わからないことです。だから盗聴、尾行、潜入捜査を
 していなきゃいけない。今後はこれを合法化する動きが必ず出てきます。

 室井 もう、そうなってきてますよね。加計学園問題で文科省の「総理の
 ご意向」文書を本物だと告発した前事務次官の前川喜平さんだって、絶対に
 公安とかがかなり前から尾行したり張り込んでいたんですよね。出会い系
 バーに行ったところを。

 小林 すごかったですね。ああいうのを暴露されるということは、監視の
 ネットワークがすでにできているということです。>

(室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第6回ゲスト 小林節(前編) 
室井佑月と小林節が安倍首相の改憲案と詐術を徹底批判! 安倍政治は法治
国家を“殿様の私物”にする
)

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# by byogakudo | 2017-07-16 20:04 | アート | Comments(0)
2017年 07月 15日

(3)久生十蘭『十蘭万華鏡』読了

e0030187_1955070.jpg













 写真は近所の猫さんたち。フレーム外だが、右側にもう一匹、
キジトラがいた。時分時なので、わたしたちからエサが貰えるか
と近づいてくるが、持ってない。ごめんなさい。

~7月14日より続く

 地に足がつかないのが男だ。そういう男の属性を表象するために、
彼の職業をパイロットにしよう。(女は否応なく地に足がつく。彼女を
移動させるには、歩行以外に何がいいかとヒッチコックは考えて、車を
運転させるのだろうか? 助手席に男を乗せれば、"家庭"のメタファー
にもなる。)

 『天国の登り口』、主人公はもうすぐ40歳になろうという老兵、川島
整曹長。
<十六歳で海兵団に志願した。[略]すぐ航空廠に入れられ、
 [略]
 実施部隊に配属された。二十二年間も海軍にいると、もう苔のついた
 立派な職業で、これ以外の生活は考えることもできない。>(p212-213)

 軍隊の規律、つねに上官からの命令を受けての行動。それが彼に
とっての日常だ。
 物語はマイコールの前進基地に落下傘降下で行くよう、命令された
主人公がためらいながら降下するシーンから始まる。

<肥りかけて身体が重くなり、こういう運動には適さない状態になって
 いる。落下傘で飛びおりるのは今日が最初だ。>(p204)

 しかし、やっとのことで降りた基地は無人である。機関砲や機銃は砲座
だけ残り、だが工作機具や材料はそのままだ。米や缶詰もたっぷり備蓄
されているが、入江に置かれた飛行機は壊れていて使い物にならない。

<どこにも銃痕や焼けたところがない。翼のよじれや、クラッチの歪みや、
 変形した弁の壊れかたなどを観察すると、ハンマーか何かで潰したの
 ではないかと思われるようなふしがあった。>(p209)

 まるで漂流譚、いや、冒頭の落下傘降下に記された通り、彼は軍隊という
日常/楽園から追放されたのである。
 けれども軍隊を疑う頭を持たない彼は、撤収なら、なぜ食糧や燃料がある
のか、きっと次便で別の部隊がやってくるだろうと、合理化して待機する。

 ひと月経つ。基地は廃墟化が進行する。南洋の海辺の見捨てられた基地は
植物に覆い尽くされそうになる。読んでいると、どうしてもJ・G・バラード
を思い出す、文体はちがっても。

< 浜菅(はますげ)のような剛(つよ)いランラン草が陣地のあとに入りこみ、
 一と月のうちに銃座を埋めつくしてしまった。アビトンの林の奥の医務室は、
 ロダンゴの蔓にからみつかれ、あっけなく倒壊した。兵員室の前の泥地には
 マングローブが四方から進出してきて、わずかの間に半分ほどの広さになった。
 二年も経ったら、この基地はむかしの原生林のすがたにかえってしまうのだろう。
 主計倉庫のなかで、米はすごい勢いで芽をだし、鑵詰の鑵がふくれて、毎日の
 ように破裂している。>(p215)

 いよいよ、ひとりで見捨てられたまま死ぬ可能性を自覚したころ、夢に
妻の声を聴く。彼は技術があり、道具や材料もあるのだから、廃材から
飛行機を作ればいいのに、と。

 さらにひと月経ったころ、インドネシアの漁船が島にやってきた。指揮を
執る若い隊長の顔に見覚えがある。

< 「整備で使っていたセガルのようだが」と思いながら見ていた。>
(p218)

 徴用していたセガルは、じつはアンボイナの侯王(スフナン)だと名乗り、
川島整曹長はようやく、もう自分の戦争がないことを知る。軍隊組織以外
の日常を持たない彼は、インドネシア独立運動に参加すること、新しい上官
としてセガルに仕えることを選ぶ。

<せいぜいパイロットぐらいのところで追い使われるのだろうが、戦争にさえ
 くっついていれば、食いはぐれることはまずないのだ。>(p225)

 飛行機を整備し、後部座席に上官・セガルを乗せ、主人公はふたたび楽園/
日常を目指すが、失墜、追放されて物語が終る。

 男と飛行機が出てくる短篇、『大竜巻』『天国の登り口』『雲の小径』は、
男たちが冥界に誘われる物語だ。男らしい、久生十蘭らしい、男の世界。


     (久生十蘭『十蘭万華鏡』 河出文庫 2011初 J)



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# by byogakudo | 2017-07-15 14:57 | 読書ノート | Comments(0)
2017年 07月 14日

(2)久生十蘭『十蘭万華鏡』まだまだ

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~7月12日より続く

 昨日の古書サンカクヤマに久生十蘭『内地へよろしく』もあったの
だけれど、ちょっと戦争物に疲れていて、パスした。

 と言いつつ、『花合せ』を実用書として読んでしまう。第二次大戦末期、
もう頻繁に空襲があるのに、うつくしい花壇を作ったり、戦前に買い置き
したフォアグラなんぞを毎日、食卓に乗せたりしているブルジョア男女の
物語だ。

 女は自然であり、男は人工だ。女は戦時下という状況が分かっていても、
自分の欲望に忠実である。男は、自分の好きなもの、好きな世界があるが、
周囲の目に過敏になる。

 戸口調査にやってきた巡査から、花壇の花が西洋種の花ばかりだと
指摘されると、
<西洋の花ばかりというひと言が耳についてその日いち日離れなかった。
 サイパンの失陥以来、「自由な頭(リーブル・パンスウル)」というものの
 詮議がはげしくなり、友人の音楽ずきが四五人、毎週集ってレコードの
 鑑賞をやっていたら、これが一網打尽となって念入りに頭の検査をされた。
 そのうちのひとりが理屈をいったが、取調べの警部に、
  「生意気をいうな。日本が法治国だなどと思ったらたいへんなまちがい
 だぜ。ひとつ、やってみるか」
  と、おどかされ、震えあがって十年前のくだらない恋愛事件まであらい
 ざらいもうしあげてしまったということだった。>(p153-154)

< 日本を出来るだけみすぼらしくしようという傾向の中で、花でも咲かせ、
 とぼけてみるのも面白いとかんがえぬでもなかったが、とてもそれどころの
 騒ぎではなくなった。>(p157)

 花壇の草花を引っこ抜き、南瓜の苗を買ってきて植えた。花が咲いたら、
雄花の花粉を雌花にぬりつける・花合せをしたら実が生る、と教えられる。

 南瓜の苗を買った帰りに、戦前(1933年)の夏に知っていた少女、いまは
27歳になった若い女性(結婚してすぐに夫は死亡)と再会して、まるで
最後の晩餐的美食をふるまわれる。毎日、馬鹿げて豪奢な食卓になる
のは、亡夫のストックのせいである。彼女はお米しか配給をもらわない。

 彼はペルノーに酔っぱらって忘れていたが、南瓜を植えろ、花合せしよう
と言われた彼女は南瓜を植え、花が咲いたので彼に電話する。訪ねると、
彼女は温室を壊して四阿(あずまや)を作らせていた。

< 「それにしても、えらい落着きかただな。今日にも焼かれてしまうかも
 しれないのに」
  「だって、一日でも生活は生活でしょう。戦争の邪魔にさえならなければ、
 じぶんのいちばんいい生活をするのがほんとうだと思うわ」
  「あなたのいい生活って、どんなことをいうんですか」
 [略]
  「人間自然の法則にしたがう生活よ」
 [略]
  「したいことをするのがいい生活ってのは、あまり単純すぎやしないですか」
  と出鱈目なことをいうと、[略]
  「そんなことではないのよ。この戦争で日本が勝ったら、あたしたちのような
 金利生活者は根こそぎ絶やされてしまうでしょう。それだって、日本が負けて
 くれればいいなんていちども考えたことはなくってよ。どんなことをしても勝た
 なくてはならないけど、戦争の奴隷にだけはならない、自分というものの最後の
 一分だけは絶対にゆずらないという意味なの」
  馬鹿にならなければ生かしてはおかないいまの日本で、[略]
 なんでもよくわかる頭というのがいちばん危険なので、>(p171-172)

__彼は彼女への恋心が冷める。

 彼女から踊りを誘われる。

<釣られて[略]肩を抱いて踊りだしたが、そのうちに、もしこんなところへ
 憲兵にでも踏みこまれたらどんなことになるかとかんがえたとたん、右足が
 ぎくとひきつって棒のように硬直してしまい、動かそうとしてもどうしても動か
 なかった。[略]
 腕をふりといて椅子に沈みこむと、国民を奴隷にするために、十重二十重に
 掛け廻した武断派(ミリタント)の罠の凄さが、[略]
 ようやくぼんやりとわかりかけてきた。[略]
 以前は、楽しむべきものを楽しむことにおいてはけっして人後におちはしな
 かったが、いまはもう、自分の欲する楽しみさえ自由にとることが出来なく
 なっているのに気がついた。たしかに不具にされてしまったと思うのだが、
 さて、どこを不具にされたのかよくわからなかった。>(p172-173)

 彼が南瓜と言われて買ってきた苗は、南瓜ではなく瓢簞だったという
皮肉で悲惨で滑稽なエンディングである。

 巻末の『初出誌一覧/底本一覧』によれば『花合せ』は、
<『婦人文庫』46.5/『巴里の雨』出帆社、74.12>。戦後すぐに書かれた
のか。戦中だったら、発禁だろう。

 戦後間もない、1946年当時の読者に反感を抱かせない、バランスの
とれて、うまい短篇を、つい戦時下心得の実用書的に読んでしまうのが、
貧乏くさくて情けないじゃないか。誰のせいだ。


     (久生十蘭『十蘭万華鏡』 河出文庫 2011初 J)

7月15日に続く~



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# by byogakudo | 2017-07-14 16:28 | 読書ノート | Comments(0)