猫額洞の日々

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2005年 07月 12日

05年7月12日(火)

[2014年11月24日追記: 
 トップの小笠原伯爵邸・横並び写真3点、削除。]

 早めに起きて近くの病院で誕生月検診。10年以上行ってない。
心電図を取る部屋が素敵だ。白い天井に白い壁_天井近くまで
白いタイル貼り。聞こえるのは空調の音と心電図の機械が作動
する音だけ。至福のときであった。

 タイル貼りの空間で思い出す。むかし行った内科・産婦人科医院
の板張りの診察室から見えたタイル貼りの手術室 。木造の医院で、
掃除は行き届いているが全体に照明が暗く、北向きの窓明りに少し
覗いている手術室のやや陰惨な甘美さを覚えている。病院建築には
フェティッシュな味付けが欠かせないと、わたしは思う。





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# by byogakudo | 2005-07-12 18:15 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 11日

05年7月11日(月)

 結局、読みかけの「シネマの快楽」を読了。あまり感激的じゃなかった。
蓮見重彦+武満徹より、やはり町山智浩+柳下毅一郎「映画欠席裁判」
(洋泉社 02初 当店価格¥700)の やけくそパワーだ。好き好きですけれど。

 湿気と熱気とで息も絶え絶えな一日。レジに坐っているだけで体力を使い
果たした。まだ 夏にもなっていないのだろうか? 7月と8月、2度に分けて
夏休みを取るべきではないかとさえ考えている。そろそろと、暑中お見舞い
申上げます。





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# by byogakudo | 2005-07-11 18:11 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 10日

05年7月10日(日)

 水木ゆうか「黒苺館」読了。なかなか。日本のヴィクトリア・ホルトか? 
同じ「館」でも「黒死館殺人事件」が厚塗り油彩の舘であるなら、こちらは
不透明水彩で描かれている。裏庭に繁茂し、ヒロインを脅かす黒苺の描写は
ペン画タッチだ。日本のどこかの街にある古い洋館がきちんとイメージできる。

 がしかし、ここで小姑根性がつい頭をもたげる。ヒロインの母親(外部
すなわち読者の視線)が初めて娘の嫁ぎ先を訪ねる。おそるおそる玄関の
扉を開けると、眼の前に階段がひろがる本格的つくりの洋館であるが、
さて、この扉の内側で彼女は靴を脱いでスリッパに履き替えるのか?
 つましい生活を送ってきた母親だから、もし靴のまま上がるのであれば、
きっと「びっくりした」とか一言なにか感想があってよさそうだが、何も
そこらは書かれていない。実際の洋館建築でも玄関内部の三和土の処理は
むずかしいが、ロマンティックな物語の土台たる洋館描写でも困難に変わり
ない。エンディングも玄関内部であるが、そこでも三和土問題は未解決の
ままだ。読者の視線は上方のステインドグラスに誘われて、物語は終る。

 ともすれば建築の描写にばかり注意して読んでしまったが、用意周到に
書かれていて、小姑の眼にも積極的にアラを指摘しづらい、なかなかの
作品でありました。さあ、今夜はディッシュだ。





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# by byogakudo | 2005-07-10 15:19 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 09日

05年7月9日(土)

 もうお気付きのことでしょうが、目録頁にも少しずつ写真が載っています。
すでに目録記載の本にも写真付きでご紹介したいのがありますが、けちの
グラシン紙ラッパーのせいで(剥がして作り直す?! とんでもない、1冊5円
相当ではありませんか)写真がうまく撮れません。09:ケセランパサラン本は
写真入りでないと伝えにくい本が多いのですが。

 ミステリのお師匠さんがいらっしゃり、本を2冊、貸与せらるる。
 「黒苺館」(水木ゆうか/講談社 04初)と「アジアの岸辺」(T・M・ディッシュ
/国書刊行会 04初)。どっちから読み始めよう? 寝床本は「シネマの快楽」
(蓮見+武満/河出文庫 01初)として、その前の時間帯に読むことになるが、
たぶん2冊平行してになるだろう。





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# by byogakudo | 2005-07-09 15:15 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 08日

05年7月8日(金)

 8時起きして二人でメルド線こと大江戸線に乗る。若松河田駅を出て
振り向いたら素敵な洋館。あとで寄ろうとSを誘う。雷雨注意報なぞ
聞いてきたので、折り畳み傘はあるがカメラを持っていない。全くもう
メルド。

 2時間後、高田馬場を目指そうとするSを引っ張って洋館へ。建物に
ふさわしいアプローチも見当たらず、「視聴覚障害者センター/部外者
の立ち入りを禁ず」とかいう掲示も気になるが、CAFE, BARの看板が
見えたので構わず進む。脇道を入ったら、なあんだ、ここが小笠原伯爵邸
だったのか。レストランになることで壊されずにすんだのは喜ばしいが、
もう少し庭や車寄せに手が加えられないものか。そこまでの余裕がない
にしても、庭に張出しているお隣の建物の外壁に英国の田舎町の写真を
全面プリント、とは辛い。こんなに幸福感にあふれた建物なのに、不憫で
ならない。それでも、ここが残されたことは素晴らしいが。

 あとは、どこをどう歩いたのか説明できない(螺旋を描いて近付いたような
気がする)けれど、高田馬場に到着。本をちょっと買って戻る。2時間以上
歩いたかしら?





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# by byogakudo | 2005-07-08 15:02 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 07日

05年7月7日(木)

 まず訂正。きのう長音記号のキイを打ち間違えた。「_」ではなく「-」
です。失礼。

 「ゴッドウルフ」、スペンサーがビールは飲むはオムレットは作るは、
しているが、めげずに読んでいる。すっ飛ばしながら。だって、いつも
決め台詞を交換しながら捜査してるので証人に辿り着くのがおそいよ、
ミスタ・スペンサー! 殺されてるに決まってるじゃありませんか。
 20年前のベストセラーに文句をつけても始まらないが、登場人物に
見えをさせなければ、話はもっと速やかに進行するのではなかろうか。
骨組だけの物語になる可能性も大きいが。

 ジムに通い、外食に頼らず料理に腕をふるい、煙草を止めた私立探偵像は、
当時はある必然性・リアリティーがあっただろうが、いま読んでいると、どうも
愛情がもてない。たんにテリイが彼の筋肉質の腕に安らぎを覚えて「抱いて」と
頼むのが気に入らない、のかも解らないが。筋肉がそれほど素晴らしいか? 
 贅肉よりはましでも、過剰に筋肉質な肉体を見ると笑いませんか、ボディ・
ビルダーとかエアロビクスとか? もっとも、アメリカ人にとっては、それは
信仰の問題かも知れない・・・。(ほんとかな。)





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# by byogakudo | 2005-07-07 14:40 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 06日

05年7月6日(水)

 「ゴッドウルフ」がなかなか進まないが、翻訳者・菊池光のカタカナ語表記
原理主義者ぶりを愉しむことに方針転換した。

 もちろんテーブルではなくテイブル、ティー・ワゴンにあらずティ・ワゴンだ。
ならばカフィ・テイブルかと予想したがコーヒー・テイブルだった。セーターは
スエターなのに。
 ミスターもとい、ミスタ・オーチャドが着用しているのはブレザーではない、
ブレイザー。長音記号「_」に関してはあきらめて使っているのかと思ったが、
ミス・テリイ・オーチャドはやっぱりテリー表記はいやだったのだろう。ヒロイン
だし。

 それにしても登場人物が全員、登場第一声にあたってジャブをかますのが
解せない。アメリカ人たるもの、まず相手に(ついでに)読者に自らを印象付け
なくてはという強迫観念の持ち主なのか? 戦場でも果たし合いの場でもない
のに不思議だ。これがウェスタンがハードボイルドの原形であることの一証明
であろうか?





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# by byogakudo | 2005-07-06 14:34 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 05日

05年7月5日(火)

 ミステリのお師匠さんはすでに国書刊行会版「ウッドハウス・
コレクション」を手に入れていらした。こちらは3巻ものだそうだ。
文春版は1巻のみなのだろうか? いずれにせよ、わたしは文春版
を買って交換読みすることに決定。買いに行かなくっちゃ。

 「ゴッドウルフ」が駄目だった場合にそなえて「きままな絵筆」
(池波正太郎 講談社文庫 98初)を持ち帰ったら先にこれだけ読んで
(眺めて)しまった。小説を読んだことがないけれどエッセイはどれも
気持ちよい。もし彼の家族の一員だったらと思うと、とても一緒にすごす
自信はないが生活への意識がきれいだ。

 さて「ゴッドウルフ」、19頁でヒロインらしき女性も登場。でもそこで
眠ってしまった。今夜も読むのかしら。





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# by byogakudo | 2005-07-05 20:02 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 04日

05年7月4日(月)

 今朝出がけに「砂塵の町」(M・ブランド/ 中公文庫/ 85初)に
目を走らせてみる。10頁ほど読んだが読み通す自信がない。
 「西部小説がつまりハードボイルドの始まりだよ」とお客さまに
教わった言葉を唱えてみるが、あまり効き目がない。

 ハードボイルド・ファンじゃないし。マーローは嫌いではないけれど。
 「暗闇の薔薇」が終ってしまって、今夜はどうしよう?こまったなあ。
さっき頂いた「ゴッドウルフの行方」はハードボイルドだけれど古文書
がらみのようだし、なんとか読めるだろうか。最初の方だけでも眺めて
おこう。スペンサーがビールを飲みだしたら止めちゃうぞ。





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# by byogakudo | 2005-07-04 19:57 | 再録 | Comments(0)
2005年 07月 03日

05年7月3日(日)

 ウッドハウスは国書刊行会だけでなく、文芸春秋からも出されて
いると昨日の夕刊でやっと知った。(東京新聞、武藤康史のコラム
「日本語探偵帖」。) 文春版の翻訳の方がどうやら好みだ。

 「僕はしんそこ腐った」等の言い回しが混じっているそうで、嬉しい。
英詩の引用もむかしの翻訳小説調に、
「居間の絨毯を行きつ戻りつして『待てど暮らせど来ぬ 人の・・・・』
なんぞと熱くなっている姿が」と、
国書刊行会版「ウッドハウス・コレクション」では原文のテニスンの詩を
訳して註をつけてあるのより、断然好みである。

 わたしが文春版「P・G・ウッドハウス選集」を買うから、ミステリ
のお師匠さんに国書版を買って頂いて交換して読むことを考えたが、
彼も文春版がお好きであろうし、どなたか交換会?に参加なさいませんか。

 ウッドハウスに連られて思い出した。前にも書いた記憶があるが、
エリオット・ポールの探偵小説を翻訳出版してくれる奇特な方は
いらっしゃらないか? 
 吉田健一が好きな探偵小説家としか知らず、彼の好みだから
淡彩な作品だろうと予想しているが、何ひとつ日本語で読めない。

[2014年11月21日追記:
  後に少し読めた。淡彩ではなかったが、軽やかで楽しい。
 「ルーヴルの怪事件」の新訳・復刊希望!]

 S・ビーチ「シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店」にポールの
名があったのでどんな人か解るかしらと一瞬思ったが、ジャーナ
リストであると短い脚注があっただけだ。

[2014年11月21日追記:
  待ったかいあって「最後に見たパリ」が読めた。幸福だ。]





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# by byogakudo | 2005-07-03 19:40 | 再録 | Comments(0)