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「映画化記念 私は猫ストーカーフェア」 神保町・三省堂本店4F
6月26日(金)〜7月27日(月)
超生命体との共存は可能かとじっくり悩む「呪われた村」は、地球上の
数カ所か数十カ所に限られていたので、村の長老格・ゼラビー氏以下、
悩む時間もあったというものだ。
人類がおそらく遺伝子操作で作った歩行植物・トリフィドや、失明作用を
もつ生物兵器(?)を載せた人工衛星の衝突事故であろう大流星群に
見舞われる「トリフィド時代」では、災害は地球規模であり、生き残った
人類は、科学技術発達以前の状況に生きるしかないと覚悟し、個人では
なく、種の保存維持を意図して生きざるを得ない。
悩む以前に優先順位の決定にさらされ、個々人の救助ではなく、種と
してのヒトの存続に賭けるしかなくなる。従ってストーリーも必然、実践的
生き残り術指南風になる。子ども向きにリライトされたやつではない、
「ロビンソン・クルーソー」を読んだときのことを思い出した。