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「映画化記念 私は猫ストーカーフェア」 神保町・三省堂本店4F
6月26日(金)〜7月27日(月)
何か他にも読んでいた筈だが__ピエール・サルヴァ「切り裂く手」
(HPB 78初 VJ)というサスペンスだった。しかし、こんなに、はらはら
しないサスペンスも珍しい。
浮気相手が殺され、夫にバレやしないかと不安に陥る、パリ郊外に
住むブルジョア・マダムの、焦燥感に駆られた4日間の物語。
ヒロインに感情移入できず、最後まで、
「バレて家庭が崩壊するのが怖いなら、浮気しなきゃよかったのにね」
と思い続けた。まあ、ブルジョア批判に力を入れたミステリなのかも。
「武満徹対談選」(小沼純一編 ちくま学芸文庫 08初 帯)、ほぼ終る。
寺山修司と話しているのが、いちばんおかしかったかしら。
谷川俊太郎との対話で、
< [略]ほんとうの美しさというか澄んだものというのは、それこそ非常に
猥雑なものの上にしかうまれないよ。」(p278)と、言ってるも好き。